仕事の疲れにも、いろいろな種類がある。
月～木に仕事をしての金曜が、体力的には一番しんどいのはもちろんだが、
内容的には、月曜の仕事が一番しんどい。
土日休んでからの月曜なので、体力的にはHP全回復の状態なのだが、
月曜午前中の授業が終わった時点で、もう、HP残り「３」だもの。
赤いもの。表示もう赤いもの。
午前中の授業を終えて、職員室に戻るまでに、
間違って毒沼などにハマろうものなら一瞬で死ぬもの。
なんとかギリギリで職員室に戻って、お昼を食べてちょっと回復する。
午後の授業も、悩むことは多々あるが午前の授業ほどじゃない。
なので、「月曜の午前中」が週で一番しんどい。
何がしんどいって、いくら悩んでも、解決の糸口が見えないのである。
特支の数学の授業。
生徒の実態としては、一人一人、全然違う。
なので、本当なら生徒一人に対して、教員一人がついて、
一対一で、それぞれの課題を行いたいところ。
でも教員の数なんて限度があるので、そんなのは夢のまた夢。
ここからここまで一緒にして、こことここを、、一緒にするか、、と、グループ分けでも頭を抱える。
そしてそれぞれのグループでの内容も考えなきゃだし、
それぞれのグループ内でも理解の差は大きいから、
一緒に授業をやる上で内容を工夫しなければいけない。
という中、
諸々の理由で、グループ分けが許されないことに。
グループ分けをしても、それぞれのグループでの理解の差が大きいのに、
全員一緒にやるとなると、それはもう、、それはもう、、なのである。
そんなみんなが一緒に出来る数学の授業、、、って、、、なに？？？？
さらに言えば、
その中の一人は、リモート参加で、タブレット越しで会話をしている。
コロナのせいで、本年度は一度も学校に来ず、すべてリモート参加。
つまり、まだ一度も会ったことがない。
障がいの関係でリモート時は常にご家族が一緒で、あれこれとサポートをしてくれる。
それはとてもありがたいのだが、リモートだし、サポートもあるとなると、
その子自身の実態が、非常につかみづらい。
という、その子も含めた、みんな一緒、、、、って、、、どうすんの？？？？？
いや、何かしら糸口はあるはずだ、、、と思う。
まぁ、適当にお茶を濁すことは出来るだろうけど、うーーーーーーん、、、って言うね。。
でもここまでくると、もう、お茶の濁し方すら難しいわけですよ。。。
別に誰が悪いというわけじゃなくね、この状況で出来る授業って何だろうって、、
マジで難しくて、常に悩んで悩んで、月曜の午前に授業をして凹む、、、という日々。
実態に差がある中でも、一緒にやって、それぞれ同じように取り組める内容を考えたつもりが、
今日はリモート先とうまくコンセンサスが取れずに、そこだけグンと置いてけぼりになってしまった。
でも僕の授業でリモートつないでっていうのが、ほんと、まだ数回しかないので、
そんな数回でコンセンサスもクソもあるかい！！と言いたいところもあるが、
少ない中でもとらなきゃいけないのは当然です、すみません。
また一週間悩みます。
あぁ、、、わかんないなぁ。。この仕事も10年以上続けてるけど、
積み上がってる気がしないなぁ。僕の努力が足りないんだろうけどなぁ。
そんな事を考えながら、トボトボと歩いていたら、知らずKATO'Sキッチンに来てしまった。
久しぶりだと思うこともなく、吸い込まれるようにアパートの外階段をあがる。
「ガチャ」
ドアを開けると
「いらっしゃい」
ありがとうございます。その、いつも変わらぬ大将の「いらっしゃい」が嬉しい。
なんか一瞬、走馬燈のように日本の歴史が脳内を駆け巡った。
竪穴式住居で「いらっしゃい」という大将。
大化の改新の中でも「いらっしゃい」という大将。
源氏と平家が争う中でも「いらっしゃい」という大将。
法然が「南無阿弥陀仏」と唱える横で「いらっしゃい」という大将。
江戸が栄え、幕府が滅びても「いらっしゃい」という大将。
近代日本、様々な戦争を繰り返す中、「いらっしゃい」という大将。
日本がとんでもない過ちを犯し、
国内外莫大な数の犠牲者を出した時も、「いらっしゃい」という大将。
一瞬にして十数万人の命が奪われた時も「いらっしゃい」という大将。
戦後の貧困、復興、公害、差別、政治と金、権力の横行、
今も変わらぬカオスの中、大将もまた、変わらずに「いらっしゃい」という。
それぞれの時代、それぞれの大将が、変わらぬ「いらっしゃい」を言い続けていたのかもしれない。
ドアを開け、「いらっしゃい」と言われた瞬間、そんな事が頭をよぎり、泣きそうになった。。
あ、、すみません、、1人です、はい。。と言いながら、いつものように和室へ入る。
お通しは「切り干し大根の煮物」
あぁ、、懐かしい。子どもの頃、そんなに食べてた記憶もないけど、懐かしい。
少し濃いめの味付けは、お酒だけじゃなく、ご飯にも合うだろう。
発泡酒を注文してチビチビやりたいところだけど、続けてスパサラも注文。
これこれこれこれ！！！！この千切り人参が太目なところね。
スパじゃなく野菜が主役な感じね。美味しい！！
発泡酒は瞬く間に飲み干してレモンサワーを注文。
そして最後は安定の鶏刺し。
美味しい。。ありがとうございました。。
「ごちそうさまでした」
「えぇ。ありがとうございました」
ドアを閉め、外階段を下りながら、「あれ？」と思う。
大将の「ありがとうございました」の前の「えぇ。」とは？？？？
いつもそんなのあった？？無かったよね？？
なんか、「わかってますよ。大丈夫。大丈夫」って言ってくれたみたいな。
あぁ、、、そう思うと、涙が止まらない。。大将、、、ありがとう、、ありがとう、、、。。。
僕の心の緊急事態宣言、解除してくれるのは大将なのかもしれない。
月～木に仕事をしての金曜が、体力的には一番しんどいのはもちろんだが、
内容的には、月曜の仕事が一番しんどい。
土日休んでからの月曜なので、体力的にはHP全回復の状態なのだが、
月曜午前中の授業が終わった時点で、もう、HP残り「３」だもの。
赤いもの。表示もう赤いもの。
午前中の授業を終えて、職員室に戻るまでに、
間違って毒沼などにハマろうものなら一瞬で死ぬもの。
なんとかギリギリで職員室に戻って、お昼を食べてちょっと回復する。
午後の授業も、悩むことは多々あるが午前の授業ほどじゃない。
なので、「月曜の午前中」が週で一番しんどい。
何がしんどいって、いくら悩んでも、解決の糸口が見えないのである。
特支の数学の授業。
生徒の実態としては、一人一人、全然違う。
なので、本当なら生徒一人に対して、教員一人がついて、
一対一で、それぞれの課題を行いたいところ。
でも教員の数なんて限度があるので、そんなのは夢のまた夢。
ここからここまで一緒にして、こことここを、、一緒にするか、、と、グループ分けでも頭を抱える。
そしてそれぞれのグループでの内容も考えなきゃだし、
それぞれのグループ内でも理解の差は大きいから、
一緒に授業をやる上で内容を工夫しなければいけない。
という中、
諸々の理由で、グループ分けが許されないことに。
グループ分けをしても、それぞれのグループでの理解の差が大きいのに、
全員一緒にやるとなると、それはもう、、それはもう、、なのである。
そんなみんなが一緒に出来る数学の授業、、、って、、、なに？？？？
さらに言えば、
その中の一人は、リモート参加で、タブレット越しで会話をしている。
コロナのせいで、本年度は一度も学校に来ず、すべてリモート参加。
つまり、まだ一度も会ったことがない。
障がいの関係でリモート時は常にご家族が一緒で、あれこれとサポートをしてくれる。
それはとてもありがたいのだが、リモートだし、サポートもあるとなると、
その子自身の実態が、非常につかみづらい。
という、その子も含めた、みんな一緒、、、、って、、、どうすんの？？？？？
いや、何かしら糸口はあるはずだ、、、と思う。
まぁ、適当にお茶を濁すことは出来るだろうけど、うーーーーーーん、、、って言うね。。
でもここまでくると、もう、お茶の濁し方すら難しいわけですよ。。。
別に誰が悪いというわけじゃなくね、この状況で出来る授業って何だろうって、、
マジで難しくて、常に悩んで悩んで、月曜の午前に授業をして凹む、、、という日々。
実態に差がある中でも、一緒にやって、それぞれ同じように取り組める内容を考えたつもりが、
今日はリモート先とうまくコンセンサスが取れずに、そこだけグンと置いてけぼりになってしまった。
でも僕の授業でリモートつないでっていうのが、ほんと、まだ数回しかないので、
そんな数回でコンセンサスもクソもあるかい！！と言いたいところもあるが、
少ない中でもとらなきゃいけないのは当然です、すみません。
また一週間悩みます。
あぁ、、、わかんないなぁ。。この仕事も10年以上続けてるけど、
積み上がってる気がしないなぁ。僕の努力が足りないんだろうけどなぁ。
そんな事を考えながら、トボトボと歩いていたら、知らずKATO'Sキッチンに来てしまった。
久しぶりだと思うこともなく、吸い込まれるようにアパートの外階段をあがる。
「ガチャ」
ドアを開けると
「いらっしゃい」
ありがとうございます。その、いつも変わらぬ大将の「いらっしゃい」が嬉しい。
なんか一瞬、走馬燈のように日本の歴史が脳内を駆け巡った。
竪穴式住居で「いらっしゃい」という大将。
大化の改新の中でも「いらっしゃい」という大将。
源氏と平家が争う中でも「いらっしゃい」という大将。
法然が「南無阿弥陀仏」と唱える横で「いらっしゃい」という大将。
江戸が栄え、幕府が滅びても「いらっしゃい」という大将。
近代日本、様々な戦争を繰り返す中、「いらっしゃい」という大将。
日本がとんでもない過ちを犯し、
国内外莫大な数の犠牲者を出した時も、「いらっしゃい」という大将。
一瞬にして十数万人の命が奪われた時も「いらっしゃい」という大将。
戦後の貧困、復興、公害、差別、政治と金、権力の横行、
今も変わらぬカオスの中、大将もまた、変わらずに「いらっしゃい」という。
それぞれの時代、それぞれの大将が、変わらぬ「いらっしゃい」を言い続けていたのかもしれない。
ドアを開け、「いらっしゃい」と言われた瞬間、そんな事が頭をよぎり、泣きそうになった。。
あ、、すみません、、1人です、はい。。と言いながら、いつものように和室へ入る。
お通しは「切り干し大根の煮物」
あぁ、、懐かしい。子どもの頃、そんなに食べてた記憶もないけど、懐かしい。
少し濃いめの味付けは、お酒だけじゃなく、ご飯にも合うだろう。
発泡酒を注文してチビチビやりたいところだけど、続けてスパサラも注文。
これこれこれこれ！！！！この千切り人参が太目なところね。
スパじゃなく野菜が主役な感じね。美味しい！！
発泡酒は瞬く間に飲み干してレモンサワーを注文。
そして最後は安定の鶏刺し。
美味しい。。ありがとうございました。。
「ごちそうさまでした」
「えぇ。ありがとうございました」
ドアを閉め、外階段を下りながら、「あれ？」と思う。
大将の「ありがとうございました」の前の「えぇ。」とは？？？？
いつもそんなのあった？？無かったよね？？
なんか、「わかってますよ。大丈夫。大丈夫」って言ってくれたみたいな。
あぁ、、、そう思うと、涙が止まらない。。大将、、、ありがとう、、ありがとう、、、。。。
僕の心の緊急事態宣言、解除してくれるのは大将なのかもしれない。
