りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

ベンチュラ。

2009-10-09 | Weblog
初めてこの腕時計の存在を知ったのは、15歳の時だった。

チェッカーズ(当時)のフミヤが腕にしていた。
腕時計の概念を覆す、三角形のデザイン。
渋い黒い文字盤。

理屈抜きで、心を奪われた。

しかし瀬戸内の田舎の少年には、その時計がどこで売られているのか、
全く分からなかった。
商店街の時計屋に行っても、ショーケースの中に並んでいるのは、
セイコーやシチズンやカシオといったメーカーの、どこにでもあるような
没個性的な腕時計ばかり・・・

結局、その腕時計と初めて出会ったのは、それから3年後だった。
広島市内の某大学を受験(結局、不合格)した帰り、
ふと友達と立ち寄った、とある高級時計店でだった。
その時初めて、それがハミルトンの「ベンチュラ」という名の腕時計だと
知った。
ついでに、8万円という、18歳の田舎の高校生には、途方もなく高額だと
いうことも。

それから20年が過ぎた。

ベンチュラのことを忘れたわけではなかったが、結局いまだに未購入の
ままだ。
買う機会はあった。いくらでもあった。
特に独身の時は、買おうと思えば、いつでも買えた。
8万円という金額も、高校生の頃に比べれば、それほど高額という意識も
なくなっていた。
なのに、僕は買わなかった。
なぜならベンチュラではなく、別のモノに浪費し続けたからだ。
しかし、ベンチュラを買える金額とほぼ同額を浪費したのに、結局、今の
僕の手元に残っているものは、ほとんど、ない。

最近、ネットがこれだけ普及し、そして僕自身、また腕時計に興味を持ち
はじめたためか、ベンチュラが異常に欲しくなりはじめた。

例えば、街中を歩いていて、通りすがりの見知らぬ誰かに“今、一番何が
欲しい?”と尋ねられたら、僕は何の躊躇もなく
“ベンチュラ”と、振り向いて即答するだろう(爆)

それくらい、欲しい
特に今の季節(10月~11月)は、一番ベンチュラが似合う季節だと、
勝手に僕は思っている。

“そこまで熱望しているなら、買えばいいじゃないか。8万円も昔よりも高額
に感じないって、さっき自分で書いてたじゃないか”

・・・そんな声が聞こえてきそうだ。

チッチッチッ。←口の前で人さし指を左右に振る仕草。
甘いぜ。
よ~~く、もう一度この日記を読んでみな。
僕が“8万円が高額だと思わなくなっていた”と書いているのは、独身時代の
ことだ。
そして僕は今は、既婚者だ。
お金というモノは実に不思議なモノで、家庭を持ったとたん、“8万円”は、
また高額に戻ちゃったんだよ(爆)

まぁ、それでもいつかは買うと思う。
実は・・・密かに買う時も、もう決めている。
それがいつかは、まだ具体的には書けないけど。。。。

これだけ長い間“片想い”をしてきたんだ。
パンやシャツを買うみたいに、日常の買い物のような買い方だけはしたくない。
だから、“その時”が来たら、躊躇なく即行で買う。

きっと、ベンチュラも“その時”を待っているはずだ。
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