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スケルトン・キー

2006-01-28 22:34:36 | 映画 サ行
DVDで、出演:ケイト・ハドソン/ジーナ・ローランズ/ジョン・ハート/ピーター・サースガード/ジョイ・ブライアント/脚本:アーレン・クルーガー/監督:イアン・ソフトリー/作品『スケルトン・キー』を観ました。

●ストーリー
看護士のキャロライン(ケイト・ハドソン)は、都会のホスピスで働いていたのだが、人の死をビジネスとして割り切るやり方に疑問を感じ、新聞の求人欄で見つけたルイジアナでの住み込み看護の仕事に転職する。

その屋敷での主な仕事は、脳梗塞で身動きが出来なくなった老人・ベン(ジョン・ハート)の身のまわりの世話をする事だった。

ベンの妻の老婦人・ヴァイオレット(ジーナ・ローランズ)は南部の出身者でないキャロラインを雇う事に難色を示すのだが、ヴァイオレットの弁護士であるルーク(ピーター・サースガード)の説得で雇い入れられる事になる。

仕事を始めて、キャロラインは広大な屋敷の全ての部屋を開けられる合鍵をバイオレットから預かるのだが、2階の屋根裏に1つだけ開けられない部屋がある事に気付く。

開かずの部屋の存在が気になったキャロラインが、ヴァイオレットに厳しく詰め寄ると彼女はこの地方で言い伝えられている “フードゥー”という呪術をめぐり、ひと昔前にこの家で起こった惨劇を打ち明け始めるのであった……。

●感想
『東京国際ファンタスティック映画祭2005』で上映され、「衝撃のラストシーン!」というよくある宣伝文句で絶賛されていた作品なんですが、何度もこの言葉に騙されて来た私は敢えて、そんなに期待しないで観る事に致しました。

ラブコメをほとんど観ない私は、本作で主演のケイト・ハドソンを初めて見たのですが、そんなに美人じゃないんですけど肉感的で健康的なエロを感じさせる良い女優さんでした。

特にシャワーシーンでは胸やお尻に目線が釘付けになり、思わず「もうちょっと、こっち向いて!」と叫んでしまいました。

今まで知らなかったんですけど彼女って『バード・オン・ワイヤー』『永遠に美しく…』等の作品でキュートな演技を見せてくれたゴールディ・ホーンの娘なんですね~。
目のクリッとしたお母さんとは全然似ていないので、全く気付きませんでした。

出だしはケイト・ハドソンの魅力で楽しめるのですが、途中で“ブードゥー”とか“フードゥー”の話が出て来た時には「あ~、そっちの方向に行っちゃうのね~」って感じて呆れ始め、クライマックスでキャロラインとヴァイオレットのガチンコ勝負になった時は「『ミザリー』の様なオチにするんだな」と決め付けてしまいました。

この決め付けが正直言って失敗でした…。

と言うのも、オチを知った後に「あの写真は、そういう意味だったのか!」とか「あの時の言葉はそういう意味だったのか!」等と伏線が細かく張り巡らされているのに驚き、これらを初めから確認する為に、最終的には3回も観てしまう結果になってしまいました…。

●採点
私のこの作品に対する評価は80点です。

「映画は気を抜いて観てはいけません!」って言われた気分になり、久しぶりに反省致しました。
映画に関しては「終わり良ければ、全て良し!」って事があるので最後まで気合を入れて観ていないとダメですね。

脚本が良く出来ていると思ったら『隣人は静かに笑う』『レインディア・ゲーム』『クローン』等を手掛けたアーレン・クルーガーが書いているんですね!

独特の、どんでん返しや悪党が最後に「ニヤッ」と笑う所なんかは『隣人は静かに笑う』を思い出してしまいました。

脚本ばかりではなくイアン・ソフトリー監督のカット割りや演出、編集などが上手いですね。
監督が丁寧な作品づくりをしているからこそ、ここまでの作品になったものの、下手な監督が撮ると全然面白く無い作品になっていた可能性が高いですね。

特典映像も未公開シーンやメイキングなどを始めとして、見応えのあるものがタップリ収録されているので、こちらも見逃さないで欲しいです。

音楽では「アイコ、アイコ」の曲が印象的で、これからこの曲を聴く度に本作とピーター・サースガードを思い出してしまいそうです。

と言う訳でこの作品は、ケイト・ハドソンの見えそうで見えないシャワーシーンが気になる方と最後まで観終わった後に、もう1度観直す時間的余裕のある方にオススメ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、『フライトプラン』同様にピーター・サースガードの期待を裏切らない悪役ぶりに「ホッ」としてしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。


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