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私、Rohi-taの映画の感想(ネタバレ有り!)と日常を報告するページです。

エンパイア・オブ・ザ・ウルフ

2006-09-12 17:03:35 | 映画 ア行
DVDで、出演:ジャン・レノ/アーリー・ジョヴァー/ジョスラン・キヴラン/ラウラ・モランテ/フィリップ・バス/デヴィッド・カンメノ/エチエンヌ・シコ/原作:ジャン=クリストフ・グランジェ/脚本:ジャン=クリストフ・グランジェ/クリス・ナオン/クリスチャン・クラヴィエ/フランク・オリヴィエ/監督:クリス・ナオン/作品『エンパイア・オブ・ザ・ウルフ』を観ました。

●感想
 ・ちょっと前に見逃した作品が1週間レンタル出来る様になっていたので、久しぶりTSUTAYAでDVDを数本借りて来ました。

 ・本作はジャン・レノ主演のサスペンス作品だったので、公開中に観に行きたかったのですが、他の作品を優先した為に、どうしても時間が取れなくなりDVD鑑賞となってしまいました……。

 ・観る前はもっと宗教色が強く、怪しい団体がもっと前面に出てくるのかと思いきや、原因不明の記憶喪失となった女性・アンナ(アーリー・ジョヴァー)を中心に、若き熱血刑事・ポール(ジョスラン・キヴラン)と裏の世界に精通したダーティーな潜入捜査官・シフェール(ジャン・レノ)がトルコ人女性の連続殺人事件の謎を解明していくガチガチなサスペンスアクション作品でした。

 ・物語はアンナが研究室で脳の検査を受けているシーンから始まるのですが、冒頭から謎めいた雰囲気をプンプン漂わせている映像のトーンがとても私好みで、直ぐに映像にのめり込んでしまいました。

 ・ジャン・レノが主演なので、相棒のポール刑事は目立たない存在なのかと思いきや、持ち前の行動力と洞察力であれよあれよと事件の核心に迫り、随所でジャン・レノよりも目立った活躍を見せるのでジョスラン・キヴランにとっては想像以上にオイシイ役だったのではないでしょうか。

 ・もちろんジャン・レノも裏のある潜入捜査官・シフェールを貫禄のあるヒゲ面で好演しています。私としては、ジャン・レノは本作の様に荒くれ者の役の方が魅力を感じますし、彼に似合っていると思いますので、ハリウッド映画のチョイ役で数多く出演するよりは、フランス映画の主役として貫禄のある演技をもっと見せて欲しいです。

●採点
 ・私的評価……70点(中盤までの先が読めないストーリー展開やサスペンス映画らしい映像のトーンはとても好きなんですが、「灰色の狼」のアジトに入ってからの展開が大雑把過ぎて、オチに物足りないもの感じてしまいました。)

 ・本作の原作者は『クリムゾン・リバー』も書いたジャン=クリストフ・グランジェなんですが、私はこの人の描く刑事物サスペンスの世界観が非常に好きです。全く異なる様に見える二つの事件を一つにまとめ上げる彼の巧みな手法は、なかなか真似の出来るものではないと思っています。

 ・と言う訳でこの作品は、白と黒のヒゲを蓄えたジャン・レノの妖しい魅力に浸りたい方や「最近、自分のダンナの顔に違和感を覚える」って方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、アンナが空港に向かうのを見て「身体に金属プレートが入っている人は、金属探知機を通る前にレントゲン写真を見せるのだろうか?」と疑問を持ってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

ウルトラヴァイオレット

2006-06-26 20:39:55 | 映画 ア行
映画館で、出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ/キャメロン・ブライト/ニック・チンランド/ウィリアム・フィクトナー/脚本・監督:カート・ウィマー/作品『ウルトラヴァイオレット』を観ました。

●感想
 ・シャーリーズ・セロン主演の『イーオン・フラックス』とよく似た臭いがして、嫌な予感がしたのですが、どうしてもミラ・ジョヴォヴィッチが観たくなり劇場に行って参りました。

 ・最近、テレビCMでPRが盛んにされているので、どんなストーリーなのか知ってる方も多いと思いますが、簡単に説明しますと、アメリカの開発した細菌兵器により、感染した人間は“ファージ”と呼ばれる超人的な能力を身につけてしまいます。この能力に恐怖を感じた人間政府は“ファージ”を抹殺する最終兵器の開発に成功します。この情報を得た“ファージ”であるヴァイオレット(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は最終兵器のある施設に潜入し、奪取する事に成功するのであったが……。

 ・もう、ほとんどの方が知っていると思いますので、さらに言ってしまうと、最終兵器とは9歳の少年でシックス(キャメロン・ブライト)という名前でございます。この最終兵器を破壊するのが目的だったヴァイオレットですが、最終兵器が9歳の少年だった事にショックを受け、シックスを助けてしまった事から“ファージ”と人間政府の両方を敵にまわし、激しい戦闘を繰り広げるという、お話で御座います。

 ・アメコミが原作となっているだけに、ひねりも何もない非常にベタなストーリー展開となっており、ミラ・ジョヴォヴィッチの戦闘シーンも『マトリックス』を意識したような動きが随所に見られ、見せ場であるビルを垂直に駆け上がるバイクとヘリの戦闘シーンでもCGを使い過ぎている為に、それまでの映像と比べると、かなり浮いてしまっており、とても興醒めしてしまいました。

 ・オチも「ああ、そうなの」と言ったよくあるモノで、物語の中盤で何となく連想できる非常にチープな出来に仕上がっております。まぁ、監督のカート・ウィマーがミラ・ジョヴォヴィッチの為に脚本を書いたと言う事なので、監督が満足していればそれでいいのかも知れませんが……。

●採点
 ・私的評価……30点(うーん、何なんでしょうね~、この映画って?ストーリー展開はベタだし、クライマックスは盛り上がらないし、同じ様な戦闘シーンが続き、オチもグダグダだし、こんなのミラ・ジョヴォヴィッチが出演していなかったら誰も観ないんじゃないでしょうか。)

 ・観る前から嫌な予感はしていたのですが、見事に的中です!久しぶり大ハズレを引いてしまいました……。原作がアメコミの近未来SFモノには今後、充分注意を払っていこうと新たな決意を致しました。

 ・と言う訳でこの作品は、ミラ・ジョヴォヴィッチの大ファン以外の方にはおすすめ致しません!(一般の方はDVDレンタルを待った方が良いと思います。)

 ・最後にどうでもいいことなんですが、「この作品の最高の見せ場って、ミラ・ジョヴォヴィッチの腹筋だけかよ!」って、さま~ずの三村風でツッコミたくなってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

オーメン

2006-06-14 00:32:33 | 映画 ア行
映画館で、出演:リーヴ・シュレイバー/ジュリア・スタイルズ/ミア・ファロー/デヴィッド・シューリス/ピート・ポスルスウェイト/マイケル・ガンボン/シーマス・デイヴィー=フィッツパトリック/脚本:デヴィッド・セルツァー/監督:ジョン・ムーア/作品『オーメン』を観ました。

●感想
 ・1976年に初公開されたオリジナル版は、リアルタイムで子供の頃に観たのですが、当時の私にとっては人の死に方があまりにも残酷すぎて、ビビってしまい、まともに最後まで観れなかったという怖い思い出がある作品です。そのトラウマを打ち払うべく意を決して劇場に行って参りました。

 ・冒頭にも書きましたが、オリジナル版をビデオやDVDで観直してストーリーを復習してから劇場に行く事も考えたのですが、何しろ子供の頃の怖い記憶が蘇り、そんな無茶な事は到底出来ず、殆どオリジナル版の記憶がないままリメイク版を観る事に致しました。

 ・怖い怖いと思いながら観ていたのですが、結果的にはそんなに大した恐怖心は感じませんでした。それはCGやVFXなどの映像技術の進歩で、昔より遥かに残酷シーンの多い作品を私がたくさん観て来てしまったからだと思います。(きっと大人になって純粋な心を失ってしまったんですね……)

 ・主役のダミアン(シーマス・デイヴィー=フィッツパトリック)もほっぺた辺りがふくよかでオリジナル版の方が不気味だった様な気がしますし、母親・キャサリン・ソーンを演じたジュリア・スタイルズにもそれほど魅力を感じず、父親・ロバート・ソーン役のリーヴ・シュレイバーは真面目な外交官をそれなりに演じたかなって感じでした。

 ・それとは対照的に私の印象に残ったのは、ダミアンの正体を父親のロバートに知らせ、何とかダミアンを殺そうとするブレナン神父を演じたピート・ポスルスウェイトの必死の形相とダミアンの乳母で彼の手足として働くベイロックを演じたミア・ファローの不気味な演技でした。

●採点
 ・私的評価……60点(全体的に恐怖心を煽る演出が少なく、不気味な雰囲気が足りない気がしました。肝心の見せ場である人が死ぬシーンでもそれほど驚きませんでしたし、何と言ってもオリジナル版でやたらと恐怖心を煽った「オーメン」を連呼するBGMが流れなかった事が非常に残念でした。)

 ・不気味さの雰囲気作りや有り得ない人の死に方の演出では『ファイナル・デスティネーション』や『デッドコースター』の方が遥かに優れていると感じましたので、ジェームズ・ウォンやデヴィッド・エリスに本作の監督をして欲しかったです。

 ・と言う訳でこの作品は、教会に近づくと何故か凶暴になってしまう方と母親の墓にジャッカルの骨が埋められているって方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、本当の意味でのトラウマを吹っ切る為に「頑張ってオリジナル版を観直そう!」ってカラ元気を出してしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。


インサイド・マン

2006-06-11 21:14:59 | 映画 ア行
映画館で、出演:デンゼル・ワシントン/クライヴ・オーウェン/ジョディ・フォスター/クリストファー・プラマー/ウィレム・デフォー/キウェテル・イジョフォー/脚本:ラッセル・ジェウィルス/ドナ・バーウィック/監督:スパイク・リー/作品『インサイド・マン』を観ました。

●感想
 ・デンゼル・ワシントン、クライヴ・オーウェン、ジョディ・フォスターら豪華キャストの共演するクライムサスペンスが気になり、劇場に行って参りました。

 ・クライヴ・オーウェン演じるダルトンが4人の仲間と共に、塗装業者に変装しマンハッタン信託銀行を襲い、ある人物の個人金庫にある重大な秘密が隠されているブツを奪う為に、従業員と客を人質に取り立てこもるというストーリーであります。

 ・スパイク・リーが監督を務めているだけあって、映像のアングルや事件が進行している途中で、事件後の人質への事情聴取シーンを入れ込むなど、演出に様々な工夫が見られる作品なんですが、「起承転結」で言う所の「起承」の部分がとても長く、「転」まで行くのに随分待たされた気分になりました。まぁ、どれだけ主犯であるダルトンの本心を隠しておけるかが、本作のキーポイントですから仕方がないと言えばそれまでなんですが、NY市警との攻防をもっとスリリングに描いて楽しませて欲しかったです。

 ・本作のクライマックスである「ダルトンの脱出方法」も「これまでに無い上手い方法だなぁ~」とは思ったのですが、『アルカトラズからの脱出』や『ショーシャンクの空に』などの強烈なインパクトを与える大ドンデン返しと比べると大して驚くほどのモノではありませんでした。

●採点
 ・私的評価……70点(映画としては凝った演出も多く、そこそこ面白いと思うのですが、肝心の警察と犯人とのやり取りで、あまり緊張感が感じられなかったのが残念です。ジョディ・フォスターは、出番こそ少なかったのですが、少し嫌味な女弁護士役がハマっていた様に思います。)

 ・観る前はタイトルの『インサイド・マン』の意味が分からなかったのですが、最後のキース・フレイジャー(デンゼル・ワシントン)とアーサー・ケイス(クリストファー・プラマー)との会話の内容で「あぁ、なるほどね!」って理解出来ました。また、冒頭でダルトンが話したセリフの本当の意味が、最後の最後で明かされる演出も凝っていて良かったと思います。

 ・と言う訳でこの作品は、誰も犠牲にしない芸術的な銀行強盗を考えている方とコンクリートの床を砕いてトイレ代わりに使った事のある方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが「この映画って割とデカパイの出演者が多いんだなぁ~」って、女性の人質が下着姿にされるシーンを、必死に目蓋に焼き付けようとしていたのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

明日の記憶

2006-05-27 00:56:39 | 映画 ア行
映画館で、出演:渡辺 謙/樋口可南子/坂口憲二/吹石一恵/水川あさみ/袴田吉彦/市川 勇/松村邦洋/MCU/遠藤憲一/木野 花/木梨憲武/及川光博/渡辺えり子/香川照之/田辺誠一/大滝秀治/原作:荻原 浩/脚本:砂本 量/三浦有為子/監督:堤 幸彦/作品『明日の記憶』を観ました。

●感想
 ・ハリウッド俳優・渡辺 謙さんと『ケイゾク』『トリック』などの作品で有名な堤 幸彦監督が気になって観に行ったのですが、平日にも係わらず40~50代のおばさまや御夫婦連れを中心に凄い人気に驚いてしまいました。

 ・昔、NHK大河ドラマの『独眼竜 政宗』を観て以来「渡辺 謙って凄い役者だなぁ~!」って存在感のある演技に感心していたのですが、この作品を観て改めてハリウッド俳優の貫禄と実力を思い知らされました。

 ・「若年性アルツハイマー病」と診断され、徐々に記憶を失って行く50歳の会社員・佐伯雅行を演じた渡辺 謙さんとその妻・枝実子を演じた樋口可南子さんの熱演が凄く、感心と感動をしながら最後まで見惚れてしまいました。

 ・ストーリーも良く出来ていて感動して涙を誘うシーンは沢山あるのですが、特に食事中に雅行が枝実子に向かって「こめんな、俺こんなになっちまって…」と泣きながら謝るシーンや病院の屋上での医師・吉田武宏(及川光博)との、やり取りにはグッとくるものがありました。

 ・劇中で医師の吉田が言っていたのですが「若年性アルツハイマー病」は、20代でも発病する可能性があるそうです。しかし、この病気に関して、現時点では有効な治療法や病状の進行を遅らせる特効薬が、まだ見つかっていないそうです。と言う事は、ほとんどの人に発病する可能性が有り、一旦発病してしまうと、手の施しようのない実に恐ろしい病気と言えるのです。そんな事を考えながらスクリーンを観ていると、佐伯雅行・枝実子夫妻の苦悩を他人事として観ることが出来ず、自然と彼らに感情移入をしていました。

 ・映像もこれまでの堤監督らしさを抑えたシンプルな感じで、途中までこの作品の監督が堤さんだという事を忘れてしまうくらいでした。堤監督としては、リアリティーをふまえつつ夫婦関係をリアルに描きたかったらしく、演技については多くのシーンで渡辺 謙さんや樋口可南子さんとじっくり話し合って決めていったそうです。

●採点
 ・私的評価……90点(佐伯雅行が発病して、記憶が徐々に消えて行くまでの表情を見事に演じ分けている渡辺 謙さんの演技がとにかく凄いです!そして、その演技をしっかり受け止めてしまう樋口可南子さんの演技もまた「素晴らしい!」の一言でした。他には、先程も書きましたが、吉田医師を演じたミッチーの冷静さと感情を顕わにするメリハリのある演技が印象に残りました。)

 ・と言う訳でこの作品は、生きて行く上での家族や記憶の有り難さを感じたい方と最近、曜日や日付けをすぐに思い出せなくなってしまっている方にオススメ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、劇中で佐伯雅行が自分と同じハブラシを使っているのを観て、思わず嬉しくなってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

アンジェラ/ANGEL-A

2006-05-13 23:47:04 | 映画 ア行
映画館で、出演:ジャメル・ドゥブーズ/リー・ラスムッセン/ジルベール・メルキ/セルジュ・リアブキン/脚本・監督:リュック・ベッソン/作品『アンジェラ/ANGEL-A』を観ました。

●感想
 ・6年振りにメガフォンを取ったリュック・ベッソンが、最も得意とする切ないラブストーリー作品だという事で、居ても立ってもいられず、初日の初回に観て参りました。

 ・観る前は、主役のアンジェラを演じるリー・ラスムッセンが「どの様な演技を見せるのか?」が正直言って不安でしたが、さすがにリュック・ベッソンが惚れ込んだだけあって、観終わった後には「アンジェラ役にはリー・ラスムッセンしか居なかった!」と思えるくらいに素晴らしい演技でした。

 ・ヒゲ面の冴えない男・アンドレを演じたジャメル・ドゥブーズも本職はコメディアンながら、アンドレの内面的な優しさ、弱さ、自信の無さ等を上手く表現しており、「憎めないダメ男・アンドレ」にピッタリとハマっていました!

 ・この作品は、大半がこの2人だけで出来上がっているのですが、2人の会話が時にユーモア有り、時にシリアス有りで、観ていて全く飽きない内容でした。ストーリーも、最初のとんでもない出会いから、時間が経つにつれて2人の心が次第に触れ合い始め、ラストには離れ難い関係にまで行き着くという心温まるもので、ダメ男の私としては大変共感出来る大好きな作品になりました!

 ・それにしても、リュック・ベッソンはキャスティングが上手いですよね!これまでの作品もそうなんですが、自分で脚本を書いているので、いざキャスティングを始めようとする時には、すでに登場人物のイメージがしっかり固まっているんでしょうね。この辺が脚本を書ける監督の強みですよね!

●採点
 ・私的評価……90点(アンジェラとアンドレの容姿や身長のギャップが面白く、このキャラ設定無くして、この作品は成り立たなかったと思えるので、「リュック・ベッソンにやられてしまった!」って感じです!劇中に何度もアンジェラとアンドレが、橋の上を歩いているシーンが引きのショットで出てくるのですが、小さいアンドレの後ろを長身のアンジェラがちょこちょこ付いて歩いている姿が、とても微笑ましく思えました。)

 ・人生に絶望した時にアンジェラのような絶世の美女に励まされたら、誰だって生きる希望を取り戻しますよね!そういった所にリュック・ベッソンの弱者に対する慈しみや励ましの様なものを感じられたので、これまでのリュック・ベッソン作品の中では一番好きな映画になりました!「出来たら、もう一回劇場で観たい!」と思っております。

 ・と言う訳でこの作品は、人生に絶望を感じている人や「映画の中でパリ観光をしている気分に浸りたい!」って方にオススメ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、「リュック・ベッソンは自分の容姿をアンドレに、内面をアンジェラに投影したのではないのかな?」って少し深読みして観てしまったのは私だけでしょうか?

 ・オマケなんですが、劇中で、ずーっとアンドレが右手をポケットに入れたままだったのが気になっていたのですが、これはアンドレを演じたジャメル・ドゥブーズが8歳の時に鉄道事故で右手を失ったのが原因だそうで、この右手をポケットに入れたままで演技をするスタイルは、もはや彼のトレードマークとして受け入れられているそうです。(パンフレットより)

それでは、また何か観たら書き込みます。

アンダーワールド エボリューション

2006-05-02 00:26:19 | 映画 ア行
映画館で、出演:ケイト・ベッキンセール/スコット・スピードマン/トニー・カラン/シェーン・ブローリー/スティーブン・マッキントッシュ/デレク・ジャコビ/ビル・ナイ/原案:レン・ワイズマン/ダニー・マクブライト/脚本:ダニー・マクブライト/監督:レン・ワイズマン/作品『アンダーワールド エボリューション』を観ました。

●感想
 ・映画の日に何を観ようかと悩んだのですが、前作を観たのとヴァンパイア映画が好きだという事で『アンダーワールド エボリューション』を観て参りました。

 ・GW中なので、映画館はもっと混雑しているのかと思いきや、平日と変わらない人出に少し安心致しました。

 ・いや~、それにしてもケイト・ベッキンセールは今回もいい演技を魅せてくれましたねぇ~!あのクールな美しさは只者じゃ~ないですね!私の中で最強の美しさを誇っていたシャーリーズ・セロンを超えてしまいました。

 ・観る前は2作目なので、「どうなのかな~?」という不安があったのですが、監督が前作と同じレン・ワイズマンだったせいか、前作を上手く引き継いだストーリー展開と世界観、見応えのあるスピード感あふれるアクションシーンは合格点をあげてもよいのではないかと思いました。

 ・ただ中盤に出てくるセリーンとマイケルのSEXシーンのぼかしの入れ方には、昔の日活ロマンポルノを思い出してしまい、トホホな気分になってしまいました。(個人的にはもっとセンスのある修正の仕方があると思うのですが……)。でも、この2人のSEXシーンは次回作を作るうえでは、重要だと思います。私なら次回作で、セリーンが双子の男女(男の子はマイケルの能力を引き継ぎ、女の子はセリーンの能力を引き継いでいる。)を生み、今回よりも母の愛を前面に出して、大きな敵と戦うという展開にしますね~。そう考えると、今回のSEXシーンは次回作への布石と観た方が良いと思いますね。

 ・でも、問題はセリーン達の敵ですよね~。今回でヴァンパイアとライカンの猛者達は全てやっつけてしまいましたからね~、強敵が蘇るというのも今回とダブってしまいますし、そう考えると人間が造ったフランケンのような人造人間を出すか、エイリアンやプレデターのような宇宙生物を登場させるしかないんじゃないでしょうか。私としては「セリーン、マイケルVSエイリアン、プレデター」の最強ダッグマッチが観てみたいです!(でも、セリーンとマイケルは一体どこまで強くなるんでしょうかね?不死身だという点で、もうすでに最強のような気もするんですが……)

●採点
 ・私的評価……75点(ケイト・ベッキンセールの強く、美しく、カッコイイ演技とスピード感あふれるアクションシーンがふんだんに盛り込まれているので、観ていて飽きないと思います。ただ、前作を観ていないと話の流れが掴めないと思いますので、前作を観てから行くべき作品だと思いました。)

 ・と言う訳でこの作品は、前作よりも強さ、美しさ、カッコ良さがパワーアップしたケイト・ベッキンセールを観てみたい方とレザー・ボンテージに興奮をおぼえてしまう方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、あまりにもセリーン(ケイト・ベッキンセール)が血を流しすぎるのを観て「貧血になれへんかな~」って要らぬ心配をしてしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

イントゥ・ザ・サン

2006-03-31 23:00:08 | 映画 ア行
DVDで、出演:スティーヴン・セガール/マシュー・デイヴィス/大沢たかお/エディー・ジョージ/ウィリアム・アザートン/ジュリエット・マーキス/ケン・ロウ/豊原功補/寺尾 聰/伊武雅刀/ペース・ウー/栗山千明/山口佳奈子/大村波彦/本田大輔/原案:スティーヴン・セガール/ジョー・ハルピン/脚本:トレヴァー・ミラー/スティーヴン・セガール/ジョー・ハルピン/監督:ミンク/作品『イントゥ・ザ・サン』を観ました。

●感想
 ・公開当時に観ようと思ったのですが、他のブログでの評判があまり良くなかったので、DVDでレンタルされるのを待ちましたが、結果的には大正解だったと思います。

 ・スティーヴン・セガール主演なので、他の作品と同じ様に、圧倒的な強さで敵を次々と倒して行くのですが、英語、日本語、中国語が入り乱れ、セガールと寺尾 聰での会話では、セガールが英語で喋り、それを聞いた寺尾が日本語で答えるという何とも不可解なムードが漂うシーンになっていました。

 ・栗山千明が知事候補の娘役で登場している時間が、セガールの実の娘・藤谷文子の出演している『ガメラ』のテレビ映像の時間よりも短いという、まことに親バカな演出もあり、唖然とさせられます。

 ・私は演技派の「大沢たかお」という俳優が好きなのですが、この作品では彼の良さが出し切れておらず、単なるセガールの引き立て役として使われた印象が強かったので、出来れば出演を断って欲しかったです。

 ・そんな中で、黒田(大沢たかお)の部下を演じた大村波彦、本田大輔の熱演が際立っていたのが、せめてもの救いだった様に思います。

 ・それにしても劇中のセガールの日本語はヒドかったですね~!昔はもっと上手かったのに、喋らないうちに忘れてしまったんですね~。イントネーションがおかしい上に大阪弁だし声がこもっているので、セリフが聞き難かったです。本人もそれに気がついたのか、後半のシーンではほとんど英語で喋っていました。

●採点
 ・私的評価……40点(見せ場は、相変わらずキレのいいセガール・アクションだけなので、ストーリーの内容を重視する方は観ない方が良いと思います。)

 ・と言う訳でこの作品は、セガール・アクションが大好きな方と「日本刀を振り回したい!」と思っている方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、「イントゥ・ザ・サン」のオフィシャル・サイトの音楽のデカさに、思わずビックリしてしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

イーオン・フラックス

2006-03-11 18:38:08 | 映画 ア行
映画館で、出演:シャーリーズ・セロン/マートン・ソーカス/ジョニー・リー・ミラー/アメリア・ワーナー/ソフィー・オコネドー/フランシス・マクドーマンド/原作:ピーター・チョン/脚本:フィル・ヘイ/マット・マンフレディ/監督:カリン・クサマ/作品『イーオン・フラックス』を観ました。

●感想
 ・シャーリーズ・セロンが好きなので、本当は試写会で一足早く観たかったのですが、残念ながら当たらなかったので初日の初回に観て参りました。

 ・撮影開始の4ヶ月前から格闘技やアクロバット等の様々な訓練を受けたという事で今回のシャーリーは頬がスッキリとしています。(私としては『ディアボロス』の時の様に少し頬がふっくらしている方がセクシーな感じがして好きなんですが……。)

 ・シャーリーはスタイルが良いので、アクションシーンもバッチリきまっています!流石にバレエをやっていただけあって身体が柔らかく、180度の両脚開脚なんて楽勝みたいでした。

 ・そんなシャーリー演じるイーオンの仲間として、『ホテル・ルワンダ』でポール(ドン・チードル)の妻・タチアナを好演したソフィー・オコネドーが足を手の様に手術をした暗殺者・シサンドラを演じているのですが、印象が『ホテル・ルワンダ』の時と全く違うので「この人どこかで見たな~」と思いつつもなかなか思い出せませんでした。

 ・他にも『スタンドアップ』でシャーリーと共演していたフランシス・マクドーマンドが髪の毛をオレンジ色に染めたイーオン達のボス役のハンドラーという役で出演しています。(彼女の事も顔が常にライトで照らされている為になかなか気がつきませんでした……。)

 ・原作がアメコミなので、内容はそんなに期待していなかったのですが、思っていたよりも起承転結がハッキリしていて分かりやすかったので、予想以上に楽しめました。

 ・イーオンの衣装が奇抜なデザインでセクシーな物もあるので、観ていて楽しめますし、時代設定が西暦2415年となっているので、未来の情報伝達方法や爆弾、特殊能力などのアイディアが斬新で「上手く考えているな~」と感心させられました。

 ・監督のカリン・クサマが女性なのでそうなったのかは分からないのですが、イーオンやシサンドラ等の女性の活躍が派手で強いのに比べて、人類滅亡の危機をワクチン開発で救ったトレバー(マートン・ソーカス)、その弟のオーレン(ジョニー・リー・ミラー)等の敵対する男達が非常に弱く描かれているのが少し残念でした。(これを見ると未来に行く程、ますます女性が強くなりそうなので恐ろしい限りです……。)

 ・SF作品としては、まずますの出来だと思いますので気になる方は劇場に行っても損はないと思います。(でも、『マトリックス』や『スパイダーマン』のレベルには達していませんので、そこそこの期待で宜しくお願いします。)

●採点
 ・私的評価……70点(「シャーリーズ・セロンに始まり、シャーリーズ・セロンで終わる」って感じなので、シャーリーズ・セロンのファンの方なら充分満足出来ると思います。)

 ・という訳でこの作品は、「これでもか!」ってくらい、シャーリーのアクションシーンを観たい方と「将来たとえクローンになったとしても何度も生まれ代わりたい!」と願っている方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、「西暦2415年の世界の内装ってかなり和風テイストが入っているんだなぁ~」って板の間や壁に描かれた鶴の絵なんかを見ながら、身近なものを感じてしまったのは私だけでしょうか?(他にも「クッドチャイルド」の施設の中庭に咲いているサクラがとても美しく印象に残りました。)

それでは、また何か観たら書き込みます。

エミリー・ローズ

2006-03-03 23:02:33 | 映画 ア行
試写会で、出演:ローラ・リニー/トム・ウィルキンソン/キャンベル・スコット/ジェニファー・カーペンター/コルム・フィオール/ジョシュア・クローズ/脚本:ポール・ハリス・ボードマン/スコット・デリクソン/監督:スコット・デリクソン/作品『エミリー・ローズ』を観ました。

●感想
 ・悪魔払いの実話を元に作られた作品なんですが、基本は神父さんの裁判問題なので、ストーリー的にはそんなに怖くはないです。

 ・この作品で何が怖いかと言えば主役のエミリー・ローズを演じたジェニファー・カーペンターの顔です!本当はエミリーの役は違う女優さんが演じる事に決まっていたみたいなんですが、ジェニファーの演技を見た監督のスコット・デリクソンが彼女に変更する事を決めたそうです。

 ・でも、アメリカって国は「悪魔」の存在を法廷で認めてしまうんですから、ある意味すごい国ですよね~!日本だったら100%精神病による自殺で片付けられる事件だと思うんですが……。

 ・それにしても「悪魔」ってどうしてアメリカとかヨーロッパのキリスト教が深く根付いている国にしか現れないんでしょうかね?私も日本で生まれて数十年になりますが、周りやテレビで「悪魔」に取り憑かれたって日本人を見た事がありません。これって、もしかしたら日本は「御きつね様」とか「白へび様」の管轄になっているんですかね?何だかよく分かりませんが……。

 ・劇中で脅かそうとするシーンでは、大きな音を急に鳴らすという古典的な手法が必ず使われています。私としては、ここら辺があまりにもベタ過ぎて共感できないんですけどね~。ストーリーもビックリする様な展開がある訳じゃありませんし、そんなに怖くもないので映画館に行くのであれば出来るだけ安く観れる方法を考えた方がいいかも知れませんね。

●採点
 ・私的評価……60点(「悪魔」という存在に疑問を感じている私にとってはあまり「面白い!」と思える作品ではありませんでした。)

 ・と言う訳でこの作品は、人間離れしたジェニファー・カーペンターの顔の演技を観たい方と夜中の3時に目が覚めて、焦げ臭い匂いを嗅いだ事のある方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、エミリーが悪魔に取り憑かれた後も、ずーっと彼女の側にいた恋人のジェイソン(ジョシュア・クローズ)の度胸に拍手を送りたくなってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。