robihei日記(将棋とか、GOLFとか、徒然に)

将棋ファン暦30余年、10年程前のNスペ「対決」を観て将棋ファン熱が更に高じ、以来ずっと棋界ウォッチャーに

松坂大輔前半戦総括:QS考

2007-07-07 18:03:59 | よもやま話
厳密にはあと1回の先発があり、オールスターを区切りに考えるなら少しフライング気味ですが、

■松坂10勝
■ゲーム消化50%超

ということで、先日の先発までの17回のデータを、robiheiなりにデータオタクの切り口で整理しておきたい。

皆さん、"Quality Start"という言葉をご存知でしょうか?

よく先発投手が言う「ゲームを作る」というのをある意味具体的な指標として管理するコンセプトで、一応wikipediaにも定義も出ている言葉です。

また、出典データは少々古いものの、ご丁寧に過去20年ちょっとのデータを分析して歴史的な傾向値を出しているサイトまであります。

こんなものを見つけちゃあ、データオタクとして黙ってられません(爆)

一応定義としての"Quality Start(以下QS)"は、

「6回以上投球、自責点3以下」

ということなんですが、コメントにもあるんだけど「防御率4.50の投球でクォリティってのもなあ・・」という声もあるようです。

そこで、robihei的にはQSを2段階に分けて、

■「6回以上投球、自責点3以下」=QS:B-Grade(QSB)
■「7回以上投球、自責点2以下」=QS:A-Grade(QSA)

ということで整理します。で、Bグレード以下は「ゲームを作れなかった(OUT)」という先発不合格。

で、データ超充実のmlb.com、こんなデータを選手別に全部作ってくれていてデータオタクとしては恐悦至極(笑)これを元に整理していくと、松坂の前半戦は

QSA 7starts 5W 1L 1ND(勝敗なし)era 1.02( 6ER/53IP)
QSB 5starts 2W 3L 0ND era 3.00(11 /33 )
OUT 5starts 3W 1L 1ND era 8.79(28 /28.2)

でトータル10-5 era3.53 という成績になる。

注目すべきは6月以降、全くOUTがなくなったこと。確かBSで与田だったか高橋直樹だったか、「6月にはチューニング完了で本物の松坂が見られるはず」と予言していたけど・・・お見事!というしかない。

昨年秋にBOSが落札したときにrobiheiが設定した目標と比べても、era以外はほぼ全クリペースといえる。残るeraですが、後半戦を

■18starts
■130IP(7.22IP/GS)
■27ER

でいければトータルで2点台までいけます・・・後半だけだとERA1.87でペドロの全盛期並のハードルですが・・・(笑)

QSという言葉に関連して"Cheap Win""Tough Loss"というコンセプトワードがある。前半戦は"Cheap Win"で3つも稼いだDice-Kだけど、後半戦は投げる試合でほぼ全部をQSにして、負けても"Tough Loss"と労われる様な投球を続けてサイヤング/最多勝/MVPをスウィープしてほしいものである。

行けるでしょ?普通に。