酔いどれ反省会

反省出来ない人の反省文

2019/10/24(木)くもり

2019年10月24日 22時14分40秒 | 日記
 今朝、と言うか深夜というか、3時に目が覚めた。昨夜何時に寝たのか覚えていないが、23時くらいだった気がする。毎晩酔っ払って寝るから細かい時間など覚えていない。
 酔っ払った状態だと眠りが浅いという話はよく聞くので、夜中に目が覚めることはよくある。それで一度トイレに起きて、そこからまた寝る、というのがいつもの流れだ。でも今回は、トイレを済ませて布団に戻っても、一向に眠くならない。かたくなに目を閉じても全く眠くならないので、枕もとの本棚にあるマンガを一冊読んだら、感動して泣いてしまい、いよいよもう眠気は消え去ってしまった。
それでもまだ4時前なので、あと2時間は寝れると思い、布団の中で目を閉じる。
だけどやはり眠れない。眠れそうかも、と思う時もあるが、やっぱり眠れない。「眠れそうかも」と言う時は、目を閉じた中で見えるものに集中できる時だったりする。目を閉じると、真っ暗の中に光みたいなものが動いてる。その動きと形に集中していると、その形が、自転車だったり、目玉だったり、花びらだったりに見えたりする。その見えてくるものに集中していると、いつの間にか眠っている。

 今回は上手くいかず、過去の思い出を掘り起こしてしまう。

 高校時代、図書室の司書さんがとても好きだった。若く美しい女性だった。「若い」と言っても、僕は高校生だったので、年上だったが、おそらく24,5歳くらいだったと思う。男子校だったので、その司書さんは当然いろんな生徒から人気があった。ただ、図書室に来るような生徒は多くなく、そして図書室に来るような生徒は、そんなキレイな年上の女性に声を掛けられるわけもなく、静かなものだった。たまに、チャラけた男子生徒が司書さん目当てに図書室に来ては、本も読まずに司書さんと話をしたりしていた。そんなチャラ男子を、われら引っ込み思案の童貞男子は、軽蔑と嫉妬の眼差しを送りつつ、本を読んだり勉強をするしかなかった。
 勉強をしているだけでは司書さんとコミュニケーションが取れないので、僕は本を読んだ。しかし図書室にある本を読むだけでは、勉強と同じくコミュニケーションが取れない。なので僕は、図書室に置いてない本を、わざわざ司書さんにリクエストをした。そういうリクエストも受け付けていたからだ。そんな、本のリクエストをするような男子が他にいたかどうかわからないが、僕は結構な量の本をリクエストした。もちろん1冊1冊、時期を分けて。本の注文をするしか、コミュニケーションの方法がわからなかった。そして注文した本が届いて、読んで、また注文する。本当に今思うと恥ずかしいチンカス野郎だ。それでもやっぱり愛おしい。

 その司書さんは、僕が高校3年に上がるタイミングで、介護福祉士の専門学校に行くという事で、司書の仕事を辞めてしまった。ショックだった。本の注文をしただけで、何も会話らしい会話などできなかった。離任式の後、学校から自宅へ帰っている途中、前に、その司書さんが離任式でもらった花束を抱えて歩いていた。彼女が住んでいるところも僕と同じ方角だったのかと、その時初めて知った。僕は走っていって彼女に声をかけた。何度も本を注文したので、もちろん顔は覚えててくれていた。走っていって声をかけた。それだけでいっぱいいっぱいだった。何を話したのか覚えてない。ただ、男子高校生に話しかけられることに慣れていて、いなし方を熟知しているのか、やはり迷惑がる様子は一つもなく、いつでも自然で感じが良い女性だった。もちろんその時も。

 本当にどうでも良い会話しかできず、とは言え、深い会話など出来るはずもないのだが、、何だか、余計寂しさが大きくなるばかりだったような気がする。もはや20年近く前なのでよく覚えていないのだが。
 
 眠ってるのか起きてるのか、、みたいな微妙な時は、変な夢を見たり、昔の事を思い出したりする。変な夢は本当によく見るけど、こんなにハッキリと昔の事を、しかも高校時代の司書さんというドンピシャの思い出を思い出すというのも珍しい。二度と会う事はない人。そんな人いっぱいいる。新たに出会う人も同じくらいいっぱいいる。過去未来よりも、今、出会えている人もいっぱいいる。そこをちゃんと大事にしていかなきゃっすね。
コメント
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