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私、Rohi-taの映画の感想(ネタバレ有り!)と日常を報告するページです。

ミュンヘン

2006-01-26 23:26:56 | 映画 マ行
試写会で、出演:エリック・バナ/ダニエル・クレイグ/キアラン・ハインズ/マチュー・カソヴィッツ/ハンス・ジシュラー/ジェフリー・ラッシュ/脚本:トニー・クシュナー/エリック・ロス/製作・監督:スティーヴン・スピルバーグ/作品『ミュンヘン』を観ました。

●ストーリー
ミュンヘン・オリンピック開催中の1972年9月5日、パレスチナゲリラ“ブラック・セプテンバー (黒い九月)”によるイスラエル選手団襲撃事件が起こり、イスラエル人の人質11名が犠牲となる。

これに激怒したイスラエル政府は非公式に機密情報機関“モサド”に暗殺チームを編成させ、アフナー(エリック・バナ)をリーダーとする5人に、アラブのテロリスト指導者11人への報復を命じる。

この命を受け、妊娠7ヶ月の妻を残し、ヨーロッパに渡るアフナー。
愛国心に燃える5人のメンバーは、人を殺した経験が無いにも係わらず、標的を一人ずつ確実に消して行く。

このアフナー達の暗殺事件に対し、パレスチナも大規模な報復テロを繰り返し、2国は泥沼の戦いの様相を呈して行く。

標的を消して行く中で、アフナーも3人の仲間を失い、自分の命も標的にされている事態に陥り、精神的に追い込まれて行くのだった……。

●感想
実話を基にした作品で内容が内容だけに、全編通じてトーンが凄く重いです。

この事件が起きた頃、私はまだ幼く、本作でこの事件の詳しい内容を知ったのですが、敵対する国のオリンピック宿舎に襲撃をかける大胆不敵な行動に唖然と致しました。

政治的問題で開催国のドイツが立て籠もるパレスチナゲリラに攻撃を出来なかったり、平和の祭典の最中に起きたテロ事件が全世界に報道される様子は緊迫感がありました。

そんな状況をテレビで観戦しているユダヤ人とパレスチナ人の正反対の表情が、とてもリアルだったと思います。

アフナーをリーダーとする寄せ集めの“モサド”メンバーがアラブのテロリスト指導者11人を1人ずつ消して行く度にテロリストとして成長していく様子が内面の葛藤と共に上手く描かれていました。

仲間が殺され、自分達の独自の判断で復讐に向かうシーンでは彼らの団結の固さと怒りや悲しみを感じ、この先の果てしない殺し合いを予感させるものでした。

自分が標的にされている事を知り、今まで行って来た殺し方での報復を警戒するアフナーの精神的な疲弊と、妻に電話を掛け、幼い我が子の言葉で涙を流すシーンに深い哀愁を感じました。

●採点
私のこの作品に対する評価は65点です。

ドキュメンタリー的な重い内容の作品を164分間観続けるのは、正直言ってお尻が辛かったです。

ですから、この作品を観に行こうと思っている方は座り心地の良いシートが完備されている劇場に行く事をおすすめ致します。

公開当時からユダヤ人、パレスチナ人の両方から批判を受けていると聞きましたが、私としてはどちらか一方から絶賛される作品になっていない事にスピルバーグ監督の誠実さを感じました。

本作では、イスラエル側からの視線で描かれているのですが、決してイスラエルを正当化していない所に好感を覚えましたし、この両国の争いの中にアメリカのFBIも加わっている事実を描いた事に賞賛を送りたいと思います。

この事件から33年以上が経つのですが、イスラエル・パレスチナ間の抗争は未だに続いており、先程も『パレスチナのイスラエル強硬派「ハマス」が政権を獲得した事で、この先のイスラエルとの関係が悪化する恐れが強まった』という嘆かわしいニュースが報じられていました。

これは隣国であるが故の抗争なのですが、イスラエル・パレスチナだけに限った事では無く、世界の各地で同じ様な争いが行われていて、世界各国の色々な思惑が絡んで、中々解決策が見つからないのが実状であります。

日本政府も決してこれらの状況を「対岸の火事」として見るのではなく、隣国との関係には充分注意を払って行動してもらいたいものだと思っております。

と言う訳でこの作品は、実際に起こったミュンヘン・オリンピックでのイスラエル選手団襲撃事件を知らない方と“モサド”の暗殺者達の実情に迫りたい方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、殺された美人暗殺者のオールヌードに「グリコのおまけ」的悦びを感じてしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

未来世紀ブラジル

2006-01-20 22:52:28 | 映画 マ行
DVDで、出演:ジョナサン・プライス/ロバート・デ・ニーロ/キャサリン・ヘルモンド/イアン・ホルム/ボブ・ホスキンス/マイケル・ペリン/ピーター・ボーガン/キム・グライスト/チャールズ・マッケオン/脚本:テリー・ギリアム/トム・ストッパード/チャールズ・マッケオン/製作:アーノン・ミルチャン/監督:テリー・ギリアム/作品『未来世紀ブラジル』を観ました。

●ストーリー
20世紀の情報管理が強化されたこの国では、絶対的な権力を情報省が握っており、これに反発する爆弾テロ事件が社会問題となっていた。

クリスマスの夜、情報省の役人が叩き落としたハエがタイプライターに落下し、タイプ中の爆弾テロの容疑者の名前がタトル(Tuttle)からバトル(Buttle)に変ってしまい、無実のバトル氏が連行され罰せられてしまう。

このバトル氏の不当な逮捕を目の当たりにした、上の階に住むジル(キム・グライスト)は情報省まで抗議に行くのだが、全く相手にされず追い払われてしまう。

その頃、情報省記録局員のサム(ジョナサン・プライス)は夢の中で銀色の羽根をつけたヒーローになり、大空を飛び、美女と出会う夢を見ていたのだが、上司のカーツマン局長(イアン・ホルム)に電話で起こされ慌てて情報局へと出勤する。

この時、受付で抗議に来ていたジルをみかけたサムは、彼女が夢に出て来た美女にそっくりだった事に驚くと同時に一目惚れしてしまうのだったが……。

●感想
情報で管理され混沌とした近未来の世界観が良く出来ており、『12モンキーズ』に繋がる作品のように思いました。

『ブラザーズ・グリム』では少しスベった感のあるテリー・ギリアム監督ですが、この作品を見せられると才能のある監督だと認めざるを得ない見応えのある内容でした。

能力やコネがありながらも、出世を望まず、平凡な業務に満足している情報省記録局員のサムが夢の中で出会った美女にそっくりな女性・ジルに恋をしてしまい、彼女が罰せられるのを救う為に無茶な行動に出てしまい、転落の道を辿るというシュールな内容なんですが、先の展開が全く読めないのでいつしか目が離せなくなってしまいました。

サムの夢と実社会とのギャップが面白く、夢の内容も美女のいる楽しいものから化け物や黄金の鎧武者が現れる暗いものへと変化して行く様子が実際の彼の立場とリンクしているのも良く出来ていると思いました。

また、忘れた頃に出て来る爆弾テロリストをロバート・デ・ニーロがさり気なく演じているのも見所です。

●採点
私のこの作品に対する評価は75点です。

不安感を誘う近未来の世界観が気に入ったので、この点数にしましたが、ちょっと中だるみを感じさせる部分もあったので、「もう少し短くてもいいかな~っ」て思いました。

まぁ、それでもテリー・ギリアムらしい個性的なデザインの衣装や乗り物のがたくさん出て来たので楽しめましたけど。

特に、サムの母親のハイヒールを逆さまにした様な帽子やサムが乗る1人乗り用の車、情報省の装甲車、受付ロボット等が混沌とした世界観の中にピッタリはまっていた様に思います。

と言う訳でこの作品は、他人に無関心な人々の管理された近未来社会を観てみたい方と夢で見た理想の人に実際に出会った事のある方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、上流階級の役人にも係わらず女性に恋した為に道を外してしまったサムの姿とライブドアの社長として注目を浴びながらも金に恋した為に犯罪者に成り下がってしまった堀江貴文の姿が少しダブって観えてしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。


マダガスカル(日本語吹替版)

2005-12-16 22:28:31 | 映画 マ行
DVDで、声の出演(日本語吹替版):玉木 宏/柳沢慎吾/岡田義徳/高島礼子/小木博明/矢作 兼/山崎弘也/柴田英嗣/脚本:マーク・バートン/ビリー・フロリック/エリック・ダーネル/トム・マクグラス/監督:エリック・ダーネル/トム・マクグラス/作品『マダガスカル(日本語吹替版)』を観ました。

●ストーリー
ニューヨークのセントラルパーク動物園で暮らす、陽気で人気者ライオンのアレックス(声:玉木 宏)、おしゃべりでユニークなシマウマのマーティ(声:柳沢慎吾)、極度の心配性で薬が大好きなキリンのメルマン(声:岡田義徳)、そしてみんなをまとめるしっかり者の女性カバのグロリア(声:高島礼子)の4頭は園内でも大の仲良しグループ。

みんな快適な動物園の贅沢な暮らしを満喫していたのだが、脱走を企てていたペンギン軍団(声:山崎弘也、柴田英嗣)と出会い、外の世界に興味を持ったマーティが夜にこっそりと動物園を脱走してしまう。

これに気付いたアレックス達が慌てて後を追い、連れ戻そうとするのだが、駅で警官隊に捕らえられてしまい、船に乗せられてしまい、思わぬハプニングで野生動物達が生息するマダガスカル島へと流れ着いたのであったのだが……。

●感想
ビックリしました!
本職の声優さんじゃないのに、この違和感の無いアフレコは皆さん、さすがに芸達者ですよね~。

特に驚いたのが、マーティ役の柳沢慎吾さん、キング・ジュリアン役の小木博明さん(おぎやはぎ)、ペンギンズ隊長役の山崎弘也さん(アンタッチャブル)は、本当に上手かったですね~!

あまりの上手さに「ひょっとしたら俳優や漫才師よりも声優の方がむいてるかも?」って思ってしまいました。(笑)

ストーリーは、マダガスカル島に着いてからのマーティの喜ぶさまと動物園が恋しいアレックスとの対比や徐々に野生の本能に目覚めて、周りの動物達がエサに見え始めるアレックスの行動が、映画『あらしのよるに』の「ガブ」に近くて面白かったです。

まぁ、結局はアレックス達4頭が力を合わせれば、どんな困難も乗り越えられるということで、友達の大切さが充分伝わってくるノリの良い作品でした。

●採点
私のこの作品に対する評価は70点です。

劇中に色々な映画のパロディを使うなど、あまり子供を意識して作られていないので、私も楽しめました。

特に、マダガスカルに着いて、アレックスが1人ぼっちでバスケットボールに語りかける『キャスト・アウェイ』のパロディには、意表を突かれてしまったのでとても印象に残りました。

それから、ペンギン部隊の軍隊のような無駄の無い動きと強さが良かったですね~!
高い所に飛び乗ったり、バク転などは出来るのに歩くのはヨチヨチ歩きっていう設定が面白かったです。

と言うわけで、この作品は、仲の良い友達が3人以上いる方とライオン、シマウマ、キリン、カバが一緒に暮らしているのを見た事がある方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、キング・ジュリアンの歌う「踊るの好き、好き!とても好き、好き!みんなも~!!」っていうフレーズが耳についてしまい、気がつくと口ずさんでしまっているのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

ミート・ザ・ペアレンツ2

2005-11-16 23:03:09 | 映画 マ行
試写会で、出演:ロバート・デ・ニーロ/ベン・スティラー/ダスティン・ホフマン/脚本:ジョン・ハンバーグ/ジム・ハーツフェルド/監督:ジェイ・ローチの『ミート・ザ・ペアレンツ2』を観ました。

●ストーリー
看護士として働くグレッグ・フォッカー(ベン・スティラー)は、恋人パム(テリー・ポロ)の元CIAの堅物頑固親父・ジャック(ロバート・デ・ニーロ)から苦労の末に、ようやく結婚の承諾を得た。

しかし、今度は、結婚を前にジャック夫婦を、西海岸に住む自分の両親に引き合わせなければならない。

グレッグは超堅物のジャックに、父は弁護士、母は医者と説明していたのだが、実際は、父・バーニー(ダスティン・ホフマン)は本業を休業中で専業主夫をしており、母・ロズ(バーブラ・ストレイザンド)も医者ではあるのだが、高齢者向けの性生活カウンセラーを営んでいた。

おまけに2人は、明るい変わり者で、堅物のジャックとは何もかもが対称的だったのだ。

果たしてグレッグは、何事にも開放的過ぎる自分の両親を、ジャックに気に入られる様に紹介し、無事にパムと結婚式を挙げる事が出来るのであろうか……。

●感想
ロバート・デ・ニーロとダスティン・ホフマンが競演しているというだけでも、「見る価値あり!」と思い試写会に行って参りました。

本作は『ミート・ザ・ペアレンツ』の続編なんですが、全編ギャグのコメディ作品なので、たとえ前作を観ていない人でも充分に楽しめると思うのですが、かなり下ネタが多い作品になっているので、下品な笑いが嫌いな人には、おすすめし難い内容になっています。

また、下ネタが笑えるものになっているのであればOKなのですが、全然笑えないネタもたくさんあって、「どこが面白いねん!」と頭をひねりたくなるシーンも多々ありました。

今回は、ジャックの孫の「リトル・ジャック」という赤ちゃんやイヌ、ネコなどの女性が興味を惹きそうなものを総動員して、ウケを狙いに行ってます。

確かに、それがいい味を出しているとも言えるのですが、ワンパターンな笑いが多く、赤ちゃんの「手信号ネタ」の使いまわしには、いい加減「もう、ええやろ!」って突っ込んでしまいました。

まぁ、それでもベタな笑いが全編を通して次々と出て来ますので、アメリカンギャグが大好きな方には、かなり笑える作品になっていると思います。

●採点
私のこの作品に対する評価は60点です。

「ロバート・デ・ニーロとダスティン・ホフマンは、何でもこなすスゴイ役者さんだなぁ~」と感心しながら観ていたのですが、2人にはもっとシリアスな内容の作品でも競演して欲しいです。

私としては、花嫁役のテリー・ポロにイマイチ魅力を感じないので「もっと華のある女優を起用して欲しいなぁ」とも思いました。

だから、この作品は、下ネタ満載のコメディ映画が好きな方と、飼い犬を事故でトイレに流してしまった事のある方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが「この映画のチラシのデザインって、もう少し何とかならなかったのかなぁ~」って思ってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。




ミッシング

2005-10-10 14:54:03 | 映画 マ行
DVDで、ケイト・ブランシェット、トミー・リー・ジョーンズ、ジェナ・ボイド 出演、ロン・ハワード 監督作品の「ミッシング」を観ました

●ストーリー
1885年、アメリカ南西部の荒野で治療師としてマギー・ギレクソン(ケイト・ブランシェット)は、過酷な生活の中で、2人の娘を女手一つで育てながらも、恋人ブレイク(アーロン・エッカート)の助けを受け、幸せな毎日を過ごしていた。

そんなある日、鹿狩りに出ていたブレイクと共に、20年前にアパッチ族として生きる道を選んで、家族を捨てた父親ジョーンズ(トミー・リー・ジョーンズ)が突然帰って来る。

過去を悔いるジョーンズだったが、父親がいない事で、長年苦労を重ねてきたマギーは決して許すことが出来ず、腹部の治療を済ませると、冷たく彼を追い返す。

ところが翌朝、町へ出かけた娘たちとブレイクが何者かに襲われ、ブレイクは残酷な殺され方をされ、長女のリリー(エヴァン・レイチェル・ウッド)は誘拐され、行方不明になってしまう。

犯人がネイティヴ・アメリカンだと分かった事から、マギーは不本意ながらも彼らの習性をよく知るジョーンズに協力を依頼し、一緒に娘の行方を捜索し始めるのだったが……。

●感想
「シンデレラマン」に感動し、同じロン・ハワード監督作品を観たくなり本作を借りてみました。

作品のテイストがあまりにも違うので比べるのは難しいですが、感想としては「まずまず」の作品でした。

以前から、「現在のハリウッド女優の中で一番演技が上手い!」と私が思っているオスカー女優のケイト・ブランシェットが主役で出ているので、観飽きる事はなかったです。

ケイト・ブランシェットが主役の場合、多少、脚本が悪くても、彼女の演技力でそれをカバーしてしまうので、安心して観ていたのですが、この作品でもかなりの存在感で作品のグレードを上げており、改めて「この人の演技は上手すぎる!」と感心してしまいました。

なんて言ったらいいのか分かりませんが、ケイト・ブランシェットが出てると作品にリアル感が増すというのか、本当にあった話のように思えて、いつの間にか作品に引き込まれてしまい、すっかり彼女の演技に魅了されている自分がいるんですねぇ~!

決して、ルックスとかは私の好みではないんですけど、どんな役をしても期待以上の演技を魅せてくれる所が、彼女を好きな理由だと思います。

他の出演者も、トミー・リー・ジョーンズはルックスがアパッチぽくって良かったですし、娘役の2人も予想以上に頑張って良い演技をしていたと思います。

その中でも、ジェナ・ボイドはシッカリした妹・ドットを好演しており、これからの活躍が楽しみになり、「名前だけは憶えておこう!」と思いました。

オチもオーソドックスで全体を通して、ヒネリのある作品では無いんですが、ケイト・ブランシェットのオスカー女優独特の貫禄ある演技だけで最後まで観れてしまう、ある意味恐ろしい作品でした。

●採点
私のこの作品に対する評価は70点です。

今日の私のこの作品に対する評価は、かなりケイト・ブランシェット票が入っているのであまり参考にならないですね。(笑)

ストーリーにベタさを感じたり、呪術を使う不気味なアパッチが出てきたりするので、好印象を受けるのが難しい作品だと思います。

また、アパッチの風習がよく出てくるのですが、これを知っていないと、意味不明な作品の印象が残ってしまうかも知れませんね。

だから、この作品はケイト・ブランシェットの演技に共感できる方と誘拐された娘を自力で取り戻した経験のある方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、ヴァル・キルマーの出演シーンを観て「新人俳優並みの扱いで、かわいそうだなぁ~」と思ってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。

「メゾン・ド・ヒミコ/オフィシャルブック」を買いました。

2005-09-16 17:41:53 | 映画 マ行
今日、「メゾン・ド・ヒミコ」を観たのと同じ劇場で「運命じゃない人」を観て、何気なく売店に立ち寄ると「メゾン・ド・ヒミコ/オフィシャルブック」が目に止まり、サンプル本をパラパラめくると、渡辺あやさんのシナリオが完全収録されている事を知り、思わず読みたくなり買ってしまいました。

まだ、全然読んでないのですが、
●オダギリジョーさん、柴咲コウさん、田中 泯さん、西島秀俊さん、脚本家・渡辺あやさん、音楽家・細野晴臣さん、犬童一心監督、その他プロデューサー等、制作者へのインタビュー。

●劇中のカット写真

●脚本家・渡辺あやさんの完全シナリオ

●美術デザイン

●桜沢エリカさん、タナダユキさん、大場正明さん、田中千世子さんによる作品評

●撮影日記

等が掲載されているので、楽しみながら少しづつ読んで行きたいと思っています。

ちなみに定価1680円(1600円+消費税)となっており、キネマ旬報社から発行されております。

別に本の宣伝をするつもりはないですが、興味のある方は手に取ってみてはいかがでしょうか。

それでは、また何かあったら書き込みます。

マルコヴィッチの穴

2005-09-14 22:21:19 | 映画 マ行
DVDで、ジョン・キューザック、キャメロン・ディアス、キャスリーン・キーナー、ジョン・マルコヴィッチ出演の「マルコヴィッチの穴」を観ました。

●ストーリー
売れない人形使いのクレイグ(ジョン・キューザック)は、ペットショップに勤める妻・ロッテ(キャメロン・ディアス)やたくさんのペット達と共に貧しい生活を送っていた。

ある日、クレイグは街角で人形劇を見せていたが、子供のいる前で卑猥なシーンを演じてしまった為に、子供の父親から殴り倒されてしまう。

殴られたのは、これが初めてではなかったクレイグだったが、この一件で定職に就く事に考えを変え、新聞の求人欄で見つけた、マンハッタンのビルの7と1/2階にある天井の低いフロアーにオフィスを構える、レスター社のファイル整理の職を得る。

そこで偶然にも、フロアーの天井が低い理由を説明するビデオを一緒に観ていた美人OL・マキシン(キャスリーン・キーナー)に一目惚れしたクレイグは、彼女を口説こうとするが全く相手にしてもらえない。

そんな時、クレイグは仕事中に偶然にもファイリング室の棚の裏側に、有名俳優ジョン・マルコヴィッチの頭の中に入る事ができる小さな扉を発見する。

扉の先にある小さな穴を潜り抜け、15分間だけジョン・マルコヴィッチになる体験をしたクレイグは、この不思議な体験を興奮しながらマキシンに話す。

マキシンは、最初クレイグの話しを全く信用しなかったのだが、この体験は商売に出来ると考え直し、クレイグと共に15分だけマルコヴィッチの体験ができるというビジネスを1回200ドルで始めるのだった。

2人が始めたこの商売は、順調にお客を増やして行くのだが、クレイグの妻・ロッテがこの穴を通り、マルコヴィッチの身体を利用して、マキシンと肉体関係を持った事をきっかけに、複雑な方向に進んで行く事になるのだが…。

●感想
この作品も前から気になっていた作品で、「いつかは観なければ!」と思いながら今日に至った訳なんですが、観る前に持っていた印象と全く違い、複雑で色々な要素を上手く合わせた、非常に良くできた傑作でした。

物語の序盤はクレイグと会社の秘書や社長とのズレた会話で笑いを取り、中盤は色々な人がマルコヴィッチの頭に入るという奇想天外な方向に物語を展開させ、終盤でそれまで複雑に絡み合った愛情劇をミステリー要素を入れながら一挙に解決してしまうという、誠に天才的な荒業でまとめられた素晴しい脚本で構成されています。

これだけ良く出来た脚本で作られているのですから、どんな俳優が出てもある程度は面白くなると思うのですが、頭に入られる俳優をジョン・マルコビッチという非常に個性的で演技力のある俳優に決めた事がこの作品の最大の成功の要因だと私は思います。

物語の序盤までは、「ジョン・マルコビッチはもしかして脇役なの?」って思える様な展開だったのですが、マルコビッチがマルコビッチの穴を通って、たくさんのマルコビッチが存在する、マルコビッチだけの世界に辿り着いてからは、ほとんどマルコビッチの一人舞台のような活躍ぶりで、踊ったり、人形劇をしたり、頭の中を乗っ取られたり、と遺憾なくマルコビッチの魅力を充分に堪能させてくれます。

また、ジョン・キューザックとキャメロン・ディアスもむさ苦しい格好で貧乏な夫婦を好演し、キャスリーン・キーナーも美人で気が強いが複雑な恋をしてしまう難しいOL役を上手く演じていました。

いい脚本と演技力のある俳優陣が揃えば、こんなに素晴しい作品が出来るという事を証明する様な非常にクオリティーの高い作品でした。

●採点
私のこの作品に対する評価は90点です。

劇中で禿げたチャーリー・シーンやインタビューを受けるショーン・ペンなど、有名俳優がちょっとだけ出演するサービスシーンもあり、遊び心を忘れないスタッフのうれしい演出が好きになりました。

また、人間の容姿や心、愛情の有り方についても根本的に考えさせられる作品で「私が100回位、生まれ変わってもこんな内容の脚本は絶対に書けないだろう」と思わせる様な、とんでもない衝撃を受けた作品となりました。

だから、この作品は大勢のジョン・マルコヴィッチが一度に出てくるのを観てみたい方と勤めている会社の天井が異常に低い方にオススメ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、この作品を観て「他人の身体に入ってまで、永遠に生き続ける必要があるのだろうか?」と考えてしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。

メゾン・ド・ヒミコ

2005-09-13 23:07:58 | 映画 マ行
映画館で、オダギリジョー、柴咲コウ、田中 泯 出演、犬童一心 監督作品「メゾン・ド・ヒミコ」を観ました。

●ストーリー
塗装会社に勤める吉田沙織(柴咲コウ)は、亡くなった母の医療費を親戚に借り、借金を抱え、風俗への転職を真剣に考えていた。

そんなある雨の日、沙織が勤める会社に、岸本春彦(オダギリジョー)と名乗る、若くて美しい男がやって来る。彼は、沙織が幼い頃に出て行った父親・吉田照雄(田中 泯)の恋人だった。

春彦は、父の照雄が癌を患い、余命が残り少ない事を沙織に告げ、照雄がゲイの為に建てた老人ホーム・
「メゾン・ド・ヒミコ」で働く事を沙織に頼みに来たのだった。

沙織は、母と自分を捨て、我がままに生きてきた、父親のことを許せずにいたが、春彦が提示した「日曜だけの勤務で、日給3万円」と言う条件の良さと、遺産の話しに心が動いてしまい、日曜日の朝、生まれて初めて「メゾン・ド・ヒミコ」を訪れるのであるが…。

●感想
病気で親と死に別れるという、誰にでもいつかは起こりうる切ない題材を基にして、新しい人々との出会いや知人が老いて行く事の悲しさ等を、暗くなり過ぎない犬童監督独特の表現で観せてくれる味のある作品だと思います。

私がこの作品の好きなところを挙げるならば、まずはキャスティングの上手さですね。
オダギリジョー、柴咲コウ、田中 泯 、そしてゲイ役の人々、全てがピッタリはまっていて違和感を全然感じませんでした。

この作品を観る前は、「たそがれ清兵衛」の剣客イメージを田中 泯さんには強く持っており、正直言って「この配役はどうなんだろう?」と不安を持っていたのですが、ふたを開けて見ると、私の心配は杞憂に過ぎず、田中 泯さんの落ち着きのある演技は、癌を患いながらも少しも動揺を見せない「卑弥呼」にピッタリで劇中一番輝いて観えました。

逆に、この作品で残念なところは、物語中盤辺りで、沙織とゲイメンバーの一人の山崎(青山吉良)が色々なコスプレ衣装を着替え、はしゃぎ回り、そのままの衣装でダンスホールに出かけて行くシーンがあるのですが、この一連のシーンは全体の流れから見て、ちょっと浮いてしまっているように思えるのでカットし、代わりに卑弥呼と沙織の母親との過去のエピソードシーンを入れて、二人の関係をもっと詳しく描いて欲しかったと思います。

それでも、肝心なラストシーンは、ちょっとお茶目な微笑ましいエピソードで終わっているので、私にとって記憶に残る作品になりました。

●採点
私のこの作品に対する評価は70点です。

私の中での、犬童一心監督の代表作といえば、「ジョゼと虎と魚たち」なので、どうしてもこの作品と比較して観てしまうのですが、残念ながら「メゾン・ド・ヒミコ」で、「ジョゼと虎と魚たち」以上の感動を得ることはできませんでした。

しかし、こういった人の感情の機微を上手に描く犬童作品が私は大好きなので、これからも犬童一心監督には「メゾン・ド・ヒミコ」や「ジョゼと虎と魚たち」の様なオリジナル脚本での感動できる作品をたくさん作って欲しいと思っています。

だから、この作品は犬童一心監督ファンの方と我がままに生きているゲイの身内を持っている方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、「メイクダウンをしているとは言っても、やっぱり柴咲コウはカワイイじゃん!」って思ってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。

容疑者 室井慎次

2005-08-27 21:10:31 | 映画 マ行
映画館で柳葉敏郎、哀川 翔、田中麗奈、出演の「容疑者 室井慎次」を観ました。

●ストーリー
室井(柳葉敏郎)が捜査本部長を務める新宿の殺人事件の被疑者として取調べを受けていた警官・神村(山崎樹範)が逃亡し、確保しようとした捜査員を振り切り、走って来た車に轢かれ死亡する。

捜査は被疑者死亡で終了するかの様に思えたが、室井が被疑者の遺留品から新たな容疑者へと繋がる物品を発見し、捜査続行を決断する。

しかし、警視庁副総監(大和田伸也)と警察庁次長(津嘉山正種)の出世争いの影響で、このまま警視庁の不手際として事件の終結を望んだ警察庁は室井に捜査の中止を命ずるが、室井はこれに従わず、真実を見つける為に新宿署の刑事・工藤(哀川 翔)達と協力し捜査を続行すること決心する。

しかし突然、捜査本部のある新宿署に東京地検の検事・窪園(佐野史郎)が現れ、室井に『特別公務員暴行陵虐罪の共謀共同正犯』による逮捕状を示し、工藤達の目の前で室井を連行して行くのだが、、、。

●感想
「なんだか、とてつもなくテンポの悪い作品だなー」っていうのが、観終わった後の私の最初の感想でした。
ストーリー自体もさほど盛り上がることも無く、オチもショボいので、なんとなく終わってしまった感じが強いです。

前半に室井さんが逮捕され、告訴した側の弁護士・灰原(八嶋智人)に過去の辛い出来事まで暴かれ、警察官としてかなりの窮地に追いやられてしまい、観ている方は「これから、どうやって室井さんはコイツらをやっけてくれるのだろう!」と期待するのですが、室井さんは何もしません。

室井さんは、ただ助けられるだけです。
しかも、室井さんを窮地に陥れた警察庁及び警視庁の幹部、弁護士の灰原には何のお咎めもありませんし、、、。(権力や法の知識があれば何をしても許されるのかよー!)
おまけに室井さんは真犯人に対して、謝ったりなんかしちゃってますし、、、。(まぁ、室井さんらしいと言えばそれまでなんですが。)

はっきり言って「なんだコレ!」ってストーリーです。
前半で主人公に試練を与え、観ている側にストレスを与える手法はいいんですよ!王道ですから。
しかーし!その前半に観ている側が溜まりに溜まったストレスをきっちりと解消できるように後半を作らないと、観てしまった者はそのどうしようもないストレスを抱えたまま嫌な気分で家に帰らなきゃならない訳なんですよ!

そこを、この制作者達は誰一人として分かっていない訳なんですよ!
警察の組織の説明だって不十分で、肝心な警察庁と警視庁の違いすら説明しようとしていません!
もし、一般人100人に「警察庁と警視庁の違いを分かりやすく説明してください」って質問して一体何人がキチンと答えられるでしょうか?
私が思うに約10%くらいなものでしょう。当然、私も答えられない人だったんですが。(家に帰ってパンフレットを全部読んでやっと違いを理解しました。)

そんな状況でこの映画を心から楽しめる作品だと制作者達は思っているのでしょうか?
説明不足で、盛り上がりも無く、オチもしらける様なストーリーの映画に当日券大人1800円(子供達の料金は知らない。)もしくは前売り券1300円を出し、休日の貴重な時間を割き、公開されるのをまだかまだかと非常に楽しみにして観に来た観客達を前にして、監督・脚本の君島良一、制作の亀山千広は胸を張って「どうです!面白かったでしょう!」と言えるのでしょうか?

もし彼らが「胸を張って面白いと言えます!」と言うのであれば、彼らの頭の中はすでに面白い映画を作る脳細胞が全て死滅している証(あかし)なので即刻、日本映画界から姿を消し、今後二度と映画に関係する仕事に就くべきではないと進言します!

以前にもどこかで言いましたが、いい役者を揃えて、役者が良い演技をしているんだから、もっと作り手が頑張らないと本当にこれからの日本映画界は良くならないですよ!
脚本をもっと練りに練って、作った者達だけが自己満足する作品じゃなく、感動を観ている側にちゃんと伝わるような作品にしないと映画を作る資格はないと思います。

そんな制作者側の悲惨な状況の中でも、俳優さん達はみんな頑張っていました。
中でも室井さんを助ける弁護士役の田中麗奈ちゃんと室井さんを陥れる弁護士役の八嶋智人さんの演技は必死に役に取り組んだ姿勢が身体から滲み出ていて、とても良かったと思います。

ですが、やっぱり劇中で一番輝いていたのは主役・柳葉さん演じる室井が自分の辛い過去を弁護士役の麗奈ちゃんに打ち明けるシーンの演技だったと私は思います。

●採点
私のこの作品に対する評価は30点です。

もう、言いたい事は「感想」でほとんど言ったのでそちらを見てもらえれば、採点の理由が分かるので、これ以上、説明することも無いと思いますが、家に帰ってパンフレットを読み返さないとストーリーの全貌が把握出来ない映画ってどうなんでしょうねー?
映画館に来た人全員が必ずしもパンフレットを買う訳じゃないですしねー、、、。

「これじゃー、家でのんびりDVDで観た方が良かったよー!」って言わずにはおれませんね!

あっ、でも例の3人トリオ「スリーアミーゴース」が登場するシーンは唯一、笑えましたよ。
青島や和久さんや真下と雪乃さんの話もちょこっとだけ出て来たし。

そういう訳でこの作品は、これまでテレビを含めた「踊る大捜査線」シリーズを全て見て来た人とかなりの警察マニア(警察の組織とか人事などに詳しい方)におすすめします。

最後にどうでもいいことなんですが、この作品を観終わって「容疑者 室井慎次2は無いな!」って思ってしまったのは私だけでしょうか?(柳葉さん、すいません!)

それでは、また何か観たら書き込みします。(今度は「メゾン・ド・ヒミコ」を観る予定にしているんだけど、どうしようかなー?って迷っている次第であります。)

マイ・ボディガード

2005-08-19 02:10:14 | 映画 マ行
DVDでデンゼル・ワシントン、ダコタ・ファニング出演の「マイ・ボディガード」を観ました。

●ストーリー
CIAの特殊工作員として、各地で暗殺を繰り返していたジョン・クリーシー(デンゼル・ワシントン)は今まで自分がしてきた事に後悔の念を持ち、酒に溺れ、CIAを除隊し、旧友のポール・レイバーン(クリストファー・ウォーケン)に会うためメキシコへやって来ていた。

誘拐が多発するこの国、メキシコでポールのセキュリティーサービス会社は繁盛し裕福な暮らしをしていた。
そんなポールの元へメキシコシティに住む実業家サムエル・ラモス(マーク・アンソニー)から9歳の娘・ピタ(ダコタ・ファニング)のボディガードの依頼が入る。

この任務にはクリーシーが適任だと判断したポールは仕事を渋るクリーシーを説得し、ピタのボディガードとしてラモス邸に向かわせる。
ピタの母親リサ(ラダ・ミッチェル)にも気に入られたクリーシーは邸内に住み込み本格的にピタの護衛を行うことになる。

最初はピタのおしゃべりに気が立って、冷たくあしらっていたクリーシーだが、日が経つにつれピタの自分を慕う純粋な気持ちに気が付き、長年閉じていた荒んだ心を開き始めるのだが、、、。

●感想
「ラテンアメリカでは60分に1人が誘拐されている。その7割が2度とは生きて帰れない!」
このナレーションと1人の若い男性が白昼、数人の男達に無理矢理、拉致されるシーンでこの映画は始まる。

ハッキリ言って、この冒頭のシーンとナレーションから、いきなり後頭部を殴られた衝撃を受けた。
あまりにもラテンアメリカの治安の悪さが想像を絶するものだったからだ。
この映画の舞台となるメキシコで誘拐されると言うことは死を意味すると言ってもいいのだ。
例え、運良く帰って来れても五体満足とは限らない。

映像も緊迫感をあおるように、カットの切り替えが早く、カメラのブレを使う映像が多く使われている。(もう少し、ブレを使うシーンは減らした方が良いと思う。あまりに使い過ぎると観ている側はイライラしてしまう。)

ストーリー的には凄くシンプルでクリーシーが誘拐されたピタを取り戻す為、誘拐犯を見つけ出し1人ずつ復讐して行くのだが、復讐の仕方がエグくて大好きである。(嫌悪感を覚える方も多いと思いますが、私はどちらかというとサドの方なので興奮してしまいました。)

個人的にはもっとエグくてもOKなのだが、あまりやり過ぎると引いてしまう人もいるので、あれくらいで丁度いいのかもしれない。

ほぼ映画全般にジョンの心情を表すような音楽が使われ、観客を常にスクリーンに引き付けておく工夫がされているので、途中で飽きることなく最後までじっくり楽しめる作品だと思います。

脇役でクリストファー・ウォーケンやミッキー・ロークも出ているで、彼らの若い頃からの変わりっぷりを確認するのも面白いと思います。(年をとっても、クリストファー・ウォーケンはカッコイイのだがミッキー・ロークはどんどんブサイクになっていくような気がしてならないのは気のせいだろうか?)

●採点
私のこの作品の評価は90点です。

ラストは多少あっけなかったが、結末としてはOKだと思う。
予想外の展開もあり、久しぶりに気持ちのいい、どんでん返しを見せてくれた作品でした。
確実に自分の記憶に残る作品になったので、DVDを買ってコレクションに加えようと思います。

お尻に異物を入れたことがある人と緑色のワーゲンビートルが好きな人にはオススメします。

最後にどうでもいいことなんですが、ダコタの星のマークの付いたピンクの水着を見て「お前はオバQのドロンパかー!」ってツッコミを入れたのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。