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サイレン

2006-02-06 23:08:21 | 映画 サ行
試写会で、出演:市川由衣/田中直樹/阿部 寛/西田尚美/松尾スズキ/高橋真唯/西山 潤/嶋田久作/森本レオ/脚本:高山直也/監督:堤 幸彦/作品『サイレン』を観ました。

●ストーリー
1976年、日本の「夜美島」で全島民が突然消失するという事件が発生した。
発見された唯一の島民・土田 圭(阿部 寛)も正気を失っており「サイレンが鳴ったら外へ出てはならない」と叫び続けるだけであった。

その事件から29年後、天本由貴(市川由衣)は弟・英夫(西山 潤)の病気療養の為に、父・真一(森本レオ)と共に「夜美島」に引越して来た。

医師の南田(田中直樹)に迎えられ、島を案内されながらも、由貴は遠巻きに自分達を見つめる島民の奇異な表情に不気味さを覚えていた。

さらに由貴は、家の掃除をしている途中で、壁に血跡の様なものを発見したり、向いに住む島民・里美(西田尚美)から「夜は出歩かないように」「森の鉄塔には近づかないこと」「サイレンが鳴ったら外に出てはならない」等のアドバイスを受け不安が増して行く。

その翌日、由貴は迷い込んだ空家の中で、29年前の唯一の生き残りである土田が書き残した手記の半分を発見するのだが、そこには「3度目のサイレンで島民に変化…」という意味不明な文章で終わっているのだった……。

●感想
堤監督の作品が好きで『サイレン』もなんとか試写会状をゲットし、一足先に観て来たのですが、感想としては「なんだかビミョーだな~」って感じです。

映像とかカメラワークは堤監督独特の雰囲気が出ていて良かったと思うのですが、ストーリーが大雑把過ぎて、あまり納得出来ませんでした。

高橋真唯ちゃん演じる「赤い服の少女」や「DOG」「LIVE」等の文字、島民達の不気味な宗教儀式と意味ありげなフリを序盤から、散々し倒すのですが、どれもオチにまったく繋がらず、最後は何でもアリの「空想オチ」という力技で幕を降ろしてしまうあたりは、M・ナイト・シャマランの悪いところだけをマネている様に感じました。

個性派俳優の阿部 寛さん、松尾スズキさん、嶋田久作さん等が出演して脇を固めているのですが、扱いが雑で彼らの良さが充分に発揮されていないのも残念でした。

市川由衣ちゃんもかわいいとは思うのですが、そんなに私のタイプじゃない為に興味も沸かず、全体的にインパクトに欠ける印象を持ちました。

この作品で一番オイシイ思いをしたのは、森本レオさんですかね~。
「まさか、森本レオさんがあそこまでやってくれるなんて!」って正直驚いてしまいました。

●採点
私のこの作品に対する評価は60点です。

試写の後で主演の市川由衣ちゃんが登場し、少し驚いたのですが、私的には堤監督の話が聞きたかったです。

中盤までは、色々なネタふりと先の読めない展開にワクワクしたのですが、オチを観て「これじゃ~、ダメだ~」と脚本の出来の悪さを感じてしまいました。

この作品の脚本家はM・ナイト・シャマランのファンなんでしょうかね?
どうも彼の作品の臭いが色々なところから感じられて仕方ありませんでした。
まぁ、人のマネをするのもいいと思うのですが、せめて良い所だけを盗んで欲しいものです。

と言う訳でこの作品は、堤監督や市川由衣ちゃんの大ファンの方と家の近くにサイレンの鳴る大きな鉄塔が建っているという方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、クライマックスでの森本レオさんの思わぬ変身ぶりにビックリさせられてしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。


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