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私、Rohi-taの映画の感想(ネタバレ有り!)と日常を報告するページです。

ブレイブ ストーリー

2006-06-27 23:31:37 | 映画 ハ行
試写会で、声の出演:松たか子/大泉 洋/常盤貴子/ウエンツ瑛士/今井美樹/田中好子/高橋克実/堤下 敦(インパルス)/板倉俊之(インパルス)/虻川美穂子(北陽)/伊藤さおり(北陽)/柴田理恵/伊東四朗/石田太郎/樹木希林/原作:宮部みゆき/脚本:大河内一楼/監督:千明孝一/作品『ブレイブ ストーリー』を観ました。

●感想
 ・正直言ってこの映画は、あまり観たいと思っていなかったのですが、原作が宮部みゆきというのが気になり、その想いだけで試写会に行って参りました。

 ・正直言って私は、宮部みゆき氏の熱烈なファンではありませんので、彼女の原作も『クロスファイア』『模倣犯』『理由』 『レベル7』など、主に映画化された原作しか読んでおりません(『レベル7』だけは、まだ映画化されていません)。しかし、彼女が直木賞作家であり、SF、ミステリ、時代小説、ジュブナイルなど様々なジャンルの小説を書いている事に関しては、大いに尊敬致しております。そんな彼女が、どんなファンタジーを手がけているのか?それだけが観たくて仕方ありませんでした。

 ・ストーリーを手短に言いますと、11歳のワタル(声優:松たか子)は、友人達と近所の幽霊ビルを探検中に、偶然にも宙に浮かぶ大きな扉を発見し、自分の運命を変える為に扉の向こうの世界「幻界」(ヴィジョン)へ行き、運命の女神(声優:今井美樹)に会う為に、様々な場所を旅するというお話であります。

 ・アニメーション制作を『青の6号』や『サムライセブン』などでお馴染みの「GONZO」が手掛けており、随所に3DCGを加えた美しい映像を観せてくれるので飽きはこないのですが、時間的にちょっと長く感じ、お尻が痛くなってしまいました。

 ・原作が長編小説なので、それに追い着こうと物語のエピソードをドンドン省略している様子が、原作を読んでいない私にも観てとれてしまう所がイマイチでした。『ワンピース』の様に途中で笑える要素が含まれていたら、メリハリがついてもっと観易かったのかも知れませんが「正義とは何か、人生とは何か、他人を犠牲にしてまでも勝ち取る幸せとは何か」と言う重いテーマだけをストレートにぶつけて来るので、一本調子になり過ぎている感じが強く、ストーリー自体に魅力を感じる事が出来ませんでしたし、キャラクター達の登場も取って付けた様で、上手く生かしきれて無いように思いました。

 ・この映画をまとめますと「ドラクエ」の世界に、『スター・ウォーズ』や『千と千尋の神隠し』で観た様なキャラが登場し、『ロード・オブ・ザ・リング』や『マトリックス』の様に世界を救って終わると言ったところじゃないでしょうか。色々なゲームや映画、マンガなどのオイシイ所を混ぜ合わせて、宮部みゆき風に仕上げたという作品でした。

●採点
 ・私的評価……60点(思ったよりも子供向けに作られていたので、あまり楽しめませんでしたが、周りの子供達は食い入るようにスクリーンを見つめていたので、私も「小学生の時に観たかったな~」って思いました。)

 ・鑑賞後、原作を読んでみようと書店に出向いたのですが、分厚い文庫本3冊分の迫力に負けてしまい、私の『ブレイブ ストーリー』は「幻界」(ヴィジョン)に行く前に、儚く終わってしまいました。

 ・と言う訳でこの作品は、小学生とその親御さんや友人が魔法を使う所を偶然見た事があるって方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、声優で出演している、お笑い芸人の「インパルス」と「北陽」は「今後、映画宣伝の為にコキ使われるんだろうな~」って、最近の映画業界のしたたかさに感心しているのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

ウルトラヴァイオレット

2006-06-26 20:39:55 | 映画 ア行
映画館で、出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ/キャメロン・ブライト/ニック・チンランド/ウィリアム・フィクトナー/脚本・監督:カート・ウィマー/作品『ウルトラヴァイオレット』を観ました。

●感想
 ・シャーリーズ・セロン主演の『イーオン・フラックス』とよく似た臭いがして、嫌な予感がしたのですが、どうしてもミラ・ジョヴォヴィッチが観たくなり劇場に行って参りました。

 ・最近、テレビCMでPRが盛んにされているので、どんなストーリーなのか知ってる方も多いと思いますが、簡単に説明しますと、アメリカの開発した細菌兵器により、感染した人間は“ファージ”と呼ばれる超人的な能力を身につけてしまいます。この能力に恐怖を感じた人間政府は“ファージ”を抹殺する最終兵器の開発に成功します。この情報を得た“ファージ”であるヴァイオレット(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は最終兵器のある施設に潜入し、奪取する事に成功するのであったが……。

 ・もう、ほとんどの方が知っていると思いますので、さらに言ってしまうと、最終兵器とは9歳の少年でシックス(キャメロン・ブライト)という名前でございます。この最終兵器を破壊するのが目的だったヴァイオレットですが、最終兵器が9歳の少年だった事にショックを受け、シックスを助けてしまった事から“ファージ”と人間政府の両方を敵にまわし、激しい戦闘を繰り広げるという、お話で御座います。

 ・アメコミが原作となっているだけに、ひねりも何もない非常にベタなストーリー展開となっており、ミラ・ジョヴォヴィッチの戦闘シーンも『マトリックス』を意識したような動きが随所に見られ、見せ場であるビルを垂直に駆け上がるバイクとヘリの戦闘シーンでもCGを使い過ぎている為に、それまでの映像と比べると、かなり浮いてしまっており、とても興醒めしてしまいました。

 ・オチも「ああ、そうなの」と言ったよくあるモノで、物語の中盤で何となく連想できる非常にチープな出来に仕上がっております。まぁ、監督のカート・ウィマーがミラ・ジョヴォヴィッチの為に脚本を書いたと言う事なので、監督が満足していればそれでいいのかも知れませんが……。

●採点
 ・私的評価……30点(うーん、何なんでしょうね~、この映画って?ストーリー展開はベタだし、クライマックスは盛り上がらないし、同じ様な戦闘シーンが続き、オチもグダグダだし、こんなのミラ・ジョヴォヴィッチが出演していなかったら誰も観ないんじゃないでしょうか。)

 ・観る前から嫌な予感はしていたのですが、見事に的中です!久しぶり大ハズレを引いてしまいました……。原作がアメコミの近未来SFモノには今後、充分注意を払っていこうと新たな決意を致しました。

 ・と言う訳でこの作品は、ミラ・ジョヴォヴィッチの大ファン以外の方にはおすすめ致しません!(一般の方はDVDレンタルを待った方が良いと思います。)

 ・最後にどうでもいいことなんですが、「この作品の最高の見せ場って、ミラ・ジョヴォヴィッチの腹筋だけかよ!」って、さま~ずの三村風でツッコミたくなってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

カーズ

2006-06-20 01:00:55 | 映画 カ行
試写会で、声の出演:オーウェン・ウィルソン/ポール・ニューマン/ボニー・ハント/ラリー・ザ・ケイブル・ガイ/チーチ・マリン/トニー・シャルーブ/グイド・クアローニ/ジョージ・カーリン/脚本:ジョン・ラセター/ドン・レイク/監督:ジョン・ラセター/作品『カーズ』を観ました。

●感想
 ・生まれて初めてインターネットで応募した試写会が当たったので、そんなに期待していた作品ではなかったのですが、縁起モノだと思い、ありがたい気持ちで観て参りました。

 ・いや~、それにしても試写会ってインターネットでも当たるもんなんですね~、これまで当選した試写会の全てがハガキでの応募だったので、招待状が来た時は「あれ?俺って『カーズ』の試写会に応募したっけ?」とインターネットで申し込んでいた事すら、ほとんど忘れ去っている状態でした……。今までの私の経験からして、試写会に当選する確率が一番高い方法は、ハガキに熱いコメントを書く事だと思っておりますので、どうしても行きたい試写会がある方には、この方法をオススメ致します。

 ・さて、本題の映画の感想ですが、思っていたよりも面白かったです。そんなに期待していた作品ではなかったので、試写会に当選していなかったら、劇場へ行く事はなかったと思いますので、招待状を送って下さった「関西ウォーカー」さんには、改めて御礼申し上げます。

 ・これまで、『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』『ファインディング・ニモ』とフル3DCGで、色々な世界を描いてきたピクサーですが、本作でも車の世界を面白く、そして少し感動的に描き出す技術力には「さすがに上手い!」としか言えませんでした。(ピクサーさん、本作を甘く見ていて申し訳ありませんでした。)

 ・私が「凄いなぁ~」と感心したのは、劇中に出てくる風景の美しさでした。主役のライトニング・マックィーン(声:オーウェン・ウィルソン)が迷い込んだラジエーター・スプリングスのグランドキャニオンを思わせる雄大な岩山、緑の生い茂った林道、高所から流れ落ちる巨大な滝。どれをとっても美しく、本作でピクサーが風景に力を入れているのが、スクリーン越しにビシビシ伝わって参りました。

 ・クルマのキャラクター達も口やタイヤを使って、ユーモラスに擬人化していましたし、止まっている所から動き始める加速感が本来の車とよく似ており、リアルな感じが良かったと思います。

 ・ストーリーとしては、マイケル・J・フォックス主演の『ドク・ハリウッド』とトム・クルーズ主演の『デイズ・オブ・サンダー』を混ぜ合わせたような感じなんですが、思っていたよりもレースシーンが少なく、ライトニング・マックィーンがラジエーター・スプリングスで出会ったクルマ達との心の交流を深めて行く所に重点が置かれていました。『チキン・リトル』の様に子供に媚びた作り方をしていないので、大人の方が楽しめる作品だと思います。

●採点
 ・私的評価……70点(改めて思ったのですが、ピクサーは映画作りが上手いですよね!ハズレが出ないように無難な線で作品をまとめ上げる手腕は「スタジオ・ジブリ」とよく似ていますね。(起承転結がハッキリしていたり、ユーモアがある点で、私としてはピクサー作品の方が好きなんですけど……)。ビックリしたのは、ラジエーター・スプリングスの裁判長でドクターも務める「ドック・ハドソン」の声を俳優であり元レーサーでもある「ポール・ニューマン」が務めている事でした。「どうして彼が抜擢されたのか?」という疑問は、「ドック・ハドソン」の過去が分かれば納得できると思いますので、気になる方は劇場で御確認下さいませ。)

 ・これまでのピクサー作品と同様にエンドロールが流れ始めてからも、『バグズ・ライフ』『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』などのパロディー映像が観られますので、最後の最後まで楽しんで頂けると思います。

 ・と言う訳でこの作品は、カーナビが付いているのに道に迷った事のある方やミハエル・シューマッハとタイヤショップで出会った事のある方におすすめ致します。 

 ・最後にどうでもいいことなんですが、忘れた頃に「あの2台」が再登場して、ウソの様な大ボケで「クスッ」と笑わせてくれますので、「御急ぎでない方は、場内が明るくなるまで席を立たない方がよろしいですよ」って優しく忠告したいと思っているのは、私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

DEATH NOTE/デスノート(前編)

2006-06-17 22:03:28 | 映画 その他(数字・英語など)
映画館で、出演:藤原竜也/松山ケンイチ/瀬戸朝香/香椎由宇/細川茂樹/戸田恵梨香/満島ひかり/五大路子/津川雅彦/藤村俊二/鹿賀丈史/原作:大場つぐみ/小畑 健/脚本:大石哲也/監督:金子修介/作品『DEATH NOTE/デスノート(前編)』を観ました。

●感想
 ・原作コミックが大人気で、主役を務める藤原竜也くんの演技とCGでの死神・デュークの出来映えが気になり初日の2回目の上映を観て参りました。

 ・いや~、それにしてもこの作品は原作が大人気なだけあって、みんなの期待度が高いですね!私は、前日になんとか席を確保できたので、上映30分前の13時に到着したのですが、その頃には、夕方の回まで満席になっているという凄まじい売れ行き状況でした。

 ・原作をFBI捜査官・レイ(細川茂樹)が登場する所までしか読んでいない「デスノート初心者」の私としては、子供達やカップル、女子高生の多さに驚いてしまいました。女子高生達は藤原竜也くんのファンで子供達はコミックのファン、カップル達は土曜のデートといったところじゃないでしょうか。

 ・ストーリーは、名前を書けばその人物は死亡するという「デスノート」を手にしたエリート大学生・夜神 月(藤原竜也)が法で裁けない犯罪者達を「デスノート」の力を借りて、次々と殺して行く中で、この事件を解決すべく警察に捜査協力をする天才探偵・レイ(松山ケンイチ)と頭脳戦を行うという、これまでのコミックになかったアイデアが多く盛り込まれた斬新な内容となっております。

 ・さすがに主演を張るだけあって、藤原竜也くんの演技は良かったですね~。夜神 月の持つ自意識過剰さ、クールさ、狡猾さ、邪悪さ等の様々な側面を上手く表現しており、自然体で役に成りきっている感じが致しました。それとレイを演じた松山ケンイチくんの役作りの凄さには、プロ意識を感じさせられました!『男たちの大和/YAMATO』で丸坊主の青年兵を好演した彼ではありますが、それと比べると到底、同一人物とは思えない程に、レイの風貌、姿勢や動作などを原作から取り入れ、レイという役を完璧に自分のモノにしていたので、自然と彼の演技に目が行ってしまいました。

 ・気になっていたデュークのCGなんですが、何ヵ所か違和感のあるシーンがあったものの、藤原竜也くんとの合成も無難に仕上がっていましたし、出来としては、まあまあじゃないでしょうか。デュークとのからみのシーンでは、殆どが一人芝居になってしまう為に藤原竜也くんは苦労したみたいですが、製作費や撮影効率を考えた場合、デュークはCGで正解だったんじゃないでしょうか。

 ・映画のオリジナルキャラクターとして夜神 月の恋人役に秋野詩織(香椎由宇)を登場させているのですが、正直言って最初は「どうして恋人役が必要なの?」って疑問を感じたました。しかし、クライマックスで夜神 月の邪悪な部分を表現するのには、どうしても彼女が必要だったんですね。この部分での金子修介監督の演出は、とても効果的だったと思います。

●採点
 ・私的評価……80点(終演後、周りで「原作とは、何か違うよなぁ~」と非難じみた感想が飛び交う中、「デスノート初心者」の私は「面白かった~」と笑みを浮かべてしまいました。原作を読んでいる方には不満な部分が多かったみたいですが、「イケメンである月の邪悪さ」や「異様な風貌のレイの正義感」といった人の見た目と内面とのギャップをしっかりと描いている所に、登場人物の人間臭さを感じる事が出来ましたし、月とレイを対比させながら頭脳戦や心理戦でストーリーを展開させて行くという考え抜かれた手法には、やっぱり「上手い!」と言うしかないですね。)

 ・いや~、それにしても話の続きがとても気になりますね~。後半は10月公開ですから、まだ随分先まで我慢しなければなりませんね。到底そんなには我慢出来そうにもないので、マンガ喫茶で原作を読破してしまおうかとも考えているのですが、今までの経験からして、原作を読んでしまったが為に、映画が楽しめなかったって事も多いですしね。とりあえず、ワールドカップの「日本VSクロアチア戦」を観てから、今後の対応をじっくり考えたいと思っています。(ワールドカップは関係ないやん!)

 ・と言う訳でこの作品は、「法で裁けない犯罪者達に天罰を与えたい!」って考えている方や自分の知らない間に、自宅に監視カメラや盗聴器を付けられた経験のある方にオススメ致します。

 ・最後にどうでいいことなんですが、レイの偏った食生活を見て「コイツは将来、絶対糖尿病になるぞ!」って思いながら、シュークリームを食べ、甘いミルクティーを飲んでしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

オーメン

2006-06-14 00:32:33 | 映画 ア行
映画館で、出演:リーヴ・シュレイバー/ジュリア・スタイルズ/ミア・ファロー/デヴィッド・シューリス/ピート・ポスルスウェイト/マイケル・ガンボン/シーマス・デイヴィー=フィッツパトリック/脚本:デヴィッド・セルツァー/監督:ジョン・ムーア/作品『オーメン』を観ました。

●感想
 ・1976年に初公開されたオリジナル版は、リアルタイムで子供の頃に観たのですが、当時の私にとっては人の死に方があまりにも残酷すぎて、ビビってしまい、まともに最後まで観れなかったという怖い思い出がある作品です。そのトラウマを打ち払うべく意を決して劇場に行って参りました。

 ・冒頭にも書きましたが、オリジナル版をビデオやDVDで観直してストーリーを復習してから劇場に行く事も考えたのですが、何しろ子供の頃の怖い記憶が蘇り、そんな無茶な事は到底出来ず、殆どオリジナル版の記憶がないままリメイク版を観る事に致しました。

 ・怖い怖いと思いながら観ていたのですが、結果的にはそんなに大した恐怖心は感じませんでした。それはCGやVFXなどの映像技術の進歩で、昔より遥かに残酷シーンの多い作品を私がたくさん観て来てしまったからだと思います。(きっと大人になって純粋な心を失ってしまったんですね……)

 ・主役のダミアン(シーマス・デイヴィー=フィッツパトリック)もほっぺた辺りがふくよかでオリジナル版の方が不気味だった様な気がしますし、母親・キャサリン・ソーンを演じたジュリア・スタイルズにもそれほど魅力を感じず、父親・ロバート・ソーン役のリーヴ・シュレイバーは真面目な外交官をそれなりに演じたかなって感じでした。

 ・それとは対照的に私の印象に残ったのは、ダミアンの正体を父親のロバートに知らせ、何とかダミアンを殺そうとするブレナン神父を演じたピート・ポスルスウェイトの必死の形相とダミアンの乳母で彼の手足として働くベイロックを演じたミア・ファローの不気味な演技でした。

●採点
 ・私的評価……60点(全体的に恐怖心を煽る演出が少なく、不気味な雰囲気が足りない気がしました。肝心の見せ場である人が死ぬシーンでもそれほど驚きませんでしたし、何と言ってもオリジナル版でやたらと恐怖心を煽った「オーメン」を連呼するBGMが流れなかった事が非常に残念でした。)

 ・不気味さの雰囲気作りや有り得ない人の死に方の演出では『ファイナル・デスティネーション』や『デッドコースター』の方が遥かに優れていると感じましたので、ジェームズ・ウォンやデヴィッド・エリスに本作の監督をして欲しかったです。

 ・と言う訳でこの作品は、教会に近づくと何故か凶暴になってしまう方と母親の墓にジャッカルの骨が埋められているって方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、本当の意味でのトラウマを吹っ切る為に「頑張ってオリジナル版を観直そう!」ってカラ元気を出してしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。


インサイド・マン

2006-06-11 21:14:59 | 映画 ア行
映画館で、出演:デンゼル・ワシントン/クライヴ・オーウェン/ジョディ・フォスター/クリストファー・プラマー/ウィレム・デフォー/キウェテル・イジョフォー/脚本:ラッセル・ジェウィルス/ドナ・バーウィック/監督:スパイク・リー/作品『インサイド・マン』を観ました。

●感想
 ・デンゼル・ワシントン、クライヴ・オーウェン、ジョディ・フォスターら豪華キャストの共演するクライムサスペンスが気になり、劇場に行って参りました。

 ・クライヴ・オーウェン演じるダルトンが4人の仲間と共に、塗装業者に変装しマンハッタン信託銀行を襲い、ある人物の個人金庫にある重大な秘密が隠されているブツを奪う為に、従業員と客を人質に取り立てこもるというストーリーであります。

 ・スパイク・リーが監督を務めているだけあって、映像のアングルや事件が進行している途中で、事件後の人質への事情聴取シーンを入れ込むなど、演出に様々な工夫が見られる作品なんですが、「起承転結」で言う所の「起承」の部分がとても長く、「転」まで行くのに随分待たされた気分になりました。まぁ、どれだけ主犯であるダルトンの本心を隠しておけるかが、本作のキーポイントですから仕方がないと言えばそれまでなんですが、NY市警との攻防をもっとスリリングに描いて楽しませて欲しかったです。

 ・本作のクライマックスである「ダルトンの脱出方法」も「これまでに無い上手い方法だなぁ~」とは思ったのですが、『アルカトラズからの脱出』や『ショーシャンクの空に』などの強烈なインパクトを与える大ドンデン返しと比べると大して驚くほどのモノではありませんでした。

●採点
 ・私的評価……70点(映画としては凝った演出も多く、そこそこ面白いと思うのですが、肝心の警察と犯人とのやり取りで、あまり緊張感が感じられなかったのが残念です。ジョディ・フォスターは、出番こそ少なかったのですが、少し嫌味な女弁護士役がハマっていた様に思います。)

 ・観る前はタイトルの『インサイド・マン』の意味が分からなかったのですが、最後のキース・フレイジャー(デンゼル・ワシントン)とアーサー・ケイス(クリストファー・プラマー)との会話の内容で「あぁ、なるほどね!」って理解出来ました。また、冒頭でダルトンが話したセリフの本当の意味が、最後の最後で明かされる演出も凝っていて良かったと思います。

 ・と言う訳でこの作品は、誰も犠牲にしない芸術的な銀行強盗を考えている方とコンクリートの床を砕いてトイレ代わりに使った事のある方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが「この映画って割とデカパイの出演者が多いんだなぁ~」って、女性の人質が下着姿にされるシーンを、必死に目蓋に焼き付けようとしていたのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

トランスポーター2

2006-06-05 23:29:02 | 映画 タ行
映画館で、出演:ジェイソン・ステイサム/アレッサンドロ・ガスマン/アンバー・ヴァレッタ/ケイト・ノタ/マシュー・モディーン/脚本:リュック・ベッソン/ロバート・マーク・ケイメン/監督:ルイ・レテリエ/作品『トランスポーター2』を観ました。

●感想
 ・前作『トランスポーター』が面白く、今回はジェイソン・ステイサムがどんなアクションを見せてくれるのかが気になり、劇場に行って参りました。

 ・続編なので、正直言って前作の様な出来は期待していなかったのですが、カーアクションと格闘シーンで大いに楽しませて頂きました。

 ・ストーリーはコテコテの勧善懲悪モノなので、とても分かりやすく、上映時間も88分なので「アッ!」と言う間に終わってしまったと言うのが正直な感想です。何も考えなくて良い作品なので、気持ちを「スカッ!」とさせたい時に観るのがベストの作品だと思います。

●採点
 ・私的評価……75点(アウディの、車とは思えないアクロバティックな動きとランボルギーニのセミオートマのクラッチシステムが「カッコイイ~!」と思いました。ジェイソン・ステイサムのクールなドライバー役が好きなので是非、続編も作って頂きたいと思っております。)

 ・「飛行機と一緒に墜落したのに無傷かよ!」とか「フランク(ジェイソン・ステイサム)はウィルスに感染しないのかよ!」などツッコミ所はいくつかあるのですが、そんな事を吹き飛ばしてどんどん進むストーリーに、アクセル全快で疾走するランボルギーニがダブって観えました。

 ・と言う訳でこの作品は、自分の車に暗号式盗難防止装置を付けている方と最近、車の中で子供となぞなぞ遊びをした事のある方におすすめ致します。 

 ・最後にどうでもいいことなんですが「ブルース・ウィリスの代わりにジェイソン・ステイサムで『ダイ・ハード』シリーズの続編を作って欲しい!」って同じ髪型の個性派俳優2人に似た様な匂いを感じているのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。

ぼくを葬る(おくる)

2006-06-01 23:23:42 | 映画 ハ行
映画館で、出演:メルヴィル・プポー/ジャンヌ・モロー/ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ/ダニエル・デュヴァル/マリー・リヴィエール/クリスチャン・センゲワルト/ルイーズ=アン・ヒッポー/アンリ・ドゥ・ロルム/ウォルター・パガノ/ウゴ・スーザン・トラベルシ/脚本・監督:フランソワ・オゾン/作品『ぼくを葬る(おくる)』を観ました。

●感想
 ・映画『スイミング・プール』が面白かったのと、『明日の記憶』を観て以来、人の生き様をテーマにした作品に興味を惹かれる様になり、フランソワ・オゾン監督の『ぼくを葬る(おくる)』を観て参りました。

 ・「余命3ヶ月――。あなたには何が残せますか?」というキャッチ・コピー通りに、主人公のカメラマン・ロマン(メルヴィル・プポー)が職場で倒れた事を契機に、自分がガンに侵されていて余命が3ヶ月くらいしかない事を、主治医から告げられ、残された時間の中で生き方を変えていこうとするストーリーです。

 ・病院で主治医からガンである事を告げられる前に、ロマンが「エイズですか?」と質問したので、「コイツいきなり変な事を聞くなぁ~」と思っていたら、可愛い彼氏のいる正真正銘のホモ野郎でした。ロマンが男前なので、ホモの設定にするのは勿体無いと思ったのですが、ベッドでの絡みやホモ・バーでのシーンを観るとオゾン監督は、どうしてもロマンをホモにしたかったみたいですね……。幸か不幸か、男性ながら女性しか愛せない私には、男同士のベットシーンが映し出される度に、ドン引きするしかありませんでしたが……。

 ・淡々とした優しい雰囲気でストーリーは進行するのですが、ロマンと姉との対立の原因がハッキリ分からず、ロマンがガンに苦しむシーンも少なかった為に、悲しみや切なさで感情を揺さぶられる様な事は殆どありませんでした。それでも、最後まで飽きずに観れてしまうのは、フランソワ・オゾン監督の手腕といったところなんでしょうね。

●採点
 ・私的評価……60点(題材的には好きな作品なんですけど、主人公のロマンをホモの設定にした事に抵抗と疑問を感じ、あまり楽しむ事が出来ませんでした。別に恋人が女性であってもストーリー的に問題はなかった様に思えるのですが……。)

 ・と言う訳でこの作品は、男性なのに彼氏がいる方と女1人に男2人の3Pを経験した事のある方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、ラストシーンを観て「あんなに安らかに死ねるのなら余命3ヶ月でもいいかなぁ~」って思わず考えてしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。