たぶん術後1~2日後だと思うが、ワンフロアから個室に移された。
とはいってもワンフロアに隣接した病室で
身体にはいろんな監視装置のチューブが付いていた。
異常があると警告音がピンポンピンポンと鳴りっぱなしで
すぐ看護師さんがやってくる。
俺は胸にベルトを巻かれていて相変わらず腹と胸が苦しい。
眠れずに睡眠薬を処方して貰ったこともある。
看護師さん達は「眠剤」と言っていた。
この時期苦労したのは、排尿、排便だった。
ベッドに横になったまま容器をあてがって用を足すのは
馴れないことだったので大変だった。
手術から10日ほど経った頃、ベッドの横に腰掛けて出来るようになったので
大分楽になった。
☆ 手術前に医師から長女に説明があって、100枚近い書類がある。
簡単にいえば、手術はするが成功するとは限らず、死ぬ可能性が
十分あるがそれでもいいか、という同意書だった。
何枚かに長女のサインがしてある。
次女の話では、親戚に連絡するとき、泣いていたという。
長女には、妻(母親)のこと、自分の仕事や子供達のことなど、
大変な想いをさせてしまった。
妻は現在もショートステイでお世話になっている。
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