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里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

吾妻山

2007年10月19日 | 
昨日は山野草講座に参加した。 場所は庄原市の吾妻山。
幸いお天気は良く、講師・スタッフも含めて総勢55名がマイクロバス3台に分乗
して賑やかに出発した。

しかし、
私は、前日深夜の対カタール戦の観戦でスッカリ睡眠不足になり、しかもロスタイ
ムで加点され2:1で負けてしまった敗戦ショックの上に、未だ腰痛が治りきって
いない三重苦の状態で3時間もバスに揺られて最悪だった。

だが、どうやら皆さんのお荷物にもならずに済み、暫くぶりに楽しむ事が出来た!

(登山コース案内)
駐車場→(原池経由、40分)→頂上→(20分)→南の原→(30分)→駐車場

休暇村裏の池(休暇村“吾妻山”)

比婆道後帝釈国定公園内にあり、宿泊も出来る。
標高は1000m。

裏の池ではミツガシワが見られた。
途中から見た頂上(途中で見上げた吾妻山の頂上)

標高差は200m余りだが、後半は結構急だ。
頂上(吾妻山の頂上)

標高は1239m。
頂上にはススキや笹が生えているだけ。眺望は360°で抜群。
吾妻山の名前の由来は、山頂に立った伊邪那岐命が、比婆山に眠る伊邪那美命を「ああ、吾が妻よ」と偲んだ事から。
眼下に見える休暇村(眼下に見える休暇村)

駐車場やキャンプ場も完備しており便利。
東北に船通山と大山(東北に見える山)

左端がちょこっと尖った船通山
(標高:1142m)。

その遠方の雲間に大山
(標高:1729m)が見える。
東の烏帽子山に至る大膳原(吾妻山と烏帽子山との鞍部)

吾妻山から東に下った鞍部は大膳原。

鞍部から東に上ると烏帽子山。
鞍部から北へ下ると横田町に至る。
東に烏帽子山(東に烏帽子山)

標高:1225m。

南に比婆山、立烏帽子山、池ノ段が連なる。
東南東に比婆山(東南東に比婆山)

標高:1264m。

伊邪那美命を葬ったとされ、
御陵(天皇や皇后などの墓)とも呼ばれる。
南東に立烏帽子山、池ノ段(南東に立烏帽子山、池ノ段)

立烏帽子は標高:1299m。
伊邪那美命が亡くなった穴とも言われる“隠れ穴”がある。

池ノ段は標高:1280m。
なだらかな山だ。
南に福田頭(南に福田頭)

別名は毛無山
標高:1253m。
西に猿政山(西に猿政山)

標高:1268m。
山頂の右遠方には三瓶山が見えるのだが…。

大佐山、パラグライディング日本選手権(2)

2007年10月08日 | 
パラグライダーとは、パラシュートの布を節約したような奴を言うのだそうだ。
間近で見るのは初めてで、パラシュートと人間を繋いでいるのは、まるで船釣りで
使う釣り糸程の太さしかなく、いかにも切れそうで怖い思いがした。
しかも、迎え風を捉えながら前下がりの芝生の上を走る鳥人間は真剣そのもので、
その先の危険性を考えると改めて 「よくやるなぁー!」 の思いを強くした。

所で、競技方法については次のように色々あると言う。
 ・着陸地点にいかに正確に着陸できるか競うもの。
 ・滞空時間又は飛行距離を競うもの。
 ・決められた目標物の上空を正確に通過して着陸地点までのタイムを競うもの。
 ・それらを複合させて競うもの。

今回の競技がどの方法で行われるのかは知らないが、好きとは言えげに恐ろしい事
をする連中がいるものだ!

(パラグライディング練習風景)
スタンバイOK(スタンバイOK)

テイクオフ場は標高880m地点にある。

テイクオフは、谷から向かい風が吹いて来た時に、パラシュートを持ち上げ風を含ませる事から始まる。
助走開始(助走開始)

ギャラリーの視線を一身に受ける緊張の瞬間。

コケないように前を見据えて一心不乱に突撃!
浮上(浮上)

良い向かい風が続けば浮上成功。

運が悪ければ、テイクオフ場の先の段差の下から、ギャラリーの冷たい視線を浴びながらよじ登る羽目になる。
行ってらっしゃーい!(行ってらっしゃーい!)

ここまで浮上すればしめたものだ。
ギャラリーの“オォ! 上がった!”の声を後ろに大空へ駆け上がる。
麓の上空(鳥人間)

後は操縦さえ誤らなければ、山より高く舞い上がる事も出来れば下界を見下ろして優越感を味わう事も出来る。

至福の時だ!
無事着陸(無事着陸)

着陸地は、稲刈りを済ませた田んぼ。

付近には道路や川、おまけに電線までありかなり危険な感じがした。

無事着陸、ご苦労さん!



大佐山、パラグライディング日本選手権(1)

2007年10月07日 | 
先月28日にササユリ山へ山野草を植えに行ったのは良いが、倒木を片寄せようと
してギックリ腰になってしまい、10日近く家に閉じ込められてしまった。

お陰で少し良くなったので、腰痛ベルトを締めて家内に内緒で家出した。  
目的地は新見市の大佐山。 
TVで「10/5~10/8にパラグライダーの日本選手権大会をやっている」と
言っていたので 見に行って来た。

(地図と大佐山ガイド)




頂上の3角点(2等3角点)

殆ど頂上まで車で行く事が出来、少し歩いて登ると頂上に2等3角点がある。
標高は988m。 
頂上の“あすなろタワー”(あすなろタワー)

頂上にある鉄塔でアマチュア無線の中継塔。
螺旋階段を登ると展望台になっており眺望は360°。
周囲の山々が全て見渡せる。
頂上直下の“星空の館”(星空の館)

あすなろタワーの直ぐ下にある。
大佐町は昭和62年に環境庁から“星空の町”の指定を受け、天体観測施設として建設した。
火、木、土の午後8~11時に使用可。
ハンググライダーのテイクオフ場(ハンググライダーのテイクオフ場)

“星空の館”の傍にある。
ハンググライダーは3角翼タイプのグライダーだそうだ。
テイクオフ場から見た眼下の大佐町テイクオフ場は前下がりになっており、その数m先は絶壁だ。
テイクオフに失敗したら墜落すると思うといかにも恐そう!

遠くにはパラグライダーが、眼下に大佐町を見下ろしながら気持ち良さそうに飛んでいる。
憩いの家(憩いの家)

更に下った所にある。
1階では食事をする事が出来、2階には展望風呂もある。
冬季の積雪時以外は、(週末に?)営業しているらしい。
メニューは無いが、カレーやうどん定食等が食べられる。
但しいずれも¥1000でやや高め。



猫山(2)

2007年09月28日 | 

登山口付近の石仏登山道に入ると直ぐ左側に石像2体が立っており、“行者道、安永六年”と書かれていた。
西暦1777年、第10代徳川家治の時代だ。

やはり猫山は修験道の修行の山だったらしい。
さては相当にキツイ山か? と心配がよぎる。
登山道登山道の左右は、最初は雑木林だがやがて桧の植林に変わる。
左にはスキー場のゲレンデ、右には小さな沢があり、緩やかに登って行くと一帯には多くの山野草が見受けられた。
登山道は終始北側の斜面にあるので、適当な湿気がある為に山野草には格好の環境らしい。
春~夏にかけて訪れると面白そうだ。
スキーリフトこのリフトからは、中央やや左遠方の山裾に道後山クロスカントリーが見えるが、ここではクロスカントリー競技だけでなく、陸上選手の合宿も行われるらしい。 右手には画像には写っていないが、岩樋山と道後山も見える。

このリフトを最後にゲレンデと別れ、少し急になった斜面を登る。
右折標識案内標識に従い右に折れて沢を渡り、
少し登るとトラバース道になった。

ヤレヤレだ!
山上さん>トラバース道を進むと、左手にトタン葺きの小屋があった。
昔は、修験者の“こもり堂”だったらしく、脇の岩穴には役の行者と不動明王の石像3体(マウスオン)があり、“山上(さんじょう)さん”と呼ばれている。
しかし、今は利用する人も無くスッカリ朽ち果てていた。
北に岩樋山と道後山このトラバース道の樹間からは、北に岩樋山と道後山が見える。画面中央の山の頂上で、少し禿げて見えるのは道後山スキー場。
その裏側が道後山の駐車場になるわけで、道理で楽な訳だ。

それに引き換え、この猫山は麓から登らなくてはならず横着者には相当キツイ!
頂上の2等3角点やがて尾根のかなり急な斜面が続く。

休みながら登って行くと、ようやく猫山頂上の2等3角点に到着するが、周囲は雑木林で全く視界不良だ!。
南に多飯が辻山頂上から南に100m位なだらかな尾根を進むと僅かな草原があり、そこからの眺望は良好であった。
倉敷からの先客は既に昼食も済ませて居られたが、話して見ると「植物には興味が無く山に登る事が趣味で、主に岡山県の山へ登っている」との事で、早速南に見えるのが多飯が辻山(1040m)と教わった。
南南西に白滝山と飯山猫山南峰の遠方、南南西に見えるのは白滝山(1053m)、?山(1173m)、飯山(1009mの頂上部)だそうだ。
残念ながら化け猫に出会う事は出来なかったが新たな出会いを楽しむ事が出来て幸いだった。
この頂上付近にはイブキジャコウソウも咲くそうなので、その頃もう一度訪ねる事にして下山したが、帰りは多少足が笑ったが楽勝だった!

修験道
日本古来の山岳宗教と、神道・密教(仏教)・道教(中国古来の民間信仰)などが
結びついて平安末期に成立した宗教で、霊験を得る為の山中の修行と加持・祈祷、
呪術儀礼を主とする。
 ※加持祈祷:病気・災難などを払うために行う祈祷又は儀式。
 ※呪 術 :神や精霊などの超自然的な力や神秘的な力に働きかけ、種々の願望
       を叶えようとする行為及び信念。
 ※開 祖 :役小角(神変大菩薩)。 生没年は不詳。
       奈良時代に大和国葛城山で修行し吉野の金峰山や大峰山などに霊場
       を開いたが、文武天皇(697~707年)の時に讒言によって一時伊豆
       に流された。

明治政府の“神仏分離令”で廃止されたが、その後仏教系と神道系に分かれ、現在
でも信仰されている。


猫山(1)

2007年09月27日 | 

前回は猫山の登山口駐車場迄行ったものの、登山口が見つからず敢え無くも道後山
へ転進したが、その後ネットで登山口の場所を見つけた。

その上“猫山”の名前の由来についても、
 ①山容が猫の姿に似ている事から名づけられた。
 ②山中に猫に似た石がある(或いは人が願うと山中の石が全部猫に変わる)為に
  ネズミが恐れた事から名づけられた。 
等と言う説がある事が分かった。

この他にも、麓の坂井谷には「猫塚」もあると言うし余程猫に縁のある山らしい。
おまけに、標高約900メートルのルート脇の岩穴には、猫山大権現“山上さん”
と言うのがあり、役小角に関係する石仏三体が祀られていると言う。

そこで、非常に面白そうなので昨日猫に会いに出かけた。
所が、314号線を北上して青空を背景に北に猫山がくっきり見えて来たが、どう
見ても“猫”には見えない。 北の登山口の方に回っても同様だ。
南から見た猫山北から見た猫山

そうなると、猫に化けると言う石があるに違いない。 駐車場に車を止め、勇躍登
山を開始した。
駐車場入り口倉敷からの先客と登山口



池ノ段

2007年09月25日 | 
立烏帽子山を下り池ノ段との鞍部に差し掛かると、少し湿っているせいか山頂部よ
り多くの花が咲いていた。
<>
イヨフウロヤマトリカブト(→花)
<>
ゲンノショウコセンブリ(→花)

鞍部を通り過ぎて少し登ると直ぐに池ノ段の頂上に着く。
頂上からは、西北西の彼方に猿政山が見えるほか、近くの吾妻山、比婆山、毛無
山、伊良谷山、立烏帽子山、竜王山などが一望できる。

(池ノ段への登りと頂上からの眺望)
立烏帽子山から池ノ段へ続く鞍部池ノ段頂上(1280m)から続く南尾根
頂上から北西に吾妻山(1239m)頂上から東北東に立烏帽子山(1299m)



立烏帽子山

2007年09月24日 | 
車で移動して次に登ったのが立烏帽子山。
ここも、駐車場から500m緩やかに登るだけの私向けの山だ。
頂上には低木が茂っているが視界は良好で、南東には先ほど登った竜王山が見え、
南には8/27に登った福田頭(毛無山)が見える。
立烏帽子山駐車場の先客達立烏帽子山の頂上(1299m)
南東に竜王山(1256m)南に福田頭(毛無山、1253m)

山頂付近には、咲き残ったホツツジの変わった花やリンドウが見受けられた。
<>
ホツツジの実(→花)リンドウ

ホツツジ(ツツジ科、ホツツジ属)別名:ヤマボウキ
北海道(南部)以西の乾燥した山地や岩場に自生する落葉低木。樹高は1~2m。
花期は8~9月で、枝先に淡紅色の花を多数つけ全体が円錐の穂の形に見える。
花弁は3裂して外側に反り返り、6個の雄しべは短いが雌しべは長く突き出た変わ
った形をしている。
(名前の由来) 
ツツジの仲間で、花が穂のように付く事から“ホツツジ”、枝を箒にした事から
“ヤマボウキ”と名づけられた。


竜王山

2007年09月23日 | 
先ず最初に登ったのは竜王山。


標高1256mだが頂上近くまで車で行けるので、山頂までは200m程歩くだけ
の横着者向けの山だ。
勿論私も200m組だが、山頂では熊野神社から約3km歩いて登って来た2人組
に出会った。
又、車の所まで降りて次に吾妻山に登ると言う。 真面目な人達が居るものだ!

(山頂からの眺望)
西北西に池ノ段(標高:1280m)北西に立烏帽子山(1299m)と比婆山(1264m)

今、山頂は一面のススキやササで覆われているが、アキノキリンソウ、ヤマラッキ
ョウ、ウメバチソウ、マツムシソウ等のほかリンドウも咲いていた。
アキノキリンソウヤマラッキョウ
<><>
ウメバチソウ(→実)マツムシソウ(→実)



看板に偽りあり毛無山!

2007年09月01日 | 
以前から、毛無山と言うからには山頂付近には樹木が無く、さぞ山野草も多いので
はないかと感じていたので、月曜日に登って来た。
(毛無山)



所が暗に相違して、中腹より上は“毛無し”とは言えない鬱蒼としたブナの原生林
で、いささか“看板に偽りあり”の感じがする山であった。

しかし、林道終点の登山口から続く沢沿いや、下山時の沢沿いには花達が豊富で、
しかも頂上(標高1252.7m)からは周辺の1200mを超える山々を一望に見渡す事
が出来る眺望で、折にふれて訪ねてみたい魅力を感じた。

(登山コース、所要時間、通過点)

福田上集会所ー(35分)→林道終点ー(35分)→三の滝ー(30分)→大波峠
ー(40分)→毛無山頂上ー(20分)→兎舞台頭ー(35分)→下山口ー(50分)
→福田上集会所

<“かさべるで”から見た毛無山(別名:福田頭)
<
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(注意する事)
・最後の民家の前には「熊出没注意」の標識が立っていたが、熊には出会わなかっ
 たものの、沢沿いではマムシやイノシシの子を見かけた。 少なくとも単独行は
 控えた方が良さそうだ。
・最後の民家の小父さんはとっても話好きで、稲の話、イノシシの話など際限が無
 いので、見かけたら直ぐ逃げる事。 私は20分でどうにか逃げ出せた。
・下山口から出発点までの距離が遠く、小一時間もひたすら林道を下るのは大変な
 ので、下山口へ前もって自転車を置いておくか、それとも連れの車を置いておく
 と便利。 健脚の人は下り坂なので楽勝だが…。


道後山、岩樋山

2007年08月23日 | 
道後山(1268.9m)は広島県の東北端にあって鳥取県境に位置する。
北に大山を臨み、隣の岩樋山(1271m)と双耳峰の形を成しているが、何故か低い
道後山の方に一等三角点がありこちらの方が有名だ。
共になだらかな山容で、月見ヶ丘駐車場からのルートは駐車場やトイレ、休憩所、
遊歩道や標識もよく整備されているので家族連れにも人気が高い。

この一帯では、
江戸時代には、タタラ製鉄が盛んで必要な木炭を作る為に森林が伐採され、気候が
厳しい地方なるが故に中腹より上では森林が再生されず、小低木や笹が茂る草原に
なったのだと言う。
明治時代には、タタラ製鉄が衰退したものの山頂一帯では牛の放牧が盛んに行われ、
その為にやはり森林は再生されなかったが、その後放牧が行われなくなった事から
徐々に木立が点々と出現し始めていると言う。

今でも山頂は小低木や笹に覆われている為に、他の植物は進入する事が出来ず植生
は単調だが、それでも遊歩道脇には多種類の花達が生育している。

全部下刈りをして息吹山のお花畑のようにすれば、観光客も増え過疎地の活性化に
もなると思うのだが、何とかならないものだろうか? 
それが駄目でも、せめて道後山の頂上を示す標識を立て替えたり、周辺の山々の案
内板を新設するくらいはやって欲しい。
若い父親と頂上迄登って来た女の子に「頂上は何処?」と言われるようでは寂しい!
 
草刈十字軍を募集するなら直ぐにでも応募したいと思うのだが…!?

★道後山&岩樋山★
道後山登山ルート
<休憩所<標 識<道後山頂上<道後山西側斜面<岩樋山東側斜面>
<