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アメリカンスピリット

2008年06月19日 | オ-ナ-日記
今日は、しみじみと思い出話です。

こどもの頃、夏休みや冬休みが来ると、祖母に連れられて、東京に住む叔母夫婦の家に一週間とか十日とか滞在していました。
富山のド田舎の小学生にとって、山手線に乗るだの、地下鉄だの、シンジュク、ギンザ、アカサカ…なんてもう言葉では言い表せないほど魅力満載な世界なのでした
しかも ただの東京ではないのです。
叔母の伴侶は、叔母よりもかなり年上の日系二世のアメリカンで、米国の軍人として、日本に長く駐在している方なのでした。
なので、家にはいつもガイジンさんが出入りしていたり、新聞も食べるものも、洗剤も、歯磨き粉も全てがアチラ製品で、これまた映画の中にいるような素敵な暮らしなのでした。
そして、座間基地や六本木の防衛庁かな?(よくわかんないけど)そんなところにもふらっと連れて行かれて、サーティーワンのアイスを買ってもらったり(昭和50年代の富山にはそんなものはもちろん存在しません。)、つねに鼻血が出るほど興奮していました

もう少し大きくなってからは、一人で行ったりもしていました。
やがて時代が進み、私たちの暮らしも随分欧米化したので、あまり差は感じられなくなってはきましたが、こどもの頃の私には、豊かに物があふれ、おしゃれでリッチな世界がすごーく羨ましかったです。
ここのうちの子に生まれたかったなあって、マジで思いましたよ。

でも、戦時中に日系人がひどい迫害にあって、身ひとつで逃げた話や、おじのお母さんがシアトルのダウンタウンで、ひとりでB&Bのようなホテルを切り盛りしている話など、これまた私の全く想像のつかない世界のことをよく語ってくれました。
理解できない部分もありましたが、物事には表と裏、光と影があるのだなあということを感じていました。
アメリカの豊かさと貧困、人種の問題、戦争の問題、様々なことのからくりが大人になってからようやく理解できるようになりました。

数日前、おじが自宅で安らかに生涯を閉じたと連絡がきました。

最後に会ったのは、四年ほど前に、息子を連れて、シアトルに遊びに行った時にです。その時はすでに80代半ばになり、随分と足腰もよわり、記憶も曖昧な感じでした。でも叔母の運転する車で街を案内してくれたり、東京にいた頃を彷彿させるような楽しい時間でした。
今から思うと、思い切って会いに行って良かったなあ。
そのとき『長く暮らした日本は懐かしくないの?』と尋ねたら『日本はもういいよ。ごちゃごちゃしてて、物騒で、狭くてね。』と答えられました。
確かにシアトルは、住宅街からちょっと行くだけで、森や湖がたくさんあり、家の庭には毎日、りすが遊びにきて(たまに家の中にまで入り込んでピーナッツを食べていました。)のんび~~りしています。
私がこどもの頃に憧れていたアメリカンドリームとはなんか違うかも。

見た目は日本人だけど、その心は生粋のアメリカン。
コーヒー片手にシアトルタイムスをゆっくりと読んでる姿が蘇ります。
(ふなかわ)