Rohi-ta_site.

私、Rohi-taの映画の感想(ネタバレ有り!)と日常を報告するページです。

UDON

2006-09-01 18:52:59 | 映画 その他(数字・英語など)
映画館で、出演: ユースケ・サンタマリア/小西真奈美/トータス松本/鈴木京香/升 毅/片桐 仁/要 潤/
小日向文世/木場勝己/江守 徹/二宮さよ子/明星真由美/森崎博之/中野英樹/永野宗典/池松壮亮/ムロツヨシ/与座嘉秋/川岡大次郎/脚本:戸田山雅司/監督:本広克行/作品『UDON』を観ました。

●感想
 ・「映画の日に何を観ようか?」と考えたのですが、まだ観ていない映画の中にあまりパッとする作品がなかったので、手堅く面白い作品を作り出す本広監督の『UDON』を観る事に致しました。

 ・観る前は、町興しの為にうどんブームを作ろうとユースケ・サンタマリア達が奮闘する映画だと思っていたのですが、意外にも父親と息子の絆や家族愛、友情、夢の実現などヒューマニズムが多く描かれており、何度か「ウルッ」とさせられました。

 ・特に、ユースケ・サンタマリアが演じる松井香助が急死した父親の拓富(木場勝己)と会話をするシーンは、私も昨年、父親を亡くしているだけにジーンときてしまいました。息子にとって父親という存在は乗り越えなければならない大きな壁の様に感じてしまうんですけど、自分が一人前になって「ようやく父親に追い着いたかな?」って感じる頃には、もう、そばには居なくて「もっとあんな事を話しておけばよかった」とか「あんな事を聞いておけばよかった」って思うもんなんですよね……。

 ・以上の様な理由もあり、私には主人公の松井香助の気持ちが痛いほど伝わり、自分でも予想外な程に色々なシーンで共感や感動をしてしまいました。もし、私の父親がまだ生きていたら、全然違う感想を持っていたと思うので、この作品は、観る人が男性か女性かや父親が健在か死亡しているかの違いで大きく観方が変わってくるものだと思います。

 ・とは言っても、本広監督のユーモアをふんだんに取り入れた、サービス精神旺盛な映像は登場人物の多さと共に目を見張るものがあり、随所で「クスッ」と笑わせてくれます。中でも、昨年公開された『サマータイムマシン・ブルース』に出演していた永野宗典が松井香助にコキ使われるタクシー運転手を演じていたり、ムロツヨシ、与座嘉秋、川岡大次郎の3人組がうどん巡礼をしていたり、佐々木蔵之介が白衣を着て、大学で授業をしていたり、真木よう子ちゃんがメガネ姿でワンシーンだけ登場したりと『サマータイムマシン・ブルース』を観た方にだけ理解できる、小憎らしい演出がたくさん施されております。ですから、まだ『サマータイムマシン・ブルース』を御覧になっていない方は、是非、御覧になってから本作を御鑑賞することをお薦め致します。

 ・中盤辺りで観られる、CGと実写を組み合わせた「キャプテンUDON」の出来も良く、映画『ブレードランナー』のワンシーンを堂々とパクッて作っているのが実に面白かったです。押井 守監督もこれくらいのユーモアセンスで『立喰師列伝』を制作できたら、あれほど酷い作品にはならなかったでしょうね。(ちなみに私は『立喰師列伝』も劇場で観たのですが、内容が非常にお粗末だったので、どうしてもレビューを書く気になれませんでした。まぁ、敢えて点数を付けるとしたら100点満点で5点くらいですね。押井ファンだけ観ればいいかなって感じでした。)

●採点
 ・私的評価……80点(色々なゲストがあちらこちらに登場するので、それを探すだけでもけっこう楽しめました。その他にも予想以上に感動できるシーンや笑えるシーンが多かったので、この点数に致しました。)

 ・パンフレットを購入して気付いたのですが、裏表紙が劇中に何度も登場した「タウン情報さぬき」になっており、「うどん巡礼記」や「キャプテンUDON」のマンガも掲載されています。パンフレットにまで細やか演出がなされている本広作品恐るべし!でした。(ちなみに裏表紙には、宮川恭子を演じたコニタンが笑顔で写っております。)

 ・という訳でこの作品は、世界中を笑わすコメディアンになる為「ニューヨークに渡ろう!」って考えている方や、うどんを鼻から吸って口から出せる特技を持っている方にオススメ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、「うどん人形 ふみちゃん」の販売価格と売れ行きが気になってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

レイヤー・ケーキ

2006-08-22 18:33:10 | 映画 その他(数字・英語など)
映画館で、出演:ダニエル・クレイグ/コルム・ミーニイ/ケネス・クラナム/ジョージ・ハリス/ジェイミー・フォアマン/シエナ・ミラー/マイケル・ガンボン/マーセル・ユーレス/トム・ハーディ/テイマー・ハッサン/ベン・ウィショー/バーン・ゴーマン/サリー・ホーキンス/ナタリー・ルンギ/フランシス・マギー/ジェイソン・フレミング/原作・脚本:J・J・コノリー/監督:マシュー・ヴォーン/作品『レイヤー・ケーキ』を観ました。

●感想
 ・007の最新作にジェームズ・ボンド役として出演しているダニエル・クレイグの演技が気になったのと、「UK発、挑発的スタイリッシュ・クライム!」と言う宣伝文句に惹かれ、劇場に行って参りました。

 ・ハッキリ言って、この作品を観るまでは「どうして、ジェームズ・ボンド役にダニエル・クレイグが選ばれたのだろう?」と疑問を持っていたのですが、スマートな麻薬ディーラーを魅力的に演じている彼を観て「007も絶対に観よう!」と心変わりしてしまいました。

 ・イギリス映画とあって、ハリウッド作品のような派手な演出は無いのですが、名もなき麻薬ディーラー・XXXX(ダニエル・クレイグ)の魅力的な人物設定と彼を取り巻く仲間やギャング、殺し屋、裏社会のドンなどが入り乱れて行う、勝ち残る為の頭脳戦が実に面白く「観て良かった!」とクライム・ムービーの魅力を再認識致しました。

 ・命を落とすかも知れない修羅場を、物事を先読み出来る優れた頭脳と自分のボスも殺してしまう大胆な行動力で切り抜けて行くXXXXは本当にカッコ良かったです!

 ・ストーリーも高純度のエクスタシーをめぐって二転三転する展開となっているので、最後まで誰が笑うのか全く読めない上手い作りになっていますし「人生そんなに甘くない」と感じさせるラストシーンも見事だったと思います。

●採点
 ・私的評価……80点(ストーリー性を重視するクライム・ムービー好きな人はハマる作品だと思いますが、登場人物が多いので、外人の名前を憶えるのが苦手な方は混乱してしまうかも知れませんね。私も途中で「ジミー(ケネス・クラナム)って誰やったかな~?」とか「ガザ(バーン・ゴーマン)って何してる人やったっけ?」と多少、混乱してしまいました。ちなみに私の斜め前に座っていたオバチャン二人組みは終始「あの人、誰?」とか「あの人、何してるの?」を連発していました。)

 ・と言う訳でこの作品は、ダニエル・クレイグの本当の魅力を知りたい方と間もなく裏社会からの引退を考えている方にオススメ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、クラブで踊るタミー(シエナ・ミラー)を観て「梨花に似てるな~!」と思ってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。 

X-MEN:ファイナル ディシジョン

2006-08-10 23:26:57 | 映画 その他(数字・英語など)
試写会で、出演:パトリック・スチュワート/ヒュー・ジャックマン/イアン・マッケラン/ハル・ベリー/ファムケ・ヤンセン/ケルシー・グラマー/アンナ・パキン/レベッカ・ローミン=スティモス/ショーン・アシュモア/エレン・ペイジ/ベン・フォスター/アーロン・スタンフォード/オリヴィア・ウィリアムズ/ショーレ・アグダシュルー/ジェームズ・マースデン/キャメロン・ブライト/ヴィニー・ジョーンズ/脚本:ザック・ペン/サイモン・キンバーグ/監督:ブレット・ラトナー/作品『X-MEN:ファイナル ディシジョン』を観ました。

●感想
 ・1作目、2作目を観ており、今回でシリーズが最終章を迎えるとあって、待ち切れずに一足先に観て参りました。

 ・最終章を迎えるからと言っても、原作がアメコミなのでそんなに期待をしていなかったのですが、ミュータントを人間に変えるという新薬「キュア」が発明されたり、死んだはずのジーン(ファムケ・ヤンセン)が復活したり、まさかと思うような「X-MEN」チームのメンバーが死亡したりと次から次へ話の展開が早く、予想以上に最後まで楽しんで観る事が出来ました。

 ・今回は「キュア」が発明された為に、人間に戻るかどうか思い悩むミュータント達のエピソードが上手く描かれてました。主な登場人物の何人かは自分の意思や戦闘で「キュア」を打たれて人間に戻ってしまうのですが、中でもこれまでマグニート(イアン・マッケラン)の忠実な部下で何にでも変身できる能力を持っていたミスティーク(レベッカ・ローミン=スティモス)がナイスバディの黒髪美人に戻ってしまったのには、ビックリ致しました!

 ・でも、1作目からずっと特殊メイクで綺麗な素顔を晒せなかったレベッカ・ローミン=スティモスには喜ばしい事だったんじゃないでしょうか。ミスティークもあんなに綺麗に生まれ変わったのなら、もっと喜んでもよさそうなんですが……。

 ・もし私がミュータントで、見るからにそれと分かる風貌だったら、迷わず「キュア」で人間になるでしょうが、マグニートの様に見た目が人間と変わらないミュータントだったら、特殊能力は失いたくないので絶対に人間には、ならないでしょうね。だから、自分達を迫害し続ける人間達を滅ぼそうとするマグニートの気持ちも、何となく理解出来るんですけどね……。

 ・肝心な戦闘シーンは、チームでの戦闘が盛りだくさんで、新たな能力を持ったミュータント達がたくさん登場するので見応えは充分あると思います。
特に、これまであまり目立てなかったストーム(ハル・ベリー)が今回は大活躍するので、ハル・ベリーファンの方は観に行った方が良いと思います。

 ・本作で一番驚いた事は、蘇ったジーンの驚異的な強さでしたね!彼女って能力的にはレベル5らしく、レベル3のマグニートよりも遥かに強くなっているんですね~!これを見ると前作であっさりと死んでしまったのは何だったの?と思ってしまうのですが……。

 ・ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)も、主役ですからいつもの様に目立っている訳なんですが、今回はクライマックスで愛するジーンと戦わなければならない状況に追い込まれてしまいます。
巨大な力を持ったジーンを倒せるのは不死身のウルヴァリンしかいなかったのですが、彼が最後に選んだ決断は少し悲しく思いました……。

●採点
 ・私的評価……80点(上映時間104分の中にミュータント達の葛藤や決断と戦闘シーンがふんだんに盛り込まれており、私としてはシリーズ中で一番出来が良かったと思いました。 )

 ・それにしても、上映前に司会のアナウンサーが「エンドロールの後も重要なシーンが残っていますので最後まで席を離れないで下さいね」とわざわざ言ってくれているにも係わらず、エンドロールが流れ出すと直ぐに席を立って帰って行った客が2割位いました。

 ・一体この人達は何をしに来たんでしょうかね~?エンドロールが終わるまで待っても5分位しか、かからないのに、どうして我慢出来ないんでしょうか?
私からすると「バカじゃないの?」と神経を疑いたくなってしまいます。完結編のラストシーンなんですから「絶対観よう!」と思うのが正常な映画ファンの心理だと思うのですが……。

 ・その問題のラストシーンを観ると「もしかして、まだ続くの!」と思わせるモノだったので、この作品の興行収入次第では、また続編を作るかも知れませんね~。私としては、本作でやめるのが一番キリがいいと思うんですが……。

 ・と言う訳でこの作品は、「X-MEN」チームの最後の戦いを見届けたい方とファムケ・ヤンセンの迫力ある顔のアップシーンを観たい方にオススメ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、ミュータントでなくなったマグニートを見て「普通のジジイやん!」と思い、少し寂しくなってしまったのは、私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

M:i:Ⅲ

2006-07-02 23:58:58 | 映画 その他(数字・英語など)
映画館で、出演:トム・クルーズ/ヴィング・レイムス/ケリー・ラッセル/ローレンス・フィッシュバーン/フィリップ・シーモア・ホフマン/サイモン・ペッグ/ミシェル・モナハン/マギー・Q/ジョナサン・リス=マイヤーズ/原作 ブルース・ゲラー/脚本・監督:J・J・エイブラムス/作品『M:i:Ⅲ』を観ました。

●感想
 ・それほど期待していた作品でもないのですが、前2作を観ているので、その流れで先行上映を観て参りました。

 ・いきなりイーサン・ハント(トム・クルーズ)が窮地に追い込まれているシーンから始まり、爆破、侵入、銃撃、肉弾戦と畳み掛けるようなアクションシーンの連続に、嫌が応にも映画の世界に引きずり込まれてしまいました。

 ・私生活でも女優のケイティー・ホームズと結婚し、超ハッピーなトム・クルーズが劇中でも、ケイティー・ホームズと良く似たジュリア(ミシェル・モナハン)と結婚し、初めて守るものが出来た男の強さや弱さを見せてくれ、これまでとは一味違ったイーサン・ハントを演じています。

 ・でも、このイーサンが結構おマヌケで、武器商人のオーウェン・デイヴィアン(フィリップ・シーモア・ホフマン)を素顔で拷問に遭わせた為に、自分の素性が知れ(仲間に何度も「イーサン!」と呼ばれ名前までバレちゃってます。)ジュリアを拉致されたり、自分で電気ショックを起こして死ぬ寸前になっている時に、本作の黒幕をジュリアが撃ち殺して助けられたりと、自分で自分を窮地に追い込んで行く様は、まさにトム様の一人芝居でした。

 ・フィリップ・シーモア・ホフマンが悪役を演じているのですが、流石にオスカー俳優らしく演技に迫力と重みを感じました。彼が『カポーティ』でどんな演技を見せてくれるのかが、益々楽しみになりました。

 ・ストーリーは中盤まで、右肩上がりに盛り上がっていくのですが、悪役のオーウェンの死に方があまりにも呆気なく、オチも弱すぎるので、典型的な尻すぼみ作品だと感じました。

●採点
 ・私的評価……70点(この作品を楽しむ為には、何も考えずに『24』のジャックばりに頑張っているトム・クルーズを観るのが一番です(独特の走り方を含めて)。スクリーンの中が一番似合う彼は、やっぱりハリウッドスターですね!私生活でのニヤケ顔と違うイーサンの引き締まった表情は、カッコ良かったです。)

 ・と言う訳でこの作品は、本作のテーマ曲を聞くと無条件にワクワクしてしまう方と敵から逃れる為に高級車を惜しげもなく爆破した事のある方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、チームでミッションを遂行しているはずなんですが「トム様一人だけが目立ってしまうのは、彼のオーラのせい?」って誰かに聞きたくなってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。


DEATH NOTE/デスノート(前編)

2006-06-17 22:03:28 | 映画 その他(数字・英語など)
映画館で、出演:藤原竜也/松山ケンイチ/瀬戸朝香/香椎由宇/細川茂樹/戸田恵梨香/満島ひかり/五大路子/津川雅彦/藤村俊二/鹿賀丈史/原作:大場つぐみ/小畑 健/脚本:大石哲也/監督:金子修介/作品『DEATH NOTE/デスノート(前編)』を観ました。

●感想
 ・原作コミックが大人気で、主役を務める藤原竜也くんの演技とCGでの死神・デュークの出来映えが気になり初日の2回目の上映を観て参りました。

 ・いや~、それにしてもこの作品は原作が大人気なだけあって、みんなの期待度が高いですね!私は、前日になんとか席を確保できたので、上映30分前の13時に到着したのですが、その頃には、夕方の回まで満席になっているという凄まじい売れ行き状況でした。

 ・原作をFBI捜査官・レイ(細川茂樹)が登場する所までしか読んでいない「デスノート初心者」の私としては、子供達やカップル、女子高生の多さに驚いてしまいました。女子高生達は藤原竜也くんのファンで子供達はコミックのファン、カップル達は土曜のデートといったところじゃないでしょうか。

 ・ストーリーは、名前を書けばその人物は死亡するという「デスノート」を手にしたエリート大学生・夜神 月(藤原竜也)が法で裁けない犯罪者達を「デスノート」の力を借りて、次々と殺して行く中で、この事件を解決すべく警察に捜査協力をする天才探偵・レイ(松山ケンイチ)と頭脳戦を行うという、これまでのコミックになかったアイデアが多く盛り込まれた斬新な内容となっております。

 ・さすがに主演を張るだけあって、藤原竜也くんの演技は良かったですね~。夜神 月の持つ自意識過剰さ、クールさ、狡猾さ、邪悪さ等の様々な側面を上手く表現しており、自然体で役に成りきっている感じが致しました。それとレイを演じた松山ケンイチくんの役作りの凄さには、プロ意識を感じさせられました!『男たちの大和/YAMATO』で丸坊主の青年兵を好演した彼ではありますが、それと比べると到底、同一人物とは思えない程に、レイの風貌、姿勢や動作などを原作から取り入れ、レイという役を完璧に自分のモノにしていたので、自然と彼の演技に目が行ってしまいました。

 ・気になっていたデュークのCGなんですが、何ヵ所か違和感のあるシーンがあったものの、藤原竜也くんとの合成も無難に仕上がっていましたし、出来としては、まあまあじゃないでしょうか。デュークとのからみのシーンでは、殆どが一人芝居になってしまう為に藤原竜也くんは苦労したみたいですが、製作費や撮影効率を考えた場合、デュークはCGで正解だったんじゃないでしょうか。

 ・映画のオリジナルキャラクターとして夜神 月の恋人役に秋野詩織(香椎由宇)を登場させているのですが、正直言って最初は「どうして恋人役が必要なの?」って疑問を感じたました。しかし、クライマックスで夜神 月の邪悪な部分を表現するのには、どうしても彼女が必要だったんですね。この部分での金子修介監督の演出は、とても効果的だったと思います。

●採点
 ・私的評価……80点(終演後、周りで「原作とは、何か違うよなぁ~」と非難じみた感想が飛び交う中、「デスノート初心者」の私は「面白かった~」と笑みを浮かべてしまいました。原作を読んでいる方には不満な部分が多かったみたいですが、「イケメンである月の邪悪さ」や「異様な風貌のレイの正義感」といった人の見た目と内面とのギャップをしっかりと描いている所に、登場人物の人間臭さを感じる事が出来ましたし、月とレイを対比させながら頭脳戦や心理戦でストーリーを展開させて行くという考え抜かれた手法には、やっぱり「上手い!」と言うしかないですね。)

 ・いや~、それにしても話の続きがとても気になりますね~。後半は10月公開ですから、まだ随分先まで我慢しなければなりませんね。到底そんなには我慢出来そうにもないので、マンガ喫茶で原作を読破してしまおうかとも考えているのですが、今までの経験からして、原作を読んでしまったが為に、映画が楽しめなかったって事も多いですしね。とりあえず、ワールドカップの「日本VSクロアチア戦」を観てから、今後の対応をじっくり考えたいと思っています。(ワールドカップは関係ないやん!)

 ・と言う訳でこの作品は、「法で裁けない犯罪者達に天罰を与えたい!」って考えている方や自分の知らない間に、自宅に監視カメラや盗聴器を付けられた経験のある方にオススメ致します。

 ・最後にどうでいいことなんですが、レイの偏った食生活を見て「コイツは将来、絶対糖尿病になるぞ!」って思いながら、シュークリームを食べ、甘いミルクティーを飲んでしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

RENT/レント

2006-05-12 04:58:44 | 映画 その他(数字・英語など)
映画館で、出演:ロサリオ・ドーソン/テイ・ディグス/ジェシー・Lマーティン/イディナ・メンゼル/アダム・パスカル/アンソニー・ラップ/ウィルソン・ジェレマイン・ヘレディア/トレーシー・トムズ/サラ・シルヴァーマン/原作・作詞・作曲:ジョナサン・ラーソン/脚本:スティーヴン・チョボスキー/監督:クリス・コロンバス/作品『RENT/レント』を観ました。

●感想
 ・元々、ミュージカル映画が苦手だったのですが『プロデューサーズ』で考え方を改め、ブロードウェイで評判の高い、本作を観に行って参りました。

 ・ストーリーはニューヨークの貧しい地区で、ミュージシャンや映画監督を目指しながらも、家賃すら払えない暮らしを余儀なくされているロジャー(アダム・パスカル)やマーク(アンソニー・ラップ)と仲間達を中心に、同性愛やドラック、エイズ等の現代の社会問題を織り交ぜながら、見事な歌と踊りで、「人を愛する事の大切さ」や「今を精一杯生きる事の重要性」を考えさせられる内容となっています。

 ・オープニングは、主要な登場人物が全員揃って歌うシーンから始まるんですが、これが半端じゃなく上手いので、いきなりスクリーンに釘付けにされてしまいました!音楽的才能が無く、かなり音痴な私としては、羨まし過ぎて、強いジェラシーを感じてしまう作品でありました。

●採点
 ・私的評価……65点(結論から言えば、「これでもか!」と言わんばかりに素晴らしい音楽が次々と流れてくるので、ミュージカル映画が好きな人には、かなり満足出来る作品だと思います。しかし、その反面、私の様に同性愛やドラック、エイズ等を身近な出来事として実感できない環境で暮らしている人にとっては、イマイチ登場人物の心境に共感出来ず、135分という上映時間を長く感じてしまうかも知れませんね。欲を言えば、さほど重要性を感じないモーリーンとジョアンヌのエピソードを、もっと短くまとめて120分で収まる作品にして欲しかったです。)

 ・という訳でこの作品は、素晴らしい歌や音楽を通じて、今を生きている事の大切さを学びたい方や家賃が払えず、暖房代わりに本やポスターを燃やした事のある方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、「歌ばかり歌ってないで、家賃を払う為に、少しは働けよ!」ってロジャーとマークのニートの様な生活態度に少し腹を立ててしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

LIMIT OF LOVE 海猿

2006-05-08 02:16:37 | 映画 その他(数字・英語など)
映画館で、出演:伊藤英明/加藤あい/佐藤隆太/大塚寧々/吹越 満/浅見れいな/美木良介/石黒 賢/時任三郎/原作:佐藤秀峰/脚本:福田 靖/監督:羽住英一郎/作品『LIMIT OF LOVE 海猿』を観ました。

●感想
 ・前作の映画もテレビドラマシリーズの『海猿』も全く観た事が無かったのですが、あちらこちらのブログで「泣けた」とか「感動した」等の感想が多かったのが気になり、期待感を抱きつつ劇場に足を運びました。

 ・大型船が舞台となっているので、『ポセイドン・アドベンチャー』のような緊迫感を期待したのですが、スケールが小さく、ハッキリ言って物足り無さを感じました。

 ・『ポセイドン・アドベンチャー』で言えば、途中で死亡した神父さんの様に、自己犠牲的人物が登場しなかった事が感動を薄くした様に思えたのですが、よく考えたら海上保安庁が半端じゃない協力をしているので、乗客の中に死人を出すのは非常にマズイ話なんですよね……。

 ・やや否定的な感想を書きましたが、伊藤英明が演じた仙崎大輔の頑張りは凄かったですよ!どんな逆境に追い込まれても、「全員を助け出す!」という強い信念と危機に陥った仙崎達を何とか助け出そうと最後まで諦めない、救難隊隊員達の熱い心意気には拍手を送りたくなりました!

●採点
 ・私的評価……70点(ストーリの内容としては期待した程ではなかったのですが、伊藤由奈の歌う『Precious プレシャス』が良かったのと巡視船、ヘリ、救難隊隊員などを惜しみなく出して撮影に全面協力した海上保安庁の心意気を買ってこの点数に致しました。)

 ・サンケイスポーツによると『海猿』シリーズの影響で、今年度の海上保安学校志望者は昨年の20%強増えたということで、海上保安庁の広報室長から出演者らに感謝状が贈られたそうです。確かに、この作品を観たら「救難隊隊員になろう!」って気持ちになりますよね~!ですが、実際に仙崎の様な海難救助のスペシャリストになれるのは全海上保安官の僅か1%という超難関となっていますので、半端な気持ちで挑戦しない事をおすすめ致します!

 ・鑑賞後にパンフレットを買ったのですが、600円にしては写真やページ数が多く、これまでの『海猿』シリーズの事なども書かれているので、内容的には「かなりお買い得だ!」と思いました。

 ・という訳でこの作品は、「人を助けたい!」と心の底から願う、熱き男達の心意気を感じたい方と命が危ない危機的状況に陥っても、平然と恋人と長電話できる強心臓を持っている方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、海難事故に遭っても何とか生き残れるように、風呂場で出来るだけ長く息を止める練習をし始めたのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

Vフォー・ヴェンデッタ

2006-04-18 00:18:38 | 映画 その他(数字・英語など)
試写会で、出演:ナタリー・ポートマン/ヒューゴ・ウィービング/スティーブン・レイ/ジョン・ハート/脚本:ウォシャウスキー兄弟/監督:ジェイムズ・マクティーグ/作品『Vフォー・ヴェンデッタ』を観ました。

●感想
 ・『マトリックス』シリーズが大好きな私は、その生みの親であるウォシャウスキー兄弟が脚本・製作を手がけたとあって、居ても立ってもいられず試写会に行って参りました。入口でチラシの他に「V」の被っているマスクを渡され、上映前に観客全員がそのマスクを被って記念写真を撮り、全世界に配信するという、ちょっと面白い企画が行われました。

 ・本編中でも、大勢の人々が「V」と同じマスクを被っているシーンが出て来るのですが、自分も含めて周りの数百人が同じマスクを被っているっていうのは、想像以上に不気味な感じが致しました。

 ・第三次世界大戦を機に独裁国家となったイギリスが物語の舞台となっているのですが、厳しい国民統制の元で、うす暗く廃退した雰囲気が『マトリックス』に通じるものがあり、私としては合格点をあげられる作品でした。

 ・ほとんどのシーンで、ナタリー・ポートマンかヒューゴ・ウィービングが出演しているのですが、ナタリー・ポートマンは、頭を丸坊主にされたり、拷問でやつれていく様を観て分かる演技で魅せてくれるのに対して、ヒューゴ・ウィービングは最後までマスクを被ったままで、顔をほとんど出さず、美声で聞かせる演技に終始していたのが、対照的で印象に残りました。

 ・『マトリックス』シリーズほど激しいアクションシーンは無いのですが、謎の人物「V」を通して「人の正義や勇気は、どうあるべきなのか」という重いメッセージを一生懸命に伝えようとしている内容には、充分な見応えを感じました。

●採点
 ・私的評価……75点(世界観や映像の雰囲気などは『マトリックス』シリーズとよく似ていますので、『マトリックス』が好きな方なら問題無く楽しめる作品だと思います。ストーリーも救世主伝説なので、『マトリックス』の「ネオ」と本作の「V」の行動を比べてみるのも面白いかもしれません。)

 ・と言う訳でこの作品は、3年ぶりのウォシャウスキー兄弟作品を心待ちにしている方とナタリー・ポートマンのロリータファッションを「一目見たい!」と思っている方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、帰りの電車の中で「V」のマスクを被りたい衝動を必死に抑えていたのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

THE MYTH 神話

2006-03-18 22:26:18 | 映画 その他(数字・英語など)
映画館で、出演:ジャッキー・チェン/キム・ヒソン/チェ・ミンス/レオン・カーフェイ/スン・チョウ/シャオ・ピン/パトリック・タム/ケン・ウォン/ユー・ロングァン/原案:スタンリー・トン/脚本:スタンリー・トン/ワン・ホエリン/リー・ハイシュ/監督:スタンリー・トン/作品『THE MYTH 神話 』を観ました。

●感想
 ・秦時代の将軍と現代人の二役をジャッキーが演じるという点に関心を持ち、初日の2回目の上映を観て参りました。

 ・秦時代のストーリーは衣装や鎧兜、武器などがよく作られており見応えがあったのですが、現代のシーンに戻ると急に面白味が薄くなり、ストーリーの繋げ方に雑な面が見られて、決して良い出来だとは思えませんでした。

 ・ジャッキーのアクションシーンはコミカルでよく考えられたものでしたが、大掛かりなものは無く、小さくまとまっている感じを受けました。

 ・秦時代の出来が良かっただけに、『三国志』を題材にした方が見応えのある作品になった様な気がして非常に残念でした。

●採点
 ・私的評価……50点(メンバー会員になっている劇場に行ったので1000円で観る事が出来ましたが、これ以上払って観る価値はあまり無い様に思えます。上映時間が120分の作品なんですが、中だるみが激しく、とても長く感じる作品でした。)

 ・と言う訳でこの作品は、ジャッキーのコミカルなアクションが大好きな方と最近やたらと古い時代の夢を見るって方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、ジャック(ジャッキー・チェン)が住んでいる船を見て、「船を家にするのもオシャレかも知れない!」ってサイトで中古船の情報を調べてしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

SPIRIT/スピリット

2006-03-09 21:29:04 | 映画 その他(数字・英語など)
試写会で、出演:ジェット・リー/中村獅童/原田眞人/スン・リー/ドン・ヨン/ネイサン・ジョーンズ/コリン・チョウ/脚本:クリス・チョウ/クリスティン・トー/監督:ロニー・ユー/作品『SPIRIT/スピリット』を観ました。

●感想
 ・辮髪で槍や三節棍を振り回し、華麗に戦うジェット・リーの姿に彼がリー・リンチェイという名前で映画デビューを果たした『少林寺』を思い出し、懐かしさを覚えると共に衰える事を知らない格闘アクションの素晴らしさを感じました。

 ・中国武術の創始者「ファ・ユァンジア」の波乱にとんだ人生が上手く描かれており、どん底に落ちた彼が人の優しさに触れ、本当の強さに目覚めるエピソードに感動致しました。

 ・アクションシーンばかりではなく、農村地の田園風景の緑が美しく印象に残りました。

 ・中村獅童さんも思ったよりも良い役をもらっており、中国語で熱演を見せてくれたので安心致しました。

●採点
 ・私的評価……75点

 ・ジェット・リーの神業的格闘アクションを楽しみたい方と「人生のどん底から這い上がりたい!」と切に願っている方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、「ノン・ジンスンの様な寛大な心と莫大な資産を持つ友人が欲しい!」って思ってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。