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私、Rohi-taの映画の感想(ネタバレ有り!)と日常を報告するページです。

Vフォー・ヴェンデッタ

2006-04-18 00:18:38 | 映画 その他(数字・英語など)
試写会で、出演:ナタリー・ポートマン/ヒューゴ・ウィービング/スティーブン・レイ/ジョン・ハート/脚本:ウォシャウスキー兄弟/監督:ジェイムズ・マクティーグ/作品『Vフォー・ヴェンデッタ』を観ました。

●感想
 ・『マトリックス』シリーズが大好きな私は、その生みの親であるウォシャウスキー兄弟が脚本・製作を手がけたとあって、居ても立ってもいられず試写会に行って参りました。入口でチラシの他に「V」の被っているマスクを渡され、上映前に観客全員がそのマスクを被って記念写真を撮り、全世界に配信するという、ちょっと面白い企画が行われました。

 ・本編中でも、大勢の人々が「V」と同じマスクを被っているシーンが出て来るのですが、自分も含めて周りの数百人が同じマスクを被っているっていうのは、想像以上に不気味な感じが致しました。

 ・第三次世界大戦を機に独裁国家となったイギリスが物語の舞台となっているのですが、厳しい国民統制の元で、うす暗く廃退した雰囲気が『マトリックス』に通じるものがあり、私としては合格点をあげられる作品でした。

 ・ほとんどのシーンで、ナタリー・ポートマンかヒューゴ・ウィービングが出演しているのですが、ナタリー・ポートマンは、頭を丸坊主にされたり、拷問でやつれていく様を観て分かる演技で魅せてくれるのに対して、ヒューゴ・ウィービングは最後までマスクを被ったままで、顔をほとんど出さず、美声で聞かせる演技に終始していたのが、対照的で印象に残りました。

 ・『マトリックス』シリーズほど激しいアクションシーンは無いのですが、謎の人物「V」を通して「人の正義や勇気は、どうあるべきなのか」という重いメッセージを一生懸命に伝えようとしている内容には、充分な見応えを感じました。

●採点
 ・私的評価……75点(世界観や映像の雰囲気などは『マトリックス』シリーズとよく似ていますので、『マトリックス』が好きな方なら問題無く楽しめる作品だと思います。ストーリーも救世主伝説なので、『マトリックス』の「ネオ」と本作の「V」の行動を比べてみるのも面白いかもしれません。)

 ・と言う訳でこの作品は、3年ぶりのウォシャウスキー兄弟作品を心待ちにしている方とナタリー・ポートマンのロリータファッションを「一目見たい!」と思っている方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、帰りの電車の中で「V」のマスクを被りたい衝動を必死に抑えていたのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR

2006-04-01 15:57:51 | 映画 ナ行
映画館で、出演:コンスタンチン・ハベンスキー/ウラジミール・メニショフ/マリア・ポロシナ/ガリーナ・チューニナ/ヴィクトル・ヴェルズビツキー/原作:セルゲイ・ルキヤネンコ/共同脚本:セルゲイ・ルキヤネンコ/ティムール・ベクマンベトフ/監督:ティムール・ベクマンベトフ/作品『ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR 』を観ました。

●感想
 ・「ロシア発、世界のトップクリエイターが嫉妬した脅威の映像体験」とか「『マトリックス』を越える映像革命」というお決まりな宣伝文句がどうしても気になってしまい、初日の初回に観て参りました。

 ・「『マトリックス』を越える映像革命」という大層なキャッチフレーズが付いている作品なのですが、なぜか郊外の劇場でしか上映されておらず、普段の倍以上の交通費を使ってしまいました。

 ・『マトリックス』シリーズが好きなので、ロシア版『マトリックス』がどんなものなのかと多少は期待していたのですが、本家『マトリックス』のアクション、映像、俳優、ストーリー等と比較してみて、どれをとっても上回るどころか足元にも及ばない、そんな出来の作品でした。

 ・ハッキリ言って、もう少しアクションで魅せてくれると思ったんですけどね~。3部作の1作目だからなのか、全編を2作目の前振りとして作った様に感じました。

 ・作品の全体的に暗めな雰囲気や、超能力者同志による善と悪との戦いというストーリー構成は大好きなんですけどね~、もうすでに『マトリックス』シリーズを観てしまっている人達にとっては、あらためてビックリする程の映像ではないので、あまり楽しむ事が出来ないでしょうね。

 ・ストーリーの展開も途中でテンポが悪くなるのを感じましたし、行く先々で災いをもたらす女性・スヴェトラーナ(マリア・ポロシナ)のエピソードの必要性についても現時点では、疑問を持っています。

 ・今後は、ナイト・ウォッチのアントン・ゴロデツキー(コンスタンチン・ハベンスキー)と息子のイゴールとの対立を中心としたストーリーに発展して行きそうなので、『マトリックス』というよりは『スターウォーズ』に近い人間模様を見せる作品になりそうです。

●採点
 ・私的評価……50点(ハッキリ言って、宣伝文句に『マトリックス』を使わない方が良かったですね~。「『マトリックス』を追い越そう!」という意気込みは良いと思うのですが、自分からハードルを高く上げすぎて失敗している様な印象を受けました。肝心な1作目だったので、もっと観客の心をガッチリつかんで終わって欲しかったですね~。それでも私としては、乗りかかった船なので3作目までキッチリ観守りたいと思っております。)

 ・という訳でこの作品は、逃げ出した婚約者を連れ戻そうとした事がある方と地下鉄内でライトを持って絶叫しているサングラス男を見た事がある方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、「オリガ(ガリーナ・チューニナ)がどういう罪でフクロウにされていたのか?」が、ずーっと気になって仕方がなかったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。