林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

Audio Bookで小説を聴くなら、有酸素運動を日課にしよう

2011年12月16日 | 教養英語
Audio Bookで英語の小説を聴き通すのは、多くの日本人学習者にとってちょっと根気がいる作業だ。

以前、ハリー・ポッターの第一巻と第五巻のテープやらCDだとかを安価で購入したことがあるが、第五巻のほうはほとんど聴かずに終わってしまった。最後まで全部聴いたのはイシグロのWhen we were orphansのテープくらいのものだ。

小説はノンフィクションや時事ニュースなどよりもはるかに聴いて理解するのが難しいと思う。何よりも集中力が試される。ちょっとボケッとしていると日本語の小説朗読や古典落語だって筋がわからなくなる。英語の場合はもちろんのことだが語彙が豊富でレトリックが凝ってあると至極大変だ。作家の片岡義男があるエッセイで、O.Henryの昔のレコードをたいそう褒めていたが、それは彼がほとんどバイリンガルだからである。普通の英検1級レベルくらいの英語学習者では、あの小説は厳しいのではないか。


私は前述のように、Haruki MurakamiのWind Up Bird Chrnocile を楽しむことができている。成功の秘密はなにか? すでに原作を読んでしまっているというのが一つの理由であろうが、それほど重大な理由でないはずだ。というのは、今聴いてみて分かったのだが、私はストーリーをほとんど全然覚えていないからだ。

二つの理由があろうかと思う。一つは、村上作品の英訳が分かりやすい英語であるということだ。これはもしかしたら日本語からの翻訳だからかもしれないし、あるいは村上春樹の文章だから分かりやすい英語になったからなのか。私にははっきりしない。

もう一つの理由ーー最大の理由だと主張したいーーは、一度聞き出したら最低30分は集中して聴き通すようにしたからだ。10分~15分だとかの細切れリスニングではダメだ。そういう中途半端な聴き方をしていると、話が分からなくなり、結局最初からもう一度聞き直さなくてはならないと分かったからだ。言い換えればAudio Book小説の最大のコツは、集中して長時間リスニングする機会を設けることにある。そして、私の場合、有酸素運動(ウォーキング)を毎日なり隔日なりに40分-60分すると決めたことによって、Audio Book小説リスニングの可能性が開かれたのである。運動の継続こそがオーディオ小説克服の鍵なのだった。もちろん、iPodは不可欠なパートナーだ。


Haruki MUrakamiの小説は長い。Wind-Up Bird Chronicleは26時間もあるので最低一ヶ月、おそらく2ヶ月くらいは読み終わるのに時間がかかってしまうだろう。しかし、しっかりと有酸素運動を続けるならば、自然に聴き終わってしまうような気がする。実を言うと、すでに1Q84のAudio CD(mp3版)も購入してしまってあるのだ。amazonUSAの価格だと送料込みで2000円未満(25ドル少々だった)とかなりお安かったからである。全部で46時間とさらに輪をかけて録音時間が長い。だが、この小説は最近読んだモノだからストーリーを良く覚えている。おそらく楽勝のはずだ。


なお、「ウォーキングしながらオーディオブック」というブログ記事もちょっと面白かったので紹介しておきます。

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