Randonneur旅日記

おじいちゃんの自転車一人旅
輪行サイクリングと
のんびりポタリング

八千代市の結縁寺へギンナン拾いに          2016年10月15日 土曜日

2016-10-18 08:32:49 | サイクリング・自転車旅
 このところどうも調子が悪い。孫の風邪を何度ももらう。市のがん検診では、精密検査を受けなさいと連絡が来る。で、またいやな胃カメラをのまなければならない。それに来週には脳のMRI検査が待っている。これは最近何度か閃輝暗点の症状が出たからだ。
 

 本当は秋晴れの今日、奥武蔵へ出かける予定だったんだ。昨夜、すっかり準備を整えて布団に入ったんだが、どうも眠れない。なんとなく喉も痛い。頭まで布団をかぶってもなんだか寒い。何度も目をさまして、4時にはすっかり起きてしまった。体温を測ってみると微熱があった。
「あ~あ、今日はやめるか」
 早く起きてしまったので、朝食も5時半には済ませたよ。
「さてどうしようかね」
 明るくなった空には雲一つない。快晴の秋晴れだ。ほんとに、なんてこっただ。

 いろいろ考えて、寝込むほどでもなかったので、数日前から気になっていたギンナン拾いに出かけようと思いついた。
 いつもの小さい改造折りたたみ自転車で、リュックをしょって出かけたよ。リュックの中には、水を入れたペットボトルに紐を結んだやつと、ビニール袋が入っている。



 このくらいの微熱ならどうってことはない、奥武蔵へ行けばよかったかなあと、半ば後悔しながら秋晴れの気持ちのいい朝の空気の中を走って行ったよ。
 気温はかなり低いようだ。畑には朝靄が漂っている。秋が深まってくると眺められる光景だね。





 これが結縁寺の山門かね。



 この寺の本堂には、国の重要文化財にもなっている銅造不動明王立像が安置されているらしい。



 山門をくぐると、すぐそこに大きな銀杏の木がそびえている。ギンナンはもうだいぶ落ちてしまったようだが、枝にはまだいくらか残っている。



 そこで、用意してきた水を入れたペットボトルの首に長い紐を結び付けたやつをリュックから取り出した。ペットボトルを放り投げて高い枝に引っ掛け、紐を引っ張り枝をゆする。すると、まるで大粒のにわか雨が降って来たような音を立てて、ギンナンが降ってくる。





 落ちてきたギンナンをかたっぱしから拾い集め、さて帰ろうと思った頃、地元の人が現れて、
「拾うのは構わないが、枝をゆすって落とすのはやめて下さい」と。
「すみません。それではやめます。境内はちゃんと掃除して帰ります」
 素直にそう言って引き揚げることにした。よそ者がごっそりギンナンを持ちかえるのが面白くなかったのかね。それとも寺の境内を荒らすフトドキ者とでも思われたのかな。たしかにそうかもしれないね。
 70近い爺さんが水の入ったペットボトルを放り投げて銀杏の木と戦っている姿はとても滑稽だよ。まるでいたずら坊主の悪ガキの姿だね。
 帰り際に、賽銭をあげ、
「ギンナンをたくさんいただきありがとうございました」
と本堂の前で手を合わせたよ。
 秋晴れで、雲一つない青空だ。新川沿いの道をのんびり戻って行くよ。







 田んぼの中の農道も気持ちがいい。



 桑納川沿いにたった1本あるポプラの木だ。
「お~い、まだいたのか」
 いつもそう呼び掛けることにしている。



 稲藁が干してある。秋だねえ。



 県道を横切ってすぐ、安養院という寺がある。









 新川方面へ向かう時、よくこの寺の前を通る。しかしこの寺の境内にギンナンのなる銀杏の木があるのは知らなかった。なんとなく銀杏の木を目で探しながらペダルをこいでいて、ふと目に留まったのがこの安養院の銀杏だったんだ。半信半疑に境内に入ってみると、その銀杏の大木の下には、これでもかというほどたくさんのギンナンが落ちていたんだ。幾日か前の台風で落ちたのだろうね。だいぶ乾いていたが、まだ柔らかいのもある。
 割り箸で皮を破き、中の固い種だけをビニール袋に集めたよ。場所を変えるたびにギンナンが靴の裏でつぶれる音がする。それほどたくさん落ちているんだ。でも、なぜ誰も拾いに来ないのかね。もったいないねえ。



 二つの寺で集めたギンナンだよ。これをフライパンで炒めて、殻を割って食べるとおいしいんだよね。ビールのおつまみにも最高だ。
 子供の頃、嵐の後に近所の寺へよく拾いに行ったもんだ。そんなことを懐かしく思い出すよ。

コメント (3)
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