酔いどれ反省会

反省出来ない人の反省文

シンプル

2022年08月26日 20時32分54秒 | 日記
今日は、お友達の美術家スサイタカコさんの展示を見に、高円寺のカフェ「ぽたかふぇ。」へ。

タカコさんの展示は、広い場所でも狭い場所でも、その場所を置いてけぼりにしないと言うか、その場所とともにあると言うか。見ていて、そしてその場所にいて、とても心地よい。

それは当たり前のことかもしれないけど、ともすれば作品が主張しすぎって言う事、良くあるからなぁ。

毎回どの展示も行けてるわけじゃないけど、行くと必ず、ずっと、その場所がその状態だったかのような錯覚を覚える。そして多分、展示後、作品がもうない状態でその場を訪れても、作品やタカコさん自身の空気は残ってるんだろうな、と思う。

タカコさんが他のお客さまと話しているのを、聞くともなしに聞いていたら、もともとは絵を描いていたけど、切ったり縫ったりと、展示でお客さんに直に触れてもらえるような立体の作品も作るようになった、とのこと。その理由が、

「触ると、笑ってもらえるから」

とおっしゃっていて、ハッとした。そういう、シンプルなことなんだ。何かを伝えなきゃ、とか、今の社会情勢を考えて、とか、自分の中の欲求を掘り下げて、とかとか、それも大事なんだろうけど、

「笑ってくれたら、嬉しい」って、そういうシンプルなものに向き合えるって、とても素敵なことだなぁ、と思った。

久々に展示にお邪魔して、いろいろ作品を見て、タカコさんとお話をして、元気をもらいました。







今回の展示のためにタカコさんが作ったというクッキーの型で焼いたクッキーと、カフェラテをいただきました。とても楽しく、おいしかった。





展示の後は、銭湯へ行き、帰宅して、居酒屋KATO‘Sキッチン、本日のメニューは

・鶏ハム(スイチリマヨソース)
・ヤムウンセン



最高に美味しい。心身が整った、とても良い一日だった。

最後、素敵な展示と、クッキー、カフェラテに最高の笑顔の加藤です。

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声を聞く

2022年08月10日 20時29分14秒 | パン
昨日と今日で、映画を2本観た。

『さとにきたらええやん』
『ゆめパのじかん』

どちらも、重江良樹監督という方によるドキュメンタリー映画。

ある朝、朝食後に洗い物をしながら聴いていたラジオから『ゆめパのじかん』の話題が聞こえてきた。

その数日後、「何か映画でも観に行くかぁ」と、近場の映画館のHPを見ていたら、『ゆめパのじかん』が上映されており、同じ監督の前作も上映されているということで、どちらも観ることに。

『さとにきたらええやん』は、日雇い労働者の街、大阪は西成にある「こどもの里」という児童館?についてのドキュメンタリー映画。

『ゆめパのじかん』は、横浜は川崎市にある「川崎市こども夢パーク」という子どものための遊び場についてのドキュメンタリー映画。

ともに、子供の成長をフィーチャーした作品ではあるけど、

「子供の成長」と一言で言っても、成長の仕方なんて10人の子供がいれば10通りの道があるわけで、しかもそれが、後々振り返ってみて「あぁ、こういう道だったね」と思うわけで、事前に正解がわかるわけじゃないし、別に後々振り返ってみても、それが正解だったのかなんて誰もわからない。

『さとにきたら…』は、子供だけじゃなく、大人にとっての休憩所というのが印象的だった。子供と向き合うとなると、その親とも向き合わなければならない。

『ゆめパのじかん』は、もっと、子ども自身にフィーチャーした作品。自分の興味のあることに向き合い、温め、熟成させる場所。そしてそれから…という。

この2作品を見て、「人の話を聞く」ということについて考えた。

人の話を「ただ聞く」って、めちゃくちゃ難しい。

「ただ聞く」=「聞き流す」ではもちろんなくて、ちゃんと「ただ聞く」だけ。

僕なんかは、「人と話すのが苦手」というのって、

人から振られた話題に対しては、上手いこと答えなきゃいけない、とか思ってしまうし、

自分から振った話題には、「こう答えてほしい」という意識が、少なからず働いてしまう。

大人に対しても子供に対しても。

時間講師とはいえ、教育の現場で働く人間にとって、自分にとって都合が良いだけの「こう答えてほしい」なんてのは絶対にあってはいけない。

それでも、時には、そういうこともある。本当に、辛くなる。

もちろん、そう意識して促すことはないが、後々考えたら、「あぁ、、あれは自分の都合を優先してしまった…」と思うことがある。

もちろん、今回見た映画の施設と学校はまた別だ。学校には学校のカリキュラムがある。

なのでもちろん学校では、この映画のように自由には出来ないかもしれないが、

自由な発想を持てる想像力を育めればいいな。子供も、僕も。

僕自身、学生時代はゴリゴリの競争社会で育ったもので、

「できない=情けない」「わからない=恥ずかしい」と教え込まれた人間だ。

それが今でも正直なところ抜けていないと思う。

でもそれを子供には伝えたくない。でも、ふとしたところで、無意識なところで、伝わってしまっているかもしれない。

子供云々よりも、まずは自分が変わることだと、本当に思う。

でも、「これができたから、次はこれ」というのも、場合によってはよくないもので、

できなくても、わからなくても、進んでみよう、という気持ちが生まれないというか。

だから僕も、「僕自身が変わったら」とかじゃなく、子供と共に学んで変わっていこうと。

失敗したくないから、どうしても安定安定っていう思考になっちゃうけども、

まぁ、現在「年間任用の時間講師」っていう、不安定な安定というか、安定な不安定というか、

そんな感じで、そして舞台でも、現在お世話になってるアンチボも、毎回ヘヴィーな現場で、変わるチャンスを与えてくれるので、

なんだか、「いっちょやってみっかー!」という、前向きな力が湧いてきた。

『子供も親も、身もだえしながら、自分なりの生き方探してる』

2作品の予告篇貼っときますので、興味ある方はぜひです。

『さとにきたらええやん』
https://www.youtube.com/watch?v=u1x_BHwIDpQ

『ゆめパのじかん』

https://www.youtube.com/watch?v=ZdyP7K2gp-g

どっちの作品も、パンフ買ったし、『ゆめパ』はサントラもあったのでもち購入。

サントラ、じっくり聴くし、パンフも、じっくり、読みます。

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