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奇跡の再発!PROUD!!

2008-07-28 | 北欧メタル
なんと、北欧メタル伝説の作品、PROUDの『THE FIRE BREAKS THE DAWN』が再発。
'84年当時、一応メジャー配給で発売された作品ですが、
(多分)日本市場以外では全く売れなかったので、
90年代初期の国内の異常な再発ブームで再発されたのを最後に、
もう二度と日の目を見ることはないかと思っていました。

このPROUD、DEEP PURPLEを現代的(当時)にしたような音楽性で、
一時は同系統のMADISON、SILVER MOUNTAIN、
BISCAYA等と並んで一部マニアにもてはやされたものですが、
はっきり言って演奏・アレンジ・録音他のアルバムのクオリティは、
前記のバンド達の足元にも及ばない出来ではありました。
特にドラムのダサさは、ありえない程のレベルでしたね。
4拍めのスネアの2つ打ちや、オッサン臭いフィルイン等を聴くと、
「オマエ、実はハードロックやメタル聴いたことないだろ?」と。
しかも、ゴーストノートやシェイクを多用しているのにグルーヴ感が全く無い。
コイツは全く使えねえ・・・。

しかし彼ら、そんなマイナス要因を吹き飛ばして余りある魅力がありました。
それが、哀愁のツイン・リード・ギターを中心とした、きらめくような美しいメロディ。
あの独特の、もやっとした湿り気をたたえたメロディは、
当時の北欧メタル勢のなかでも、独特の味を持っていました。
なかでもオープニングを飾る「Star Fighter」は、
間違いなく、北欧メタルを代表する名曲のひとつでしょう。
演奏だけでなく歌詞など、ありとあらゆる要素がダサいのですが、
彼らならではの珠玉のメロディが、僕ら日本のマニアの琴線に触れるんです。
なんとこの曲、あの伊藤政則氏(又は東芝EMIの担当氏)もお気に入りなのか、
今までに何度も、彼監修のオムニバス・アルバムに収録されています。

まあ、この後EUROPEやTNT、PRETTY MAIDS等の急成長もあって、
早くも数年後の'86年頃には、彼らの存在は完全に霞んでしまったのですが、
僕らのような北欧メタル・マニアの心の中では、
PROUDという星は、いつまでもひっそり輝き続けているのです。

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