元インドネシア代表監督、スリランカ代表監督(野中寿人- 66番の部屋)

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アジアの次世代野球における日本の任務 - 「2つの眼より」

2011年09月28日 23時25分20秒 | インドネシア代表ナショナルチーム(国際大会など)
今回の「AAAアジアアジア野球選手権大会」は日本代表チームが見事なチーム力で他国を圧勝し幕を閉じましたが、パキスタン代表の中学生選手やタイ代表の日系選手などの出場も見られたことから、良い機会なので「アジアの野球の実情」についてを記してみます。

まず、アジアでの野球連盟加盟国とその実力は「アジア4強」と呼ばれる「日本、韓国、台湾、中国」その下に位置し「第2グループ」と呼ばれている「フィリピン、インドネシア、パキスタン、スリランカ、香港、タイ」、更にその下の「第3グループ」として「マレーシア、カンボジア、シンガポール、ネパール、アフガニスタン、イラン、イラク、インド、ウズベキスタン、ブルネイ、カザフスタン、モンゴル、北朝鮮」などになります。
「AAAアジア野球選手権大会」は18歳以下の大会になりますが上記説明の様に「日本、韓国、台湾」の3国の実力が突起しております。これは本来の国代表のナショナルチームの実力と同じ図式でもあります。

↑AAAパキスタン代表の中学生選手


↑AAAタイ代表の日系(兄弟)選手↓


今回の「AAAアジア野球選手権」の順位結果は「苦しい練習ができる(国の)裕福さと、できない(国の」貧しさ」に尽きてしまいます。
しかし、そんなアジア第2グループ、第3グループの「アセアン野球後進諸国」の選手の中には日本人選手より身体能力が高い選手も多く存在するのも事実です。実際の例を挙げてみると、パキスタン代表ナショナルチームの主投手が昨年の「アジア競技大会」において150Kmをコンスタントに記録し「韓国のLGツインズ」と契約にまで至っている実例があります。
要は、日本のように幼年期からしっかりとした野球指導を行うシステムがあれば、もの凄い選手が出現する可能性が高いと言うことです。
そして今回のように実力の差が離れている国代表チームとの対戦について「アジア野球先進国」から見れば「やる価値に疑問を抱く」などの意見もあるでしょう。
個々、それぞれにお考えがあると思いますが「アセアン野球後進諸国」の立場から見た国際大会への参戦は、自国の「実力」「反省点」「課題点」「競争心」「モチベーション」等を参戦への意義とする傾向が強いのが特徴です。また「アセアン野球後進諸国」は衛星TVや野球雑誌(連続写真)などを見るくらいしか教材が無い場合も多いのです。更に、貧困からそれ以下の場合もあります。
従って、国際大会に参戦する野球先進国の選手達・・・こと日本代表ナショナルチームの選手達に至っては「生きた教科書」になのです。

現状としてこのような格差が生じているのはしかたのない部分ではありますが、オリンピック種目からの除外などの例からも、ある意味「1つの時代が終わった」と察します。野球と言うスポーツの未来性を捉え「新しい時代を開ける」為には世界範囲での底辺の拡張と底上げが必要なのです。そして当然のことながらその1つとして「アセアン後進諸国の向上」が含まれているのです。


江本大先輩(エモやん)のアセアン諸国の野球向上に際しての熱意には共鳴を受けます。2007年の東南アジア競技大会終了後からこの方、日本への一時帰国の度に、江本大先輩からはアセアン諸国の野球向上について諸々のアドバイスやお話を受けています。
2009年のインドネシア代表ナショナルチームのアジアカップ初制覇は江本大先輩からの多大なるご支援とご声援があったからこその成果であり、同年のアジア選手権大会成田ラウンド進出での日本代表ナショナルチーム戦時にもお多忙の中、成田市の球場に足を運んでくれた野中総監督にとっては師匠であり恩人なのです。
※この写真は2010年に東京都芝公園の某ホテルにてインドネシア代表ナショナルチームのアジアカップ初制覇写真とインドネシアアマチュア野球連盟から感謝記念パネルを贈呈させて頂いた時のものです。

そして、現状、現場の第一人者としてアセアン諸国の野球を牽引する「タイの渡辺さん」「ミャンマーの岩崎さん」「マレーシアの坂本さん」「フィリピンの板倉さん」「スリランカのJICA隊員の方々」そして「私のインドネシア」と・・・
「野球先進国の日本人としての眼」と「アセアン野球後進諸国に身を置く者としての眼」と言う「2つの眼」を持ってアジアの野球に接しています。
そして「この2つの眼」から意見を述べさせて頂くとすれば、日本はアジア筆頭の代表であり、世界(トップ)に君臨する野球発展国です。このような立場上において「アセアン野球後進諸国」の野球事情を「的確に見つめ」「発展を考え」「実行して行く」任務があるのではないでしょうか?いや、任務があるのです!このような方向性と実行性を示してこそ「真のアジア代表」「真の世界ナンバー1」と言えるのです。

今、この時に起こっている日本国内の野球事情だけで無く「先を察知し」「グローバルな」思考を持たなければ駄目だと言うことです。
    
以上、声を大にして叫ぶ野中総監督 
    ↓



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