今日の女王サマ

映画、本、音楽、お出かけ、思ったことなどズラズラ書き連ねています。

プロデューサーズ

2006年05月10日 | 映画&本&音楽&TV

なかなか時間が合わなくて観にいけなかったけど、今日やっと観てきました『プロデューサーズ』。


ミュージカルには一歩も二歩も距離を置いてしまう私ですが(『シカゴ』は思ったより面白くなかったし)、この『プロデューサーズ』は予告編の段階から観たいと思っていました。

見るからに歌のうまそうなネイサン・レイン(写真、右の人)と、マシューって歌えるんだっけ?と思ってたマシュー・ブロデリック(左の人)のにわかパートナーが、最初からコケるミュージカルを作ろうと計画し、最低の本、最低の演出家を選んだのに、予想とは逆にヒットしてしまう・・・というもの。

なぜ最初からコケる芝居を・・と思うでしょうが、会計士のレオ(マシュー・ブロデリック)が帳簿を見た時、コケた芝居の方が儲かっていることに気付いちゃうんです。実際コケた方が儲かるのかはわかりませんが・・・。
観始めてしばらくは、やっぱり面白くないかなぁと思っていたのですが、ミュージカル「春の日のヒトラー」の作者役でウィル・フェレル(真ん中)が出てきたあたりから徐々に面白くなってきました。

原作を手に入れ、契約書を取り交わすに際し、ヒトラー総統お気に入りの歌をうたい、忠誠の誓いをたてるという屈辱的な試練に耐えなくてはなりませんでした。(レオは会計士なので、恐らくユダヤ人?)

最低の本のあとは、最低の演出家。↓見るからにゲイ。

演出家ロジャー(ゲイリー・ビーチ=写真右)と内縁(?)の恋人&アシスタント、カルメン(ロジャー・バート=左)。
最初に笑ったのはカルメンが「イエースーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ」とSをものすごく伸ばして返事したところ。観に行くかたはココ是非楽しみにしていてください(笑)。

このロジャーは、芝居をなんでもゲイ絡みにしてしまうので絶対失敗すると踏んでの起用だったのですが、主役が脚の骨を折ってしまい急遽ヒトラーの役までやることになってしまいます。
業界用語で初日に「Good Luck !」と言う代わりに「Break a leg !(脚を折れ)」と言うらしいのですが、本当に脚の骨を折っちゃうなんて・・・。

芝居の幕が開き、ナヨッとしたヒトラーが出てくるともう大ウケです。私はこれだけで『プロデューサーズ』を観て良かったと思いました。
ロジャー役のゲイリー・ビーチが出てくる場面は全部面白い。主役の2人を完全に食ってると思いました。
映画での最初の登場シーンで、上の写真のドレスを着て、そのあと冠(?)をつけるのですが、本人いわく「クライスラーのビルのように見える」
                       (←クライスラービル)
みんなはここで笑わなかったけど、私は死ぬほどおかしかったです。
ロジャーお抱えのダンストレーナーの股間が異様にモッコリしていたり・・・などなど下ネタ系もあり。

マシュー・ブロデリックは若い頃からチャーミングで、今でも童顔だけどもう44歳。なんとなく全体に肉が付いて小デブになっていた。歌う声はちょっとダミ声。でも、ブロードウェイで上演されたオリジナル版でも同じ役なんですって。

この映画はエンドロールのあとにも少しお楽しみがあります。最後の最後にメル・ブルックスが出てくるまで席を立ってはいけませんよ。


◆公式サイト ⇒ 『プロデューサーズ』