目を覚ました妻に「お早う」と声をかける。
いつもは声が聞こえていないかのように
全く別の方向を見て私を見ようとはしない。
今日は珍しく私の目を見て、ちょっと笑った。
10:00前に看護師さん二人がみえて
点滴をしてくれた。
歩行改善の薬(グルタチオンとシチコリン)の二回目だ。
前回は効果がそれほど見られなかったので
今回は量を増やすことにした。
一人が腕を押さえ、一人が注射。
私は「大丈夫だよ」と声をかける役。
今回は1発でOK。
5~10分で点滴完了。
効果のほどは ……。
相変わらず自ら歩こうとはしない。
後ろから押すとどうにかよちよち歩き出す。
強いて言えば、立位が何となく安定してきたかな?
という程度。
次はさらに薬の量が増えるのかな?
☆ 堤防でジョギング。
最高気温の予報が24℃。
秋を思わせる青空。
刷毛で引いたような白い雲。
遠くの山々が青くくっきりと見える。
まだ少しだがトンボも飛んでいる。
ちょっと強めの風が気持ちがいい。
依然として、腹筋を使って走る、という感覚が分からない。
試しに腹を引っこませてみたが
ズボンがずり下がった。
引き上げてベルトを締め、腹を引っこませたまま走るが
どうもしっくりしない。
イヤホンからは藤圭子の曲が続く。
汗が心地いい。
このまま続けていけばタイムも縮まりそう。
☆ あまちゃん
(しんみり)
夏ばっぱ(宮本信子)が倒れ、緊急搬送された病院の待合室。
東京から駆け付けた春子(小泉今日子)。
「私、夏さんのこと何にも知らないんだよね。
娘なのに知らない。
橋幸夫が好きだっただなんて。
自分のことばかりで、
母親じゃない部分を見ないできちゃった。
もし、このまま目が覚めなかったら
なんか悔しい。」
(バックに宮沢賢治作曲の「星めぐりの歌」が静かに流れている)
弥生さん(渡辺えり)が「いつでも夢を」を歌いだす。
続いて海女クラブの面々も一緒に歌う。
(私はもうここで泣けてきた)