4年前の3月18日。
ワタシがデザインしたポスターを委託販売してくれている awesome! creators shopへ、1通のメールを送った。
とあるポスターのデザインを添付して。
タイトルは、「Japan never dies.」。
当時、ワタシ自身がどんな感情を抱いてこのポスターを描いたのか、今ではあまり憶えていない。
悲しみとか怒りとか寂しさとか悔しさとか、そんな単純な感情だけではなかったような気がする。
そんな形容しがたい感情をひっくるめて、ほとんど衝動的に描いた。
その1週間ほど前に、東日本大震災が起こっていた。
awesome! creators shopは、仙台の会社だった。
代表の庄司さんとは、震災直後は連絡がつかなかった。
消息がまったく分からないまま数日が経て、ある時、ツイッターに彼女の投稿をみつけた。
発作のようにこの絵を描いたのは、ネット越しに彼女の消息が分かった直後だったと記憶している。
この作品が、デザイン的にも絵画的にも、良い作品とは決して思わない。
構図も単調だし、タッチも雑だ。
落ち着いて描けば、もう少しはマシな絵になるのではないか?と今でも思う。
だが、これでいいのだ、とも思う。
あの時、国民の大半が“何かしなければ・・・”と考えた。
ワタシも、その大半の国民の中の一人だった。
だが、いざ行動に移そうにも、自分に出来ることが思い浮かばず、忸怩たる思いをするばかりだった。
そのような中で瞬発的に描いたこの作品には、前述したように当時のワタシの様々な感情が込められているような気がする。
先日、awesome! creators shopの庄司さんから、久しぶりにメールが届いた。
「Japan never dies.」のポスターが売れた、というメールだった。
正直に書けば、今回のメールが着信するまで、ワタシは自分がこの作品を描いたことを忘れかけていた。
まるで、大震災から4年を迎える目前に、“あの日を忘れるな”と、この作品がワタシに警告してきたような気がしている。
遠く離れた場所で暮らすワタシには、出来ることいえば、些細で微々たることしかない。
せめて・・・と思い、この絵をawesome! creators shopに送った時に、この作品だけは、売上げの全てを東日本大震災からの復興のために、しかるべき団体に寄付して欲しいとお願いした。
人間は、“忘れる生き物”なのだそうだ。
辛いことや悲しいことはいつまでも背負いきれない。
そういうことを忘れていかなければ、とてもじゃないが人間は生きていけないらしい。
ワタシも今まで、いろんなことを忘れてきた。
その大半が、辛く悲しく、それこそ思い出したくないような出来事ばかりだ。
そのおかげで、今もワタシは、なんとか生きている。
だが。
だが、どんなに悲しくても辛くても、決して忘れてはいけない出来事も、人間にはきっとあるのだろう。
●awesome! creators shop「Japan never dies.」
http://asm-shop.com/?pid=30371454
ワタシがデザインしたポスターを委託販売してくれている awesome! creators shopへ、1通のメールを送った。
とあるポスターのデザインを添付して。
タイトルは、「Japan never dies.」。
当時、ワタシ自身がどんな感情を抱いてこのポスターを描いたのか、今ではあまり憶えていない。
悲しみとか怒りとか寂しさとか悔しさとか、そんな単純な感情だけではなかったような気がする。
そんな形容しがたい感情をひっくるめて、ほとんど衝動的に描いた。
その1週間ほど前に、東日本大震災が起こっていた。
awesome! creators shopは、仙台の会社だった。
代表の庄司さんとは、震災直後は連絡がつかなかった。
消息がまったく分からないまま数日が経て、ある時、ツイッターに彼女の投稿をみつけた。
発作のようにこの絵を描いたのは、ネット越しに彼女の消息が分かった直後だったと記憶している。
この作品が、デザイン的にも絵画的にも、良い作品とは決して思わない。
構図も単調だし、タッチも雑だ。
落ち着いて描けば、もう少しはマシな絵になるのではないか?と今でも思う。
だが、これでいいのだ、とも思う。
あの時、国民の大半が“何かしなければ・・・”と考えた。
ワタシも、その大半の国民の中の一人だった。
だが、いざ行動に移そうにも、自分に出来ることが思い浮かばず、忸怩たる思いをするばかりだった。
そのような中で瞬発的に描いたこの作品には、前述したように当時のワタシの様々な感情が込められているような気がする。
先日、awesome! creators shopの庄司さんから、久しぶりにメールが届いた。
「Japan never dies.」のポスターが売れた、というメールだった。
正直に書けば、今回のメールが着信するまで、ワタシは自分がこの作品を描いたことを忘れかけていた。
まるで、大震災から4年を迎える目前に、“あの日を忘れるな”と、この作品がワタシに警告してきたような気がしている。
遠く離れた場所で暮らすワタシには、出来ることいえば、些細で微々たることしかない。
せめて・・・と思い、この絵をawesome! creators shopに送った時に、この作品だけは、売上げの全てを東日本大震災からの復興のために、しかるべき団体に寄付して欲しいとお願いした。
人間は、“忘れる生き物”なのだそうだ。
辛いことや悲しいことはいつまでも背負いきれない。
そういうことを忘れていかなければ、とてもじゃないが人間は生きていけないらしい。
ワタシも今まで、いろんなことを忘れてきた。
その大半が、辛く悲しく、それこそ思い出したくないような出来事ばかりだ。
そのおかげで、今もワタシは、なんとか生きている。
だが。
だが、どんなに悲しくても辛くても、決して忘れてはいけない出来事も、人間にはきっとあるのだろう。
●awesome! creators shop「Japan never dies.」
http://asm-shop.com/?pid=30371454
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