robihei日記(将棋とか、GOLFとか、徒然に)

将棋ファン暦30余年、10年程前のNスペ「対決」を観て将棋ファン熱が更に高じ、以来ずっと棋界ウォッチャーに

編入棋士瀬川晶司:本当の春が来た

2009-05-15 14:02:18 | 将棋な私
ちょっとややこしいので説明しだすとキリがないのだが、
今日の対局に勝って順位戦参加棋士に晴れて昇格した瀬川四段。

この記事読んでもチンプンカンプンかもしれませんが、勝ち星が今後もうまく集まって
上がれないと、あと6年ぐらいでトーナメントプロとしてプロ棋戦で将棋が指せない引退棋士
に追い込まれることになる運命だったという境遇でしたのよ(って判り難い(笑))、瀬川氏は。

その人が、晴れて順位戦に参加できることになり、棋士としての寿命が大幅に伸びました・・・
めでたしめでたしというお話。

いつものrobihei流の表現で言うと、「半開きだった地獄の門が全開した」ってことかな。

瀬川氏はいろいろなところでそのキャリアについてはコメントされている人ですが、

奨励会→年齢制限退会→リーマンのアマ棋士に→活躍してプロを連破→
編入試験を特設してもらって合格→フリークラスでプロ棋士編入→
今回基準クリアで順位戦棋士に※今ここ

という状況というか運命を辿ってここまで来ている人です。
ちなみに元所属企業の親会社であるNECが彼のスポンサーについているという。
まあ、ゴルフの福島晃子(NEC)みたいな表記の所属プロ、将棋版ってことです。

ちなみに、この人が名人になろうとすると、来年からの年度毎の順位戦で

C2(来年の開始地点)→概ね45人中上位3名入りで昇級→C1
C1→2/25→B2
B2→2/20→B1
B1→2/13→A級
A級→1/10→名人挑戦者
名人戦七番勝負→時の名人に挑戦手合いで勝てれば名人に

ということです(笑)
ロト6とTOTOBIGを両方かって続けてあたるぐらい難しい(涙)
要はその領域まで到達は瀬川氏といえども事実上不可能
ここまで来たプロ棋士でも、それぐらい困難、というか選ばれた才能のある強い
奴らしか名人戦の挑戦者争いには加われないという意味ですが。

来年には40になる瀬川氏。正直棋士の旬の時期は30代中盤までというのが定説だが、
遅咲き棋士は遅咲きなりの中高年の在り様を見せてもらえると、息長く応援もできるってものである。

この先、変な表現だが風呂の栓が抜けたように一気に勝ちが集まるような展開を強く期待。
鬼勝負をクリアしたあとのハイ状況を上手に活用希望、とにかく瀬川君オメ!!