明日と明後日、「アネックス仙川ファクトリー」というスタジオで行われるパフォーマンス『ダンスリンクリングvol.17』ですが、ソロとデュオ、それぞれ6組の出演者がいて、その中の1組
振付:寺杣彩
出演:加藤律
の出演者である、加藤さんとKATOさんの対談の模様をお送りいたします。
▼▼▼
加藤「いやぁ、ラストリハお疲れ様でした」
KATO「お疲れ様でした〜」
加藤「4月からちょっとずつリハを始めて、いよいよというか…あっという間ですなぁ」
KATO「どうですか?ラストリハを終えて」
加藤「最後の仕上げ!といきたいとこですけど、やっぱり毎回新たな課題が出てきますよねぇ」
KATO「ほほう。それはどんな?」
加藤「動きに関して言えば、自分の範囲内でおさまっちゃってるとかさぁ」
KATO「あぁ、加藤がよく言われるやつだ」
加藤「そうなんだよねー。ただ『遠くに!』って意識するだけでは違う気もしてさぁ」
KATO「それも結局自分の得意な動きの中での『遠く』でしかないもんね」
加藤「そうなんだよねー。なんか直線じゃなく曲線?直線って意識するの簡単じゃん。曲線の『遠く』をさ、ま、過程ってことなのかもしれないけど、そこをねぇ、もっとねぇ、、、」
KATO「でもそれしんどいんだよねぇ」
加藤「そうなんだよねー。ともすれば得意な方ばっかに行っちゃって楽に動きがちだからねー」
KATO「わかるーーーーーー」
加藤「みたいなことをね、今日のリハで指摘されて、改めて感じたかなぁ」
KATO「他には?」
加藤「他には……自分をさらけ出すってことかなぁ」
KATO「舞台に立つってそうだし、ソロだと逃げ場ないしね」
加藤「そうだねぇ」
KATO「動きの話と同じで、さらけ出すにしても、得意なところばかり出しちゃいそうだしね」
加藤「それ!!それな!!!!」
KATO「うわ、近いよ加藤」
加藤「あ、ごめん…思わず。それさー、得意なとこばっかりさらけ出すのって、結局押しつけになっちゃうのかなぁ、とかさぁ」
KATO「ふむふむ」
加藤「あと、さらけ出したくない部分が、本当は面白いのでは?と思うのに、なかなかできなかったりさぁ」
KATO「ふむふむ」
加藤「自分の弱い部分とかねぇ」
KATO「上手くやろうとしちゃうからなぁ」
加藤「だからテメーの『上手くやろう』なんてのはたかが知れたもんで、もっとやるべきことがあんだろ!って話よ!!!!!」
KATO「急に熱くなったな加藤」
加藤「熱くもなるよ明日本番だぜ!」
KATO「衝動的に熱くなっても良い事ないぜ。力んでパフォーマンスが固く重くなるだけ。ほら、これ飲みな」
加藤「え、金麦?いいの?」
KATO「もちろん」
加藤「ありがとう。(プシュ、ゴクゴク)染みるー」
KATO「あとは、例えば今回の作品についてはどう思う?」
加藤「どう思う…とても面白い…というか興味深い…と言うか面白いと思ってるよ」
KATO「ん、え、どっち?」
加藤「どっちも」
KATO「どういうところが?」
加藤「今回はダンサー・振付家の寺杣彩さんに振付して頂いてるんだけど、今回の作品のタイトルが『Traveling through KATO』ってことで、ダイレクトに加藤を掘り下げてくれてる感じがすごいっていうか、僕自身、自分のこと、体もそうだし普段どんなことをどう感じてるか、とかさ、いろんなことを曖昧にしてきたなぁ…って思ったんだよねえ」
KATO「へー。それって例えば?」
加藤「例えば、自分の生活で、ダンスと仕事と自炊ってさ、結構重要な三本柱で、それらの割合って100%の中でそれくらいなんですかね?とか聞かれると、難しかったりね」
KATO「全部大事っちゃ大事だもんね」
加藤「そうなんだよ。でも『全部大事』で済ませちゃうのも違うのかもなぁ…って思ったなぁ」
KATO「ハッキリさせるのが良いってこと?」
加藤「そうじゃなくて、一度考えてみるってことじゃない?多分。ハッキリさせることは目的じゃないと思うなぁ」
KATO「まぁ、そういう割合って日々変わると思うしなぁ」
加藤「そうなんだよ。でも日々変わるから考えなくてオッケー!じゃなくて、『変わるとしても、本質的に、自分の中で本当に大事なものって』とか考えるのも面白かったけどね」
KATO「確かになぁ。いろんな物があって、それによっていろんな刺激を日々受け続けて、自分の感覚が揺さぶられ続けてるってことあるよなぁ」
加藤「だから、自分的に何が良いか悪いかとかわかんなくなるよなぁ」
KATO「それで結局一番目にするもの耳にするものが『良い』って思っちゃったりねぇ」
加藤「わかるーーーーーー」
KATO「そんなことをね、いろいろと話してきた稽古だったね」
加藤「ホントだねぇ。振付家と1体1で、こんなにじっくり作品作ったのって初めてかも」
KATO「どう?自分のこと、ちょっとはわかった?」
加藤「どうだろうなぁ。加藤マジ迷宮だわぁ」
KATO「とか言って、めちゃシンプルな一本道なのに、自分で勝手に迷宮にしてるってこともあるんじゃない?」
加藤「うっせーし!ねーし!そんなことねーし!」
KATO「熱くなんなよ。ほら、金麦」
加藤「え、いいの?ありがとう(プシュ、ゴクゴク)」
KATO「とにかく明日は楽しみたいですなぁ」
加藤「ホントにねぇ。ともすれば真剣に『踊ってます!』って感じになりがちだから、もっとね、フラットに、楽に、でもヘンテコに、思い切り、楽しみたいですなぁ」
KATO「ですなぁ」
加藤「KATOも、飲む?金麦」
KATO「あ、自分、ハイボールあるんで」
加藤「ブラックニッカ?」
KATO「4リットル買ってますよもちろん」
加藤「もつよねー」
KATO「もつねー」
加藤「1ヶ月は余裕だよね」
KATO「でも最近1ヶ月もたなくなってきてさー」
加藤「やば!飲み過ぎ注意報発令!!」
KATO「アイアイサー!!」
加藤「ハイボールを作る時、400mlのグラスにウイスキーは大さじ1.5にどとめよ!このところの2.5、、なんならほぼ3は多すぎである!」
KATO「アイアイサー!!」
加藤「あ、こら!それもうほぼ3である!!なんなら4である!!」
KATO「アイアイサー!!」
加藤「濃い!!濃いよ!!これ濃いよーーー!!」
KATO「アイアイサー!!」
加藤「と言うわけで、明日と明後日、いよいよ本番なので、どうぞよろしくお願いします」
KATO「よろしくお願いします」
振付:寺杣彩
出演:加藤律
の出演者である、加藤さんとKATOさんの対談の模様をお送りいたします。
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加藤「いやぁ、ラストリハお疲れ様でした」
KATO「お疲れ様でした〜」
加藤「4月からちょっとずつリハを始めて、いよいよというか…あっという間ですなぁ」
KATO「どうですか?ラストリハを終えて」
加藤「最後の仕上げ!といきたいとこですけど、やっぱり毎回新たな課題が出てきますよねぇ」
KATO「ほほう。それはどんな?」
加藤「動きに関して言えば、自分の範囲内でおさまっちゃってるとかさぁ」
KATO「あぁ、加藤がよく言われるやつだ」
加藤「そうなんだよねー。ただ『遠くに!』って意識するだけでは違う気もしてさぁ」
KATO「それも結局自分の得意な動きの中での『遠く』でしかないもんね」
加藤「そうなんだよねー。なんか直線じゃなく曲線?直線って意識するの簡単じゃん。曲線の『遠く』をさ、ま、過程ってことなのかもしれないけど、そこをねぇ、もっとねぇ、、、」
KATO「でもそれしんどいんだよねぇ」
加藤「そうなんだよねー。ともすれば得意な方ばっかに行っちゃって楽に動きがちだからねー」
KATO「わかるーーーーーー」
加藤「みたいなことをね、今日のリハで指摘されて、改めて感じたかなぁ」
KATO「他には?」
加藤「他には……自分をさらけ出すってことかなぁ」
KATO「舞台に立つってそうだし、ソロだと逃げ場ないしね」
加藤「そうだねぇ」
KATO「動きの話と同じで、さらけ出すにしても、得意なところばかり出しちゃいそうだしね」
加藤「それ!!それな!!!!」
KATO「うわ、近いよ加藤」
加藤「あ、ごめん…思わず。それさー、得意なとこばっかりさらけ出すのって、結局押しつけになっちゃうのかなぁ、とかさぁ」
KATO「ふむふむ」
加藤「あと、さらけ出したくない部分が、本当は面白いのでは?と思うのに、なかなかできなかったりさぁ」
KATO「ふむふむ」
加藤「自分の弱い部分とかねぇ」
KATO「上手くやろうとしちゃうからなぁ」
加藤「だからテメーの『上手くやろう』なんてのはたかが知れたもんで、もっとやるべきことがあんだろ!って話よ!!!!!」
KATO「急に熱くなったな加藤」
加藤「熱くもなるよ明日本番だぜ!」
KATO「衝動的に熱くなっても良い事ないぜ。力んでパフォーマンスが固く重くなるだけ。ほら、これ飲みな」
加藤「え、金麦?いいの?」
KATO「もちろん」
加藤「ありがとう。(プシュ、ゴクゴク)染みるー」
KATO「あとは、例えば今回の作品についてはどう思う?」
加藤「どう思う…とても面白い…というか興味深い…と言うか面白いと思ってるよ」
KATO「ん、え、どっち?」
加藤「どっちも」
KATO「どういうところが?」
加藤「今回はダンサー・振付家の寺杣彩さんに振付して頂いてるんだけど、今回の作品のタイトルが『Traveling through KATO』ってことで、ダイレクトに加藤を掘り下げてくれてる感じがすごいっていうか、僕自身、自分のこと、体もそうだし普段どんなことをどう感じてるか、とかさ、いろんなことを曖昧にしてきたなぁ…って思ったんだよねえ」
KATO「へー。それって例えば?」
加藤「例えば、自分の生活で、ダンスと仕事と自炊ってさ、結構重要な三本柱で、それらの割合って100%の中でそれくらいなんですかね?とか聞かれると、難しかったりね」
KATO「全部大事っちゃ大事だもんね」
加藤「そうなんだよ。でも『全部大事』で済ませちゃうのも違うのかもなぁ…って思ったなぁ」
KATO「ハッキリさせるのが良いってこと?」
加藤「そうじゃなくて、一度考えてみるってことじゃない?多分。ハッキリさせることは目的じゃないと思うなぁ」
KATO「まぁ、そういう割合って日々変わると思うしなぁ」
加藤「そうなんだよ。でも日々変わるから考えなくてオッケー!じゃなくて、『変わるとしても、本質的に、自分の中で本当に大事なものって』とか考えるのも面白かったけどね」
KATO「確かになぁ。いろんな物があって、それによっていろんな刺激を日々受け続けて、自分の感覚が揺さぶられ続けてるってことあるよなぁ」
加藤「だから、自分的に何が良いか悪いかとかわかんなくなるよなぁ」
KATO「それで結局一番目にするもの耳にするものが『良い』って思っちゃったりねぇ」
加藤「わかるーーーーーー」
KATO「そんなことをね、いろいろと話してきた稽古だったね」
加藤「ホントだねぇ。振付家と1体1で、こんなにじっくり作品作ったのって初めてかも」
KATO「どう?自分のこと、ちょっとはわかった?」
加藤「どうだろうなぁ。加藤マジ迷宮だわぁ」
KATO「とか言って、めちゃシンプルな一本道なのに、自分で勝手に迷宮にしてるってこともあるんじゃない?」
加藤「うっせーし!ねーし!そんなことねーし!」
KATO「熱くなんなよ。ほら、金麦」
加藤「え、いいの?ありがとう(プシュ、ゴクゴク)」
KATO「とにかく明日は楽しみたいですなぁ」
加藤「ホントにねぇ。ともすれば真剣に『踊ってます!』って感じになりがちだから、もっとね、フラットに、楽に、でもヘンテコに、思い切り、楽しみたいですなぁ」
KATO「ですなぁ」
加藤「KATOも、飲む?金麦」
KATO「あ、自分、ハイボールあるんで」
加藤「ブラックニッカ?」
KATO「4リットル買ってますよもちろん」
加藤「もつよねー」
KATO「もつねー」
加藤「1ヶ月は余裕だよね」
KATO「でも最近1ヶ月もたなくなってきてさー」
加藤「やば!飲み過ぎ注意報発令!!」
KATO「アイアイサー!!」
加藤「ハイボールを作る時、400mlのグラスにウイスキーは大さじ1.5にどとめよ!このところの2.5、、なんならほぼ3は多すぎである!」
KATO「アイアイサー!!」
加藤「あ、こら!それもうほぼ3である!!なんなら4である!!」
KATO「アイアイサー!!」
加藤「濃い!!濃いよ!!これ濃いよーーー!!」
KATO「アイアイサー!!」
加藤「と言うわけで、明日と明後日、いよいよ本番なので、どうぞよろしくお願いします」
KATO「よろしくお願いします」