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私、Rohi-taの映画の感想(ネタバレ有り!)と日常を報告するページです。

ニュースの天才

2005-07-31 00:55:36 | 映画 ナ行
DVDでヘイデン・クリステンセン主演の「ニュースの天才」を観ました。

●ストーリー
スティーブン・グラス(ヘイデン・クリステンセン)は権威ある政治雑誌「THE NEW REPUBLIC」の若き編集者である。
彼は人当たりが良く、同僚を含め誰にでも好かれてしまうそんな青年だった。

政治記事が中心になるなか、彼の書く記事は同僚も認めるほどユニークでみんな彼に期待を寄せていた。
そんな中、毎月スクープ記事を取ってくる、彼の行動力に同僚達も賞賛を集めるようになっていった。

ある日、彼の上司の編集長チャック・レーン(ピーター・サースガード)の元に地方の雑誌社からスティーブンの書いた記事「ハッカー天国」への問い合わせの電話が入る。

「ハッカー天国」に登場した人物や企業がアメリカ国内には存在しないと指摘されたチャックはスティーブンと共に雑誌社の電話取材を受けるのであるが、、、。

●感想
「良くできた話だなー!」と感心していたら、これも実際の話でした。
映像特典に実際のスティーブン・グラスやチャック・レーンが出演して、事件当時のことを赤裸々に語るものがあるんですが、これが良く出来ていて、本編よりもはるかに面白いです!

本編で詳しく語られていなかった、スティーブンが捏造するに至った理由や事件後の人生が述べられているので必ず観て欲しいと思います。

本編は主役のヘイデン・クリステンセンと編集長役のピーター・サースガードが素晴らしく、まさに「ハマリ役」だと感じさせられました。
個人的にはヘイデン・クリステンセンはスターウォーズのアナキンよりもこちらのスティーブン役がお似合いだと思うのですが、、、。

話の出来としては、スティーブンが捏造事件を起こす過程が詳しく述べられていないので、思いつきで急に事件を起こしてしまったのか?と錯覚してしまう様に作られているのが残念でした。
実際に起きた稀な事件が原作になっているだけに、もっと上手に作って欲しかったです。

●採点
以上の理由で、この映画の点数は60点にします。
ジャーナリスト志望の方は業界の裏側が見れるので為になるかも知れませんねー。

私がスティーブンくらいに話を作る才能があったら確実に作家になった事でしょう。
一言で言えば、ウソの話を作る才能を持った青年が真実を書かなければならない職業に就いてしまったが為に起きてしまった不幸な事件だと思います。

でも映像特典を観る限りでは、スティーブンが同僚と読者の信頼を裏切ってしまった事を本当に反省しているのか?疑わしく思ってしまいます。

スティーブンさん!そろそろ自分の適性を本気で考えた方がいいですよ!
そうじゃないと、また同じ過ちを犯してしまいますよー!
実際のスティーブンはどこか本気で信用することができない、そんな眼をした男でした。

それでは、また何か観たら書き込みします。



サイダーハウス・ルール

2005-07-30 01:31:50 | 映画 サ行
DVDでトビー・マグワイア、シャーリーズ・セロン出演の「サイダーハウス・ルール」を観ました。

●ストーリー
メイン州ニューイングランドにある孤児院でホーマー(トビー・マグワイア)は生まれた。
ここの医院長であるラーチ(マイケル・ケイン)は何度かホーマーを里子に出すが、里親のうけが悪く、すぐに孤児院に戻されて来ていた。

そんなホーマーをラーチは「特別な子」であると考え自分の実子のように、ずっとこの孤児院で育てていこうと決める。
その日からラーチは幼いホーマーに産婦人科医として自分が持っている知識を少しずつ教え込んでいくのだった。

時が過ぎ青年となったホーマーはすでに産婦人科医として1人前の技術と経験を備え、ラーチの良きパートナーとして共に働いていた。
ホーマーに頼もしさを感じ始めたラーチは、いずれはホーマーに自分の仕事の跡を継がせるべく、巧みに孤児院を管理する州の役員達にホーマーが優秀な医者であることを報告していた。

そんなある日、孤児院に堕胎の手術の為、空軍パイロットのウォリー(ポール・ラッド)と
恋人のキャンディ(シャーリーズ・セロン)がやって来る。
ウォリーとキャンディに今まで自分が経験したことの無い世界への憧れを強くしたホーマーは、彼らが退院する日に自分も医者以外に役立てることを見つけ出そうと決心し、2人と共に孤児院を後にするのであったが、、、。

●感想
この映画を短くまとめて言うなら「青年が田舎を出て、ちがう土地で色々な事を経験し、自分が本当にやるべき事をみつけ、再び戻って来る」という話です。
その中に近親相姦や障害者への愛など、重いテーマが入って来ているのですが、、、。

作った人には申し訳ないですが、観る前はもっと感動できると思っていました。
「ショコラ」を観て「いいなー」と思い、同じ監督作品であるこの映画を観たのですが、
はっきり言って「がっかり」です。

原作は有名な長編小説みたいなんですけど、その原作を映画にするべく無理矢理に切ってつなげた様な話の急展開が多く、共感できませんでした。
感動する所もラーチ先生のホーマーへの愛情の深さくらいで、到底、泣ける映画ではありませんでした。

それでも、アカデミー賞の脚色賞を獲っているんだからなー。
なんだか、アカデミー賞の基準を疑いたくなってしまいます。

●採点
私のこの映画の採点は50点です。
「感想であれだけ書いといて、ちょっと甘いんじゃないの!」と思われる方もいると思いますが、シャーリーズ・セロンが期待を裏切らず、綺麗なヒップを見せてくれているので
その分、加点しました。(ちなみにバストは出てません。バストが出ていれば、さらに加点したのですが、、、。)

という訳で、「どうしてもシャーリーズ・セロンのヒップが見たい!」という方は観て下さい。(この作品でなくても、彼女は結構脱いでくれていますので無理にとはいいませんが、、、。ちなみに私のオススメは「ディアボロス」です!惜しげもなく全裸を披露してくれていますよー!!)

それでは、また何か観たら書き込みします。



ハリウッド的殺人事件

2005-07-28 22:24:08 | 映画 ハ行
今日、DVDでハリソン・フォード、ジョシュ・ハートネット出演の「ハリウッド的殺人事件」を観ました。

●ストーリー
華やかな街ハリウッドのライブハウスで黒人ラップグループ4人が射殺される事件が発生する。
この事件にロス市警のベテラン刑事ジョー(ハリソン・フォード)とその若き相棒コールデン(ジョシュ・ハートネット)が捜査に乗り出す。

現場検証の結果から目撃者が存在することが判明する。
この目撃者を捜すうちに2人は殺されたラップグループのレコード会社社長サルティンが
事件に絡んでいるとにらむ。

目撃者をやっとのことで探し出し、サルティン逮捕に乗り出そうとした時、警察内部調査官マッコがジョーとコールデンに予算の使い込みがあるとの見当違いな疑いを掛け、2人を強引に連行して事情聴取を始めるのであった。

上司の力でなんとかマッコの事情聴取から解放された2人であったが、この間にサルティンは行方をくらまし、2人は途方に暮れるのだが、、、。

●感想
いやー、久しぶりにハリソン・フォードのお笑い系三枚目役を楽しませて頂きました。
ノリ的にはインディー・ジョーンズみたいなキャラでした。
もっとお堅い刑事モノかと思っていたのですが、予想とは全く違いかなり笑わせて頂きました。
中でも、ハリソン・フォードとジョシュ・ハートネットの会話のやり取りが絶妙でした。

車の中で、コールデンが捜査に向かう車の中で運転中のジョーに芝居の台本を渡し、セリフ合わせしたり、現場検証中にジョーがコールデンに急に「メモを取れ」と言って、晩メシのハンバーガーの注文を書かせたり、ジョーが犯人を追うのに女の子が乗っている風船の付いたピンクの自転車を鬼のような形相で奪ったりとお茶目な笑えるポイントがたくさんあります。

その他にも派手なカーチェイスがあり、敵となる刑事とジョーの彼女やコールデンの殉職した父親が絡む因縁があったりと、複雑な人間関係を上手く使い話しのクライマックスを盛り上げています。
そこら辺の話しの作り方は思わず「上手いなー!」と感心させられました。

●採点
今回の作品の評価は80点です!
とにかく主役2人のおかしな行動と会話が終始続くので笑えて、全く飽きませんでした。
個人的にはハリソン・フォードはこの役のようにお茶目な3枚目が一番似合っていると思います。
以上のような事から、是非1度は観て欲しい作品です。

それでは、また何か観たら書き込みします。







キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

2005-07-27 22:42:43 | 映画 カ行
DVDでトム・ハンクス、レオナルド・デカプリオ出演、スティーブン・スピルバーグ監督作品「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」を観ました。

●ストーリー
高校生のフランク(レオナルド・デカプリオ)は両親と何不自由無い、豊かな生活を送っていた。
しかし、父の経営する店が税金の不正申告で国税局から摘発を受けてから、暮らし向きは傾く。

やがて母の不倫、両親の離婚、母の再婚などフランクにとって、とてもつらい出来事が起こり耐え切れなくなったフランクは1人家を出る。

生活資金を得る為にフランクは父に貰った小切手で詐欺を行おうとするが上手くいかない。
そんな時、偶然にも制服を着たパイロットが皆から羨望の眼差しで見られていることに気が付く。

間もなく、巧みな手法で本物のパイロットの制服を手に入れたフランクはパイロットに成りすまし、次々と小切手の詐欺事件を繰り返して行く。

この事件を担当する事になったカール(トム・ハンクス)は行動力と見事な推理で、1度は
フランクの居場所を突き止め、彼と遭遇するのだが見事な話術に翻弄され取り逃がしてしまう。
ここから、長きに及び世界中を巻き込んだ2人の追いかけっこが始まるのである。

●感想
一言で云えば「現実は小説より奇なり」である。
こんな話は体験した本人でしか書けないだろう。それくらいスゴイ話です!
まともな作家がパイロット、医者、弁護士と次々に身分を詐称し、世界をまたにかけた詐欺事件を起こす青年の小説なんて絶対に書けないはずだ。

そんな大事件を原作者のフランク・ウィリアム・アバグネイルは若干18歳でやってしまったのだから、人を騙す事に関しては「ルパン三世」も真っ青だろう。
以前、「ビートたけしのアンビリーバブル」でこの事件をとりあげているのを見て内容は大体知っていたが、映画を観て細かい所まで知り再び驚かされた。

デカプリオもいい演技をしていたが、私はトム・ハンクスの人情味のあるFBI捜査官の演技に好感をもった。
中でもコインランドリーでカールが洗濯物を出す時、隣のおばさんが間違えて赤の洋服を入れた為に白のワイシャツやシーツがすべてピンクに染まっているシーンのトム・ハンクスの演技にはおもわず笑ってしまった。

●採点
私の採点は80点です。
脚本の出来がいいし、監督のスピルバーグもそれを上手くまとめているので飽きずに最後まで観ることが出来ます。
ある意味でこんなにスゴイ事をする人がいるって事を知るためにも観るべき映画だとおもいます。

それでは、また何か観たら書き込みします。

アイランド

2005-07-26 22:39:36 | 映画 ア行
今日、久しぶりに映画館でユアン・マクレガー主演「アイランド」を観て来ました。

●ストーリー
西暦2019年。世界の大気は汚染され、わずかに残った人類は全てが管理された清潔な施設「コミュニティ」で生活していた。
ここでの生活者は地上に残された唯一の大気汚染が無い場所「アイランド」に移住する日を心待ちにしているのだった。

ここで暮らして3年目になるリンカーン(ユアン・マクレガー)は「コミュニティ」の全てが行き届いた生活に疑問を持ち始める様になっていた。
「どうして皆、同じ白い色の服を着ているのか?」「どうして仕事で毎日単調な作業ばかりさせられるのか?」「どうして食事の時、好きなベーコンを食べさせてもらえないのか?」、、、。

そんな時、排気口から入って来たと思われる、1匹の蛾を見つける。
「外の大気は汚染されているはずではないのか?」
この疑問を解決するため、リンカーンは部屋を抜け出し、蛾が入って来たと思われる場所へと続く階段を上って行く。

出た先は病院の廊下。
そこには、なぜか抽選会で「アイランド」行きが決定した人達の姿が。
そこで、リンカーンは偶然にも驚愕の事実を知ってしまい、「アイランド」行きが決定した女性仲間サラ(スカーレット・ヨハンソン)を連れて決死の逃亡を試みるのだが、、、。

●感想
監督が「アルマゲドン」「パール・ハーバー」などのマイケル・ベイなので主役二人が逃亡するシーンのアクションは絶品です。
次から次へとやって来る追手を巧みにかわし、目的地にたどり着くまでの一連のアクションシーンには思わず前のめりになってしまいました。

なかでも高速道路上で車が何台も横転するシーンは非常によく撮れています。
街並みなども近未来を意識して、現在の建物の中に空中を走る電車やバイクなどを入れて違和感の無いように上手く設定されていました。

「クローン」を題材にしている話なんですが、今後本当に起こりうる可能性が高い題材になっています。
私の個人的な意見なんですが、人間は近い将来、人間のクローンを創ると思います。
例えば、戦争の兵器として、人口の減少が始まった国々の労働力として、そしてこの映画のような用途として。

素人の私が考えるだけでも、これだけあるのですから大手企業や政府高官達が思いつかないはずは無いと思います。
そして、そのうち「シックス・ディ」のような事件が起こり、それを規制する「シックス・ディ法」が出来上がり映画の話が現実に起きてしまったり、、、。

●採点
この映画は70点です。
「もう少し点を上げてもいいかなー」とも思いますが、ラストがハリウッド映画でありがちな正義と悪が1対1で闘うガチンコものになってしまっているので、もうちょっとひねったオチにして欲しかったです。(でも、どうしてハリウッドのアクション物ってラストシーンで1対1で勝負を決めたがるんでしょうかね?もしかして国民性?観ている方はいい加減、飽き飽きしているというのに、、、)

この映画の成績次第で続編ができるかもしれませんねー。
ラストシーンから先がどうなるのか?が気になってしまいました。
これもマイケル・ベイ監督の作戦なんでしょうか?
ハラハラするアクション映画が好きな人ならある程度、満足できる作品だと思います。

それでは、また何か観たら書き込みします










トレーニング・ディ

2005-07-25 21:36:16 | 映画 タ行
DVDでデンゼル・ワシントン、イーサン・ホーク出演の「トレーニング・ディ」を観ました

●ストーリー
ジェイク(イーサン・ホーク)は長年の努力の甲斐があって、ロス市警麻薬取締課への配属が決定する。
しかし、その決定は仮のもので初日にカリスマ刑事であるアロンソ(デンゼル・ワシントン)のトレーニングに合格しないと元の部署へと送り返されてしまう。

どうしても、正式な麻薬取締官となって悪人を1人でも多く逮捕し、ロスの街の治安を良くしたいと願っているジェイクは実力を見せるべく全力を尽くそうとする。

そんなジェイクの目の前で越権行為とも思える無茶な行動を続けるアロンソ。
長年、この街で腐敗を見てきたアロンソ本人の正義の心はもはや無いに等しくなっていたのだ。
アロンソの無茶な行動に嫌悪を感じながらも、麻薬取締課に残るべく協力を余儀なくされるジェイク。

アロンソは最近自分が起こしたロシア人との揉め事で大金を必要としていた。
そして今日、その問題を解決すべくジェイクを含めた自分の同僚達とある人物の自宅へと向かって行くのだが、、、。

●感想
観る前と後でこれほど印象が変わった作品も久しぶりでした。
ベテラン刑事が荒っぽい方法で若手刑事を鍛えて行く話だと思っていたのですが、、、。

なんと言っても、デンゼル・ワシントンが悪役をしているのにビックリです。
いつも比較的、いい人の役をしているデンゼル・ワシントンに最初は違和感を覚えましたが、さすがにこの作品の演技でオスカーをとっただけあって、みごとに悪を演じきっています。
デンゼル・ワシントンの演技の引き出しの多さには感心致しました。

イーサン・ホークも正義感の強い若手刑事を熱演しており、デンゼル・ワシントンと比べてはるかにアクションシーンでは身体を張って頑張っています。
はっきり言ってしまえば、デンゼル・ワシントンとイーサン・ホークの映画であり、善と悪の戦いの映画であります。

実際にロスのギャング達のいる地域で、本物のギャングを使って撮影しているのでリアルな恐怖が画面を通してよく伝わってきます。
この映画を観た人は多分、「ロスに行くのは絶対にやめよう!」と思うはずです。
私は、はっきり言って一生行かないです。

ジェイクの映画の中での1日はドラマ「24」のジャック・バウワーよりハードなんじゃないでしょうか。
私なら途中で確実に誰かに殺されているでしょうね。
こんな無茶な内容の映画ですけど設定がリアルなだけに「こんな刑事、本当にいるんじゃないの!」と思わせてしまうところがスゴイです。

●採点
ところで私の評価は70点です。
個人的には特典映像にある「もう1つのエンディング」の方が好きであります。
未公開シーンをつなげればもっとアロンソの過去や人となりがわかって楽しめたと思うと少し残念です。

また、何か観たら書き込みします。




キング・アーサー

2005-07-24 23:49:01 | 映画 カ行
DVDでクライヴ・オーウェン主演の「キング・アーサー」を観ました。

ローマ軍の司令官アーサー(クライヴ・オーウェン)とその仲間、円卓の騎士は内乱の続くブリテンのハドリアヌス城壁を死守していた。
そんな中、衰退の始まったローマ軍はブリテンからの撤退を決定する。
ローマ軍が撤退すれば近隣勢力であるサクソン軍がこの領地を占領することは明らかであった。

時を同じくしてアーサーと円卓の騎士達がローマ帝国と兵役の契約をした15年の期間が満了した。
酒を酌み交わし、喜び会う円卓の騎士達。
その時、1人教皇に呼び出されたアーサーは「敵の領土に取り残されたローマ人一家を円卓の騎士と共に救出しろ」という非常な命令を受ける。

アーサーは激怒して教皇に反論するが、「この任務を遂行しなければ、反乱者と見なしローマ軍から追われることになる」と言い放たれ心を決める。
怒りを押し殺しながら、自由の身になった事を喜ぶ円卓の騎士達に非常な命令を告げるアーサー。
アーサーの命令に反発する円卓の騎士達、各人が口論し合うが命令の遂行をすでに決意したアーサーを信じ、最後の危険な戦いへと向かうのであるが、、、。

あっちこっちの映画評論や感想などで賛否が分かれている作品だったのである意味楽しみでした。
よくありがちな敵だけが全滅して、アーサーと円卓の騎士だけが生き残るという話ではありません。
凄惨な戦いの中、長年修羅場を共にしてきた仲間達も何人か死んでしまいます。
私としては、アーサーや円卓の騎士達を神のように無敵の集団として描いて無いところに好感をおぼえました。

アーサーと円卓の騎士が高台から馬を並べて会話するシーンはとてもかっこよかったです。
また、ラストの多人数同士での決戦は圧巻でした。
特典映像のメイキングを観てわかったのですが、決戦のシーンには14台のカメラが使われています。
馬に積んだり、盾に仕込んだり、地面に這いつくばったりと臨場感あふれる見事な映像に仕上がっています。
音楽も超大作らしく雄大できれいな旋律でした。

アーサーと恋に落ち共に戦うブリテンの女性グウィネスヴィアをキーラ・ナイトレイが演じているのですが、顔がナタリー・ポートマンによく似ています。
それもそのはず、彼女「スターウォーズ エピソード1」でナタリーポートマンが演じたアミダラ姫の影武者になる従者の役をしていたんですねー!今まで知らなかったのでビックリしました。

以上の事をふまえまして私の評価は70点です。
私はこの作品を「有り」だと評価しました。
確かに円卓の騎士のエピソードや人物描写をもっとすればよかったとは思いますが、友情の為なら自分の命さえも投げ出してしまう、そんな熱い男達の物語に感動させられました。

また何か観たら書き込みします。

恋愛寫眞

2005-07-23 22:47:37 | 映画 ラ行
DVDで広末涼子、松田龍平、出演 堤幸彦監督の「恋愛寫眞」を観ました。

瀬川誠人(松田龍平)は売れないフリーカメラマンである。
誠には昔、一緒に暮らしていた彼女、そして今でも忘れられない女性、里中静流(広末涼子)がいる。
二人は誠がプロのカメラマンになるまで会わない事に決めていた。
そんな時、誠に静流からエアーメイルが届く。

ニューヨークで写真の腕が認められて個展を開くので出来たら見に来て欲しいという手紙と招待状、そしてニューヨークで静流が写した数々の写真が同封されていた。

静流にカメラを教えたのは誠であった。
しかし、一緒に応募したコンクールで静流だけが賞を獲ってしまった事が原因で別れてしまったのだった。

静流からエアーメイルが届いて間もなく、大学の友人から「静流はニューヨークで殺されたらしい」という話を耳にする。
誠は静流の安否を確かめるべく単身ニューヨークに旅立つのだが、、、。

堤監督作品という理由だけで観てしまいました。
果たして、堤監督がどんな恋愛物語を撮ったのか楽しみでした。
作品の随所に笑える所があり「堤ワールド」がしっかりと炸裂しています。

静流がカップラーメンにマヨネーズを入れて食べたり、誠を助けてくれた黒人が金田一少年ばりに「すべての謎は解けました」って言ってみたり、誠が何となく観ていたB級映画が命を救う事になったりと伏線も効いていて「さすがに上手いなー」って感動しました。

前半は恋愛物語、後半はサスペンスで見ごたえありです。
小池栄子ちゃんが静流のニューヨークでの友人役としていい演技してますので注目して下さい。
また、ラストに流れる山下達郎のハイトーンボイスも映画に爽やかな印象を与えてくれています。

今回の評価は75点です。
ばっちり合格点をあげられる作品に出来上がっています。
「やっぱり、一流の映像作家は何を撮らせてもイイ仕事するなー」と思い知らされました。
「ケイゾク」「トリック」が気に入った方は是非観て下さい。
堤ワールド最高です!


ロボコン

2005-07-22 23:59:12 | 映画 ラ行
DVDで長澤まさみ、小栗 旬、伊藤淳史、塚本高史、出演の「ロボコン」を観ました。

高専機械科2年の葉沢里美(長澤まさみ)は、やりたことが見つからず授業もさぼりがち。
このままでは、1ヶ月の補習授業は確実な状態。
そんな時、担任の図師先生(鈴木一真)はある提案をする。
「ロボット部に入って、ロボコンに出場すれば補習授業を免除する」と。

背に腹は変えられない里美は万年初戦敗退の第二ロボット部に仮入部する。
部員は部長の四谷(伊藤淳史)、設計の相田(小栗 旬)、製造係だがサボリ常習犯の竹内(塚本高史)。
チームワークはバラバラでそれぞれ性格的に何かが欠けている3人の中でとまどいながらロボットの操縦者として予選の初戦に出場する里美。

里美は健闘するものの、未完成のロボットであえなく負けてしまう。
負けを悔しがる里美に対して、負けても淡々としている四谷と相田。
その態度に腹が立って仕方がない里美。

やり切れない気持ちのまま里美は四谷、相田と表彰式に参加する。
ここでなんと、ロボットの構造のユニークさが買われ、審査員の推薦により全国大会出場の切符を手に入れてしまう。
そして、里美の負けず嫌いな性格が顔を出し全国大会で勝つべく四谷、相田に竹内を加えた4人で完璧なロボット作りに乗り出すのだが、、、。

NHKの全国ロボットコンテストは個人的に好きな番組でだいたいの話はなんとなく予想できたのですが。
はっきり言って期待倒れでした。
全体を通して単調な長回しのカメラワークが多く、「ロボコン」という少しマイナーな話題をさらに地味にしてしまっています。

ロボコン会場のセットもなさけなくなるくらいにお粗末な作りです。
試合の終了を告げるブザーの音も目覚まし時計の音と同じで、試合が終わる度にイライラさせられます。
笑いを取ろうとしているシーンも中途半端で全てすべっていますし、何を考えているのかわかりません。

話の題材として、どうしても「スィングガールズ」や「ウォーターボーイズ」と比較してしまいますが、根本的な脚本の出来が違う為に天と地くらいの差がついてしまっています。
もちろん地の方がこの作品なんですが、、、。

これだけ盛り上がりに欠けてしまうのに「スーッ」と観れてしまった事が不思議でなりません。
どうしても、矢口史靖監督が撮ったらもっといい作品になっただろうなーと思ってしまい残念です。

評価は30点です。
とにかく作り方が無難過ぎます。
映画はエンターテイメントなんですからもっと観客の心を動かす努力をして欲しかったと思います。
それでは、また何か観たら書き込みします。














ニューオリンズ・トライアル

2005-07-21 01:01:21 | 映画 ナ行
DVDでジョン・キューザック、ジーン・ハックマン、ダスティン・ホフマン、レイチェル・ワイズ出演の「ニューオリンズ・トライアル」を観ました。

ある日、証券会社で銃乱射事件が起き、その2年後、夫をこの事件で亡くしたウッド婦人が銃を製造した会社に対して、製造責任と販売責任を求める裁判を起こします。
婦人の弁護士であるローワ(ダスティン・ホフマン)は内部告発をする予定となっていた証人が銃会社側の陪審コンサルタント、フィッチによって行方不明になっていることに気が付き、激怒します。

そんな中、陪審員の1人となって裁判に参加しているニック(ジョン・キューザック)は他の陪審員から信頼を集め、票をとりまとめ彼の恋人マリー(レイチェル・ワイズ)と組んでローワ、フィッチの両者に「陪審員の票を売ります」と書いたポストカードを送るのですが、、、。

この話がどこまでリアルに描かれているのかわかりませんが、フィッチの率いるチームは弁護士のカバンの中に隠しカメラを付けて、人のしぐさやしゃべり方などからその人物の性格を分析し、自分の陣営に有利な評決を下しそうな者を陪審員として選んでいきます。

「弁護士のカバンの中は調べられないのかなー?」と疑問を抱きつつ観ていましたが、とにかく陪審員の票を獲得するため、陪審員全員に24時間の監視を付け弱みを握ろうと血眼になってます。
勝てばいいというやり方がジーン・ハックマンの演じる悪者らしくて、フィッチはいい味をだしてます。

話の作り方も判決がどちらに転ぶのか?
ローワとフィッチのどちらにニックとマリーは票を売るのか?
この核心部分を最後まで観ている者に飽きさせず持っていく手法は「上手いなー!」と感じました。

私の評価は80点です。
出演している役者全員がもちろんの事ながら上手いです。
ダスティン・ホフマンとジーン・ハックマンが共演しているだけでも観る価値があるのではないでしょうか!

今後、日本も陪審員制度を導入するみたいですけど、やっぱり色々な弊害が出てくるでしょうね。
そうならない様にもっと陪審員制度について議論した方が良いと思うのは私だけでしょうか?

では、また何か観たら書き込みします。