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サル

2006-01-19 21:18:10 | 映画 サ行
DVDで、出演:水橋研二/大森南朋/鳥羽 潤/水川あさみ/プロデューサー:釜口佳人/前田芳秀/脚本・監督:葉山陽一郎/作品『サル』を観ました。

●ストーリー
自主製作映画の青年監督・福家(水橋研二)は作品の資金調達の為に、撮影仲間4人と共に短期間で高額な報酬が得られる新薬投与実験のアルバイトに参加する。

実験内容は、アルツハイマー型老人痴呆症のための治療薬の安全性を調べる目的で行われるのだが、たった5泊6日の入院で高額なバイト代が貰えるとあって、彼らは浮かれ気分であった。

好奇心で実験の過程を隠し撮りする事を思いついた彼らは、秘かにビデオカメラを持ち込み、5泊6日の入院生活を記録し始める。

しかし、入院日数が進むにつれ、徐々にアルバイトに参加していた人の数が減って行く。
やがて実験が進むうち、福家達の身体にも異変が現れ、何かがおかしいと気づき始めるのであったが……。

●感想
ビデオカメラの目線を基にストーリーが展開して行くのですが、全編を通して映像にチープさが漂い、何か起こりそうで何も起こらないお粗末な結末に、思わず「何じゃそりゃ!」とツッコンでしまいました!

この作品はサスペンス・ホラーとしてジャンル分けされているのですが、ホラーの部分はほとんど無いので「怖さ」を期待して観てしまうとガッカリしてしまうので、注意して欲しいと思います。

カット割りもビデオカメラの目線なので、ワンシーンの長回しがほとんどでテレビのドキュメンタリー番組に近いものを感じました。

病院を舞台にして、秘密の新薬実験が行われるという発想は面白いと思うのですが、脚本の内容が悪く、監督が何を言いたいのか?全く分からない作品になっています。

ビデオカメラの目線なのに、不自然な映像があったり、途中で何度か挿入されるニュース映像の作りが雑だったり、肝心なシーンをテロップで誤魔化していたりと出来としては、どう観ても素人が作った様にしか見えず、こんな作品を劇場で公開してお金を取るのはやめて欲しいと思いました。

まぁ、DVDで観るにしてもレンタル代がもったいない感じですね~。

大森南朋さんの演技が自然体で良かったので、彼の作品を全部観ないと気が済まない!って方以外には、ちょっとおすすめ出来ない作品でした。

●採点
私のこの作品に対する評価は30点です。

サスペンス・ホラー作品だと期待を持たせておいて、大した事が何も起きないって作品を「観たい!」って思う人が果たしているのでしょうか?

そういう作品を作ってしまう監督や製作者の感性に疑問を持ったのと、こんな映画が劇場公開されてしまう現状があるから、いつまでたっても邦画を敬遠する人が減らないんだと感じました。

本作は明らかに映画にするレベルの作品じゃなく、「テレビの深夜枠の2時間ドラマで充分だ!」と思います。

と言う訳でこの作品は、上記の様な理由からちょっとおすすめ出来ない作品です!

私が観て「これはちょっとヒドイ出来だな~!」って感じた作品は、おすすめしない事にしていますので、どうか御了承下さいませ。

最後にどうでもいいことなんですが、この作品の監督や製作者の方々に「もう少し真剣に、映画について勉強して欲しい!」って思ってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。


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