白骨温泉

86才になる寿子さんの母フデさんと三人で温泉旅行に出かけた・・行先は乗鞍岳の谷あいある、一度は行ってみたかった温泉地　白骨温泉郷！

・・以前　温泉ブームで沸き立っていたころ　『白濁の温泉』で大変な人気を集めていた温泉が、自然環境の変化で透明になってきたのを悩んだ一部の温泉旅館が草津の湯花を混ぜて『白濁の温泉』を演出したことがニュースで報道されて、大きな社会問題になった。その記憶がいまだに残っている・・。


お昼前に到着した乗鞍高原から臨む雄大なの乗鞍岳に感動して、用意していた登山靴に履き替えてすぐにも登りたい気持になったが・・今回は見るだけでUターン　早めに白骨温泉郷に向かった・・。

宿をとった湯元斉藤旅館は渓谷の一番奥にあり、ちょうど梅雨時と重なっていたので想像以上に新緑が萌え、大木から降り注ぐマイナスイオンのおかげで、すぐにくつろぐことができた・・深い森に囲まれた露天風呂からの眺めにも大いに癒された・・。


白骨温泉の湯は、硫黄分の濃さもちょうどいい按配で、翌日のチェックアウト（１１時）ぎりぎりまで温泉に浸かっていていたくらいのいい湯であった・・白濁だろうと無かろうと　大した問題ではない！　という印象をもった・・。


フデさんは・・『一二さんのお母様のつもりで楽しい旅行をさせてもらいました。一二さんのお母様に感謝しなくては・・』と話されていました・・旅の思い出と共に心に刻まれる言葉になっております・・。　

山で会う！

４月までの毎週末は、すべてスキーで埋まっていたので、友人との誘いを断り続け、かなりの不義理をしていた。スキーシーズン終了後は、週末の山歩きを敬遠して、友人との関係修復に努めている・・。

６月の第二土曜日　久しぶりに高尾山に向かった・・ＪＲ高尾駅から小仏に向かうバス停はたくさんの登山客で長い列が出来ていた。その列の中に白いヘルメットをリュックにくくりつけた作業着すがたの森林ボランティアの方々が混じっているのを確認！・・。

・・『たぶん　あの人も　参加されているだろうな～』と思い出し、ボランティアの方々の集合場所になっている小下沢林道のじゃり窪まで同行すりことにした・・。

じゃり窪に到着すると既に５０名近くの森林ボランティアの会員が作業の準備に取り掛っていた。歩きながら参加者の顔を覗き込んでいたら・・『早川さん～』と遠くから呼ばれた・・バンダナを巻き、山の作業支度をすっかりととのえた『あの人』はニコニコしてやってきた・・。

『や～　やっとお会いできましたね～』　『その服装　ずいぶんと板についていますね～』・・ふだんみせる顔と雰囲気の違いに、やや戸惑いも感じた・・。

『早川さん　今日手伝ってゆきますか！』と言われたものの山に登った上に、作業までの体力を持ち合わせていないので・・『いやいや・・』とお断りした・・『それでは作業　気おつけてください！！』

・・立ち話しでのことであったが・・山では十分な時間であり、会えてよかったな～と思えた！・・。



・・『あの人』は業界団体の会合が開かれる折に、来賓でお見えになり、業界の発展に尽力を惜しまない経済産業省の方で、ひょんなことから趣味の話になり、何回か歩いたことのある小下沢林道周辺を活動拠点にしている森林ボランティア団体に所属しているとのことで・・『そのうち　山でお会いできますね～』といった会話の後・・一年近くが経過していました・・。