酔いどれ反省会

反省出来ない人の反省文

加藤のWSお願いします企画3回目

2020年03月02日 20時33分49秒 | WSお願いします企画
加藤のWSお願いします企画第3回、ダンサー・振付家の中村理くんによるWS、終了しました。

参加者は、なんと僕一人!!!!「参加したい!!」という方は何名もいたのですが、どうしても都合が合わず、今回は僕にとってはかなり贅沢なマンツーマンの丁寧じっくりコースとなりました。なのでWS中の写真も撮ることができませんでした。。。

まずはじっくりと体をほぐすワーク。だけどいわゆるストレッチではなく、足の裏から丁寧にぐりぐりと。足裏だけで体中につながるツボがあるので、あちこちを押したり揉んだり引っ張ったりを、じっくりやっていると、視界がハッキリして、広がっていくような感じがする。

足裏からふくらはぎ、膝裏や腿などへ移り、次は上半身へ。上半身も丁寧に、いろんな部分を押したりさすったり、呼吸を使って腹筋や内臓もほぐしていく。

「腕を回す」という動き一つにとっても、肩ひじ手先、だけでなく、手先も親指から小指まで、意識するポイントを一つ一つ変えていき、じっくりと体を起こしていく。

自分は、普段ストレッチをする際も、わりとぐいぐい動かして、伸ばしたつもりになっていることが多い、、気がする。なので、こうしてしっかり時間をかけて、無理せず、丁寧に体を起こしていく作業はとても気持ちがいい。自分の体に対して「大切にしよう」という気持ちが強くなる。

じっくり時間をかけたウォーミングアップの後は、実際に動いていく。

「動く」と「動いてしまう」の違い。即興にしろ振付にしろ、頭で考えて動くより、自然と「動いてしまう」という状態に出来るだけありたい、という事から、「視覚」と「聴覚」に対する意識の持ち方について。

僕らはどうしても視覚的な情報が多すぎて、知らずそれに囚われがちになってしまう。普段、視覚を通して何かを認識するときは、何か一つのものに照準を当てて、それがどういうものなのか認識していく、という事を、いちいち考えずとも自然と行っているけど、聴覚は意識するしないに関わらず四方八方から常に入ってくる。それをいちいち認識していくことは、視覚に比べると圧倒的に少ない。

視覚は、多くの情報の中から、何かに照準を当てる事を、次々とひっきりなしに行っている。
聴覚は、多くの情報に対して、何かに照準を当てるわけじゃなく、全体を同等に受け入れる。

完全にこうじゃなくとも、普通に生活をしていれば、主にこういう場合が多いのではないかと。

それを反対にしたらどうなるんだろう、という。

「目で見る」「耳で聞く」のではなく、「目で聞く」「耳で見る」という意識。

聴覚に集中することで、視界に入るものが、すべて同等になっていく感覚。ぼやけるわけじゃなく、すべてにピントが同じように合う、みたいな。でも、視覚に頼る部分は大きいので、すぐに視覚優先になり、視界の中の一つにピントが合ってしまったり、、、でもその瞬間の視界と意識の変化も面白かったりもする。

そしてもう一つ、「体が何かに触れている面の圧」について。

例えば、イスに座っていると、お尻、足裏、背中、などがイスや地面と接地していて、普通なら、お尻に一番圧がかかっている状態。でもそのお尻、足裏、背中の圧を、すべて同じにするには、どうすればよいか。これは、はたから見たらほとんど動いてないように思えても、実際は相当複雑なことになっている。それを次々いろんな姿勢で行っていく。

普通に立ってる時ですら、2本足同じくらいに乗ってる?と考えると、「どうだろ…?」ってなるし、それが1点増えるだけでも、かなり楽しいことになる。

最後は、稽古場から外に出て、よりいろんな物が視覚聴覚を刺激する中で、今日やったワークを実際に試してみた。外に出たら、入ってくる情報がとてもフレッシュだった。屋内との感じ方が全然違う。

2時間じゃ足りないなーこれは。中村くんも「もっとやってみたい事あったけど、ここまでしかできなかった」と言っていたけど、僕としては、今日やっただけのワークでも、あと4時間くらいやりたかった。

なので、中村くんには、また改めてWSをお願いしたいと思っております。すぐまた来月!というよりも、ちょっと時間が空いた方が、また違う中村くんを体験できそうで、また折を見て、お願いしたいです。

今回も楽しかった。写真はWS後の中村くん。ありがとうございました!

しかし本当に贅沢な時間だったわ。

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WSのご案内3

2020年02月17日 18時44分53秒 | WSお願いします企画
加藤のWSお願いします企画第3回は、ダンサー・振付家の中村理くんにお願いさせていただきます。「理」とかいて「まさし」と読みます。

彼と出会ったのは、「すこやかクラブ」で共演したのが初めてだろうか(年月と共に、誰とどこで最初に出会ったのかどんどん思い出せなくなる...)。

でも、一方的に彼を知ったのは、その何年も前のセッションハウスで、彼のソロダンスを客席で見たことだった。

それは今でもはっきり覚えている。

ひょっとこのお面をかぶり、ヘンテコだけどキレキレで、気持ち悪いようで可愛らしい動きの数々。お面を取った彼の顔は、水木しげるの漫画の中から飛び出てきたような、個性的な顔立ちをしていて、それにもまた興味をひかれた。そして身体の表情だけじゃなく、その顔の表情もコロコロくねくねと変わっていき、僕はそんな彼のパフォーマンスに終始引き付けられていた。

そして実際に同じ作品に参加してクリエーションを共にしていき、普段の彼と接していく中で、僕が観た彼のパフォーマンスでの身体や顔の表情について、何となく腑に落ちるような感じを覚えたことがある。言葉では説明できないんだけど、彼の佇まいや、発する言葉や声色などを見たり聞いたりして、「なるほど」と。何が「なるほど」なのか自分でもよくわからないのだけど、「なるほど」と思った。誰かの作品を観て、実際にその人と話したりすると、よく感じることだと思うけど、そういう感覚がとても好きだ。どこでそれを感じるか、という。

いろんな印象的な部分があれど、「視線」。

「目」と言うより「視線」。別に「何か見透かされてるような...」とか「威圧的な...」という事では全然なく、とてもフラットで、丁寧な印象。日常生活も丁寧に過ごしている印象があり、そういうものがやはり作品や踊り、普段の佇まいなどに出るものだけど、その中でも、僕的には彼の「視線」が特に印象深く感じる。

そんな彼が普段、どんな事を考え、感じているのか、とても気になる。だけど具体的に、何がどう気になるのか自分でもよくわからない。話をするにも、会話下手な僕なので、開口一番「な、なに考えてんの?」とか言っちゃうかもしれない。これではケンカをうってるだけだ。。。なので今回、彼にWSをお願いさせていただきました。身体を通して、彼の考えや感覚にじっくり浸れるのが楽しみです。それらをたくさんの人と共有したいので、ぜひぜひどなたでもお気軽にご参加ください!!


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中村理くんからのコメント

『からだをあそぶ、実感を味わう』

生まれてから死ぬまでずっと一緒に過ごす自分のからだ。

どうせなら、そのからだを出来るだけ遊び尽くしてみたいものです。

日常生活の中でも、舞台等の非日常においても、身体から現れてくるもの、身体が受け取るもの。それらはうまく言葉に出来なくても、目の前に確実に存在している実感があるはずです。

身体の実感をてががりに、時には想像力に後押しされながら、意識の外側に現れる魅力的な個人のからだについて、あそぶように探りたいです。

あそびには正解も間違いもありませんから、それぞれの味わい方を共有してみたいと思っています。

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日にち:2/29(土)
時 間:13:00ぐらい~15:00ぐらい
参加費:1,000円
場 所:高井戸地域区民センター



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加藤のWSお願いします企画2回目

2020年01月25日 21時10分05秒 | WSお願いします企画
 加藤のWSお願いします企画第2回、アグネス吉井のお二人によるWS、終了しました。

 ダンサー、役者、ミュージシャン、教員など、10数名の方々にご参加いただきました。

 まずは「アグネス吉井」のコンセプトと、どういう活動をしているかなどの説明。





 この時間、大事だよなぁ、、と聞きながら思う。複雑な動きではないから、いきなりでも出来るっちゃ出来るのだけど、シンプルな動きだからこそ、何をやってるか、何を目的としているかをちゃんと知ることで、探れるし遊べる。遊び方をちゃんと教わる時間、みたいな感じかなぁ。そして単純に、アグネス吉井の動画をみんなで観る、という時間がシュールで面白い。

 その後、部屋の中で、アグネス吉井の基本的な動きの、ちょっとした練習。







 衣装というのも大事で、今回はみんなお揃いのレインコートを着て、実際に外に出て、あちこちでアグネス吉井を体験して、それを動画に撮り、部屋に戻ってきて、それを自分たちで観てみる、という内容。





 単純に人数の多さ、という面白さもあるし、参加者一人一人の、その場その場に対してのアプローチが本当に面白かった。ダンスや芝居の経験に関係なく、みんながアグネス吉井初心者だし、何も気兼ねなく、それぞれのアグネス吉井を楽しんでいる様子がとても面白かった。

 みんなで外を歩きながら、「あそこであれしたら面白いかも!」「ここにこんなのあるんですね」「これ面白いなー」などなど、普段なら素通りしてしまうような道でも、アグよし的面白センサーが、さっそく参加者みんなの中にも生まれている。











 みんな当たり前に街の中を移動し、当たり前に街の中で生きているけど、「当たり前ってなんだろう?」という事を、強く問われるでもなく、気づいたらそういう視点で街を見ている自分がいた。

 今回のWSを受けて、アグネス吉井の面白さはもちろん、アグよし的ダンス、表現にはいろんな可能性があるなーと思った。ものすごく刺激的だった。ご参加してくださったみなさん、そしてアグネス吉井のお二人、本当にありがとうございました!!
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加藤のWSお願いします企画1回目

2020年01月18日 20時04分56秒 | WSお願いします企画
 加藤のWSお願いします企画1回目、酒井直之くんによるWSが終了しました。

 じっくり丁寧なアップからの、短いフレーズの振りをいくつか与えられ、即興の中でそれを使ったり使わなかったり。

 最初の自己紹介の時に酒井くんが言っていた言葉で、「みんなで一緒に考えてみたい」というのが印象的で、まさにそういう場になればいいなと思っていた。「WS」としてしっかりパッケージングされたものを与えられるよりも、まだぼんやりした感覚、形になっていない事を、いろんな人たちで一緒に試せるような事ができればいいなと。だから終わってから清々しく「楽しかったー!!」とならなくても良いとは思っていた。









 でも結果、楽しかったよね。酒井くんの空気感が心地よく、正解なんてないという事を、強調するでもなく、自然と感じさせてくれる。なのであまり余計なことを考えずに、楽に取り組むことができた。別に上手い下手を競う場でもない。講師の酒井くん含め、参加者一人ひとりが、自分のペースで何かしら試すことができたらいいなという感じ。動いてもいいし動かなくてもいい。「今日はこういう気分」でいい。





「探り探りだね」「考えながら踊ってるね」
 これらの言葉はダンスのダメだしなどでしばしばネガティブな意味で使われることが多い。なんかそう言われるたびに悶々とした気持ちになる。そういう事を考えずにまずは飛び込んでみる、という事が大事だし、自分はそういう部分が苦手だとも思う。でもこういう言葉を聞くたびに「探っちゃダメなの?」「考えちゃダメなの?」と言いたくなる自分もいる。「いや、ダメでしょ」と言われればそれまでだが、なんか、「正解」がある中で踊ってるから、そういう言葉が出てくるのでは?と思ったりもして、それは長いこと踊ってると、自分が知らず作ってしまう「正解」かもしれなくて、そんな正解はひとつも正解じゃなくて、そう言った、正解じゃない正解を求めてしまうからどんどんドツボにハマってしまう・・・という事もあるだろうなぁ、と。

 探ること、考えることが悪いとは思わなくて、探り方、考え方、そういうものも、いろんな人のワークを通して、いろいろと感じて体験出来たらいいなと。

 パッケージングされていない、ぼんやりした感覚、形になっていないものの前では、「何も考えず飛び込む」「探る」「考える」がすべて同列になりやすい気がする。とりあえずやってみるしかないしね。

 そんなわけで、WSをするほうも受けるほうも、わりと近いラインでいろんなことが試せたらいいなというつもりで考えているので、いろんな経験の有無によらず、誰でも参加してほしいなと思う。

 今回は初回でしたが、講師の酒井くんのもと、参加者一人一人がそれぞれのペースでいろんなことを試していて、その一つ一つが心にしみました。とても良い時間だったなぁ。参加者のみなさん、酒井くん、本当にありがとうございました。


(写真:栗原千亜紀)

 次回はこちらです。また全然違う内容になると思うので楽しみです。どなたでもウェルカムですので、コメントでもメッセージでも、お気軽にご連絡ください~!!

1/25(土)
講師:アグネス吉井
時間:13:00~15:00
場所:高井戸地域区民センター
参加費:1,000円

アグネス吉井HP
https://aguyoshi.net/

Instagram
https://www.instagram.com/aguyoshi/

Twitter
https://twitter.com/aguyoshi
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WSのご案内2

2020年01月13日 18時16分22秒 | WSお願いします企画
加藤の「いろんな人にWSをお願いする企画」、今月は17日(金)の酒井直之くんの他に、25日(土)にアグネス吉井のお二人によるWSもあります。

『アグネス吉井』
ダンサー・振付家である白井愛咲さんとKEKEくんによるコンテンポラリーダンスユニット。

僕は以前、白井さんが振付をする作品にダンサーとして出演させていただいたことがあり、その作品がとても面白いと思っているのだが、どのように面白いのか、ということがとても言葉では伝えづらいなぁ、と今でもたまに思い出したりする。その作品にKEKEくんも振付助手として関わっていて、彼の佇まいもまた、絶妙に心地よく、とても心強い存在だった。

ある時、僕の周りのダンス関係者の間で、「なんかあの2人がおかしな事を始めたぞ...」とほんのりと噂になりだした。

「アグネス吉井」というユニット名で、劇場ではなく、いろんな街の中でパフォーマンスを行い、それを映像に撮り、10秒くらいに編集した短い動画をSNSにアップし始めたのだ。

これだけ聞くと、「え、別に何もおかしなことじゃなくない?」と思うだろう。

でも「街の中でダンス」と聞くと、たいていは「カラフルな衣装で可愛いダンス」とか「モノトーンな衣装で、日常の動作を交えつつのカッコいいダンス」などをイメージすると思うけど、

まっっったくそんな感じではなく、最初にその動画を観たときは、

「・・・は?」だった。

寝そべったり、ひっかかったり、引きずったり、ぶら下がったり、を、あれこれするのではなく、寝そべるなら寝そべるだけ。引っかかってるなら引っかかってるだけ、という、「それだけ」の短い動画なのだ。
これを読んだアグネス吉井を知らない人は「・・・は?」となるだろう。そして何となく頭でイメージしてみて、また「・・・は?」となるだろう。そして実際に動画を観てみたら、わりとイメージ通りで「ええ!!」と驚くかもしれない。そしてその後にやっぱり「・・・は?」となると思う。

アグネス吉井の特徴というとたくさんあると思うけど、その一つはやっぱり「動画の短さ」というのがあると思っていて(今後長い動画作品を作ることもあるかもしれないけど)、SNSのタイムラインにふと現れると、なんか見ちゃうよね。短いし。そして毎回「・・・は?」と思い、その動画のシュールさに思わず「ふふ」と笑ってしまう。

そんなある日、またSNSを観ててアグネス吉井の動画が出てきたので、いつものようにそれを観たとき、

「あれ、、もしかして僕、待ってた??」

と驚いた。タイムラインにアグネス吉井の動画が出てくるたびに、無意識に再生ボタンを押していた自分。あれ、、これってもしかして、、知らず知らずのうちにハマってるパターンじゃない??という驚き。でもそういう中毒性は確実にあると思う。

「風景に溶け込む」とも違う気がしていて、とは言え「完全な異質」でもない。不思議な動画。

風景になる、みたいな。

いろんな街でいろんな風景になるアグネス吉井の動画を観ていると、普段生活している風景の観かたというか、感じ方、とらえ方が、少し変わる、、気がする。

だから今回、アグネス吉井のお二人に実際にWSをやっていただき、自分でもアグネス吉井を体験したいなーと思った次第なのです。

とてもシュールで、のんびりと楽しい時間になると思います。ダンサーでも役者でもミュージシャンでも美術家でも教員でも事務員でも警備員でもスーパーの店員でも花屋でも八百屋でも酒屋でも、老若男女どなたでも、どんな経験の有無によらず、これこそ誰でも同じスタートラインから始められるワークだと思うので、どなたでもぜひぜひ、ご参加ください。たくさんのアグネス吉井とか、絶対に面白いですから!!

アグネス吉井のHP
https://aguyoshi.net/

Instagram
https://www.instagram.com/aguyoshi/

Twitter
https://twitter.com/aguyoshi


日にち:1月25日(土)
時 間:13:00~15:00ぐらい
参加費:1,000円
場 所:高井戸地域区民センター




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