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私、Rohi-taの映画の感想(ネタバレ有り!)と日常を報告するページです。

イントゥ・ザ・サン

2006-03-31 23:00:08 | 映画 ア行
DVDで、出演:スティーヴン・セガール/マシュー・デイヴィス/大沢たかお/エディー・ジョージ/ウィリアム・アザートン/ジュリエット・マーキス/ケン・ロウ/豊原功補/寺尾 聰/伊武雅刀/ペース・ウー/栗山千明/山口佳奈子/大村波彦/本田大輔/原案:スティーヴン・セガール/ジョー・ハルピン/脚本:トレヴァー・ミラー/スティーヴン・セガール/ジョー・ハルピン/監督:ミンク/作品『イントゥ・ザ・サン』を観ました。

●感想
 ・公開当時に観ようと思ったのですが、他のブログでの評判があまり良くなかったので、DVDでレンタルされるのを待ちましたが、結果的には大正解だったと思います。

 ・スティーヴン・セガール主演なので、他の作品と同じ様に、圧倒的な強さで敵を次々と倒して行くのですが、英語、日本語、中国語が入り乱れ、セガールと寺尾 聰での会話では、セガールが英語で喋り、それを聞いた寺尾が日本語で答えるという何とも不可解なムードが漂うシーンになっていました。

 ・栗山千明が知事候補の娘役で登場している時間が、セガールの実の娘・藤谷文子の出演している『ガメラ』のテレビ映像の時間よりも短いという、まことに親バカな演出もあり、唖然とさせられます。

 ・私は演技派の「大沢たかお」という俳優が好きなのですが、この作品では彼の良さが出し切れておらず、単なるセガールの引き立て役として使われた印象が強かったので、出来れば出演を断って欲しかったです。

 ・そんな中で、黒田(大沢たかお)の部下を演じた大村波彦、本田大輔の熱演が際立っていたのが、せめてもの救いだった様に思います。

 ・それにしても劇中のセガールの日本語はヒドかったですね~!昔はもっと上手かったのに、喋らないうちに忘れてしまったんですね~。イントネーションがおかしい上に大阪弁だし声がこもっているので、セリフが聞き難かったです。本人もそれに気がついたのか、後半のシーンではほとんど英語で喋っていました。

●採点
 ・私的評価……40点(見せ場は、相変わらずキレのいいセガール・アクションだけなので、ストーリーの内容を重視する方は観ない方が良いと思います。)

 ・と言う訳でこの作品は、セガール・アクションが大好きな方と「日本刀を振り回したい!」と思っている方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、「イントゥ・ザ・サン」のオフィシャル・サイトの音楽のデカさに、思わずビックリしてしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

旅するジーンズと16歳の夏/トラベリング・パンツ

2006-03-30 16:18:54 | 映画 タ行
DVDで、出演:アンバー・タンブリン/アメリカ・フェレーラ/ブレイク・ライブリー/アレクシス・ブレーデル/ブラッドリー・ホイットフォード/ナンシー・トラビス/レイチェル・ティコティン/ジェナ・ボイド/原作:アン・ブラッシュアーズ/脚本:ディーリア・エフロン/監督:ケン・クワピス/作品『旅するジーンズと16歳の夏/トラベリング・パンツ 』を観ました。

●感想
 ・この作品は公開当初から評判が良かったので、劇場に行こうと思っていたのですが、日程が合わずにずーっと気になっていました。そして今日、久しぶりにTSUTAYAに行った時に目に留まったので迷わずレンタルして参りました。

 ・幼い頃から親友の女子高生4人の16歳のひと夏の出来事を描いた作品なんですが、4人の友情を結びつけるアイテムとして「不思議なジーンズ」を使用している所に原作者の女性らしさと、アイディアの面白さ感じました。

 ・リーナ(アレクシス・ブレーデル)が祖父母のいるギリシャへと旅に出るのですが、このギリシャの映像が物凄くキレイなのにビックリしてしまいました!白い建物に青い空と海がマッチしていて、観ているだけ癒されました!「これだけ美しかったら、そりゃ~、神話も生まれるわ!」って一人納得してしまいました。

 ・私が一番気に入ったのはティビー(アンバー・タンブリン)とベイリー(ジェナ・ボイド)のエピソードでした。ベイリーの病室でティビーと語り合うシーンやティビーが残したビデオメッセージには深く感動致しました!

 ・4つのエピソードをジーンズというどこにでもあるアイテムを上手く利用して、きっちりとまとめている良く出来た作品だと思いますので、特典映像のメイキング風景やティビーの撮ったドキュメンタリー映像と共に楽しんで欲しいと思います。

●採点
 ・私的評価……85点(4人の女子高生の悩みを通じて、美しい風景や恋愛、家族愛、別れ、そして友情と感動できる要素がたくさん詰まっている所に原作や脚本のレベルの高さを感じました。特典映像によりますと原作は4部作完結で、彼女達のその後を描いた本もすでに出版されているという事なので、是非、続編も映画化して欲しいと思います。)

 ・と言う訳でこの作品は、今でもよく話す幼い頃からの親友が3人以上いる方とオリジナル刺繍を入れたお気に入りのジーンズを持っている方にオススメ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、ブリジット(ブレイク・ライブリー)のナイスボディを観て「超高校生級やなぁ~」って少し不謹慎な妄想をしてしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

サウンド・オブ・サンダー

2006-03-26 23:31:24 | 映画 サ行
映画館で、出演:エドワード・バーンズ/キャサリン・マコーマック/ベン・キングズレー/ジェミマ・ルーパー/デヴィッド・オイェロウォ/ヴィルフリート・ホーホルディンガー/コーリイ・ジョンソン/原作:レイ・ブラッドベリ/脚本:トーマス・ディーン・ドネリー/ジョシュア・オッペンハイマー/グレッグ・ポイリアー/監督: ピーター・ハイアムズ/作品『サウンド・オブ・サンダー』を観ました。

●感想
 ・約2週間前に行きつけの金券ショップで本作の前売り券が1000円で売り出されているのを見つけて、「お買い得だなぁ~」と思い、すぐさま購入し、初日である25日(土)の2回目の上映を観て参りました。(このショップではイマイチ作品の前売り券は値段を下げて売っているみたいで、以前には『男たちの大和/YAMATO』の前売り券も900円で購入致しました。そういう訳で、ここのショップの映画を観る目は大変信用出来ると思います!)

 ・あちこちのブログでコケにされている作品なので、ある程度の覚悟をして観に行ったのですが、予想以上のCGの下手さにビックリしてしまいました!(果たして、これかプロの仕事と呼べるのでしょうか?)

 ・冒頭から、タイムトラベルで恐竜を撃つシーンから始まるのですが、この最初に出て来たティラノサウルスの様な恐竜のCGを観た瞬間『ひょっとしたら俺達はバカにされてるの?』って疑ってしまいました。『ジュラシック・パーク』が上映されてから10年以上が経つのですが、そこに登場した恐竜を観ている人達には、30年くらい前にタイムトリップした様な感覚に襲われる事でしょう……。

 ・恐竜の他にも、変な生き物が数種類出て来るのですが、どれもこれもヒドイ出来でした……。他にも未来の街並みと人間の合成は、これまでに観た事がないくらいにヘタクソな仕上がりになっており、唖然としてしまいました……。これだけでも冷めてしまうのですが、未来の車のデザインがバギーみたいなものばかりで、2055年の自動車会社の美的センスを疑いたくなりました。(もう、この頃にはTOYOTAとかHONDAは無くなっているんでしょうか?私的には、あんな可笑しなデザインの車を作っている会社の方が先に潰れてしまうと思うのですが……。)

 ・前半からこんな調子で始まったので、引き気味で観ていたのですが、過去から持ち帰ったモノを探しに出掛けるあたりから、少しドキドキし盛り返してくれたので、何とか寝ずに済みました。話の内容としては、進化の波が段々とやって来るアイディア等は良かったので、「原作は面白いんだろうなぁ~」と思いました。

 ・出演者もベン・キングズレーとエドワード・バーンズ以外は知らない人ばかりで、そんなに魅力を感じませんでしたし、目立って良い演技をしている俳優がいるとも思えませんでした。(でも、ベン・キングズレーはオスカー俳優とは思えないくらいに出演作を選びませんよね~。『ガンジー』『シンドラーのリスト』『オリバー・ツイスト』等の名作に出ているかと思えば、『サスペクト・ゼロ』『サンダーバード』『サウンド・オブ・サンダー』等のB級作品に平気で出ているし……、何なんでしょうね~?この人は?彼のキャリアから見て、もっと出演作や役柄を選んでも良いと思うのですが……、ひょっとして、かなりの借金を抱えているのでしょうか?考えれば、考える程、謎ばかりです……。)

●採点
 ・私的評価……40点(前売り券を1000円で購入出来たので、劇場まで観に行きましたが、「1000円の価値があるのか?」と疑いたくなる作品でした。まだ、前売り券を購入していない方は、DVDで充分じゃないでしょうか?)

 ・と言う訳でこの作品は、もう、すでに前売り券を買ってしまっている方と無意識に蝶々を踏んづけてしまった事のある方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、「この作品を上映する場所と時間があるのなら、『ホテル・ルワンダ』や『クラッシュ』を上映した方がいいんじゃないの?」って残念な気持ちになってしまったのは、私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

プロデューサーズ

2006-03-25 22:54:13 | 映画 ハ行
試写会で、ネイサン・レイン/マシュー・ブロデリック/ユマ・サーマン/ゲイリー・ビーチ/ロジャー・バート/ウィル・フェレル/脚本:メル・ブルックス/監督:スーザン・ストローマン/作品『プロデューサーズ』を観ました。

●感想
 ・ハッキリ言ってミュージカル映画はあまり得意ではないのですが、この作品に関してはあまりにも前評判が良いので、試写会に行って参りました。

 ・正直言って面白かったです!あまりのバカさ加減に何度も爆笑してしまいました!何と言っても、登場人物達のキャラクターが素晴らしいです!(まともな人間が登場しないって事で卑怯と言えば卑怯なんですが…)。このキャラクター達を考えついた時点で、すでにヒットする事が決まっていた様な気が致します。

 ・落ちぶれたプロデューサー・マックスを演じたネイサン・レイン、臆病者でプロデューサーを夢見る会計士・レオを演じたマシュー・ブロデリックをはじめ、英語があまり話せないスウェーデン女優・ウーラのユマ・サーマン、ヒトラーを崇拝する最低の脚本家・フランツのウィル・フェレル、ゲイで最低の演出家・ロジャーのゲイリー・ビーチ、ロジャーの良き助手・カルメンのロジャー・バートら主な出演俳優の突き抜けた演技が素晴らしかったです!

 ・何気ない会話の掛け合いから、歌と踊りが加わり、ミュージカルに発展していく自然な流れの演出が上手かったですね~!特に冒頭のマックスとレオの掛け合いやマックスと老婆達のダンス、ロジャーのゲイ丸出しのヒトラーの演技が印象的でした。

 ・吹替えなのかも知れませんが、ネイサン・レインもマシュー・ブロデリックも歌が上手かったですね~!ダンスも全員のフリが揃っていて、とても美しかったです。「ここまで、フリを合わせるだけでも大変だっただろうなぁ~」って思うくらい揃ってましたよ!ほとんどがミュージカル・シーンだと言ってもいい作品ですから俳優さん達の苦労は半端じゃなかったと思います。

 ・観終わった後は、物語の面白さとミュージカルの素晴らしさの両方を堪能させてもらい、大満足な気分で帰路に着かせて頂きました。

 ・この作品だけはエンドロールが流れても慌てて帰らずに、最後の最後まで席に着いてスクリーンに注目しておいて欲しいです!楽しい音楽と映像のオマケが待っているので絶対に観て損はしないと思います!(試写会でも、大勢の人々がエンドロールが流れると同時に退席して行ったのですが、「彼らは価値有るオマケ映像を観れずに本当に勿体無い事をしたなぁ~」と可哀想に思いましたね~!「やっぱり、映画は落ち着いて最後の最後まで観ないとダメだなぁ~」っていう思いを強くした作品でもありました。)

●採点
 ・私的評価……90点(本当にバカバカしい内容の作品なんですが、俳優達のキレまくっている演技が中途半端じゃないので、彼らのプロ根性に拍手を送りたいと思います。私的には、これまで、印象の薄かったマシュー・ブロデリックが久しぶりに日の当たる役をもらえて、非常に嬉しく思いました。)

 ・と言う訳でこの作品は、最低だけど素晴らしいミュージカル映画を観てみたい方と子供の頃から手放せない毛布があるって方にオススメ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、最後の最後に出て来たおじいちゃんが「メル・ブルクッス」だったと家に帰ってから、チラシの顔写真を見て初めて気が付いたのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

ファイヤーウォール

2006-03-24 18:15:56 | 映画 ハ行
試写会で、出演:ハリソン・フォード/ポール・ベタニー/ヴァージニア・マドセン/メアリー・リン・ライスカブ/ロバート・パトリック/ロバート・フォスター/アラン・アーキン/カーリー・シュローダー/ジミー・ベネット/マシュー・カリー・ホームズ/脚本:ジョー・フォート/監督:リチャード・ロンクレイン/作品『ファイヤーウォール』を観ました。

●感想
 ・ハリソン・フォード主演のサスペンス物語だという点に興味を持ち、予告編も面白そうだったので試写会に行って参りました。

 ・銀行のコンピューターセキリティーの開発者ジャック・スタンフィールド(ハリソン・フォード)がビル・コックス(ポール・ベタニー)率いる強盗団に家族を人質にとられて、自分の銀行のセキリティーを破り、ネットを通じて金を送金するってストーリーなんですが、これが実にベタな作品に仕上がっています。

 ・アメリカ人が大好きな家族愛を前面に押し出し、ジャックが悪戦苦闘しながらも強盗団を次々とやっつけて最後にはハッピーエンドで終わるというブルース・ウィリス主演の『ホステージ』に良く似た作品だと感じました。

 ・人質に捕られている家族の居場所が分かるアイディアはちょっと面白かったのですが、それ以外はコレと言って刺激を受ける出来事はありませんでした。

 ・数年前まで「ハリソン・フォード主演作にハズレ無し!」だと思っていたのですが、この作品を観て「ハリソン・フォードも一昔前のスターになってしまったのか~」と寂しい気分になりました。

●採点
 ・私的評価……50点(よくあるストーリーなので、DVDが出てから観ても充分の様な気がします。本編には予告編で感じたようなハラハラ感が少なく、途中でストーリー展開のテンポが悪くなり、少しイライラしてしまったので、私的には無駄なシーンが多いと感じる作品でした。)

 ・と言う訳でこの作品は、よく吠える犬を飼っている方と銀行のセキュリティーに侵入しよう!と試みた事のある方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、「これからは、家族の安全を考えて愛犬にGPSを着けよう!」って、あまりにもトンチンカンな安全対策を打ち出してしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。



THE MYTH 神話

2006-03-18 22:26:18 | 映画 その他(数字・英語など)
映画館で、出演:ジャッキー・チェン/キム・ヒソン/チェ・ミンス/レオン・カーフェイ/スン・チョウ/シャオ・ピン/パトリック・タム/ケン・ウォン/ユー・ロングァン/原案:スタンリー・トン/脚本:スタンリー・トン/ワン・ホエリン/リー・ハイシュ/監督:スタンリー・トン/作品『THE MYTH 神話 』を観ました。

●感想
 ・秦時代の将軍と現代人の二役をジャッキーが演じるという点に関心を持ち、初日の2回目の上映を観て参りました。

 ・秦時代のストーリーは衣装や鎧兜、武器などがよく作られており見応えがあったのですが、現代のシーンに戻ると急に面白味が薄くなり、ストーリーの繋げ方に雑な面が見られて、決して良い出来だとは思えませんでした。

 ・ジャッキーのアクションシーンはコミカルでよく考えられたものでしたが、大掛かりなものは無く、小さくまとまっている感じを受けました。

 ・秦時代の出来が良かっただけに、『三国志』を題材にした方が見応えのある作品になった様な気がして非常に残念でした。

●採点
 ・私的評価……50点(メンバー会員になっている劇場に行ったので1000円で観る事が出来ましたが、これ以上払って観る価値はあまり無い様に思えます。上映時間が120分の作品なんですが、中だるみが激しく、とても長く感じる作品でした。)

 ・と言う訳でこの作品は、ジャッキーのコミカルなアクションが大好きな方と最近やたらと古い時代の夢を見るって方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、ジャック(ジャッキー・チェン)が住んでいる船を見て、「船を家にするのもオシャレかも知れない!」ってサイトで中古船の情報を調べてしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

ベロニカは死ぬことにした

2006-03-12 16:54:45 | 映画 ハ行
映画館で、出演:真木よう子/イ・ワン/風吹ジュン/中嶋朋子/荻野目慶子/片桐はいり/淡路恵子/市村正親/原作:パウロ・コエーリョ/脚本:筒井ともみ/監督:堀江 慶/作品『ベロニカは死ぬことにした』を観ました。

●感想
 ・インパクトのある題名が、ずーと気になっていて「いつか観よう!」と思っていて、朝からの上映に変わった事もあり、今日行って参りました。

 ・主役のトワを演じた真木よう子ちゃんは『パッチギ!』で気の強い在日韓国人女子高生を演じていたのが記憶にあり「本作でどんな演技を見せてくれるのか?」とても楽しみにしていましたが、期待以上に身体を張った熱演で存在感を見せてくれました。

 ・真木よう子ちゃんだけでなく、脇を固めた風吹ジュンさん、中嶋朋子さん、荻野目慶子さん、片桐はいりさん、淡路恵子さん、市村正親さんらのベテラン俳優の演技も良く、作品をしっかり支えていた様に思いました。

 ・ただ日本人青年・クロードを韓国人俳優のイ・ワンくんが演じているのですが、少ないセリフに全部韓国なまりが入っていて「どうして、彼がこの役に選ばれたんだろう?」って疑問ばかりが残ってしまいました。
ベットシーンがあるので、ひょっとしたら日本人の役者を使い難かったのかも知れませんが、重要な役だけにキャスティングをもっと真剣に考えて欲しかったです。

 ・ストーリー的には、中盤まではトワがサナトリウムの患者達との触れ合いの中で、少しづつ変わっていく心の有様を上手く描いていて見所もあったのですが、肝心のラストのオチが全くの意味不明で「ここまで積み上げて来たものは一体何だったんだろう?」という疑問が強く残り、とても残念に思いました。

 ・原作は世界的ベストセラーという事で面白そうなんですが、映画としては「DVDレンタルで充分じゃないのかな?」って感じでした。

●採点
 ・私的評価……55点(真木よう子ちゃんの熱演があったので合格ラインの60点以上をつけたかったのですが、どうしてもオチが弱く「結局は何を伝えたかったんだろう?」と思い悩む作品になってしまっているので、この点数に致しました。役者さん達の演技は良かっただけに残念な作品です。)

 ・という訳でこの作品は、マンネリな人生に生きている意味を見出せないでいる方と真木よう子ちゃんの見た目には想像出来ない「セクシーなナイスボディを拝見したい!」って方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、真木よう子ちゃんの顔が何度も「中山美穂さん」に見えてしまい、思わず好きになってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。


イーオン・フラックス

2006-03-11 18:38:08 | 映画 ア行
映画館で、出演:シャーリーズ・セロン/マートン・ソーカス/ジョニー・リー・ミラー/アメリア・ワーナー/ソフィー・オコネドー/フランシス・マクドーマンド/原作:ピーター・チョン/脚本:フィル・ヘイ/マット・マンフレディ/監督:カリン・クサマ/作品『イーオン・フラックス』を観ました。

●感想
 ・シャーリーズ・セロンが好きなので、本当は試写会で一足早く観たかったのですが、残念ながら当たらなかったので初日の初回に観て参りました。

 ・撮影開始の4ヶ月前から格闘技やアクロバット等の様々な訓練を受けたという事で今回のシャーリーは頬がスッキリとしています。(私としては『ディアボロス』の時の様に少し頬がふっくらしている方がセクシーな感じがして好きなんですが……。)

 ・シャーリーはスタイルが良いので、アクションシーンもバッチリきまっています!流石にバレエをやっていただけあって身体が柔らかく、180度の両脚開脚なんて楽勝みたいでした。

 ・そんなシャーリー演じるイーオンの仲間として、『ホテル・ルワンダ』でポール(ドン・チードル)の妻・タチアナを好演したソフィー・オコネドーが足を手の様に手術をした暗殺者・シサンドラを演じているのですが、印象が『ホテル・ルワンダ』の時と全く違うので「この人どこかで見たな~」と思いつつもなかなか思い出せませんでした。

 ・他にも『スタンドアップ』でシャーリーと共演していたフランシス・マクドーマンドが髪の毛をオレンジ色に染めたイーオン達のボス役のハンドラーという役で出演しています。(彼女の事も顔が常にライトで照らされている為になかなか気がつきませんでした……。)

 ・原作がアメコミなので、内容はそんなに期待していなかったのですが、思っていたよりも起承転結がハッキリしていて分かりやすかったので、予想以上に楽しめました。

 ・イーオンの衣装が奇抜なデザインでセクシーな物もあるので、観ていて楽しめますし、時代設定が西暦2415年となっているので、未来の情報伝達方法や爆弾、特殊能力などのアイディアが斬新で「上手く考えているな~」と感心させられました。

 ・監督のカリン・クサマが女性なのでそうなったのかは分からないのですが、イーオンやシサンドラ等の女性の活躍が派手で強いのに比べて、人類滅亡の危機をワクチン開発で救ったトレバー(マートン・ソーカス)、その弟のオーレン(ジョニー・リー・ミラー)等の敵対する男達が非常に弱く描かれているのが少し残念でした。(これを見ると未来に行く程、ますます女性が強くなりそうなので恐ろしい限りです……。)

 ・SF作品としては、まずますの出来だと思いますので気になる方は劇場に行っても損はないと思います。(でも、『マトリックス』や『スパイダーマン』のレベルには達していませんので、そこそこの期待で宜しくお願いします。)

●採点
 ・私的評価……70点(「シャーリーズ・セロンに始まり、シャーリーズ・セロンで終わる」って感じなので、シャーリーズ・セロンのファンの方なら充分満足出来ると思います。)

 ・という訳でこの作品は、「これでもか!」ってくらい、シャーリーのアクションシーンを観たい方と「将来たとえクローンになったとしても何度も生まれ代わりたい!」と願っている方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、「西暦2415年の世界の内装ってかなり和風テイストが入っているんだなぁ~」って板の間や壁に描かれた鶴の絵なんかを見ながら、身近なものを感じてしまったのは私だけでしょうか?(他にも「クッドチャイルド」の施設の中庭に咲いているサクラがとても美しく印象に残りました。)

それでは、また何か観たら書き込みます。

SPIRIT/スピリット

2006-03-09 21:29:04 | 映画 その他(数字・英語など)
試写会で、出演:ジェット・リー/中村獅童/原田眞人/スン・リー/ドン・ヨン/ネイサン・ジョーンズ/コリン・チョウ/脚本:クリス・チョウ/クリスティン・トー/監督:ロニー・ユー/作品『SPIRIT/スピリット』を観ました。

●感想
 ・辮髪で槍や三節棍を振り回し、華麗に戦うジェット・リーの姿に彼がリー・リンチェイという名前で映画デビューを果たした『少林寺』を思い出し、懐かしさを覚えると共に衰える事を知らない格闘アクションの素晴らしさを感じました。

 ・中国武術の創始者「ファ・ユァンジア」の波乱にとんだ人生が上手く描かれており、どん底に落ちた彼が人の優しさに触れ、本当の強さに目覚めるエピソードに感動致しました。

 ・アクションシーンばかりではなく、農村地の田園風景の緑が美しく印象に残りました。

 ・中村獅童さんも思ったよりも良い役をもらっており、中国語で熱演を見せてくれたので安心致しました。

●採点
 ・私的評価……75点

 ・ジェット・リーの神業的格闘アクションを楽しみたい方と「人生のどん底から這い上がりたい!」と切に願っている方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、「ノン・ジンスンの様な寛大な心と莫大な資産を持つ友人が欲しい!」って思ってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

エミリー・ローズ

2006-03-03 23:02:33 | 映画 ア行
試写会で、出演:ローラ・リニー/トム・ウィルキンソン/キャンベル・スコット/ジェニファー・カーペンター/コルム・フィオール/ジョシュア・クローズ/脚本:ポール・ハリス・ボードマン/スコット・デリクソン/監督:スコット・デリクソン/作品『エミリー・ローズ』を観ました。

●感想
 ・悪魔払いの実話を元に作られた作品なんですが、基本は神父さんの裁判問題なので、ストーリー的にはそんなに怖くはないです。

 ・この作品で何が怖いかと言えば主役のエミリー・ローズを演じたジェニファー・カーペンターの顔です!本当はエミリーの役は違う女優さんが演じる事に決まっていたみたいなんですが、ジェニファーの演技を見た監督のスコット・デリクソンが彼女に変更する事を決めたそうです。

 ・でも、アメリカって国は「悪魔」の存在を法廷で認めてしまうんですから、ある意味すごい国ですよね~!日本だったら100%精神病による自殺で片付けられる事件だと思うんですが……。

 ・それにしても「悪魔」ってどうしてアメリカとかヨーロッパのキリスト教が深く根付いている国にしか現れないんでしょうかね?私も日本で生まれて数十年になりますが、周りやテレビで「悪魔」に取り憑かれたって日本人を見た事がありません。これって、もしかしたら日本は「御きつね様」とか「白へび様」の管轄になっているんですかね?何だかよく分かりませんが……。

 ・劇中で脅かそうとするシーンでは、大きな音を急に鳴らすという古典的な手法が必ず使われています。私としては、ここら辺があまりにもベタ過ぎて共感できないんですけどね~。ストーリーもビックリする様な展開がある訳じゃありませんし、そんなに怖くもないので映画館に行くのであれば出来るだけ安く観れる方法を考えた方がいいかも知れませんね。

●採点
 ・私的評価……60点(「悪魔」という存在に疑問を感じている私にとってはあまり「面白い!」と思える作品ではありませんでした。)

 ・と言う訳でこの作品は、人間離れしたジェニファー・カーペンターの顔の演技を観たい方と夜中の3時に目が覚めて、焦げ臭い匂いを嗅いだ事のある方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、エミリーが悪魔に取り憑かれた後も、ずーっと彼女の側にいた恋人のジェイソン(ジョシュア・クローズ)の度胸に拍手を送りたくなってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。