
映画でも「禅」が公開されていますが、
いま改めて禅の心をたずねてみたいーーー。
そう思われたなら、東京国立博物館で開催中(3月1日まで)の
『妙心寺』展がおすすめです。
禅といえば達磨。禅問答。
アタシもそんな知識で行きましたが
期待以上に楽しめました。
京都は花園の地に建つ大伽藍、妙法寺。
なんでも妙心寺の開山(初代の住持)として迎えられた
関山慧玄(かんざんえげん)という名僧の没後650年を記念した展覧会だそうで、
それだけ聞くと重々しい展覧会を想像するかもしれませんが、さにあらず、
妙心寺所蔵のゆかりの品々、
応仁の乱で打撃を受けた妙心寺の復興にたずさわった人々ゆかりの品々、
戦国時代江戸時代には時の武将らとも深い縁をもつことを示す品々などなど、
ことばは軽いかもしれませんが
“禅宗なる文化”を目で楽しめるラインナップです。
入り口を入ってすぐの関山慧玄の坐像を一目見て、アタシなんか
「OK!来た甲斐があった」
と思ったもんです。すばらしく迫力満点なんですもん。
無数のガラス玉で作られた天蓋(てんがい)は惚れ惚れします。
意外と派手で美しい文様の入った袈裟をまじまじと見たのは初めてです。
飛鳥時代に作られたという日本最古の鐘、妙心寺の梵鐘が展示されているのですが
あぁ、その理想とされる鐘の音を聴いてみたい・・・と思ったり。
そして屏風や襖絵は圧巻。
云うまでもないことなのですが、屏風や襖絵は
世界に誇れる日本の絵画だと
ひれ伏す思いです。
さぁて、『妙心寺』展の面白さが少しでも伝わったでしょうか。
ちなみに今回、久しぶりに音声ガイドを道先案内人に使ったのですが
やっぱり良いですね。目と耳で集中できます。
この『妙心寺』展、3月24日から京都国立博物館に移りますので
関西の方はこちらでどうぞ。
『妙心寺』展のサイトはこちらです。
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