「7日間ブックカバーチャレンジ」、番外編。
7冊もう紹介し終わったけど、番外編として、最後にもう一冊ご紹介します。
なぜ「番外編」かと言うと、まだこの本を読み終えてないから。
そしてこの本が面白いのかどうか、人にお勧めできるのかどうか、自分にとって好きな一冊になるかどうかがまだわからないから。
僕は現在、時間講師として高校で数学を教える仕事をしている。(現在コロナで休校中だけど)
そういう事を言うと、ダンサーや役者の知り合いなどは「すごいねー。わたし数学とか全然無理だったわー」という人がほとんど。
かく言う僕も、数学は苦手だし、好きでもない。
中学高校と、勉強方法がとにかく詰め込み詰め込みで、数学含めて、全教科「暗記」で勉強をしてきた。
数学を暗記なんて、絶対にダメな勉強法だ。
数学が暗記で行けるのは、だいたい高校2年までで、高3の数ⅢⅭなんかは、もう常に赤点ギリギリだったし、大学に入ってからの数学なんて、何一つわからなかった。
僕が大学を卒業できたのは、友人や先輩がいたからに他ならない。
そんな人間が、今こうして高校生に数学を教えているのだ。恐ろしい。。
10年ちょい、この仕事をしていて、最初は教える内容に気を配る余裕なんてなかった。
数学パッパラパーな人間が、突然40人の高校生の前で数学の授業をするのだ。
そんな人間がいきなり独自の授業など出来るはずもなく、今まで自分が経験してきた感じで授業を進めていった。
そういう中で感じる事や気づく事も多く、学びの多い経験だったけど、
未だに数学を教えるという事のやりがいみたいなものを感じれていない。
そりゃそうだ。数学を学ぶことに、僕自身がやりがいを見いだせていないんだから。
とはいっても、10年以上仕事をしていれば、それなりの愛着じみたものは沸いてくるし、
多少の面白さ、楽しさも、自分なりには感じてくるけど、
この「面白さ、楽しさ」は、僕自身が10数年の経験の中で得られたもので、
それをそのまま子供たちに伝えようとしても無理な話だ。
それでここ数年、数学に関する本をいろいろと読んだりしている。
でも「こんなに面白い数学!」とか「こんなに役立つ数学!」みたいな本は
結局は数学を知ってる人が楽しめる本で、日常の事柄に無理くり数式を当てはめてるだけ、みたいな感じで入り込めない。
そんな中でも、何となく気になる本はあったりする。
「数学は、結局なんの役に立つかわからないからやる気が出ない。だったら、こういう役に立つんだよ!っていうゴールを示してあげれば、やる気もわいてくる」
というアプローチと、
「わからない事を考え続けることが大事。役に立つことなんていくらでも挙げられるけど、そういうことではなく、その問題について考え続ける事が大事」
っていうアプローチ。
これはどちらも極端なアプローチだけど、後者の方が僕的にはしっくりきた。前者の、よくわからんゴールを示されても、「そんなゴール目指してねえし」って思っちゃうしね。
そんな中、数年前に古本屋で偶然みつけて、「なんか授業のネタにできるかなー」と思って買ったものの、最近までずーっと読まずに放っておいた本が、今回の本です。それを今になってようやく開いてみた。
100年以上前に書かれた本で、いわゆる数式らしい数式は出てこない、簡単なものから難しいものまで、たまにヘンテコなものも、様々な問題が載っている。
数式を使わず、とにかく考える本。これがとても難しい。面白いけど、難しい。
問題の内容が難しいという事もあるけど、「答えがある」という問題を考え続けるという難しさ。
本の後半には解答が載っているのだ。でもそれを見ずに考え続けるというのはすごくしんどい。
思えば学生の頃も数学の参考書、わからなかったら、すぐ答え見ちゃってたなーと思いだした。
「答えがない事」は考え続けるしかない。答えが無いんだから。
でも「答えがある」「すぐ見れる」のに考え続けるって、めちゃしんどいよね。
そして「もうだめだ!!」って答えを見ても、その答えが理解できなかったりするしね。
コロナ自粛の今、じっくり考える練習というのをしてみようかと思います。
7冊もう紹介し終わったけど、番外編として、最後にもう一冊ご紹介します。
なぜ「番外編」かと言うと、まだこの本を読み終えてないから。
そしてこの本が面白いのかどうか、人にお勧めできるのかどうか、自分にとって好きな一冊になるかどうかがまだわからないから。
僕は現在、時間講師として高校で数学を教える仕事をしている。(現在コロナで休校中だけど)
そういう事を言うと、ダンサーや役者の知り合いなどは「すごいねー。わたし数学とか全然無理だったわー」という人がほとんど。
かく言う僕も、数学は苦手だし、好きでもない。
中学高校と、勉強方法がとにかく詰め込み詰め込みで、数学含めて、全教科「暗記」で勉強をしてきた。
数学を暗記なんて、絶対にダメな勉強法だ。
数学が暗記で行けるのは、だいたい高校2年までで、高3の数ⅢⅭなんかは、もう常に赤点ギリギリだったし、大学に入ってからの数学なんて、何一つわからなかった。
僕が大学を卒業できたのは、友人や先輩がいたからに他ならない。
そんな人間が、今こうして高校生に数学を教えているのだ。恐ろしい。。
10年ちょい、この仕事をしていて、最初は教える内容に気を配る余裕なんてなかった。
数学パッパラパーな人間が、突然40人の高校生の前で数学の授業をするのだ。
そんな人間がいきなり独自の授業など出来るはずもなく、今まで自分が経験してきた感じで授業を進めていった。
そういう中で感じる事や気づく事も多く、学びの多い経験だったけど、
未だに数学を教えるという事のやりがいみたいなものを感じれていない。
そりゃそうだ。数学を学ぶことに、僕自身がやりがいを見いだせていないんだから。
とはいっても、10年以上仕事をしていれば、それなりの愛着じみたものは沸いてくるし、
多少の面白さ、楽しさも、自分なりには感じてくるけど、
この「面白さ、楽しさ」は、僕自身が10数年の経験の中で得られたもので、
それをそのまま子供たちに伝えようとしても無理な話だ。
それでここ数年、数学に関する本をいろいろと読んだりしている。
でも「こんなに面白い数学!」とか「こんなに役立つ数学!」みたいな本は
結局は数学を知ってる人が楽しめる本で、日常の事柄に無理くり数式を当てはめてるだけ、みたいな感じで入り込めない。
そんな中でも、何となく気になる本はあったりする。
「数学は、結局なんの役に立つかわからないからやる気が出ない。だったら、こういう役に立つんだよ!っていうゴールを示してあげれば、やる気もわいてくる」
というアプローチと、
「わからない事を考え続けることが大事。役に立つことなんていくらでも挙げられるけど、そういうことではなく、その問題について考え続ける事が大事」
っていうアプローチ。
これはどちらも極端なアプローチだけど、後者の方が僕的にはしっくりきた。前者の、よくわからんゴールを示されても、「そんなゴール目指してねえし」って思っちゃうしね。
そんな中、数年前に古本屋で偶然みつけて、「なんか授業のネタにできるかなー」と思って買ったものの、最近までずーっと読まずに放っておいた本が、今回の本です。それを今になってようやく開いてみた。
100年以上前に書かれた本で、いわゆる数式らしい数式は出てこない、簡単なものから難しいものまで、たまにヘンテコなものも、様々な問題が載っている。
数式を使わず、とにかく考える本。これがとても難しい。面白いけど、難しい。
問題の内容が難しいという事もあるけど、「答えがある」という問題を考え続けるという難しさ。
本の後半には解答が載っているのだ。でもそれを見ずに考え続けるというのはすごくしんどい。
思えば学生の頃も数学の参考書、わからなかったら、すぐ答え見ちゃってたなーと思いだした。
「答えがない事」は考え続けるしかない。答えが無いんだから。
でも「答えがある」「すぐ見れる」のに考え続けるって、めちゃしんどいよね。
そして「もうだめだ!!」って答えを見ても、その答えが理解できなかったりするしね。
コロナ自粛の今、じっくり考える練習というのをしてみようかと思います。