さっそくYouTubeにもいくつかの動画がアップされていまして、
どうせ再集結アルバム『BREAKIN' CHAINS』からの選曲がメインだろ?なんて思ってたら、
なんと「1789」やら「Universe」やら「Forest Of Cries」やら、
彼らの名曲の数々を、それぞれの時代のヴォーカリストをゲストに呼んで演奏したようです。
ケンカ別れしたはずの2代目、クリスター・メンツァーも来ていたのには驚きましたね。
なかでも特別嬉しかったのが、
3代目ヴォーカルのヨハン・ダールストロームをフィーチュアした「Forest Of Cries」。
これって高校生の頃にラジオで聴いてハマりまくった曲でして、
ポップだけど想像もつかないような展開をみせる曲に、
ヨナス・ハンソンの超個性的なギター・ワークがキマりまくっています。
(こんなヘンなリフ、他に聴いたことがない!)
中間部のギターソロとベースラインの美しさには、いつ聴いても涙が出そうになります。
ちなみに、この曲を収録したラスト・アルバム『ROSES AND CHAMPAGNE』は隠れた傑作で、
美しいナチュラルトーンのギターで幕を開ける「Romeo & Juliet」から、新生SMの魅力が爆発。
今までにないポップさ、明るさのなかに、不変の哀愁メロディを聴かせています。
美しいギターソロは、高校生当時に頑張って耳コピーしたものです。
続く「Light The Light」はかなり初期から演奏されてきたレパートリーですが、アルバム収録は初めて。
テンポを落とし、LAメタル調にしてきましたが、個人的にはちょっとスロー過ぎると思います。
「Where Are You」は泣きのバラードで、よせばいいのにヨナスがヴォーカルをとっていて(以下略)。
でも、アコギによるオブリは最高で、リッチー直伝(?)のチョップ奏法が炸裂するギターソロも○。
そしてアルバム中最大のハイライトが、4曲目の「Forest Of Cries」。
続く「Coming Home」は、当時、「The Final Countdown」のパクリといわれました。
確かに雰囲気やサビメロは似ていますが、メロディのクサさはやはりSM。
JOURNEYの「Send Her My Love」のようなギターソロ導入部も魅力的です。
「Paris」はアルバム中でも(信じられないくらい)最もポップで明るい曲調の曲。
SMの曲とは思えないくらいですが、歌メロやパーの弾くベースラインは、彼等らしいです。
ラスト3曲(「Paradise Smile」、「Not You Baby」、「Down Town Junkie」)は、
比較的初期に近い、北欧民謡的なメロディとクラシカルな曲展開を持った曲が続きます。
クサクサな歌メロとギターソロに、あ~、SMっていいなぁ~と寛いだひとときを味わえます。