国土交通省がまとめた2010年の建築着工統計調査報告によると、新設住宅着工戸数は前年比3.1%増の813,126戸で80万戸台に回復したものの、1964年以来の低水準で推移している。
新設住宅のうち分譲マンションは18.2%増の90,597戸で、調査開始以来過去最低となっている。
3大都市圏の新設マンション着工戸数は、大幅に落ち込んだ前年と比べて持ち直したが、3大都市圏以外の地域は、前年より1割以上も減少し、過去最低となった。
新設住宅着工面積は、6.7%増の7,291万㎡で、前年の減少から増加に転じた。
利用関係別にみると、持ち家が7.2%増の305,221戸、貸家が7.3%減の298,014戸、分譲が19.6%増の201,888戸。
持ち家、分譲は前年の減少から再び増加し、貸家は2年連続で減少している。
特に貸家の悪化が目立っている。