朝から雨。とは言え、仕事がない日の雨は特段悪い気もしない。勝手なものだ。
予定もない休日は、ラジオを聴くか本を読むかの二択である。
晴れていれば洗濯もしたいが、生憎の雨なので諦める。
「テレビを持っていない」と言うと、職場などで「さすがですね」的な賛辞を受ける事がある。
こだわりを持った、丁寧な生活をしているとでも思われるのだろうか。
テレビが無いのは、以前持っていたテレビが壊れてから、
買いに行くのが面倒なだけで、本当なら「王様のブランチ」を観たいし、
「しゃべくり007」も「イッテQ」も「ヒルナンデス」も観たい。
ラジオももちろん楽しいが、ラジオを聴きながら本を読むという事が出来ないので、
今日はラジオを消して本を読もうと決めた。
歌唱がある音楽だと、ラジオと同様言葉が重なり読書が出来ないが、
歌唱が無ければよいだろうと、バッハの「ブランデンブルク協奏曲」を聴きながら
漱石の「吾輩は猫である」を読む。100年以上前の作品なのに、
今読んでもこんなに洒落てるとは、さすがお札になるだけはある。
バッハを聴きながら漱石を読んでいると、何か聡明な博士にでもなった気にもなるが、
数行読んではPCのSNSをチェックしての繰り返しで、結果、本の内容がほぼ入らないという、
俗にまみれた残念極まりない体であるので救いようがない。
昼も過ぎ、何となく日が落ちてきたな、と感じるくらいに、銭湯に行くことにした。
最近は湯船に浸かっていないし、今日は12月初旬の寒さという事で、久々に大きな湯船に浸かろうと思う。
久々に銭湯に行き、長いこと湯につかり、手足をしっかりマッサージする。
銭湯を出ると、驚くほど体が軽く、足が自然と出てずんずん前に進んでいく!!
と思ったら道が若干下り坂だった。
下れば上がるもので、上り坂ではしっかり体の重みを感じた。
こんなんで良いのか!?たまの休日、こんなんでよいのか!!!????
まぁ、こんなんで良い。と思ってしまう自分もいるのだが、
会話しようぜ!!自分じゃない誰かと!!ビジネスじゃない会話を!!!!
と思っていたら自然、足はKATO'Sキッチンへと向かっていた。
コロナになってから、とんと足が遠のいてしまったKATO'Sキッチン。
静かな住宅街に佇む木造アパート、その一室にあるKATO'Sキッチン。
今日も明かりがついている。外階段を上がりドアを開ける。
「いらっしゃい」
いつもの大将の、いつもの「いらっしゃい」があった。
靴を脱ぎ、キッチンを抜けて和室へ入る。
何も変わっていない。何も変わってないKATO'Sキッチンがここにある。
強いて言えば、部屋の隅に積まれた本が若干増えてるくらいか。
孤独死や終末医療、アル中のコラムなどの本が増えている。
大将が心配すぎて注文どころではないが、すかさずお通しが出る。
「こちら、イカ人参になります」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/be/3b4115d1fc670a8f8e9158cce2f33d42.jpg)
え!!イカ人参!!こ、これ、、僕の地元の料理です!!
「へえ、ちょいと、手に入ったもので」
あぁ、これ、これだよ。塩辛い味が、ご飯にもお酒にも合う。
すぐに発泡酒を注文する。そして安定のポテサラも注文。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/9a/f329b59a156ba5634761055495a7ed2b.jpg)
このシンプルポテサラ。これが良い。
そしてウィンナー炒めも注文する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/ed/11131a2f9e654779471a3a732dda88d8.jpg)
うわーーー!!これこれこれこれ!!この居酒屋っぽい感じ!!
自宅でも全然作れるけど、店で食べるこういうの、最高っす!!!!
そして最後は定番のお刺身。今日はブリでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/f8/2a611968bb216060d423a722cd417c7c.jpg)
気がつけばレモンサワーと焼酎のお湯割りまで注文していた。。
ごちそうさまでした。靴を履いてドアを開け、外に出るその瞬間、
「ありがとうございました」と言う大将の声。
こちらこそ、と思いながら、振り返ってドアを閉めるその刹那、
いつもより深々と頭を下げた大将と、その頭を上げた時の大将の表情が目に飛び込んできた。
そのままドアを閉めてしまったが、あぁ、、こちらこそ、、こちらこそ、、そう言いたかった。
再びドアを開けて言うのも違う。僕はそのまま外階段を下りた。
また来よう。来なければ。その時は必ず「こちらこそ」を言えるように。
予定もない休日は、ラジオを聴くか本を読むかの二択である。
晴れていれば洗濯もしたいが、生憎の雨なので諦める。
「テレビを持っていない」と言うと、職場などで「さすがですね」的な賛辞を受ける事がある。
こだわりを持った、丁寧な生活をしているとでも思われるのだろうか。
テレビが無いのは、以前持っていたテレビが壊れてから、
買いに行くのが面倒なだけで、本当なら「王様のブランチ」を観たいし、
「しゃべくり007」も「イッテQ」も「ヒルナンデス」も観たい。
ラジオももちろん楽しいが、ラジオを聴きながら本を読むという事が出来ないので、
今日はラジオを消して本を読もうと決めた。
歌唱がある音楽だと、ラジオと同様言葉が重なり読書が出来ないが、
歌唱が無ければよいだろうと、バッハの「ブランデンブルク協奏曲」を聴きながら
漱石の「吾輩は猫である」を読む。100年以上前の作品なのに、
今読んでもこんなに洒落てるとは、さすがお札になるだけはある。
バッハを聴きながら漱石を読んでいると、何か聡明な博士にでもなった気にもなるが、
数行読んではPCのSNSをチェックしての繰り返しで、結果、本の内容がほぼ入らないという、
俗にまみれた残念極まりない体であるので救いようがない。
昼も過ぎ、何となく日が落ちてきたな、と感じるくらいに、銭湯に行くことにした。
最近は湯船に浸かっていないし、今日は12月初旬の寒さという事で、久々に大きな湯船に浸かろうと思う。
久々に銭湯に行き、長いこと湯につかり、手足をしっかりマッサージする。
銭湯を出ると、驚くほど体が軽く、足が自然と出てずんずん前に進んでいく!!
と思ったら道が若干下り坂だった。
下れば上がるもので、上り坂ではしっかり体の重みを感じた。
こんなんで良いのか!?たまの休日、こんなんでよいのか!!!????
まぁ、こんなんで良い。と思ってしまう自分もいるのだが、
会話しようぜ!!自分じゃない誰かと!!ビジネスじゃない会話を!!!!
と思っていたら自然、足はKATO'Sキッチンへと向かっていた。
コロナになってから、とんと足が遠のいてしまったKATO'Sキッチン。
静かな住宅街に佇む木造アパート、その一室にあるKATO'Sキッチン。
今日も明かりがついている。外階段を上がりドアを開ける。
「いらっしゃい」
いつもの大将の、いつもの「いらっしゃい」があった。
靴を脱ぎ、キッチンを抜けて和室へ入る。
何も変わっていない。何も変わってないKATO'Sキッチンがここにある。
強いて言えば、部屋の隅に積まれた本が若干増えてるくらいか。
孤独死や終末医療、アル中のコラムなどの本が増えている。
大将が心配すぎて注文どころではないが、すかさずお通しが出る。
「こちら、イカ人参になります」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/be/3b4115d1fc670a8f8e9158cce2f33d42.jpg)
え!!イカ人参!!こ、これ、、僕の地元の料理です!!
「へえ、ちょいと、手に入ったもので」
あぁ、これ、これだよ。塩辛い味が、ご飯にもお酒にも合う。
すぐに発泡酒を注文する。そして安定のポテサラも注文。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/9a/f329b59a156ba5634761055495a7ed2b.jpg)
このシンプルポテサラ。これが良い。
そしてウィンナー炒めも注文する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/ed/11131a2f9e654779471a3a732dda88d8.jpg)
うわーーー!!これこれこれこれ!!この居酒屋っぽい感じ!!
自宅でも全然作れるけど、店で食べるこういうの、最高っす!!!!
そして最後は定番のお刺身。今日はブリでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/f8/2a611968bb216060d423a722cd417c7c.jpg)
気がつけばレモンサワーと焼酎のお湯割りまで注文していた。。
ごちそうさまでした。靴を履いてドアを開け、外に出るその瞬間、
「ありがとうございました」と言う大将の声。
こちらこそ、と思いながら、振り返ってドアを閉めるその刹那、
いつもより深々と頭を下げた大将と、その頭を上げた時の大将の表情が目に飛び込んできた。
そのままドアを閉めてしまったが、あぁ、、こちらこそ、、こちらこそ、、そう言いたかった。
再びドアを開けて言うのも違う。僕はそのまま外階段を下りた。
また来よう。来なければ。その時は必ず「こちらこそ」を言えるように。