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私、Rohi-taの映画の感想(ネタバレ有り!)と日常を報告するページです。

ホテル・ルワンダ

2006-02-21 00:41:46 | 映画 ハ行
映画館で、出演:ドン・チードル/ソフィー・オコネドー/ニック・ノルティ/ホアキン・フェニックス/ジャン・レノ/ハキーム・ケイ=カジーム/デズモンド・デュベ/デイヴィット・オハラ/カーラ・シーモア/ファナ・モコエナ/トニー・キゴロギ/脚本:テリー・ジョージ/ケア・ピアソン/監督:テリー・ジョージ/作品『ホテル・ルワンダ』を観ました。

●感想
 ・ルワンダという小さな国内で、僅か3ヶ月間に100万人のツチ族が中国から安価で大量に仕入された鉈によって惨殺されたという事実に衝撃を覚えました。

 ・度重なる自分や家族、彼を頼ってやって来た大勢のツチ族の人々の危機的状況を知恵と勇気で巧みに乗り切って行くポール・ルセサバギナ(ドン・チードル)の行動力に感心致しました。

 ・ドン・チードルを中心とした役者陣の熱演に、いつしか映画を観ている事を忘れスクリーンの中に入り込んだ様な感覚に襲われ、常にハラハラ、ドキドキしてしまいました。

 ・エネルギー資源の無い、黒人社会の小国の危機に世界各国が手を貸さなかった事実を忘れないでいたいと思いました。

 ・エンドロールで流れる虐殺があった事実を忘れる事無く、これからを力強く生きて行こうとするルワンダ人の明るい歌声に救われた気分になり、満足して映画館を後にしました。

●採点
 ・私的評価……85点

 ・ドン・チードルの代表作と呼ばれる事になると思われる中身の濃い社会派作品に興味がある方と身の危険を感じた時の交渉術を学びたい方にオススメ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、この作品によってドン・チードルの役者としての評価を一挙に2倍ランクアップさせてしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

『映画検定』実施!

2006-02-20 01:10:48 | Weblog
キネマ旬報社のサイトに2006年6月25日(日)に『映画検定』を実施するというお知らせが載っていました。

試験には1級~4級までがあり、併願可能で45分のマークシート方式で行われるみたいです。(ちなみに今回は1級の検定試験は行われません。)

面白そうなので3級か4級を受けてみようかと思っているのですが、検定料が消費税込で3級、4級は4000円、2級は4500円と少し高い様な気がします。

願書は、3月上旬より書店で無料配布するそうです。

学歴、年齢、性別などの特別な制限は無いとの事なので、「自分の映画の知識レベルを確認したい!」と思った方は試しに受けてみるのも面白いかも知れません!

その他の詳しい事はhttp://www.kinejun.com/event/index.htmlに掲載されていますので、興味のある方は直接確認してみて下さい。

1級を獲ったら映画会社に就職し易くなるとか何か得する事があるのでしょうか?新しい試験なので謎の部分が多いのも確かです。

これらを確かめるには、やっぱり試験を受けてみるしかないでしょうね。
まぁ、話のネタにもなりますし時間も短い事ですから、気軽な気持ちで申し込んでみましょうかね。

もし受験したら、「試験内容をレポートしたい!」と思っていますので、あまり期待せずに待っていて下さい。

それでは、また!

スノーボードクロス

2006-02-17 23:45:45 | Weblog
最近、オリンピック観戦が主体となって、ブログの更新がおろそかになっているんですが、さっきまでやっていた「女子スノーボードクロス」は面白かったですね~!

4人で順位を競うために転倒する事が多く、最後の最後まで結果がどうなるのか目が離せないところが良いですね~!

メダルを決める最終レースでも9分9厘、金メダルを獲ったと思われたアメリカの選手が転倒して、2位になったりと本当に楽しいレース展開に興奮してしまいました!

昨日の「スピードスケート・チームパシュート」同様に今後のオリンピックにメダルを期待できる種目だと思いますので、JOCには力を入れて選手育成に励んで欲しいと思います!

それでは、また!

シリアナ

2006-02-15 22:17:03 | 映画 サ行
試写会で、出演:ジョージ・クルーニー/マット・デイモン/ジェフリー・ライト/アマンダ・ピート/クリス・クーパー/ウィリアム・ハート/クリストファー・プラマー/マックス・ミンゲラ/ジェイミー・シェリダン/原作:ロバート・ベア/脚本・監督:スティーヴン・ギャガン/作品『シリアナ』を観ました。

●ストーリー
長年にわたり中東で活動を続けてきたCIA諜報員ボブ・バーンズ(ジョージ・クルーニー)は、息子の進学を機に現場を離れデスクワークに専念する事を決心し、最後の極秘指令となるアラブ某国の王位継承者を暗殺する為に行動を開始していた。

その頃、野心家弁護士ベネット・ホリデイ(ジェフリー・ライト)は、アメリカ最大の石油企業コネックス社とカザフスタンの採油権を獲得したキリーン社との合併をコネックス社に有利となる条件で成功させる為に、アラブ某国のハマド王に接近を計っていた。

また、ジュネーブ在住の石油アナリストであるブライアン・ウッドマン(マット・デイモン)は、息子の溺死をきっかけに石油王ハマドの長男ナシール王子(アレクサンダー・シディグ)の相談役となり、自国での採掘を目指す為にアメリカから中国へ採油権を移す改革路線を提案していた。

そして、パキスタン人の青年ワシーム(マズハール・ムニール)は母国を離れナシール王子の国にあるコネックス社で働いていたが、採油権が中国に移ってしまった為に解雇を言い渡され、たちまち路頭に迷うことになってしまうのだったが……。

●感想
一見、何の関係も無いと思われる人々が石油で結びつき、それぞれに思いがけない結末へと向かって行く内容の濃い作品でした。

元CIA工作員の暴露本がベースとなっているので、リアル感がひしひしと伝わって来ましたが、登場人物が多く、外人の名前を憶えるのが苦手な私は話を理解するのに大変苦労致しました。

話の規模が国とかCIAを巻き込んだ大きなものになっているので、登場人物がたくさん出て来るのは、まだ仕方無いと思うのですが、ジョージ・クルーニーやマット・デイモンが大事な話をしている時の字幕が、砂漠などの白っぽい背景に隠され、読めないシーンが多々ある事に、フラストレーションを感じてイライラしてしまいました。

もう、ブログ上で何度も言ってる事なんですが、配給会社には「字幕がちゃんと読めない映画は上映するな!」と改めて言っておきたいと思います。

以上の様なマイナス点はあるのですが、俳優陣の迫真のある演技や脚本が良く出来ており、立場の違う人間の様々な思惑が幾重にも重なり合い、複雑な展開へと発展して行く面白い作品に仕上がっているので、私としては合格点をあげたいと思いました。

●採点
私のこの作品に対する評価は70点です。

人間関係を整理しながら観て行かないと、理解出来ない部分が多くなって来るので、劇場で観る場合は最初から最後まで、集中力を切らさないように心掛ける事をおすすめします。

私も字幕が読めず理解不能なシーンがいくつかあったので、DVDのレンタルが開始されたら、もう1度、吹替え版を観たいと思っています。

しかし、アメリカの石油に対する執着心は凄まじいものがありますね~!
CIAを使って産油国の邪魔な後継者の暗殺を謀るんですからね~、ある意味、彼らも立派なテロリストの様な気がしました。

これで、アラブの国々をテロリスト国家だと非難している訳ですから、嫌われるのも仕方無いですね…。

それにしても、アメリカが最後に使った秘密兵器の威力と精度の高さにはビックリしました!
あんな物が実際に使われていると思うと恐ろしくなってしまいます…。

あれじゃ~、狙われたら最後、安心して外出できなくなってしまいますね……。

と言う訳でこの作品は、アメリカの石油を巡る闇の部分を垣間見たい方とヒゲ面の渋い中年オヤジが大好き!って方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、「この作品でジョージ・クルーニーが助演男優だとしたら、一体誰が主演男優なんだろう?」って主演と助演のハッキリとした境界線を知りたくなってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

ジャーヘッド

2006-02-14 20:09:07 | 映画 サ行
映画館で、出演:ジェイク・ギレンホール/ピーター・サースガード/ルーカス・ブラック/クリス・クーパー/ジェイミー・フォックス/原作:アンソニー・スオフォード/脚本:ウィリアム・D・ブロイルズ・Jr/監督:サム・メンデス/作品『ジャーヘッド』を観ました。

●ストーリー
18歳になって祖父や父と同様に海兵隊へ入隊したスオフォード(ジェイク・ギレンホール)は、理不尽な新兵訓練を耐え抜き、カリフォルニア州のペンドルトン基地へ配属となった。

ここでも新入りのスオフォードは手洗い洗礼を受けるが、射撃の腕をサイクス曹長(ジェイミー・フォックス)に見込まれ、8名の斥候狙撃隊に選ばれる。

調度その頃、イラクがクウェートへと侵攻し、スオフォード達もサウジアラビアへと派遣されるのであったが……。

●感想
今までに無い戦争映画という事で、どんなものなのか自分の目で確認する為に劇場まで行って参りました。

若きジャーヘッド達がイラク兵を殺す為にサウジへ送られるのですが、そこに殺すべき敵の姿は無く、訓練以外は特にすることがなく、砂漠でのアメフトや恋人に電話をしたりとひたすら暇つぶしに励む、海兵隊員の姿がとても滑稽でした。

イラクに駐屯するアメリカ軍の宿舎にミサイル攻撃を受けたとか、車両が待ち伏せされ爆破されたとか悲惨なニュースを聞いていたので、イラク国内に派遣された部隊とサウジでひたすら油田を守る事を命じられたスオフォード達とのギャップを感じてしまいました。

劇中でスオフォード達はやたらとイラク兵を殺したがっていたのですが、イラク国内に派遣されていたら自分達が死んでいたかも知れませんね。

物語の展開が早いのと劇中に流れる軽快な音楽のお陰で、最後まで飽きる事なく観れる作品になっています。

出演している俳優陣も素晴らしく、主役のジェイク・ギレンホールを始めとして、ピーター・サースガード、クリス・クーパー、ジェイミー・フォックスらの軍隊ならではの、はじけた演技は一見の価値が有ると思います。

●採点
私のこの作品に対する評価は70点です。

最前線で激しい戦闘を繰り広げる兵士よりも、戦地で何もすることがなく暇を持て余す海兵隊員に焦点を当てたアイディアが斬新で良かったと思います。

劇中でもアメリカ空軍の誤爆が問題となっていましたが、イラク市民だけでなく味方のアメリカ兵も殺されてるかも知れませんね。

と言う訳でこの作品は、若きジャーヘッド達のムキムキの肉体を観たい方と戦争に行っている間に恋人を奪われてしまった経験のある方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、「人を殺さなくても戦争の強烈な体験はいつまでも人の心に残るんだな~」ってラストシーンを観てしみじみと感じてしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。


空中ブランコ

2006-02-11 22:17:32 | 読書
第131回直木賞受賞、奥田英朗著作『空中ブランコ』を読み終わりました。

最近は映画鑑賞から少し離れて読書に力を入れているのですが、そのきっかけとなったのが奥田英朗氏の原作で映画化された『イン・ザ・プール』でした。

物語は総合病院の御曹司で、ハチャメチャな精神科医・伊良部一郎が、一風変わった精神病を持った患者達と出会い、通院や行動を共にすることで病気が完治していく過程をおもしろおかしく描いています。

私が興味を惹かれたのは、伊良部一郎のキャラクターなんです。
中年で見た目も冴えないデブおやじなんですが、5歳児のような行動力と人の心にいつの間にか入り込んでしまう純真さ?が物凄くギャップがあり、とにかく可笑しいのです。

文章は読み易く書かれていますし、5つの短編で構成されているので直ぐに読み終える事が出来ると思います。

文体も無駄な表現がなく、短い文章でまとめられている所に奥田英朗さんの才能を感じました。

これは、奥田英朗さんが元コピーライターだったという事にも大いに関係しているんでしょうね。

今後も本作の様なユーモアがあり、読み易い作品がどんどん直木賞を獲ってくれる事を個人的には願っております。

予想通り『空中ブランコ』も面白かったので、こちらも『イン・ザ・プール』と同じスタッフとキャストで映画化して欲しいと思います。

今後は読書にも力を入れ、映画同様にレビューを残していきたいと考えておりますので宜しくお願いします。

ちなみに、この次はリリー・フランキーさんの『東京タワー』を読むつもりでいます。

それでは、また何か読んだら書き込みます。

釈ちゃんの顔が……!

2006-02-09 21:59:05 | Weblog
2~3日前、偶然にNHKの「英語でしゃべらナイト」という番組を観たのですが、レギュラー出演している釈由美子ちゃんの顔が凄く変なんです!

数年前にも目の整形をして雰囲気を変えたのですが、今回は鼻をいじってます。
これがね~、一目見ただけでも「変だ~!」と叫びたくなるくらいに失敗作なんですよ!

詳しく言いますと、普通の人の鼻の付け根って大体両目の間にありますよね。
でも、今の釈ちゃんの鼻の付け根はナ・ナ・ナント!眉間にあるんですよ~!

私も今まで色々な人の顔を見て来ましたが、眉間に鼻の付け根がある人はマイケル・ジャクソンか釈由美子ちゃんくらいしか思いつきません!

また、その異様な顔で堂々とテレビに出演しているんですから、釈ちゃん自身は大成功だと思っているんでしょうね……。

顔の整形だけに共演者とかスタッフもツッコミ難いんでしょうが、誰か勇気をだして注意して欲しいですね……。

ちなみに番組内で釈ちゃんはハリウッド女優のキャサリン・ゼタ・ジョーンズに英語で堂々とインタビューをしていましたが、美しいキャサリンは釈ちゃんの顔を見て、一体どう思ったんでしょうかね?

「釈ちゃんの顔についてどう思ったのか?」私がキャサリンにインタビューしたくなりました!

個人的には、デビュー当時の顔に戻した方が良いと思うんですけどね~!
今の顔だと「スカイハイ」や「黒革の手帳」の時とはすっかり別人なんで、続編には絶対に出れないでしょうね~。

私としては、1日も早く釈ちゃんが自分の顔の異様さに気が付いて、上の写真の頃に整形し直す事をブラウン管の前から祈りたいと思っています。

色々な意味で、今後の釈由美子からは「目が離せない!」と思わせる番組でした。

それでは、また何か釈ちゃんの顔に変化が出たら書き込む事に致します。

ナイト・オブ・ザ・スカイ

2006-02-07 23:23:50 | 映画 ナ行
試写会で、出演:ブノワ・マジメル/クロヴィス・コルニヤック/ジェラルディン・ペラス/フィリップ・トレトン/原作:アルベール・ユデルゾ/ジャン=ミシェル・シャルリエ/脚本:ジル・マランソン/監督:ジェラール・ピレス/作品『ナイト・オブ・ザ・スカイ』を観ました。

●ストーリー
イギリスの航空ショーに参加していたフランスの主力戦闘機ミラージュ2000が突然、ショーの最中でデモンストレーションを中止し、会場から飛び去ってしまう。

このミラージュ2000を追ってフランス空軍のマルシェリ大尉(ブノワ・マジメル)とヴァロワ大尉(クロヴィス・コルニアック)がスクランブル発進し、旅客機の影に隠れレーダーから逃れている機体を発見する。

マルシェリ達に発見された事に気付いたミラージュのパイロットは旅客機から離れ、突然ドッグファイトを仕掛けて来た。

このミラージュの思いがけない行動に油断したヴァロワは背後をとられ、ロックオンされ危機に陥ってしまう。

この非常事態に司令部から追撃中止命令が下るが、ヴァロワの身を守る為にマルシェリは敵機を撃墜してしまう。

基地に戻ったマルシェリとヴァロワは司令部の命令に背いた責任を問われフランス空軍から軍籍を剥奪されてしまうのだが、この事件の裏には巧妙に仕組まれた陰謀が潜んでいたのだった……。

●感想
CGやVFXを使わず、本物の戦闘機・ミラージュ2000による迫力のある映像は「見応え有り!」で「トップ・ガン」に優るとも劣らない素晴らしい出来でした。

主人公のマルシェリを演じたブノワ・マジメルを始め、空軍のパイロット達はそんなに男前ではないのですが、そこがかえってリアル感があり、良かったと思います。

ストーリーの序盤でフランス空軍に2人のアメリカ人女性パイロットが訓練の為にやってくるのですが、この2人の使い方が上手く、「アメリカ絶対正義主義」として描いてないのがフランス映画らしいと思いました。

ストーリーはオーソドックスではありますが少し捻りが有り、ミラージュ2000に乗ったパイロットの目線で「これでもか!」というくらいに音速のアクションが繰り広げられるので、自分があたかも戦闘機を操縦しているような感じになり、小学生の時の夢がパイロットだった私は大いに満足致しました!

●採点
私のこの作品に対する評価は75点です。

正直言ってあまり期待していなかったのですが、久々に丁寧に作り上げられた戦闘機アクションムービーだったので「観て良かった!」と思いました。

始めの頃はミラージュ2000の機体がそれほどカッコ良く思えなかったのですが、観終わる頃には、すっかりファンになってしまいました。

いや~、やっぱり戦闘機はいいですね!スピードがあって美しくて、男のロマンがたくさん詰まってますね~!

特にミラージュ2000が音速の壁を越える瞬間に出来る飛行機雲の映像には迫力があり、ビックリしてしまいました!

と言う訳でこの作品は、戦闘機好きな方や空を音速で飛び回る疑似体験をしたいと思っている方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが「日本の航空自衛隊じゃ~、ここまでの協力はしてくれないだろうなぁ~」と思い、フランス空軍の太っ腹な協力ぶりに拍手を送りたくなったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

サイレン

2006-02-06 23:08:21 | 映画 サ行
試写会で、出演:市川由衣/田中直樹/阿部 寛/西田尚美/松尾スズキ/高橋真唯/西山 潤/嶋田久作/森本レオ/脚本:高山直也/監督:堤 幸彦/作品『サイレン』を観ました。

●ストーリー
1976年、日本の「夜美島」で全島民が突然消失するという事件が発生した。
発見された唯一の島民・土田 圭(阿部 寛)も正気を失っており「サイレンが鳴ったら外へ出てはならない」と叫び続けるだけであった。

その事件から29年後、天本由貴(市川由衣)は弟・英夫(西山 潤)の病気療養の為に、父・真一(森本レオ)と共に「夜美島」に引越して来た。

医師の南田(田中直樹)に迎えられ、島を案内されながらも、由貴は遠巻きに自分達を見つめる島民の奇異な表情に不気味さを覚えていた。

さらに由貴は、家の掃除をしている途中で、壁に血跡の様なものを発見したり、向いに住む島民・里美(西田尚美)から「夜は出歩かないように」「森の鉄塔には近づかないこと」「サイレンが鳴ったら外に出てはならない」等のアドバイスを受け不安が増して行く。

その翌日、由貴は迷い込んだ空家の中で、29年前の唯一の生き残りである土田が書き残した手記の半分を発見するのだが、そこには「3度目のサイレンで島民に変化…」という意味不明な文章で終わっているのだった……。

●感想
堤監督の作品が好きで『サイレン』もなんとか試写会状をゲットし、一足先に観て来たのですが、感想としては「なんだかビミョーだな~」って感じです。

映像とかカメラワークは堤監督独特の雰囲気が出ていて良かったと思うのですが、ストーリーが大雑把過ぎて、あまり納得出来ませんでした。

高橋真唯ちゃん演じる「赤い服の少女」や「DOG」「LIVE」等の文字、島民達の不気味な宗教儀式と意味ありげなフリを序盤から、散々し倒すのですが、どれもオチにまったく繋がらず、最後は何でもアリの「空想オチ」という力技で幕を降ろしてしまうあたりは、M・ナイト・シャマランの悪いところだけをマネている様に感じました。

個性派俳優の阿部 寛さん、松尾スズキさん、嶋田久作さん等が出演して脇を固めているのですが、扱いが雑で彼らの良さが充分に発揮されていないのも残念でした。

市川由衣ちゃんもかわいいとは思うのですが、そんなに私のタイプじゃない為に興味も沸かず、全体的にインパクトに欠ける印象を持ちました。

この作品で一番オイシイ思いをしたのは、森本レオさんですかね~。
「まさか、森本レオさんがあそこまでやってくれるなんて!」って正直驚いてしまいました。

●採点
私のこの作品に対する評価は60点です。

試写の後で主演の市川由衣ちゃんが登場し、少し驚いたのですが、私的には堤監督の話が聞きたかったです。

中盤までは、色々なネタふりと先の読めない展開にワクワクしたのですが、オチを観て「これじゃ~、ダメだ~」と脚本の出来の悪さを感じてしまいました。

この作品の脚本家はM・ナイト・シャマランのファンなんでしょうかね?
どうも彼の作品の臭いが色々なところから感じられて仕方ありませんでした。
まぁ、人のマネをするのもいいと思うのですが、せめて良い所だけを盗んで欲しいものです。

と言う訳でこの作品は、堤監督や市川由衣ちゃんの大ファンの方と家の近くにサイレンの鳴る大きな鉄塔が建っているという方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、クライマックスでの森本レオさんの思わぬ変身ぶりにビックリさせられてしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

NHK『着信御礼!ケータイ大喜利』3月下旬に生放送予定

2006-02-05 17:58:53 | Weblog
NHKの視聴者参加型番組『着信御礼!ケータイ大喜利』が3月下旬に生放送される予定です。

それに先駆けて現在、予選が行われているんですが、今回からシステム変更を行うという事で、今までのメジャーオオギリーガーも予選を通らないと本番で作品を読まれ難くなってしまいます。

昨年末にメジャーオオギリーガーになったばかりの私としては「お~い!それはないだろう~!」って感じなんですが天下のNHKの立派な?取り決めなので、一般市民の私としては従わざるを得ません。

気に入らなければ参加しなくても良いのですが、大阪人として「言葉を使った面白さ競走」に血が騒いでしまい、今回もすでにいくつか作品を送っております。

お題や新システム等の詳しい事はhttp://www.nhk.or.jp/o-giri/index.htmlで確認してもらいたいと思います。

第一回目の予選が2/8日の正午までとなっていますので、「自分は面白い!」とか「お笑いのセンスには自信がある!」って方は腕試し気分で参加してみてはいかがでしょうか?

この話題に関しましては、何か新しい進展がありましたら追記していきたいと思っておりますので『着信御礼!ケータイ大喜利』ファンの方は期待をしていて下さい。

それでは、また!