Randonneur旅日記

おじいちゃんの自転車一人旅
輪行サイクリングと
のんびりポタリング

みみ爺一人旅、上野原の山村・和見集落を訪ねる          2014年7月14日 月曜日

2014-07-22 09:06:38 | サイクリング・自転車旅
     <鳥沢→犬目峠→和見→大越路→くらご峠→藤野>
     


 超大型台風8号の接近で、和見棚頭林道は通行規制されていたんだ。それが昨夜調べたら規制が解除されていた。天気予報では晴れマークがついていたけれど、まだ梅雨が明けたわけではない。不安定な天気がちょっと気になったが出掛けることにしたんだ。
 無人駅の鳥沢を出発したときは空は怪しげな雲に覆われていたよ。いやな空模様だけれど行ける所まで行ってみよう。
 今日は急勾配の上り坂に備えてトウクリップを付けてきた。



 交通量の多い国道20号線から逃げるようにして、県道30号・上野原線に入ったよ。ウソのように車は減ったが、いきなり急な上り坂だ。
 急勾配のまま中央道の下をくぐりぬける。



 中央道の下を過ぎると勾配は少し落ち着いてきたよ。これが旧甲州街道というのかね。車も少なく静かでいいねえ。
 中野というところを過ぎると再び急坂が始まったよ。
 空は相変わらず曇っているね。予報では晴れということだったんだけど、やっぱり梅雨の空は当てにならないのかね。



 きつい坂だね。10%はあるかね。それ以上かね。ずいぶん急な坂だよ。ぜんぜん勾配が緩くならない。
 でも、道の雰囲気は悪くないので嫌じゃない。



 雲がかかっているが、うっすらと富士山の姿が見えるよ。富士山というのはいつ見ても、どこから見ても“ああ富士山だ”と思う。不思議だよね。こんなふうに思うのは日本人だけなんだろうね。
 去年の5月に道志みちを走って、山伏峠から山中湖へ下ったときに間近で見た富士山の姿に感動したけれど、今こんなに遠くから見るその姿もまたいい。どこから見ても富士山は富士山だよ。富士山の美しさはその裾野にあると思う。頂上から優しい傾斜でどこまでも伸びる裾野は実に優美でほかの山には見られない。天気が良ければきっともっといい姿を見せてくれるだろうね。
 それにしてもどの辺が犬目峠なんだろうか。どうもはっきりしないね。



 おや、道標がたっている。“旧甲州街道・石畳”とある。行ってみたいがまたの機会にしようかね。





 ここは君恋温泉、地図を見ると恋塚と犬目宿の間くらいだからこの辺が峠になるのかなあ。よくわからないね。まあ、この辺だろう。…はて、恋塚はどこにあったんだろう。気がつかずに通り過ぎてしまったよ。





 おや、ポツポツ落ちてきたよ。いやだね。空はさっきより暗くなっているよ。
 犬目宿の町並みと犬目宿碑だ。





 幸い雨は大丈夫そうだ。よかったよ。
 この辺りは安達野というところかな。左の道を行くと“座頭転がし”という山道があるそうだよ。“座頭転がし”というのは、昔盲目の旅人が足を滑らせて谷底に落ちたという甲州街道の難所の一つだったところだそうだ。
 ここは真ん中の道を進む。



 曇ってはいるが景色はすこぶるいい。中央道の談合坂サービスエリアだ。平日はさすがに車が少ないね。



 さあ、棚頭へ向かうよ。右手は不老山、高指山、和見峠へと続く山々だ。はるか遠く、頂上に電波塔の立っているのが多分雨降山だ。権現山はさらに尾根の左の方にあるんだろう。
 夏だねえ。山の緑が深い。



 この橋の下を流れるのは仲間川かね。古ぼけたいい雰囲気の橋だよ。“おおはし”とかいてある。この辺りの高度が359mだから、和見峠までは高低差500mくらいだ。無事に上れるかね。





 急勾配だよ。



 野田尻方面からの道に合流して、折り返すような感じで上って行くよ。



 山あいをどんどん進んでいく。
 棚頭の集落だ。いいとこだなあ。
 少し青空が見える。嬉しいねえ。





 棚頭林道の起点だよ。林道っぽくなってくるね。



 沢に沿って上って行く。水音が涼しげだよ。





 この辺が奥山というところかね。日が出てきて暑くなってきたよ。青空が見えてきた。まるで梅雨明けのようなきれいな青さだ。そろそろ梅雨明けが近いのかね。
 日差しは熱いが日陰は涼しい。
 急な上りだね。軽く10%は越えている気がする。



 棚頭林道の終点だよ。ここからは和見棚頭林道というんだね。この地点の高度は562mだ。



 和見棚頭林道に変わって、いきなり急勾配がはじまった。10%?12%?15%?正確にはわからないけど、とにかくほんとにきつい勾配だよ。



 おお~、きついきつい。このヘアピンのような折り返しでちょっと休もう。高度665m地点か。



 風が涼しい。日陰が涼しい。適当に日陰があるので助かる。静かだ。
 それにしても坂がきついね。
 ゲートだ。でも開いている。



 落石個所では角のとがった石が散らばっているよ。踏まないように気を付けよう。



 山鶯が鳴いている。いい声だなあ、いつ聴いても。きれいな澄んだ鳴き声だよ。
 勾配はだいぶ落ち着いてきたよ。このくらいの上りなら楽にペダルを回せる。ずいぶん上って来たね。
 あそこが峠だろう。あのぽこんと凹んだ所だ。もうすぐだな。



 いやあ、いい眺めだなあ。だから山は素敵だ。林道はすばらしい。旅は楽しい。



 実に気持ちがいいなあ。道も走りやすい。緑がきれいだね。まだ人にも自転車にも車にも出会ってない。静かな林道だよ。…あれが雨降山だ。
 


 峠がまた近くなった。左手から峠に向かって道が上っているのがわかる。もうすぐだね。



 林道起点の奥山から最初のヘアピンまでがきつかった。そこまでが一番きつかったね。その後は比較的楽だったよ。
 ほんとにいい林道だなあ。



 暑いけれど、いい峠道だ。



 さあ、峠は近いぞ。もうすぐだ。



 ここが峠だよ。林道檜尾線の入口があるが、固くゲートで閉ざされていて、その先は夏草が生い茂っている。この峠の高度は860mだ。
 ここでお昼にした。峠で飲むコーヒーは最高だよ。





 さあ、いよいよ和見の山上集落へ出発だ。左の道標のところは権現山登山道の入口だよ。



 山の景色はすばらしい。空がきれいだなあ。



 和見への下りは素敵だよ。こんな道は上るより下る方が楽しいよ。





 下りは最高。涼しいねえ。下って行く途中も山鶯の声が聞こえる。
 しかしすごい急勾配だ。和見峠に上るには、棚頭側からの勾配より、こちらの和見側からの勾配の方がきついようだね。20%くらいはありそうだよ。





 明るい開けたところに出たよ。和見の集落だ。そしてここが和見棚頭林道の終点だ。ああ、いい林道だったなあ。





 のどかで、静かで、空がとても広く感じられる。山奥にこんな素敵な集落があるなんて驚きだよ。



 明るい斜面には畑が開かれ、整然と並んでいる。



 喧噪にあふれた下界から訪れると、まるで別世界のようだね。来てよかった。…しかし、現実にはここも限界集落なんだろうなあ。そう思うと何だか寂しい。



 和見棚頭林道も和見の集落も実はつい最近地図を見ていて知ったんだよ。地図の上で見つけて無性に出かけたくなったんだ。
 集落から少し下ると大きめの砂防ダムがあったよ。和見沢荒廃砂防ダムと記されている。荒廃砂防ダムとは聞きなれないことばだが、限界集落と関係があるようだよ。荒廃という言葉が悲しい響きだ。
 大きな人工物の砂防ダムだが、不思議と周囲の自然に溶け込んでいる。こんな景色も好きだ。



 和見からの下りは楽しい。ワクワクするような立体的な道が続くんだ。




 そして急勾配だ。どんどん下りていく。





 こんな楽しい下り坂は初めてだよ。それに急勾配だからスピードも恐ろしいほど出るよ。下り坂最高。最高のご褒美だ。
 自転車で和見を訪れるなら棚頭側からたどるのがお勧めだよ。この坂を下ることが出来るからね。





 和見川の流れだ。おお、涼しげだ。
 下へ降りてきたら空気が急に熱く感じられるようになった。山の上と下では気温がずいぶん違うんだね。



 鶴川まで降りてきたよ。この辺りで仲間川が鶴川に合流するんだ。



 鶴川に架かる橋だよ。



 橋の上から鶴川の流れを望む。



 少し進むと、立派な鐘楼のある龍泉寺という寺があったよ。





 さて、まだ時間があるので、さらに小さな峠を2つ越えて行くことにした。1つ目は大越路だ。上野原中学校前を少し下って小さな橋を渡り、そこから上りになる。



 さあ、大越路の峠に向かうよ。ここもかなりの急勾配だよ。こたえるねえ。





 でも、距離が短いので間もなくピークに着いたよ。展望はない。



 下りだ。



 あっという間に展望の開ける場所へ出た。



 最後の峠、くらご峠への上りだ。それが恐ろしい急勾配だったんだ。あまりのきつさにとうとう自転車を降りて押すことにした。



 道は狭い。右側は危険な急斜面だよ。



 やっと峠に辿り着いた。大越路と同じように距離は短いものの、こちらはさらに激坂だったよ。まさかこんな急な坂だとは思っていなかったよ。
 峠には芭蕉の句碑があった。暗く淋しい、目立たない峠だが、何か歴史を感じさせる峠だね。明治のはじめ頃まではここに役場や小学校、茶店などがあったらしいけれど、それが信じられないような素朴で小さな峠だよ。
 切りとおしを吹きぬけてくる風が涼しくて、汗がひくまで心地よい時間を過ごしたよ。ひっそりと静かで何か落ち着くいい峠だね。



 下りも恐ろしく急勾配だよ。道の先が見えない。落ちていくようだよ。



 おお~。





 スピードが出過ぎる。



 自転車を止めてもずり落ちていきそうだよ。



 沢井川に架かる小さな赤奈寺橋を渡って、和田峠から下ってくる陣馬街道に出た。県道521号だよ。



 この橋は伝馬橋というんだ。





 沢井川の水。



 陣馬の湯の入口だ。林道栃谷坂沢線への入口だよ。



 沢井川に沿って下って行く。そろそろ旅も終りだ。



 入口が卵型をした沢井隧道だよ。この隧道を抜けると藤野駅だ。旅の終わりはいつものようにちょっと寂しい。
 楽しい一日だったね。お疲れさん。


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みみ爺、18インチ折りたたみ車で3本ローラー台に…    2014年 7月12日 土曜日

2014-07-12 17:14:35 | サイクリング・自転車旅
 
 
 この小さな18インチの折りたたみ自転車で3本ローラー台に乗れるだろうかね。
               


 ホイールベースを測ってみた。700Cのロードに比べるとかなり短いね。910mmしかないよ。
                


 ローラー台がこんなに小さく調整できるんだろうか。TACX Antaresは980mm~1100mmまでが調整可能範囲となっている。ホイールベース910mm。やっぱりだめかね。
 ホイールベースに合わせて7つの穴にピンを合わせて7段階に調整するんだが、それ以上小さくするには穴が足りない。
               


 70mm離して8つ目の穴をあけた。この新しい穴と固定レバーの付いたフレームのピン穴を合わせると…
               


 リアタイヤが乗る2本のローラーの中央からフロントタイヤが乗るローラーの中心までがちょうど910mmになる。
               

 固定レバーの付いたフレームに穴をあけた細い方のフレームを通し、新しい穴と固定レバー側のピン穴を合わせ動かないようにビスを入れておく。
     


 次に本来のベルトが長すぎて使えないので、ダイソーで買ってきた子供の縄跳びゴムを切って代用することにしたよ。切った両端をガスコンロであぶって素早くくっつける。
        


 準備は整った。果たしてうまくいくだろうかね。
     


 乗れた。乗れた。全然問題ない。700Cのロードよりはるかに楽ちんだ。楽しい。楽しい。これなら怖くない。いつでも軽い気持ちでトレーニングができそうだ。
               

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