徒然なるままに~のんびり、ゆったり、こまやかに

猪突猛進型の60代。そして卵巣がんですっ転んで8年。目指すはのんびり、ゆったり、細やかな生活!無理かなー(#^.^#)

「おなら絵本」後日談ーショック!乙女の恥じらいは忘却の彼方にー

2016-04-23 10:19:06 | 絵本・児童書 今日の一冊
前回のブログの後日談です。
そしてちょっぴり反省を込めて・・・。


 おくはらゆめ「やきいもするぞ」ゴブリン書房

このおなら大会がメインの「やきいもするぞ」を
読んだ授業の後に書いてもらった感想用紙。
そこにはこんな内容が書かれていた。

「ほんとうは、子どもと仲良くなるためには、
こういう本を読みたいと思った。
でも・・、やっぱり子どもたちの前で
おなら絵本を読むのは恥ずかしい・・・」

「おなら絵本は、子どもたちに読む絵本コレクションには
入れられないなと思った。読み終わった後、子どもたちが
うるさくなってしまうという不安が強いから・・・」

「絵本を読んでもらいながら、ずーっとこの絵本を
実習で使おうかどうか悩みました」

「『やきいもするぞ』を聞き終わってから、
自分が読むのはちょっと恥ずかしいし無理かなと思ったけれど、
子どもが恥ずかしいとか不思議だと思う自然現象を、
絵本を通じて共感しあえるのはすごく魅力的だと感じました。
でも、また子どもの前で読む勇気がありません」
エトセトラ、エトセトラ・・・。

そうか、あの「シーーーン」という静けさの原因はこれだったのだ。
彼女たちは聞きながら、面白さを噛み殺しつつ、
果たして、これは実習で使えるかとか、
「おなら」の楽しさが主題になっている絵本なんて、
恥ずかしくて・・、と悩んでいたんだ。

「恥ずかしさ」、か・・・。
この言葉、高齢者にしっかり両足を突っ込んだ
私の辞書からは「削除」されていることに気づいた。

彼女たちの感想用紙に目を通す前まで、
私は実習前の彼女たちが「先生にならなきゃ」っていう思いが
先行していることばかりが気になっていた。

それだけじゃなかったんだ。
「乙女の恥じらい」。
私は、もう何年もまえにどこかに脱ぎ捨ててしまっていた。
頭の中の辞書からも削除されていたので、
気づけなかった・・・・。

ごめんなさいって言いたいなって思った。
まだ20歳前後なんだものね。

自分こそが、上から目線、教師目線になっていた。
そうなるなって、彼女たちに言っているのに・・・。

少しずつ、その恥ずかしさを乗り越えて、
子どもたちと仲良くなってねって言うだけでよかったんだ。

それにしても、高齢者である私は、
知らぬ間にこんな言葉も削除していたんだって、
ちょっと愕然とした。

あとは何を削除したんだろう・・・。
と、ちょっぴり反省モードに入ったのでした。

おっと、この「ちょっぴり」がくせもの。
ほんと、「ちょっぴり」しか反省しないのが高齢者だなって・・。


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2 コメント

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あかね雲さんへ (鎌倉46)
2016-04-25 10:45:38
ほんのちょっとの反省はとても大切だと思います。私も日々反省しながらも、つい自分を棚上げして言ってしまう言葉の数々を思うと、少々耳が痛いところです。
またそう思いつつも、相手にもう少し反省の態度が見えれば私も優しく出来るのにと相手に対して要求的になってしまいます。
思いやるってとても難しいですね。
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Unknown (あかね雲)
2016-04-25 11:05:26
鎌倉46さんへ
コメントありがとうございました。
本当に難しいですよね。
あとは、人それぞれ感覚が違うってことがあります。
いい悪いは別にして、そんな事実があるので、
考え出すとほんとに難しいです。
でも、だから面白いともいえるし・・・。
人生って摩訶不思議ですね、フフフ。
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