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私、Rohi-taの映画の感想(ネタバレ有り!)と日常を報告するページです。

パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト

2006-07-24 21:41:37 | 映画 ハ行
映画館で、出演: ジョニー・デップ/オーランド・ブルーム/キーラ・ナイトレイ/ビル・ナイ/ステラン・スカルスガルド/ジャック・ダヴェンポート/ケヴィン・マクナリー/ナオミ・ハリス/ジョナサン・プライス/マッケンジー・クルック/トム・ホランダー/リー・アレンバーグ/ジェフリー・ラッシュ/脚本:テッド・エリオット/テリー・ロッシオ/監督:ゴア・ヴァービンスキー/作品『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』を観ました。

●感想
 ・先週行われていた、先行上映に行きたかったのですが体調を崩してしまい、本日やっと観て参りました。

 ・行く前に色々なブログをチェックして覚悟をしていたのですが、やっぱり上映時間151分は長いですね~。デイヴィ・ジョーンズ(ビル・ナイ)が登場してから面白くなってくるのですが、それまでにちょっと時間を掛け過ぎる感じがしました。前半の島の原住民に捕まるエピソードは、ジャック(ジョニー・デップ)や ウィル(オーランド・ブルーム)の脱出シーンは面白いのですが、その他は別にどうでもいいような内容なので、もっと短くして欲しかったです。

 ・良かったのは、デイヴィ・ジョーンズやその手下達の海洋生物をイメージした特殊メーキャップでした。ハンマーヘッドシャークやヤドカリなどをイメージさせたものは、とてもユニークでしたし、ウィルの父親の顔に付いているフジツボが動いたり、時間が経つ毎に数が増えていく細かな変化は手が込んでいて面白かったです。

 ・あとはデイヴィ・ジョーンズのフライング・ダッチマン号が潜水して行くシーンのカメラアングルが迫力があったのと、転がる水車の上でのジャック、ウィル、ジェームズ(ジャック・ダヴェンポート)の三つ巴の戦いは見応えがあったと思います。

 ・それと忘れてならないのが、ビル・ナイもほとんど誰が演じているのか分からないデイヴィ・ジョーンズを迫力のある目の演技で好演しています。彼みたいに大御所になれば、顔の出ない役は断ってもよさそうなのに『アンダーワールド』でのヴァンパイア役といい彼って化け物を演じるのが好きみたいですね。

 ・全体的な内容としては、何だかビミョーでしたね。クラーケンに何度も船を襲わせてストーリーを盛り上げようとしたのでしょうが、さすがに3度目にブラックパール号を襲って来た時には「また、大ダコ出すのかよ!」とツッコンでしまいました。

 ・次回作の撮影も決っていたので、本作はその繋ぎに過ぎない感じでした。その中で、エリザベス(キーラ・ナイトレイ)のジャックへの微妙な感情は、ウィルを含めて今後どうなって行くのかが楽しみです。

●採点
 ・私的評価……60点(前作が面白かった事もあり、そこそこ期待していたのですが、ギリギリ合格点といった感じでした。エンドロールの後に、少しだけ映像が残っているのを知っていたので、クソ長い時間を我慢したのですが、ハッキリ言って「しょーもない……」です。観ても観なくても差し支えがないので、エンドロールの長さに我慢出来ないと思った方はサッサと劇場を後にした方がいいと思います。)

 ・と言う訳でこの作品は、ゴキブリなみの生命力を持ったジャック・スパロウのオチャメな活躍を楽しみたい方とタコお化けが弾くピアノの音色を聴いてみたい方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、「クラーケン」の足がとても美味そうに見えたので、帰りにたこ焼き屋を探してしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

ホワイト・ライズ

2006-07-04 20:27:52 | 映画 ハ行
DVDで、出演:ジョシュ・ハートネット/ダイアン・クルーガー/ローズ・バーン/マシュー・リラード/
クリストファー・カズンズ/ジェシカ・パレ/ヴラスタ・ヴラナ/オリジナル脚本:ジル・ミモーニ/脚本:ブランドン・ボイス/監督:ポール・マクギガン/作品『ホワイト・ライズ』を観ました。

●感想
 ・いつも映画やDVDを観る際に参考にさせてもらっている「我想一個人映画美的女人blog 」(http://blog.goo.ne.jp/some-like-it-hot/c/3413477038427f178a8272b4be439c4c)管理人のmigさんの「おすすめ映画」「BEST作品」から、まだ私が観ていなくて気になっている作品を何本かTSUTAYAでレンタルして参りました。

 ・この作品の公開前に、おすぎさんが「良く出来ている!」ってベタ褒めしていたのが、ずーと気になっていたんですが、本当に良く出来ていたのでビックリ致しました!

 ・ストーリーは主人公・マシュー(ジョシュ・ハートネット)、マシューの元彼女・リサ(ダイアン・クルーガー)、マシューの親友・ルーク(マシュー・リラード)、ルークの恋人でリサの親友・アレックス(ローズ・バーン)ら4人の恋のもつれを描いています。

 ・主人公のマシューがリサの後姿を見かけてから、居場所を突き止めるまでのストーカーの様な執念が物凄いです。「マシューとリサは再び巡り逢えるのか?」というのが本作のキーポイントなんですが、途中でニセ者のリサが現れたり、親友のルークに「俺と彼女の仲を取り持ってくれ!」と、どうでもいいことを頼まれたりして、マシューはなかなかリサに逢えません!この逢えそうで逢えない状況にイライラ、ハラハラ、ドキドキさせられ、最後まで目の離せない状況にさせられてしまいます。

 ・たった「マシューとリサは再び巡り逢えるのか?」というテーマだけで、最後までストーリーを引っ張ってしまう監督のポール・マクギガンの演出とブランドン・ボイスの脚本の出来が素晴らしいです!ハッキリ言って、この作品を単なる恋愛映画と思って観るのは、止めて欲しいです!これは、純愛を上手く使った一流のサスペンス作品ですね!

 ・私は男なのでマシューの目線でストーリーを追っていたのですが、彼のリサに対する何とも言えない切ない気持ちが痛い程に伝わって来て、かなり感情移入をしてしまいました!役者、脚本、演出と全てが揃った見応えのある作品だったので、久しぶりに「本当に観て良かった!」と思いました。

●採点
 ・私的評価……95点(愛する恋人同士を引き裂く女のウソは、かなり怖いです。しかし、彼女のウソが悪意からではなく、愛する人へ近づく為の唯一の手段だとしたら、果たして彼女を非難する事が出来るでしょうか?人を愛する事の複雑さを観た後に考えさせられる見事な作品でした!)

 ・と言う訳でこの作品は、これまでに本気で人を愛した事のある方と本気で愛していた人にいきなり消息を絶たれてしまったという経験のある方にオススメ致します!

 ・最後にどうでもいいことなんですが、本作でのダイアン・クルーガーが『トロイ』の何十倍も魅力的に見えてしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。
 

ブレイブ ストーリー

2006-06-27 23:31:37 | 映画 ハ行
試写会で、声の出演:松たか子/大泉 洋/常盤貴子/ウエンツ瑛士/今井美樹/田中好子/高橋克実/堤下 敦(インパルス)/板倉俊之(インパルス)/虻川美穂子(北陽)/伊藤さおり(北陽)/柴田理恵/伊東四朗/石田太郎/樹木希林/原作:宮部みゆき/脚本:大河内一楼/監督:千明孝一/作品『ブレイブ ストーリー』を観ました。

●感想
 ・正直言ってこの映画は、あまり観たいと思っていなかったのですが、原作が宮部みゆきというのが気になり、その想いだけで試写会に行って参りました。

 ・正直言って私は、宮部みゆき氏の熱烈なファンではありませんので、彼女の原作も『クロスファイア』『模倣犯』『理由』 『レベル7』など、主に映画化された原作しか読んでおりません(『レベル7』だけは、まだ映画化されていません)。しかし、彼女が直木賞作家であり、SF、ミステリ、時代小説、ジュブナイルなど様々なジャンルの小説を書いている事に関しては、大いに尊敬致しております。そんな彼女が、どんなファンタジーを手がけているのか?それだけが観たくて仕方ありませんでした。

 ・ストーリーを手短に言いますと、11歳のワタル(声優:松たか子)は、友人達と近所の幽霊ビルを探検中に、偶然にも宙に浮かぶ大きな扉を発見し、自分の運命を変える為に扉の向こうの世界「幻界」(ヴィジョン)へ行き、運命の女神(声優:今井美樹)に会う為に、様々な場所を旅するというお話であります。

 ・アニメーション制作を『青の6号』や『サムライセブン』などでお馴染みの「GONZO」が手掛けており、随所に3DCGを加えた美しい映像を観せてくれるので飽きはこないのですが、時間的にちょっと長く感じ、お尻が痛くなってしまいました。

 ・原作が長編小説なので、それに追い着こうと物語のエピソードをドンドン省略している様子が、原作を読んでいない私にも観てとれてしまう所がイマイチでした。『ワンピース』の様に途中で笑える要素が含まれていたら、メリハリがついてもっと観易かったのかも知れませんが「正義とは何か、人生とは何か、他人を犠牲にしてまでも勝ち取る幸せとは何か」と言う重いテーマだけをストレートにぶつけて来るので、一本調子になり過ぎている感じが強く、ストーリー自体に魅力を感じる事が出来ませんでしたし、キャラクター達の登場も取って付けた様で、上手く生かしきれて無いように思いました。

 ・この映画をまとめますと「ドラクエ」の世界に、『スター・ウォーズ』や『千と千尋の神隠し』で観た様なキャラが登場し、『ロード・オブ・ザ・リング』や『マトリックス』の様に世界を救って終わると言ったところじゃないでしょうか。色々なゲームや映画、マンガなどのオイシイ所を混ぜ合わせて、宮部みゆき風に仕上げたという作品でした。

●採点
 ・私的評価……60点(思ったよりも子供向けに作られていたので、あまり楽しめませんでしたが、周りの子供達は食い入るようにスクリーンを見つめていたので、私も「小学生の時に観たかったな~」って思いました。)

 ・鑑賞後、原作を読んでみようと書店に出向いたのですが、分厚い文庫本3冊分の迫力に負けてしまい、私の『ブレイブ ストーリー』は「幻界」(ヴィジョン)に行く前に、儚く終わってしまいました。

 ・と言う訳でこの作品は、小学生とその親御さんや友人が魔法を使う所を偶然見た事があるって方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、声優で出演している、お笑い芸人の「インパルス」と「北陽」は「今後、映画宣伝の為にコキ使われるんだろうな~」って、最近の映画業界のしたたかさに感心しているのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

ぼくを葬る(おくる)

2006-06-01 23:23:42 | 映画 ハ行
映画館で、出演:メルヴィル・プポー/ジャンヌ・モロー/ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ/ダニエル・デュヴァル/マリー・リヴィエール/クリスチャン・センゲワルト/ルイーズ=アン・ヒッポー/アンリ・ドゥ・ロルム/ウォルター・パガノ/ウゴ・スーザン・トラベルシ/脚本・監督:フランソワ・オゾン/作品『ぼくを葬る(おくる)』を観ました。

●感想
 ・映画『スイミング・プール』が面白かったのと、『明日の記憶』を観て以来、人の生き様をテーマにした作品に興味を惹かれる様になり、フランソワ・オゾン監督の『ぼくを葬る(おくる)』を観て参りました。

 ・「余命3ヶ月――。あなたには何が残せますか?」というキャッチ・コピー通りに、主人公のカメラマン・ロマン(メルヴィル・プポー)が職場で倒れた事を契機に、自分がガンに侵されていて余命が3ヶ月くらいしかない事を、主治医から告げられ、残された時間の中で生き方を変えていこうとするストーリーです。

 ・病院で主治医からガンである事を告げられる前に、ロマンが「エイズですか?」と質問したので、「コイツいきなり変な事を聞くなぁ~」と思っていたら、可愛い彼氏のいる正真正銘のホモ野郎でした。ロマンが男前なので、ホモの設定にするのは勿体無いと思ったのですが、ベッドでの絡みやホモ・バーでのシーンを観るとオゾン監督は、どうしてもロマンをホモにしたかったみたいですね……。幸か不幸か、男性ながら女性しか愛せない私には、男同士のベットシーンが映し出される度に、ドン引きするしかありませんでしたが……。

 ・淡々とした優しい雰囲気でストーリーは進行するのですが、ロマンと姉との対立の原因がハッキリ分からず、ロマンがガンに苦しむシーンも少なかった為に、悲しみや切なさで感情を揺さぶられる様な事は殆どありませんでした。それでも、最後まで飽きずに観れてしまうのは、フランソワ・オゾン監督の手腕といったところなんでしょうね。

●採点
 ・私的評価……60点(題材的には好きな作品なんですけど、主人公のロマンをホモの設定にした事に抵抗と疑問を感じ、あまり楽しむ事が出来ませんでした。別に恋人が女性であってもストーリー的に問題はなかった様に思えるのですが……。)

 ・と言う訳でこの作品は、男性なのに彼氏がいる方と女1人に男2人の3Pを経験した事のある方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、ラストシーンを観て「あんなに安らかに死ねるのなら余命3ヶ月でもいいかなぁ~」って思わず考えてしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

ポセイドン

2006-05-25 17:14:40 | 映画 ハ行
試写会で、出演:カート・ラッセル/ジョシュ・ルーカス/ジャシンダ・バレット/リチャード・ドレイファス/ジミー・ベネット/エミー・ロッサム/マイク・ヴォーゲル/ミア・マエストロ/アンドレ・ブラウアー/ケヴィン・ディロン/フレディ・ロドリゲス/カーク・B・R・ウォーラー/ステイシー・ファーガソン/ケリー・マクネア/原作:ポール・ギャリコ/脚本:マーク・プロトセヴィッチ/監督:ウォルフガング・ペーターゼン/作品『ポセイドン』を観ました。

●感想
 ・72年に製作された『ポセイドン・アドベンチャー』が面白かったのと、予告編を観て期待できそうだったので、一足早く試写会に行って参りました。

 ・波やポセイドン号のCG、VFXはそこそこ見応えがあったのですが、登場人物が魅力的でなかったのと、ストーリーが単純過ぎて「かなりの御都合主義で作られているなぁ~」って感じました。

 ・序盤で船の内部に詳しいウェイターのマルコ(フレディ・ロドリゲス)が死ぬのですが、この時に発したディラン(ジョシュ・ルーカス)の言葉やリチャード(リチャード・ドレイファス)の行動を観て、あまりもの人間性の無さに、いきなり引いてしまいました。

 ・『ポセイドン・アドベンチャー』では、窮地に陥った人々がお互いを励まし、助け合う所に、多くの人が感動を覚えたと思うのですが、残念ながら本作では、そういう所は一切無視でしたね~。どう考えても肝心なヒューマニズムが欠けていると思いますし、判断ミスをする船長が黒人で、最後に助かるのは白人ばかりという点にも、何だか差別的な印象を受けました。

 ・カート・ラッセルが消防士経験のある元市長役で出ているのですが、途中で行う心肺蘇生法がメチャクチャで「あんなんじゃ~、助かる者も助からねえよ!」って、リアリティの欠けた演技にますます引いてしまいました。

 ・まぁ、俳優陣で美味しかったのはジョシュ・ルーカスだけだったんじゃないでしょうか。彼が一人でどんどん窮地を切り開いて行くので、ヒーロー的感じでしたね。でも、惚れた女とその息子の為だけに頑張った様な気もしないではないのですが……。ちなみに、この子役のジミー・ベネット君はハリソン・フォード主演の『ファイヤーウォール』でポール・ベタニーにピーナッツバターを食べさせられて生死をさまよった、あの男の子であります。

●採点
 ・私的評価……50点(『ポセイドン・アドベンチャー』のリメイクだという事で期待していたんですけどね~、「他人はどうでもいいから自分と愛する者達が助かればいい!」って感じが強かったので、「名作をリメイクして、見事な駄作を作ってしまったなぁ~」って感じがしました。こういった作品の監督には、もっと人間愛だとか犠牲的精神の分かる方が宜しかったんじゃないでしょうか。)

 ・だんだんと海水が迫って来るシーン等は観ていてドキドキしたのですが、パニック映画にしては緊張感が少な過ぎるんじゃないでしょうか。船底に通じる脱出口までの道程も、案外サクサクと切り抜けて行くので、最後に助かった人達を観ても何だか共感出来ませんでした。

 ・と言う訳でこの作品は、まだ『ポセイドン・アドベンチャー』を観ていない方(は本作の後に鑑賞することをおすすめします。先に観てしまうと本作がかなりつまらなく感じてしまうと思いますので……。)と泳ぎに自信のある方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、自殺しようとしたリチャードがとてつもない大波を見て、船内に逃げ帰るシーンが妙に人間らしく、矛盾する行動に滑稽さを感じてしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

プロデューサーズ

2006-03-25 22:54:13 | 映画 ハ行
試写会で、ネイサン・レイン/マシュー・ブロデリック/ユマ・サーマン/ゲイリー・ビーチ/ロジャー・バート/ウィル・フェレル/脚本:メル・ブルックス/監督:スーザン・ストローマン/作品『プロデューサーズ』を観ました。

●感想
 ・ハッキリ言ってミュージカル映画はあまり得意ではないのですが、この作品に関してはあまりにも前評判が良いので、試写会に行って参りました。

 ・正直言って面白かったです!あまりのバカさ加減に何度も爆笑してしまいました!何と言っても、登場人物達のキャラクターが素晴らしいです!(まともな人間が登場しないって事で卑怯と言えば卑怯なんですが…)。このキャラクター達を考えついた時点で、すでにヒットする事が決まっていた様な気が致します。

 ・落ちぶれたプロデューサー・マックスを演じたネイサン・レイン、臆病者でプロデューサーを夢見る会計士・レオを演じたマシュー・ブロデリックをはじめ、英語があまり話せないスウェーデン女優・ウーラのユマ・サーマン、ヒトラーを崇拝する最低の脚本家・フランツのウィル・フェレル、ゲイで最低の演出家・ロジャーのゲイリー・ビーチ、ロジャーの良き助手・カルメンのロジャー・バートら主な出演俳優の突き抜けた演技が素晴らしかったです!

 ・何気ない会話の掛け合いから、歌と踊りが加わり、ミュージカルに発展していく自然な流れの演出が上手かったですね~!特に冒頭のマックスとレオの掛け合いやマックスと老婆達のダンス、ロジャーのゲイ丸出しのヒトラーの演技が印象的でした。

 ・吹替えなのかも知れませんが、ネイサン・レインもマシュー・ブロデリックも歌が上手かったですね~!ダンスも全員のフリが揃っていて、とても美しかったです。「ここまで、フリを合わせるだけでも大変だっただろうなぁ~」って思うくらい揃ってましたよ!ほとんどがミュージカル・シーンだと言ってもいい作品ですから俳優さん達の苦労は半端じゃなかったと思います。

 ・観終わった後は、物語の面白さとミュージカルの素晴らしさの両方を堪能させてもらい、大満足な気分で帰路に着かせて頂きました。

 ・この作品だけはエンドロールが流れても慌てて帰らずに、最後の最後まで席に着いてスクリーンに注目しておいて欲しいです!楽しい音楽と映像のオマケが待っているので絶対に観て損はしないと思います!(試写会でも、大勢の人々がエンドロールが流れると同時に退席して行ったのですが、「彼らは価値有るオマケ映像を観れずに本当に勿体無い事をしたなぁ~」と可哀想に思いましたね~!「やっぱり、映画は落ち着いて最後の最後まで観ないとダメだなぁ~」っていう思いを強くした作品でもありました。)

●採点
 ・私的評価……90点(本当にバカバカしい内容の作品なんですが、俳優達のキレまくっている演技が中途半端じゃないので、彼らのプロ根性に拍手を送りたいと思います。私的には、これまで、印象の薄かったマシュー・ブロデリックが久しぶりに日の当たる役をもらえて、非常に嬉しく思いました。)

 ・と言う訳でこの作品は、最低だけど素晴らしいミュージカル映画を観てみたい方と子供の頃から手放せない毛布があるって方にオススメ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、最後の最後に出て来たおじいちゃんが「メル・ブルクッス」だったと家に帰ってから、チラシの顔写真を見て初めて気が付いたのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

ファイヤーウォール

2006-03-24 18:15:56 | 映画 ハ行
試写会で、出演:ハリソン・フォード/ポール・ベタニー/ヴァージニア・マドセン/メアリー・リン・ライスカブ/ロバート・パトリック/ロバート・フォスター/アラン・アーキン/カーリー・シュローダー/ジミー・ベネット/マシュー・カリー・ホームズ/脚本:ジョー・フォート/監督:リチャード・ロンクレイン/作品『ファイヤーウォール』を観ました。

●感想
 ・ハリソン・フォード主演のサスペンス物語だという点に興味を持ち、予告編も面白そうだったので試写会に行って参りました。

 ・銀行のコンピューターセキリティーの開発者ジャック・スタンフィールド(ハリソン・フォード)がビル・コックス(ポール・ベタニー)率いる強盗団に家族を人質にとられて、自分の銀行のセキリティーを破り、ネットを通じて金を送金するってストーリーなんですが、これが実にベタな作品に仕上がっています。

 ・アメリカ人が大好きな家族愛を前面に押し出し、ジャックが悪戦苦闘しながらも強盗団を次々とやっつけて最後にはハッピーエンドで終わるというブルース・ウィリス主演の『ホステージ』に良く似た作品だと感じました。

 ・人質に捕られている家族の居場所が分かるアイディアはちょっと面白かったのですが、それ以外はコレと言って刺激を受ける出来事はありませんでした。

 ・数年前まで「ハリソン・フォード主演作にハズレ無し!」だと思っていたのですが、この作品を観て「ハリソン・フォードも一昔前のスターになってしまったのか~」と寂しい気分になりました。

●採点
 ・私的評価……50点(よくあるストーリーなので、DVDが出てから観ても充分の様な気がします。本編には予告編で感じたようなハラハラ感が少なく、途中でストーリー展開のテンポが悪くなり、少しイライラしてしまったので、私的には無駄なシーンが多いと感じる作品でした。)

 ・と言う訳でこの作品は、よく吠える犬を飼っている方と銀行のセキュリティーに侵入しよう!と試みた事のある方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、「これからは、家族の安全を考えて愛犬にGPSを着けよう!」って、あまりにもトンチンカンな安全対策を打ち出してしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。



ベロニカは死ぬことにした

2006-03-12 16:54:45 | 映画 ハ行
映画館で、出演:真木よう子/イ・ワン/風吹ジュン/中嶋朋子/荻野目慶子/片桐はいり/淡路恵子/市村正親/原作:パウロ・コエーリョ/脚本:筒井ともみ/監督:堀江 慶/作品『ベロニカは死ぬことにした』を観ました。

●感想
 ・インパクトのある題名が、ずーと気になっていて「いつか観よう!」と思っていて、朝からの上映に変わった事もあり、今日行って参りました。

 ・主役のトワを演じた真木よう子ちゃんは『パッチギ!』で気の強い在日韓国人女子高生を演じていたのが記憶にあり「本作でどんな演技を見せてくれるのか?」とても楽しみにしていましたが、期待以上に身体を張った熱演で存在感を見せてくれました。

 ・真木よう子ちゃんだけでなく、脇を固めた風吹ジュンさん、中嶋朋子さん、荻野目慶子さん、片桐はいりさん、淡路恵子さん、市村正親さんらのベテラン俳優の演技も良く、作品をしっかり支えていた様に思いました。

 ・ただ日本人青年・クロードを韓国人俳優のイ・ワンくんが演じているのですが、少ないセリフに全部韓国なまりが入っていて「どうして、彼がこの役に選ばれたんだろう?」って疑問ばかりが残ってしまいました。
ベットシーンがあるので、ひょっとしたら日本人の役者を使い難かったのかも知れませんが、重要な役だけにキャスティングをもっと真剣に考えて欲しかったです。

 ・ストーリー的には、中盤まではトワがサナトリウムの患者達との触れ合いの中で、少しづつ変わっていく心の有様を上手く描いていて見所もあったのですが、肝心のラストのオチが全くの意味不明で「ここまで積み上げて来たものは一体何だったんだろう?」という疑問が強く残り、とても残念に思いました。

 ・原作は世界的ベストセラーという事で面白そうなんですが、映画としては「DVDレンタルで充分じゃないのかな?」って感じでした。

●採点
 ・私的評価……55点(真木よう子ちゃんの熱演があったので合格ラインの60点以上をつけたかったのですが、どうしてもオチが弱く「結局は何を伝えたかったんだろう?」と思い悩む作品になってしまっているので、この点数に致しました。役者さん達の演技は良かっただけに残念な作品です。)

 ・という訳でこの作品は、マンネリな人生に生きている意味を見出せないでいる方と真木よう子ちゃんの見た目には想像出来ない「セクシーなナイスボディを拝見したい!」って方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、真木よう子ちゃんの顔が何度も「中山美穂さん」に見えてしまい、思わず好きになってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。


ホテル・ルワンダ

2006-02-21 00:41:46 | 映画 ハ行
映画館で、出演:ドン・チードル/ソフィー・オコネドー/ニック・ノルティ/ホアキン・フェニックス/ジャン・レノ/ハキーム・ケイ=カジーム/デズモンド・デュベ/デイヴィット・オハラ/カーラ・シーモア/ファナ・モコエナ/トニー・キゴロギ/脚本:テリー・ジョージ/ケア・ピアソン/監督:テリー・ジョージ/作品『ホテル・ルワンダ』を観ました。

●感想
 ・ルワンダという小さな国内で、僅か3ヶ月間に100万人のツチ族が中国から安価で大量に仕入された鉈によって惨殺されたという事実に衝撃を覚えました。

 ・度重なる自分や家族、彼を頼ってやって来た大勢のツチ族の人々の危機的状況を知恵と勇気で巧みに乗り切って行くポール・ルセサバギナ(ドン・チードル)の行動力に感心致しました。

 ・ドン・チードルを中心とした役者陣の熱演に、いつしか映画を観ている事を忘れスクリーンの中に入り込んだ様な感覚に襲われ、常にハラハラ、ドキドキしてしまいました。

 ・エネルギー資源の無い、黒人社会の小国の危機に世界各国が手を貸さなかった事実を忘れないでいたいと思いました。

 ・エンドロールで流れる虐殺があった事実を忘れる事無く、これからを力強く生きて行こうとするルワンダ人の明るい歌声に救われた気分になり、満足して映画館を後にしました。

●採点
 ・私的評価……85点

 ・ドン・チードルの代表作と呼ばれる事になると思われる中身の濃い社会派作品に興味がある方と身の危険を感じた時の交渉術を学びたい方にオススメ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、この作品によってドン・チードルの役者としての評価を一挙に2倍ランクアップさせてしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

フライトプラン

2006-01-18 22:35:23 | 映画 ハ行
試写会で、出演:ジョディ・フォスター/ピーター・サースガード/ショーン・ビーン/マーレン・ローストン/原作:トム・ノーブル/脚本:ピーター・A・ダウリング/ビリー・レイ/監督:ロベルト・シュヴェンケ/作品『フライトプラン』を観ました。

●ストーリー
夫の突然の事故死により深い悲しみを受けた航空機設計士のカイル(ジョディ・フォスター)はアメリカに帰国する事を決意し、彼女のチームが開発に取り組んだ最新型のジャンボジェット機に娘のジュリアと乗り込み、夫の棺が積み込まれるのを見守ったカイルは、ジュリアの横で眠りに就いた。

3時間後、目覚めたカイルは自分の横で寝ていたジュリアがいなくなっているのに気付き、機内を探し回るがジュリアは見つからず、焦り始める。

乗務員に事情を話し、捜索を頼むのだが、誰一人としてジュリアを見た者はおらず、登場記録すらも存在しなかったことが判明する。

更に、夫の病院から送られてきたFAXによれば、ジュリアは6日前に夫と共に死亡しているというのだった。

この事で乗務員から信用を失ったカイルは、たった一人で巨大な機内を探し始めるのだったが……。

●感想
ジョディ・フォスターが演じるカイルが、必死で我が子を探し回るのですが、周りの乗客の事など全く無視したマイペースぶりに驚き、アラブ系の人をあからさまに犯人扱いしている点にアメリカ人の嫌な所を見せられた思いです。

ストーリーは前半でカイルの精神状態の不安定さを見せ、「本当に娘のジュリアは存在するのか?」と観ている者を惑わせるのですが、中盤でジュリアが搭乗していた証拠をカイルが見つけてからは、航空機設計士らしく機内の至る所を探し回り、犯人を上回る行動力で娘のジュリアを見つけ出す所はジョディ・フォスターの迫真の演技も加わって、観ていて面白かったです。

時間は1時間半くらいで少し短めなんですが、ストーリーが比較的オーソドックスな展開をみせるので、これ位の時間でまとめるのがベストだったと思います。

でも、「どうして犯人はカイル一家を狙ったのか?」や「カイルが一番最初に搭乗せず、娘のジュリアが他の誰かに見られていたら犯人はどうしたのか?」という点に疑問や苦しい設定がみられ、脚本としては大雑把に出来ている感じを受けました。

それにしても2階建ての巨大な飛行機の内部を再現した機内のセットは良く出来ており、普段は見れない飛行機の天井裏や貨物室まで観せてくれ、私としてはとても嬉しかったです。

これまで悪役が多かったショーン・ビーンがカイルの常識を外れた行動に悩ませられる機長を演じていたり、ピーター・サースガードが怪しい目つきの機内捜査官として出演しているのにも注目してもらいたいのです。

●採点
私のこの作品に対する評価は70点です。

クライマックスに向けてエスカレートするカイルの行動は、まさにアクション映画そのもので後半に向けて怒涛の盛り上がりを見せるストーリー展開は観ていて面白かったです。

エンディングを観てもらえると分かると思うのですが、人の態度って結構いい加減ですよね~。
それまでカイルを変人扱いしていた人達の視線や発言の変化が観ていて面白かったです。

ジュリア役の女の子が何となくジョディ・フォスターに似ているのも、親子らしさを出すのに良いキャスティングだったと思います。

と言う訳でこの作品は、飛行機の裏側に興味のある方と空港や機内で子供を見失った経験のある方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、テロリストも真っ青なカイルのド派手な行動に、「彼女とは絶対に同じ飛行機には乗りたくない!」って思ってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。