robihei日記(将棋とか、GOLFとか、徒然に)

将棋ファン暦30余年、10年程前のNスペ「対決」を観て将棋ファン熱が更に高じ、以来ずっと棋界ウォッチャーに

テニス:中村藍子のHPから読み取れること

2006-10-08 23:53:26 | よもやま話
人となりとかはあまり良く知らないけど、2・3年前から「もっと強くならないかな・・・」と少しだけ気に掛けながら見ていた選手がフェデラー効果もあって注目を浴びた。丁度いい機会なのでちょっと紹介。AIG女子テニス準優勝の中村藍子嬢がそれ。

本人のHPはblogでもない、専門用語的に言うと1.0的な創りながら、メール/デジカメ写真/スタッフのサポートで構成されている活動日記的なものである。出色なのはなんつってもdiary!月に多くても5・6回、平均すると1週間に1回あるかないかの更新頻度ではあるものの、その内容が見ていて面白い。

日本→タイ→インド→そのまま欧州あるいは米国・・・なんて移動はザラだし、それも3年ぐらい前のランクが低いときだとエントリしても本戦出場枠を争う予選にすら参加できない(ランクで足切のカットがあるらしい、まあ当たり前か?)ときにはそのまま現地で合宿練習!それもタイとかだよ(@_@)・・・すごいわ。

結構ゲームの立ち上がりで調子が出ずに流れをもっていかれたとか、5本もマッチポイントがあったのに決め切れなかったとか、メンタルの話が良く書かれているのは参考になる。乱暴に言ってしまえばマッチポイントをいくつももらって決めきれないのと勝負どころのショートパットを外すのは同根の原因、気力不足である。その辺が手に取るように感じられる正直なコメントはとってもいい。

時々出てくる$10000とか$25000とかってのは、てっきり優勝賞金かと思ったけどどうやら賞金総額!らしい。これも驚き。その賞金を64人とかで分捕りあう訳で、どう考えたって交通費に負ける。

これって米国武者修行、というか下部ツアーとか所属のゴルファーも全く同じ構造で、ウェイティングリストに名前を書いて、前年のQTの成績とかで優先順位が決まっていて、「今週もペケ」みたいな日々から這い上がろうとする。

タイガーやポーラのように銀の匙を咥えてプロデビューする選手は10年に1人もいないわけで、学生時代エリートと言われた選手でも、結構泣けるような「挫折→下積み→チャンスを掴んで浮上」というサイクルを経験している人が多い。

この種のエピーソードで有名なのはジョンデイリー、もう10年ちょっと前になるけど確かニックプライスが奥さんが産気づいたのでメジャーの1つである全米プロをキャンセル、繰り上がって出場したデイリーがあれよあれよと優勝してからいきなりスターになった。

これらのケースというのは、いい意味での「プロスポーツの底辺」である。この底辺付近まで行くのだってそれぞれの地域や仲間内の代表として出張っていく訳で、「近郷近在、開闢以来の天才」達が遥か上の頂点に向けてステップアップをしてする。才能や努力が全てではなく、むしろ運や人の縁の方が重要だったりするのも人生っぽくていい感じ。

テニスのWTAランクのメカニズムに明るくないのでどの程度かは???なものの、中村藍子のランクも来週以降結構な勢いで↑することと思う。すでにFED杯の日本代表にも入っている若手有望株。

ルックス的には好みは分かれると思うけど、何となく「Qちゃん」に似ているファニーフェースで愛嬌がある感じのキャラで僕は応援したくなる。出身見ると芦屋のお嬢さん?なのかと半信半疑ながら、先日母親を亡くしたりと大変な中ステップアップしているのもポイント高い。

こういう少年少女が、世界中にいて次のタイガーやフェデラーやシャラポワを目指している構造なのは当然ながら、日本の若者がへこたれずにしっかり進歩しているのはこのご時世奇跡的ではないか?とも思ったりする。

望むらくは藍子HPもblog化して、本人のPCリテラシーも上げてインタラクティブ性を上げるともっと加速度的に盛り上がるのにぃ。まあこれはスポーツマンとして本筋とは必ずしもいえないからなあ・・・

ともあれちょっとうれしかった。これからも頑張ってね中村藍子、応援するわ。俺ももう少し目線を上げて具体的なスコアを立ててゴルフの上達を目指そう(爆)