Randonneur旅日記

おじいちゃんの自転車一人旅
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みみ爺秋晴れの一日…小さな旅                  2012年10月12日金曜日

2012-10-14 14:01:48 | サイクリング・自転車旅
 最近クマの出没情報をよく耳にする。奥多摩方面へ行きたいんだけど、何となくクマが気になる弱虫なみみ爺だよ。クマよけに大きな鈴を2個も買ったんだけど、まだちょっと出かける気にならない。それでもどこかへ出かけたい。
 天気は上々、今日は地元を回ることにしたよ。電車で輪行するわけでもないから早起きしなくてすむ。楽といえば楽だね。水とおにぎりをもって朝9時に出発だ。
 家を出て、近くを流れる桑納川に沿って田んぼのわきを行く。寒くもなく暑くもなく、絶好のコンディションだよ。日差しは少しまぶしいくらいだね。緑にはいつの間にか枯れ草色が混じっている。やっぱり秋なんだねえ。

 
 主要な県道を外れるとこんなに静かな道なんだ。車もほとんど通らない。この道はずっとたどれば八千代市を流れる新川まで続いているんだよ。

 
 しかし、今日は途中から、距離は100メートルほどだが10%以上はありそうな急な坂を上って、鈴身川方面へ向かうんだ。

 
 坂を登った後は、林の中に続く落ち葉のダートだ。しっとりした空気が気持ちいいよ。

 
 馬頭観音のある T 字路を右へ曲がり、畑の中を走り抜ける。

 
 車の多い県道の歩道を走り、大きな病院の裏を通って鈴身川沿いの道に出る。朝の静かな田園風景だ。ほんとにいい天気だよ。こんな日はペダルも軽快に回るよ。

 
 鈴身川沿いの道はやがて新川の支流、神崎川に沿った道につながる。神崎川に出ると田園風景も一層広がりを増すんだ。遠くに北総線の高架が見えてきたね。

 
 神崎川だよ。風景からは濃い緑が姿を消して、水面に映る空の色が澄んできたね。夏の名残りは少しずつ色褪せてきたんだ。秋だ、ね。みみ爺もすでに人生の秋を迎えているからね、自然の移り変わりの中になんだか自分自身の姿を見る気がするんだよ。おお、寂しいねえ。

 
 神々廻街道だ。多くはないが時々スピードを上げた車が追い越して行くよ。この先を右へそれて手賀沼方面へ向かうんだ。

 
 なんの変哲もない小さな神社だ。駒形神社とかいてあるね。
 
 
 木下街道だよ。このあたりは車が少ないようだね。
 
 
 コスモスが咲いていたり、きれいな竹林があったり、そのたびに自転車を止めて写真を撮るから、なかなか先へ進まないよ。


    

 坂の上から手賀沼の水の光が見えてきたよ。きらきら青空を映しているんだ。

 
 手賀沼の岸辺に沿って行こうかと思ったが、枯れかけた雑草に覆われていて道の姿すら見当たらなかった。

 
 しばらく広々とした風景の中を進む。気持ちいいくらい真っすぐな道だよ。

 
 川の岸辺には白いススキの穂が風にそよいでいるよ。

 
 そして白鳥たちだ。橋の上から写したよ。

 
 しばらくは静かな手賀川沿いの道だ。車も人も通らない。快適快適、青い秋空。

 
 さて、亀成川という小さな川があるんだ。木下街道の途中、亀成橋のたもとから亀成川の北側を走る道をたどったんだよ。

 
 はじめのうちはのどかな道だ。空は高いし、彼岸花も鮮やかだねえ。この花はこんな派手な色をしているのに、周囲の空気をしんと静まりかえらせているように感じられるのはみみ爺だけかね。彼岸花を見ると、親父やおふくろの入っている墓を思い出すからだろか。まわりに彼岸花が咲いている墓だよ。それとも、いつかは自分も墓に入る時が来ると思うからだろか。

 
 いつの間にか道はダートに変わったよ。轍の間に秋色の雑草が伸び放題の道だ。ダートを走るのは好きだよ。改めてランドナーはいいなあと思うね。こんな道にランドナーはよく似合うんだ。



 
 佐倉印西線の滝野というところから入ろうと思った道が見当たらないんだよ。国土地理院の地図には載っているんだが。道を探してしばらく行ったり来たりした末に、半信半疑に株式会社○○出入口と書いてある緑の看板の道を入ったよ。

 
 いきなりぬかるんだ暗い山道だ。登って行ったが、やっぱり看板の施設で行き止まってしまったんだ。後戻りしている途中、思いがけず下へ下るさらに荒れた山道があったんだ。ちょっと入って行くには勇気がいる道だったよ。けれど、木々の間を通して、下のほうに、白く細い道が見えたんだ。まったく地図には載っていない道だよ。とにかく下って行った。どこへ通じているかわからなかったけれどね。

 
 下の道に出ると田んぼに沿った細い道だ。心細くなるほど細い道だけど舗装はされている。どこかへつながっているだろう。イノシシよけの電線が山側に張ってある。いざとなったら戻る覚悟で道をたどって行くと、やがて地図にある道につながったのでほっとしたよ。
 そして、こんなふうに曲がった木のある分かれ道を右へ行くと、先は暗い上り坂だ。けっこうきつい坂だよ。

 
 上ったり下ったり里山を走る。

 
 お地蔵さまに出会うとなぜかホッとするね。

 
 上り下りはだいたい暗い山の中だよ。



 
 途中栗がたくさん落ちていたんだ。栗のイガで指先に痛い思いをしながら、ビニール袋に拾い集めたよ。得をした気持ちでちょっと嬉しかったね。
 昼はとっくに過ぎていた。小さなグランドのような草はらに木のベンチを見つけたので、そこで昼飯にすることにしたよ。お決まりのコーヒーも沸かしたさ。

 
 ちょうど食べ終わったころだよ、地震があったのは。立っていてもびりびり揺れを感じたし、地面や木々が振動する音も聞こえたよ。後で知ったけれど震度 4 くらいだったらしいよ。ちょっと怖かったね。
 また、暗い上り坂だよ。



 
 佐倉カントリーの間の道を行く。ゴルフ場というのは本当にぜいたくな施設だなあ。そう思うのはみみ爺だけだろかね。

 
 成田街道だ。久しぶりに車の多い道に出たよ。大きなトラックはやっぱり怖いねえ。

 
 鹿島橋だよ。いつの間にか空には雲が広がっている。

 
 国道をそれるとまた静かな道だ。

 
 手繰川沿いの道だよ。いい道だね。

 
 東関東自動車道のところまで行き、そこからは勝田川沿いの道に向かう。そろそろ日も傾き始めたよ。勝田川の細い流れだ。

 
 花見川の弁天橋に着く頃はもう日暮れが近い。

 
 峠越えのコースではないのでそれほど疲れた感じはなかったけれど、80キロ走ったよ。
里山巡りで上ったり下ったり、それなりに楽しい一日だったね。
 きつくて暗い上り坂の後には、のどかで明るい田園風景がある。心休まる里山を通り、心が折れそうになる激坂を上る。初めて向かう道には不安や期待が入り混じり、どのような状況が先に待ち受けているかもわからない。ときには道が消え、行き先を見失うこともある。そして、うろうろさまよった後でようやく道を見つけ出す。迷ったり、見つけたり、安らいだり、そうしたことを繰り返しながらペダルを踏んでいく。こう書けばもう何が言いたいかわかるだろうね。そうだよ。ツーリングは人生そのものさ。ランドナー旅は最高の人生さ。
 ところで、拾った栗は虫食いばかりで、結局全部捨ててしまったよ。

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