「KATO'Sキッチン」
看板はなく、知らなければ絶対に知り得ない、アパートの2階にある。階段の上り口を塞ぐように自転車が置かれている。その隙間を縫って階段を上がり、ドアノブに手をかけ、ガチャリと、ドアを開ける。
「いらっしゃい」
ドアを開けるとそこは3畳ほどのキッチンがあり、そこに大将は立っていた。。「奥へどうぞ」。大将に促され、靴を抜いで、キッチンの先の和室へと向かう。和室にはテーブルが置かれていて、その前に座る。すると「お通しです」と小皿が出された。
「キャベツのサッパリ和え」との事。
うん、キャベツのシャキシャキとした食感に、生姜の風味。キャベツと生姜とゴマのみだけど、優しい味の中に生姜が良いアクセントになり、お通しとしてはとても良い。
まずは一杯目「あの、発泡酒、ください」。安定の出だしだ。グビグビグビ。あーーーー、美味い。発泡酒でも十分美味い。お通しだけでも一杯いけるが、とりあえず一品なにか注文しよう。店内のおススメのボードに書かれている「ボイルヤリイカ」を注文する。
ヤリイカを酢味噌で食べるのは非常に美味しい。なかなかおススメに出てこないので今日はラッキーだ。そんな中、大将がボソッと、
「ハガツオ、入ってますよ」
とおっしゃる。「え、あ、、じゃあお願いします」と言うと、大将は小さく「はい」と言うと、ハガツオの刺身を出してくださった。
なかなか入らないらしい。普通のカツオよりも、脂が多いのか口当たりもしっとりとなめらかで、とても美味しい。おススメにも書いていないものを、大将がボソッと教えてくれる。僕も常連として認めてもらえたという事だろうか。発泡酒の後は、決まってレモンサワーを飲む。刺身には日本酒だろうけど、KATO'Sキッチンには発泡酒とレモンサワーしか置いてないので仕方がない。レモンサワーで刺身も悪くない。
冷えたものしかないので、ここでちょっと温かいものが欲しいなぁ、とつぶやいたら、大将が「じゃあ、厚揚げとか」とおっしゃるので、「え、あ、はい。お願いします!」と言う。
外はカリっと、中はフワッと。かつぶしと生姜を乗っけて醤油で食べる。これはもう、最高に美味しい。レモンサワーにも合う。一口食べては、ハフハフとさせ何口か咀嚼したら、レモンサワーとともに流し込む。なんとも楽しい。
レモンサワーもお代わりし、食べ物も食べ終える。「大将、ごちそうさまでした」と言うと、「はいよ」と言って勘定を出してくださる。飲み物代+αくらいで、思ったよりリーズナブルだ。ありがたい。
靴を履いてドアノブに手をかけると、大将が「また、、お待ちしてます」と、ちょっと照れくさそうに言った。僕はドアを開け、「また来ます」と言って外に出た。また来よう。「ただいま」がふさわしいKATO'Sキッチンへ。
まぁ、これ全部一人でやってっからね。
看板はなく、知らなければ絶対に知り得ない、アパートの2階にある。階段の上り口を塞ぐように自転車が置かれている。その隙間を縫って階段を上がり、ドアノブに手をかけ、ガチャリと、ドアを開ける。
「いらっしゃい」
ドアを開けるとそこは3畳ほどのキッチンがあり、そこに大将は立っていた。。「奥へどうぞ」。大将に促され、靴を抜いで、キッチンの先の和室へと向かう。和室にはテーブルが置かれていて、その前に座る。すると「お通しです」と小皿が出された。
「キャベツのサッパリ和え」との事。
うん、キャベツのシャキシャキとした食感に、生姜の風味。キャベツと生姜とゴマのみだけど、優しい味の中に生姜が良いアクセントになり、お通しとしてはとても良い。
まずは一杯目「あの、発泡酒、ください」。安定の出だしだ。グビグビグビ。あーーーー、美味い。発泡酒でも十分美味い。お通しだけでも一杯いけるが、とりあえず一品なにか注文しよう。店内のおススメのボードに書かれている「ボイルヤリイカ」を注文する。
ヤリイカを酢味噌で食べるのは非常に美味しい。なかなかおススメに出てこないので今日はラッキーだ。そんな中、大将がボソッと、
「ハガツオ、入ってますよ」
とおっしゃる。「え、あ、、じゃあお願いします」と言うと、大将は小さく「はい」と言うと、ハガツオの刺身を出してくださった。
なかなか入らないらしい。普通のカツオよりも、脂が多いのか口当たりもしっとりとなめらかで、とても美味しい。おススメにも書いていないものを、大将がボソッと教えてくれる。僕も常連として認めてもらえたという事だろうか。発泡酒の後は、決まってレモンサワーを飲む。刺身には日本酒だろうけど、KATO'Sキッチンには発泡酒とレモンサワーしか置いてないので仕方がない。レモンサワーで刺身も悪くない。
冷えたものしかないので、ここでちょっと温かいものが欲しいなぁ、とつぶやいたら、大将が「じゃあ、厚揚げとか」とおっしゃるので、「え、あ、はい。お願いします!」と言う。
外はカリっと、中はフワッと。かつぶしと生姜を乗っけて醤油で食べる。これはもう、最高に美味しい。レモンサワーにも合う。一口食べては、ハフハフとさせ何口か咀嚼したら、レモンサワーとともに流し込む。なんとも楽しい。
レモンサワーもお代わりし、食べ物も食べ終える。「大将、ごちそうさまでした」と言うと、「はいよ」と言って勘定を出してくださる。飲み物代+αくらいで、思ったよりリーズナブルだ。ありがたい。
靴を履いてドアノブに手をかけると、大将が「また、、お待ちしてます」と、ちょっと照れくさそうに言った。僕はドアを開け、「また来ます」と言って外に出た。また来よう。「ただいま」がふさわしいKATO'Sキッチンへ。
まぁ、これ全部一人でやってっからね。