笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

「大奥・永遠」と「レ・ミゼラブル」ダブルヘッダー その1

2013年01月17日 23時03分01秒 | 映画
新年最初のゴージャスなダブルヘッダーでございます。例によって高校時代の友人とレディスデーに行ってまいりました(^^)v

まず「大奥」。テレビ「家光編」での堺雅人さんが仏様のようなキャラなら、こちらの右衛門佐は「底辺から這い上がるためなら手段選ばず」の野心家。微笑みの貴公子転じて「闇夜に蠢くネズミ」でございます。
同じ時期にこれだけ違うキャラを演じていたとわ。やはりこのお方は只者ではありません。

これまで「吉宗編(2010)」「家光編」そして「綱吉編」とそれぞれ観てきたのですが、今回の「綱吉編」は役者にボリューム感があってもう一度観たい!って気持ちになりました。たとえば、西田敏行さんの玉栄。観る前は正直「どうよ」な感(^_^;)だったのですが、榎木孝明さん、市毛良枝さんと年配の芸達者と出ることで画面が落ち着くわけですよ。(田中玉栄が最後はこうなるのね…)しかも西田さんの怪演で流れにリズムが生まれるし。
確かに今思えば「吉宗編」は、「イケメン大奥」を意識しすぎた?ためか若い役者(オトコ衆)ばかりで作品としての落ち着きがなかったように思います。(ニノは良かったけど)

今回の「綱吉編」で私が気に入ったのは、綱吉と右衛門佐がひとつ布団の中で見つめあうシーン。この二人の髪、白髪交じりなんです。確かに史実的にも34歳で将軍になった綱吉ですから、ここから推測しても50歳以上のはずで白髪があっても当然。でも所詮映画、所詮フィクション、と開き直って(俳優に合わせた)若々しい二人のシーンとしてもよかったのではないでしょうか? なぜそうしなかったのか…。

今回の「綱吉編」には「老い」があちこちに顔を出します。ストーリーにも俳優たちにも。出会った頃の若く傲慢な二人もいつしか老い、人生の最後にやっと掴んだと思えた「大切なもの」。そんな物語が私の心に響いたのかもしれません。

衣擦れ音といい、打掛の豪華さといい、ぜひ映画館で観るべし!な作品だと思います(^^)v

*長くなったので、「レ・ミゼラブル」は次回
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