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シリアナ

2006-02-15 22:17:03 | 映画 サ行
試写会で、出演:ジョージ・クルーニー/マット・デイモン/ジェフリー・ライト/アマンダ・ピート/クリス・クーパー/ウィリアム・ハート/クリストファー・プラマー/マックス・ミンゲラ/ジェイミー・シェリダン/原作:ロバート・ベア/脚本・監督:スティーヴン・ギャガン/作品『シリアナ』を観ました。

●ストーリー
長年にわたり中東で活動を続けてきたCIA諜報員ボブ・バーンズ(ジョージ・クルーニー)は、息子の進学を機に現場を離れデスクワークに専念する事を決心し、最後の極秘指令となるアラブ某国の王位継承者を暗殺する為に行動を開始していた。

その頃、野心家弁護士ベネット・ホリデイ(ジェフリー・ライト)は、アメリカ最大の石油企業コネックス社とカザフスタンの採油権を獲得したキリーン社との合併をコネックス社に有利となる条件で成功させる為に、アラブ某国のハマド王に接近を計っていた。

また、ジュネーブ在住の石油アナリストであるブライアン・ウッドマン(マット・デイモン)は、息子の溺死をきっかけに石油王ハマドの長男ナシール王子(アレクサンダー・シディグ)の相談役となり、自国での採掘を目指す為にアメリカから中国へ採油権を移す改革路線を提案していた。

そして、パキスタン人の青年ワシーム(マズハール・ムニール)は母国を離れナシール王子の国にあるコネックス社で働いていたが、採油権が中国に移ってしまった為に解雇を言い渡され、たちまち路頭に迷うことになってしまうのだったが……。

●感想
一見、何の関係も無いと思われる人々が石油で結びつき、それぞれに思いがけない結末へと向かって行く内容の濃い作品でした。

元CIA工作員の暴露本がベースとなっているので、リアル感がひしひしと伝わって来ましたが、登場人物が多く、外人の名前を憶えるのが苦手な私は話を理解するのに大変苦労致しました。

話の規模が国とかCIAを巻き込んだ大きなものになっているので、登場人物がたくさん出て来るのは、まだ仕方無いと思うのですが、ジョージ・クルーニーやマット・デイモンが大事な話をしている時の字幕が、砂漠などの白っぽい背景に隠され、読めないシーンが多々ある事に、フラストレーションを感じてイライラしてしまいました。

もう、ブログ上で何度も言ってる事なんですが、配給会社には「字幕がちゃんと読めない映画は上映するな!」と改めて言っておきたいと思います。

以上の様なマイナス点はあるのですが、俳優陣の迫真のある演技や脚本が良く出来ており、立場の違う人間の様々な思惑が幾重にも重なり合い、複雑な展開へと発展して行く面白い作品に仕上がっているので、私としては合格点をあげたいと思いました。

●採点
私のこの作品に対する評価は70点です。

人間関係を整理しながら観て行かないと、理解出来ない部分が多くなって来るので、劇場で観る場合は最初から最後まで、集中力を切らさないように心掛ける事をおすすめします。

私も字幕が読めず理解不能なシーンがいくつかあったので、DVDのレンタルが開始されたら、もう1度、吹替え版を観たいと思っています。

しかし、アメリカの石油に対する執着心は凄まじいものがありますね~!
CIAを使って産油国の邪魔な後継者の暗殺を謀るんですからね~、ある意味、彼らも立派なテロリストの様な気がしました。

これで、アラブの国々をテロリスト国家だと非難している訳ですから、嫌われるのも仕方無いですね…。

それにしても、アメリカが最後に使った秘密兵器の威力と精度の高さにはビックリしました!
あんな物が実際に使われていると思うと恐ろしくなってしまいます…。

あれじゃ~、狙われたら最後、安心して外出できなくなってしまいますね……。

と言う訳でこの作品は、アメリカの石油を巡る闇の部分を垣間見たい方とヒゲ面の渋い中年オヤジが大好き!って方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、「この作品でジョージ・クルーニーが助演男優だとしたら、一体誰が主演男優なんだろう?」って主演と助演のハッキリとした境界線を知りたくなってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。


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