元インドネシア代表監督、スリランカ代表監督(野中寿人- 66番の部屋)

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外国人監督・・・の宿命 

2011年11月01日 12時20分46秒 | 66番の思想
コンビニの期間限定商品
これは、外国人監督を象徴した言葉です。
結構、このような感じに扱われるケースが多いのが実情です。

インドネシアや他の国もそうですが当然のことながら我々外国人の国ではありません。
言うまでもなくインドネシア人やその国の国民の国です。我々外国人がいくらインドネシアやその国の国旗を身に纏っても・・・真のインドネシア人にはなれないのです。

試合には勝って当たり前で、試合に負ければ避難や罵声を浴びてゴミ箱行きの運命にあります。この部分については非常にシビアです。

外国人監督を使う側に立ってみて見れば、外国人だから国際大会で良い結果を出すことが出来て当然のことと判断して決め付けます。

先に述べたように、プロセスやその成果などは評価の土俵にさえ上がらないのです。



肝心な部分である強化練習の期間についても、予算の関係上、完全にこちら側からの要求は無視されます。また、当然ながら、代表チームに入る選手の人材も100%の要求が通らない場合も多々あります。チームを編成する立場からすれば、最も重要なことなのですが、編成については最初から青写真が出来上がっている場合もあり、このような状況下でも結果を出せると決め付けられているのが「外国人監督の宿命」です。

その事を裏付けるかのように誰と話しをしても決まって次のような質問を受けます。
{監督、ターゲットは何位を狙っていますか?}

野球と言うスポーツは、一夜漬けで結果が出るような単純なスポーツではありません。

しかし・・・
{う~~ん??}
なんて、間違ってもモゴれませんよねぇ。

モゴっちゃった時点で{この監督?大丈夫なんだろうか・・・?}ってなる訳です。

どんな状況であれ、{ターゲットは金メダル奪取ですよ}
・・・としか言えないんです。
全て、最初から分かっている訳だから(大笑)

また、例え結果を出したとしても真に評価されるとは限らないのです。
何故なら、自国であるが為に、良いとこ取りをする現地の者も存在してくるんです。
これらも、当然のこととしてのお決まりの事項っていうことですね。



外国人の立場からしても長期的な政権などもなはから期待はしていません。
外国人監督の任務として選手や現地の指導者が、野球という競技をそれなりに出来るように導いた後は任務は終了するのです。
その後は、現地の人材が統括をして行かなくていけません。
自分の国なのだから、それが正常な姿なのです。

しかし、ここでも問題が出てくる場合があります。
出来ないのであれば、出来るようになるまでの期間についてはある程度、外国人に全権を委ねるような姿勢でなければ、基本的な部分をも固められず、本当の向上や発展は無理が多くなるだけなのですが、これを嫌う場合が多いんですよねぇぇぇ
野球をしったかぶりした現地の方にその傾向が強いですね(笑)
その結果、選手達が犠牲になるんです。

外国人監督というのは、「その国」「その組織」においての永久的な権利は無く、まさしく「期間限定のコンビニ商品」。従って、外国人を前面に押し出して、上手く泳がせながら使えば良いのですが、そこに、現地の方々の中で、エゴやミエが先に立ち、それがままならない状況が多いのです。

「期間限定商品」は大きな「価値のある商品」なのである


外国人監督の戦う相手に続く)

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