robihei日記(将棋とか、GOLFとか、徒然に)

将棋ファン暦30余年、10年程前のNスペ「対決」を観て将棋ファン熱が更に高じ、以来ずっと棋界ウォッチャーに

名人戦開幕

2008-04-10 10:30:34 | 将棋な私
東京は椿山荘で開幕した名人戦開幕局、先手番森内が先勝。

7番勝負、しかも持ち時間(2日制9時間)もシリーズ期間(2ヶ月半)もともに長い名人戦は、勢いで行く要素が少ないので、最後にはその時に強い方が勝つという構図に大体はなる。

率直な印象。

○淡々と目の前の自分のことを客観視して、
 自分の力の100を、「どこまで筒一杯出せるか」だけを考えているような森内。

×ナニやら過剰な名人戦への思い入れを周囲にも与えるほどイレこんで、
 「自分の100がどれだけあるか」も忘れて棋勢の安定を欠いて暴発気味だった羽生。

この状態が続くようなら、羽生ファンのrobiheiとしても望まない結果にどんどん近づいていってしまうような悪い予感がする。

2人と佐藤康光を研究会に呼んである意味インキュベータ役を果たした島朗曰く「情念の戦い」だそうな、羽生森内戦は。

おそらく、森内の将棋そのものか人間性か勝負術か、そこにずっと積み重なった何かが羽生を苛立たせている。それが羽生将棋の最底辺にある圧倒的な力量の基盤を損なわせている、そう思えて仕方がない。

「山川の末に流るる栃殻も 身を捨ててこそ 浮かぶ瀬もあれ」

羽生永世名人の実現はひとえに羽生自身の名人戦期間中の心の安寧がどれだけ早く得られるかに掛かっている。ガムバレ。