88才のスキーヤー

高杖スキースクールのブライドアカデミー会員を対象にした初滑り２泊３日のスキー合宿に参加した・・。

シニア１６名の参加全員がＳＡＪの基礎スキーをしっかり身につけた人で、何よりもスキー大好き！！といった共通項で結ばれていた・・。ＡＭ７：００朝食　８：００宿出発　のスケジュールに遅れる人はなく、全員が空いているゲレンデで滑りたい！！といった思いがあった！・・。

Ａ班で一緒になったメンバーの一人に『先生・先生』と呼ばれるご年配の男性がいた・・私以外の方とは全員が顔見知りと見えて大人気であった・・。自己紹介の時に『平沢です』といったもんで・・その昔ＮＨＫのスキースクールの講師を務めていた『ギューポン』の平沢先生ですか？・・と思わず聞いてしまった・・校長先生をされていた方で年齢が８８才と聞いてまたまたびっくり！！・・急斜面でもコブ斜面でもスキー板のベストポジションに身を置き、飄々と滑っている・・。

『先生』とスキー講習を通して３日間ご一緒したお陰でたくさおしゃべりが出来た・・『この歳になるとまわりの人が私の話をよく聞いてくれるので、ついついおしゃべりになってしまって！！』と謙遜した話し方は、とてもユーモアがあって楽しい！・・。

急斜面を前にして恐怖感はありませんか？　『ワクワクするね～今シーズンは板を２本購入しました。一本はコブ斜面用の板なんですよ～・・。』
　
老いに対する焦りはありませんか？　『今の私はロスタイムの時間帯ですから・・勝負はこれからですね！！・・』

若造の私は・・『あと５年位しかスキーを楽しめないな～』と勝手に想い込み、焦りを感じたままの行動は・・知らぬまにガツガツと余裕のないものになって、ちっとも地に足が着いていない気がしてきた・・。

・・悠久の時間を楽しんでいる『先生』の存在感は・・足裏で感じるスキー滑走の原点を・・物語っていた・・。