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エンパイア・オブ・ザ・ウルフ

2006-09-12 17:03:35 | 映画 ア行
DVDで、出演:ジャン・レノ/アーリー・ジョヴァー/ジョスラン・キヴラン/ラウラ・モランテ/フィリップ・バス/デヴィッド・カンメノ/エチエンヌ・シコ/原作:ジャン=クリストフ・グランジェ/脚本:ジャン=クリストフ・グランジェ/クリス・ナオン/クリスチャン・クラヴィエ/フランク・オリヴィエ/監督:クリス・ナオン/作品『エンパイア・オブ・ザ・ウルフ』を観ました。

●感想
 ・ちょっと前に見逃した作品が1週間レンタル出来る様になっていたので、久しぶりTSUTAYAでDVDを数本借りて来ました。

 ・本作はジャン・レノ主演のサスペンス作品だったので、公開中に観に行きたかったのですが、他の作品を優先した為に、どうしても時間が取れなくなりDVD鑑賞となってしまいました……。

 ・観る前はもっと宗教色が強く、怪しい団体がもっと前面に出てくるのかと思いきや、原因不明の記憶喪失となった女性・アンナ(アーリー・ジョヴァー)を中心に、若き熱血刑事・ポール(ジョスラン・キヴラン)と裏の世界に精通したダーティーな潜入捜査官・シフェール(ジャン・レノ)がトルコ人女性の連続殺人事件の謎を解明していくガチガチなサスペンスアクション作品でした。

 ・物語はアンナが研究室で脳の検査を受けているシーンから始まるのですが、冒頭から謎めいた雰囲気をプンプン漂わせている映像のトーンがとても私好みで、直ぐに映像にのめり込んでしまいました。

 ・ジャン・レノが主演なので、相棒のポール刑事は目立たない存在なのかと思いきや、持ち前の行動力と洞察力であれよあれよと事件の核心に迫り、随所でジャン・レノよりも目立った活躍を見せるのでジョスラン・キヴランにとっては想像以上にオイシイ役だったのではないでしょうか。

 ・もちろんジャン・レノも裏のある潜入捜査官・シフェールを貫禄のあるヒゲ面で好演しています。私としては、ジャン・レノは本作の様に荒くれ者の役の方が魅力を感じますし、彼に似合っていると思いますので、ハリウッド映画のチョイ役で数多く出演するよりは、フランス映画の主役として貫禄のある演技をもっと見せて欲しいです。

●採点
 ・私的評価……70点(中盤までの先が読めないストーリー展開やサスペンス映画らしい映像のトーンはとても好きなんですが、「灰色の狼」のアジトに入ってからの展開が大雑把過ぎて、オチに物足りないもの感じてしまいました。)

 ・本作の原作者は『クリムゾン・リバー』も書いたジャン=クリストフ・グランジェなんですが、私はこの人の描く刑事物サスペンスの世界観が非常に好きです。全く異なる様に見える二つの事件を一つにまとめ上げる彼の巧みな手法は、なかなか真似の出来るものではないと思っています。

 ・と言う訳でこの作品は、白と黒のヒゲを蓄えたジャン・レノの妖しい魅力に浸りたい方や「最近、自分のダンナの顔に違和感を覚える」って方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、アンナが空港に向かうのを見て「身体に金属プレートが入っている人は、金属探知機を通る前にレントゲン写真を見せるのだろうか?」と疑問を持ってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。


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