笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

「大奥・永遠」と「レ・ミゼラブル」ダブルヘッダー その2

2013年01月19日 16時58分26秒 | 映画
で「レ・ミゼラブル」でございます。
恥ずかしながらわたくし、この作品についての事前知識ゼロです。

「ああ無情」という本は「少年少女海外文学」みたいなくくりで小学校だか中学校だかの図書館で目にした記憶はあるのですが「三銃士」とかのほうがお気に入りで「ビクトル・ユーゴー作で、パンを盗んだ罪で17年も投獄されたジャン・バルジャンの話」という程度で記憶していたにすぎないものでした(^_^;)

その後も、音楽・芝居・ダンスは別々に楽しむもので「オール・イン・ワン」のミュージカルはどうもねぇ…。との食わず嫌いもあり、ミュージカル作品としての知識もゼロ。

つまり「ないないづくし」での今回の映画だったわけです。まぁ敢えて言えば「歌うウルヴァリンを観たかったから」(^_^;) をぃ。
私「X-MEN」シリーズが好きで、この作品のヒュー・ジャックマンが大好きなのです。そーいえば「リーサル・ウェポン」のメル・ギブソンも好きでだったので、この手のトーンの俳優に弱いのかもしれません。

で「レ・ミゼラブル」に話を戻しますと、登場人物は通行人以外、最初から最後までず~っと「歌って」います。この映画の見所は俳優たちの「演じながら歌う姿」。グラディエータが、ウリヴァリンが、プリティ・プリンセスが腹の底から歌います。多分ものすごい体力と集中力を役者たちが要求されたであろうことは素人の私にもわかります。すごい! これわすごい!
ググってみると主役以外は舞台出身者が多いことからも、ひょっとして21世紀の「ミュージカル映画」という分野を作っちゃったのではないでしょうか?

そして子役たちの歌の上手いこと! コゼット役の子もガヴローシュ役の子も大人の俳優に負けないくらいの存在感です。
作品のテーマは、信仰とか愛とか貧困とか革命とか、それでも希望とか、いろいろあるのかもしれませんが、どれも「あぁ、なんて無情なんだぁぁ」と、思わず「神様、そこを何とか!」と願わずにいられません。それゆえ人の心に残るのかもしれません。

そんな中でも、私の心に一番残ったのは「エポニーヌ」
想像できるでしょう? 大好きな男子に「こないだ一緒にいた子、何組?」なんて聞かれてごらんなさい。それだけでもう「レ・ミゼラブル」(^_^;)。
なのにコゼットの住まいを教え、マリウスあての手紙を渡すエポニーヌ。
彼女にとっての唯一の幸せは、革命に身を投じるマリウスの胸の中で死ねたことでしょうか。これだけはコゼットには出来ない、唯一自分にしかできない彼への愛の証だったのですから。
その時の彼女の歌が「Little Fall of Rain」。この歌詞の「雨は花を育てる」という一節に思わず涙。

そうです。「雨は花を育てる」のです。
雨は、天からの雨であれ、心の雨であれ、きっとその後に「芽吹き」をもたらしてくれるもの。
小さな芽吹きがひょっとしたら大きな希望につながるかもしれない、と。

帰り際に友人が一言「今回の大奥・永遠って、ミュージカルにならないかなぁ~」
いいかも、いいかも~♪ 関係者の皆様ぜひご一考を(^^)v
コメント
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