りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

ニューヨークへ。

2011-03-04 | Weblog
僕はプライベートでイラストを描いて、それをネットで発表~
販売してもらっている。

もっとも、最近は小説の執筆に主軸を置いて、イラストの方は
ほとんど開店休業状態、とんとご無沙汰なのだが(^_^;)

先日、イラストをネットで委託販売してくれているawesome!から、
1通のメールが届いた。
メールには、“8月にニューヨークで個展を開くことになった!”
と書いてあった。

awesome!と知り合ったのは、今から4年ほど前だっただろうか。
mixiの中の僕も参加しているグラフィックデザインのコミュに、
あるトピックスが立ち上げられていた。

「みなさんの描かれたポスターを広く発表し、販売する事業を
立ち上げようと企画しております。賛同してくださる方、
ご協力してくださる方、ご返事お待ちしております!」

その一文に、僕は直感した。
本当に、直感だけだった。
しかし、こういう時の直感は、正しい。
僕はそう信じて生きてきた。

僕はawesome!からの切望にも近いメッセージを2回ほど読むと、
もうほとんど無意識のうちに、返事を書き、そしてパソコンの
送信ボタンをクリックしていた。

そのうちawesome!の輪郭がおぼろげに分かりはじめた。
そして主宰する人物も少しずつ分かりはじめた。
仙台の女性だった。
庄司さん、という女性だった。
しかも、僕と同い年だった。
公私でいろんな経験や体験をし、紆余曲折を経て、この
企画へとたどり着いたそうだ。

僕はそれまでストックしておいたイラストや、新たに描いた
イラストをデジタルデータにまとめると、awesome!にメールで
送信した。
こうして、僕は彼女がawesome!の立ち上げを表明してから、
その企画に賛同する2人目のクリエーターとして参加することに
なった。

それから約半年後、awesome!への僕の登録作品が8枚に達した記念に、
仙台市内のとあるフリースペースで、僕の個展を開いてくれた。
それは、僕にとって人生初めての個展となった。

その間にも、口コミやネットの効果で、awesome!への賛同者は
続々と増え、今では数十人のクリエーターが自身の作品を登録して、
委託販売してもらっている。

一昨年の3月、awesome!に参加している主に関西のクリエーターが
中心になって、共同個展「kaeru展」を大阪市内で開催した。
場所は大阪城の近くの小さなギャラリーだった。
僕も一枚の作品を描き、その個展に参加した。
開催中の週末に、ギャラリーにお邪魔した。
そこで初めて、awesome!を主宰する庄司さんに会った。

同い年だからか、それとも紛いなりにもクリエーター同士だからか、
なぜか初めて会った気がしなかった。
会話が弾んだ。
他の関西のクリエータの人たちも交えて、長い時間、いろんな話をした。
とてつもなく大きな夢と、エネルギーと、行動力を持った女性だった。
刺激という言葉が陳腐に思えるほど、たくさんの刺激をもらった。
(やっぱりこの言葉しか思いつかない

話は尽きることなく、そのまま夜の心斎橋のレストランへ場所を移して続いた。

その中で、誰ともなく「いつかニューヨークで、みんなで個展を開け
たらいいね」という言葉が漏れた。
その場にいたみんなは、その言葉にうんうん、と頷いてみせた。
庄司さんに目をやると、軽く頷きながらも何か思案している様子だった
ことが、今でもとても印象に残っている。
今思えば、きっとあの頃から、彼女はそのことを構想していたのかも
しれない。
みんなが、気体や煙のようにフワフワとした夢として頭の隅っこで
思っていただけの話を、彼女はこの2年間、現実のド真ん中で考えて
いたのだ。

今年の1月、彼女は、ニューヨークにいた。
滞在中、その行動を、逐一ツイッターで報告していた。
彼女は、マンハッタンの摩天楼の中を忙しなく動き続けていた。
なぜこの厳冬の時期に彼女がニューヨークへ行ったのか、その目的
までツイッターに書くことはなかったが、僕は一昨年の出来事を
思い出して、だいたいの察しがついていた。
後で報告のメールを受けたが、やはり彼女は下調べのために
ニューヨークへ行っていたのだった。

そして、彼の国でビジネスを始めるにあたっての様々な難解かつ
複雑な契約や交渉をクリアし、見事、今夏からニューヨークでの
ポスター販売へとこぎ着けたのだ。

もう一度書くが、彼女と僕は同い年である。

このバイタリティー、エネルギー、行動力、人を惹き付ける引力。
・・・僕は脱帽するしかない。
しかし、僕も負けていられない。
彼女に比べたら、まだまだ1/100にも満たない狭い世界にいるような
感じだろうが、それでも自分をさらに違う自分に変えられる場所まで
行かなければ。

ちなみに、ニューヨークで販売するポスターは、最初の段階では、
awesome!に登録してある作品の中から、awesome!の方で任意で
ピックアップするそうだ。
北米大陸でリアクションやレスポンスがありそうな作品を中心に
選んでゆくという。
僕もそれが妥当だと思う。
振り返って、僕がawesome!に登録している作品のタッチを考えると
・・・あまり適当な作品があるとは思えない(笑)
それでも、これからどうなるか分からない。
いつか、僕の作品がマンハッタンでお披露目される日が来るかもしれない。

子どもの頃から憧れていた、ニューヨーク。
創った本人よりも、作品が先に彼の街に行くようなことになれば、
それはそれで愉快なことかもしれない。

●awesome!ホームページ↓
http://asm-shop.com/

●awesome!内の、私の登録作品のページ↓
http://asm-shop.com/?mode=cate&cbid=162119&csid=3&sort=n
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