ゾーン状態(体験)は選手の持つ技能を「直感的」そして「本能的」に発揮している状態をいいます。これは、可能な限り「言葉」や「思考」に依存しない状態です。
更に・・・
「直感(的/力)」「本能(的/力)」を探索していくと、面白いことに次のような図式が現れてきます。
{直感=右脳に関連}
{右脳=α波}
これは「直感(的/力)」や「本能(的/力)」を発揮する分野は右脳であるということを表しています。
監督/指導者/リーダーなどの資質上、この「直感力」というものが非情に大切な部分となり、最後の決断や判断おいても直感力が大きく“ものを言い”ます。
「成果や結果を出している」
「成功を示している者」
これらの監督/指導者/リーダーは、やはり「直感力」がずば抜けている特徴を持ちます。
少々大げさな言い方ですが「直感力」のない者は成果や結果を出せられない・・・
と言っても過言ではないでしょう。
「直感力」の齎す結果は右脳の活性化と関係が強いがゆえ、成果や結果を出せられない者は右脳の活性化が「乏しい/されていない」という結論にも連動します。
でわ・・・
どのようにして、直感力を引き出すことができるのでしょうか?
直感力を引き出す方法として何点かの項目を次に挙げてみます。
「瞑想」
「自信を持つ」
「気がついた事柄を記して残す」
「常識的考えを破る」
「集中力を保つ」
そして、右脳の活性化におけるトレーニングは、直感力の養成トレーニングとも言えます。
「勘がいい人」
「上手に決断できる人」
これらを持ち合せている人の特性は、先にも述べた様に、右脳が活性化されていると同時に「ヒラメキ」による結果とも言えるでしょう。
更に「直感力」や「本能力」を鍛えるには感覚的なトレーニング方法になりますが、これは、従来行われている言語を使う頭中へ働きを掛ける思考的なメンタルトレーニングでは無く、言語を使わずに身体への感覚を主としたトレーニングになります。
すなわち・・・ゾーン状態(体験)へと誘導するメンタルトレーニングです。
その代表的なトレーニングを次に挙げてみますと・・・
「不安感やネガティブな思考、ストレスを減らすための心拍安定トレーニング」
「迷心の遮断」を目的とした同様式の日常行動トレーニング」
(同じサイクルの日常を送ることで、試合前・試合中・試合後・練習中、日常生活の全てを同じ行動様式を維持することによって迷いを断ち切るトレーニング)
「既視体験による残像を想定し残映像を残すイメージ/視覚化のトレーニング」
「身体の感覚に任せて動作を行うインナーゲーム」
・・・などです。
野球の試合などでも、確かにIDに称される事前のデータも非常に重要ですが・・・
「ここ!1番!」
「勝負の分かれ目となる様な重大な究極の場面!」
などにおいては事前の「予測」や「読み」ではなく「直感的」な部分の比重が大きなキーポインになる場合が多々あります。
この様な部分は多くの監督/指導者/リーダーの方々なら体験されているのではないでしょうか・・・
「直感力」は、決して「非科学的なもの」では無く、ある意味、元来、人間に備わっている「究極かつ偉大な能力」であると判断します。
・・・次項では右脳関連について述べてみます。
( 外国人監督の右脳方程式へ続く)